ジャズは好きなんだけれど、 You Tube などで昔の映像を見るのは、あまり好きではありません.
 昔から聴いていたミュージシャンの、音だけを頼りにして作り上げた自分なりのイメージがなにか崩れるような気がして ・・・・・・・ 現実逃避型とでも言いましょうか.

 ものすご偏屈なので・・・・・・




miles-davis-live-in-europe-quintet


 先日珍しく You Tube の映像で、気に入ったものを見つけました.
 Miles Davis Quintet による、 1963 年の ストックホルム 公演の模様を収めたものです.
 実は Miles Davis 、家ではほとんど聴きません.
 アルバムも 20 枚くらいしか持っていなかったと思います .
 嫌いではないのですが、なぜかいつも聴きたいと言う気持ちになれません.
 たまに聴いてみると、「あーー、やっぱりいいなー」と思うんだけれど ・・・・・・・


 You Tube のこの映像は、久しぶりにジャズ・ライブでの緊張感溢れる演奏を見たという感じです.
 登場するところから、みんな笑顔ありません.
 Miles もみんなが位置につくや否や、何の前振りもなく吹き始め、そこにほかの 4 人が絡んでいきます.
 この段階で緊張感がビリビリ.


 Miles に続いてソロをとる Wayne Shorter なんか、まだまだ青っぽく緊張感ありありの硬い演奏で ・・・・・・ みんな若いですね.
 この映像は Herbie Hancock のソロの前で切れてしまいますが、特にボクが気に入ったのが Tony Williams です.
 以前は 叩きすぎかなこの人、っていう感じがあったのですが、この映像見ていて、あーやっぱりうまいわ!
 Miles の演奏の時のドラミングなんてもう、Miles 吹いているときにそこまで叩くかという感じ・・・・・・.

 この翌年、ボクの大好きな "'Four' & More" が録音されたんだけれど、Wayne Shorter ではなく、George Coleman でした.

 この時の彼も、大好きです.