台風 18 号、ほんとにヤバそうですねー.
 明日の未明には紀伊半島あたりに上陸の見込みです.
 上陸とともに勢力が衰えてくれればいいのですが ・・・・ 被害のないことを祈るばかりです.



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 台風といえば思い浮かぶのが、"The Eye of the Hurricane / Herbie Hancock" です.
 アルバム "Maiden Voyage" に収められていますが、もうあまりにも有名な曲.
 基本的にはハード・バップ、ファンキーと言われるあたりのアルバムをメインに聴いており、 Herbie や Wayne Shorter (このアルバムでは George Coleman ですが ・・・・) といったモード、さらにはフリー・ジャズといったあたりを聴く頻度は少ないのですが、このアルバムは何度聴いても新鮮さがあります.

 Herbie のアルバムの多くは、そんな新鮮さに溢れています.
 Freddie Hubbard 、 George Coleman 、 Ron Carter 、 Tony Williams
 このメンバーを見ただけでも、スリリングな演奏が目に浮かぶようです.



 でもボクが一番好きな演奏は "V.S.O.P. / Herbie Hancock" に収められている演奏です.
 1976 年 6 月 29 日、 Newport Jazz Festival での、一夜限りの演奏.



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 この演奏はスゴイ ・・・・ というか、このアルバム全体が、スゴイ!!
 なにがスゴイって Tony Williams がヤバイくらいにスゴクいいんだなー.
 以前、彼の "Spring" を聴いて、正直いいとは思わなかったし、それまでの Herbie なんかとのアルバムでも、悪くない程度の印象だったのですが、このアルバムでぶっ飛びました.

 Herbie のプレイヤー紹介から始まる曲は、とにかくスリリングで、聴く者の心をグイグイ引きずりこんでいってしまうような演奏.
 Blue Note 盤はどちらかというとちょっと手探りしながら周りの様子を見ながらという感じだったのが、このアルバムでは周りにあった囲いから解き放たれたように、自由奔放に ・・・・・・ といっても、決して好き勝手にではなく演奏しているのがいいですねー.
 この演奏こそが "The Eye of the Hurricane" です!!

 ちなみにこのアルバムには、メンバーを変えてモダンからクロス・オーヴァー (ひょっとして、死語 !?) まで、いろいろ趣向の違う演奏を聴くことができます.

 特に "Hang Up Your Hang Ups" が大好きです.