昨日から雨ですね.

 天気がよければお出かけする予定だったのですが・・・・・天気がよくないと行けない場所なので、家でちょっと風邪気味の身体を休ませています.
 午前中は、iTunes にまだ入れてないジャズ CD のインポート作業.

 バックは、いつものようにシャッフル演奏です.
 あまり聴いていない CD からも、時々ハッとするような演奏がかかったりして、新しい発見に出会えます.





Miles Davis 003

 今日は Miles Davis の命日ですね.
 1991 年の今日、 Miles Davis が 65 才で亡くなりました.
 死因は、脳卒中、肺炎、呼吸不全だったようです.
 去年まで 9 月 28 日を特に意識したことはありませんでした.

 でも今年はちょっと違います.
 昨年から再びジャズにのめり込むようになって、それまであまり聴かなかったアーティストやジャンルのものも聴くようになりました.
 そんなアーティストの一人に Miles がいます.


 昨年の今頃から、特に Blue Note と Miles のアルバムは、とにかく聴きました.
 Blue Note は 1,100 円盤のまとめ買いなどで・・・.
 Miles は例の "Complete Columbia Album Collection" で、一度に Columbia 時代のアルバムが手に入ったので、それこそ元を取るつもりで、聴きまくりました.
 それに輪をかけたのが、"いつもの小川さん" との出会いでしょうか.
 彼の著書 "マイルス・デヴィスの真実" (平凡社) を読んだことも、 Miles の魅力の一端を知ることにつながりました.


 去年からのこういった物や人との出会いが無ければ、きっと今年の今日も、今までと同じで特に意味のない 9 月 28 日だったのかもしれません.
 最近は特にこういったいろいろな出会いが多いようにも思えます.
 サントリーオールドの CM じゃありませんが ・・・・・・・


 「人生、おいしくなってきた」 って、感じかな.






 先日の "ONGAKU ゼミナール" でも紹介されましたし、いろいろな書籍でも必ず Miles の代表作の一枚として取り上げられるアルバムです.






Davis102







  "'Round About Midnight / Miles Davis"






  1. 'Round Midnight
       (T.Monk-B.Hanighen-C.Williams) ・・・・・ 5:54
  2. Ah-Leu-Cha
       (C.Parker) ・・・・・ 5:50
  3. All Of You
       (C.Porter) ・・・・・ 7:00
  4. Bye Bye Blackbird
       (M.Dixon-R.Henderson) ・・・・・ 7:53
  5. Tadd's Delight
       (T.Dameron) ・・・・・ 4:26
  6. Dear Old Stockholm
       (Traditional; arr. by S.Getz) ・・・・・ 7:47
  7. Two Bass Hit (bonus-tk)
       (J.Lewis-D.Gillespie) ・・・・・ 7:00
  8. Little Melonae (bonus-tk)
       (J.McLean) ・・・・・ 7:19
  9. Budo (bonus-tk)
       (B.Powell-M.Davis) ・・・・・ 4:14
  10. Sweet Sue, Just You (bonus-tk)
       (W.Harris-V.Young) ・・・・・ 3:38





  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)

  # 4, 5, 6 :   
 Recorded at Columbia 30th Street Studio, NYC, June 5, 1956.
  # 1, 3, 10 :  
 Recorded at Columbia 30th Street Studio, NYC, September 10, 1956.
  # 2, 7, 8, 9 :
  Recorded at Columbia Studio D, NYC, on October 26, 1956.





 ほとんど説明いらないくらい有名なアルバムです.
 Miles 初のレギュラー・グループによるアルバムでもあります.
 アルバム・タイトルにもなっている "'Round Midnight" 一曲だけでも、いいと思えるくらい素敵な演奏です.

 この録音の前年、1955 年 7 月のニューポート・ジャズ・フェスティバルでの "'Round Midnight" の演奏も有名ですね、この曲は CD とか出ているんでしょうか ・・・・ ボクはよくわかりません.
 "マイルス・デヴィスの真実" の最後にある Discography にも書いてないところを見ると、録音が無いのかもしれません.





Davis102-2

 アルバム・タイトルは、"'Round About Midnight" なのですが、曲目は "'Round Midnight" という表記になっているものが多いですね.
 この "about" が入ったり、入らなかったりも、ほとんど適当のようです ・・・・ いろいろなところで、まちまちですし.
 このあたりのウンチクも、いつか小川氏に聞いてみたいものです.


 この一曲目 "'Round Midnight" の Miles はもちろんいいのですが、もっと凄いのが Coltrane だと、ボクは思っています.
 この曲での Coltrane のソロがボクは大好きです.
 最初の数小節で、聴く人の心をグッと掴んでしまうような、強烈なソロだとボクは思います.
 Coltrane の好きな演奏のほとんどは、こんな感じで、ソロパートの最初の数小節でガツーーーーーンと聴く者の心をノックアウトさせてしまいます.
 そこが、ボクは大好き.




Miles Davis 006

 真夜中の誰もいない通りを吹き抜けるような演奏が Miles だとしたら、 Coltrane はその静寂を突き破って、ストリートを駆け抜けていくスポーツカーでしょうか.


 ボクはリアル・タイムで Miles を聴いていた訳ではないので、"偲ぶ" という表現は適切ではないかもしれません.
 でも、最近になってようやく彼のいろいろなところが好きになってきましたので、今夜はそんな Miles の昔の演奏でも聴いてみます.



 "Bye Bye Blackbird" の演奏のように、淡々と世の中に、バイバイして逝っちゃったんでしょうかね〜 ・・・・・・・ Miles さん?