いきなりですが、このブログこれから数回 "山" ネタが続きます.
 と言っても、ボクが登った訳ではなく、"山" にちなんだ話題がたくさんまわりに氾濫し始めているので ・・・・・・



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 大人買いっ!! ・・・・ ルンルン.
 これ全部で、たったの 170円 !!!
 実は HMV のポイントが貯まっていたので、使いました.
 でも届いたばかりで読んでいないので、これについては後日 ・・・・・.



 今日の話題は、映画です.
 今年 3 月ロードショー公開されたようですが、大きな話題になる訳でもなく (ひょっと話題になったのかもしれませんが ・・・・) 終わってしまった映画なので、劇場で見損なってしまいました.
 DVD は 9 月に発売され、その少し後に注文したのですが、同時注文の Blu-ray が今月発売のため今頃になって到着です.
 同時注文の Blu-ray のほうがはるかに有名な映画ではありますが、一年くらい前にアメリカの Yahoo! Movies Trailers でこの映画の予告編を見て、どうしても本編を見たかったので、まずはこちらを見ます.





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   " アイガー北壁 "




  監督 : フィリップ・シュテルツル
  製作 : ボリス・シェーンフェルダー 、 ダニー・クラウス 、
       ルドルフ・ザンチ 、 ベンヤミン・ヘルマン
  脚本 : フィリップ・シュテルツル 、クリストフ・ジルバー 、
       ルーペルト・ヘニング 、 ヨハネス・ナーバー
  原題 : Nordwand
  出演 : ベンノ・フユルマン (トニー・クルツ)
       ヨハンナ・ヴォカレク (ルイーゼ・フェルトナー)
       フロリアン・ルーカス (アンディ・ヒンターシュトイサー)
       ウルリッヒ・トゥクル (ヘンリー・アーラウ)
       ジーモン・シュヴァルツ (ヴィリー・アンゲラー)
       ゲオルク・フリードリヒ (エディ・ライナー)
       エルウィン・スタインハウアー
       ブランコ・サマロフスキー
       ペトラ・モルゼ
  音楽 : クリスティアン・コロノヴィッツ
  撮影 : コーリャ・ブラント
  編集 : スヴェン・ブーデルマン
  配給 : ティ・ジョイ
  日本公開 : 2010 年 3 月 20 日
  上映時間 : 127 分






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 スタッフの名前を書いても、みんな知らない名前ばかりです.
 だってこれ、ドイツ・スイス・オーストリアの共同制作、有名な俳優なんか出ていません ・・・ 正確には、出ていてたとしてもまったくわかりません.
 でもこういった映画は、有名な俳優が演じるよりも、こういった知らない俳優のほうが効果的なことが多いですよね.
 この映画の良さの一つに、そんな部分があるのかも.


 一応史実の基づいて作られているようです ・・・・ 時間経過やルートなども.
 ただどのあたりまで史実なのかは、ちょっと微妙ではないでしょうか.
 唯一のヒロイン ルイーゼ も実在したのか ・・・・ 実在したとしても、後半の部分はちょっとありえないかと思っちゃうわけでして.
 さらに最後の場面もどうなんでしょう ・・・・ 妙に写真の被写体のほうが気になってしまうのは、きっとジャズ・ファンの性(サガ)でしょうね (笑) .



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 また社会的な世相が、ベルリン・オリンピックに絡めて最初のほうに語られていますが、後半この部分が全く無くなってしまっています.
 映画では、目的地までの移動や登山道具などを見てもの、個人的な山登りのような感じに描かれていましたが、当時これだけの注目を浴びている挑戦ですので、国の威信をかけているような部分もあったんじゃないでしょうか.
 だからボクは、もっと軍人さんたちも出て来て、登山の成り行きやいろいろな圧力があったんじゃないかと思っていたのですが ・・・・.
 だからこういった政治的背景のジレンマみたいなものを織り込んでいるのかなーと期待していました ・・・・ このあたり、ボクの予想は外れでした.


 この物語のベースとなる実話はかなり有名な話のようです.
 物語は、1935 年の マックス・ゼドゥルマイヤー と カール・メーリンガー の遭難のニュースから始まり、1936年 アンドレアス・ヒンターシュトイサー (アンディ) とトニー・クルツ 、そして オーストリアの エディー・ライナー と ヴィリー・アンゲラー のアイガー北壁初登頂に挑む姿が映し出されます.
 これからこの映画を見る方もいると思うので、ストーリーについてはネタバレにならないようにこのあたりまで.
 先日見た "剱岳" は、すべてが本物の山、本物の映像でしたが、この映画では特殊効果をかなり使っているようです.
 だからといって、安っぽい映像かというとそんなことはなく、当時の登山の過酷さは非常によく描かれています、スゴイです.




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 "山" が舞台になっている映画、たくさんありますね ・・・・ とても数えきれないくらい.
 部屋の中を見まわしただけでも ・・・・ クリフハンガー、バーティカル・リミット、八甲田山、剱岳、山の郵便配達 ・・・・・・・・

 もちろん、他にも多くの作品があります.
 "山" という特殊な環境を舞台にしたドラマや、登山に焦点をドキュメンタリー・タッチのものなど.
 それでこの映画は、どちらかというと後者のような感じで、史実に基づいた、となる訳ですね.
 そういえば、今日のブログ冒頭の写真 "岳" も実写版映画になるようです.
 どうなの ・・・・・ かなり否定的な見方してます、ボク.
 単に美しい映像の中での恋愛ドラマ?、あるいは "山猿" の物語? ・・・・・・ まぁこのことについては、マンガを読んでからちょっと書こうかな.


 さて、この映画でボクが一番好きな場面は、最初の登山場面.
 新しいルートで PEAK を踏んだ時の笑顔、パンを頬張る姿 ・・・・ これこそ、ボクの求めている "山" の素晴らしさです.
 アイガーや、槍ヶ岳に行かなくても、こんな素晴らしさを体験できる山はたくさんあります.

 山の美しさや、厳しさを見せてくれる映画でもあります.
 そして ・・・・ この映画を見て、ボクは絶対 冬山 には行かないと、心に刻んだのであります.

 やっぱり、冬はスノー・トレッキングじゃ・・・・!!


 そういえば今日は John Lennon の命日.
 そしてボクの山友 ・・・・ と言っても、昨年予定した計画はすべてキャンセルだったので、"山友" という表現は合っていないかも知れませんが ・・・・ の、お誕生日でした.

 "お誕生日おめでとうです、来年は 唐松テン泊 でも行きますか!"