先日 "いつもの小川さん" による "ONGAKU ゼミナール" が駒場東大前の 「Orchard Bar」 で開催されました. 
 銀座での開催時は、テーマが Jazz ですが、こちらの会場は Rock や Pops などいろいろです.
 今回のテーマも 「60 年代黄金のポップス 〜 パート 1 (1960-63)」 .
 残念ながらボクは仕事があったので参加できませんでしたが、紹介された曲を見てみると懐かしいものばかりでした ・・・・・ といっても、さすがにボクもリアル・タイムで聴いたものではありませんでしたが.


 最近は映画でも、 '60 年代のものがリマスターされ Blu-ray などで、お手頃価格で発売されています.
 となると、ついつい Click してしまうのが男の性 ・・・・・・・ .
 そんな Click で昨夜も Blu-ray が数本届きました.
 その中の '60 年代の映画が、 "太陽がいっぱい" (先月発売されましたが、同時注文品が 15 日発売のため昨日到着!) と、この映画です.




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   "グラン・プリ"




  監督 : ジョン・フランケンハイマー
  製作 : エドワード・ルイス
  脚本 : ロバート・アラン・アーサー
  原題 : "Grand Prix"
  出演 : ジェームズ・ガーナー (ピート・アロン)
       イヴ・モンタン (ジャン=ピエール・サルティ)
       三船敏郎 (矢村)
       エヴァ・マリー・セイント (ルイーズ・フレデリクソン)
       ブライアン・ベッドフォード (スコット・ストッダード)
       アントニオ・サバト (アントニオ"ニーノ"バルリーニ)
       ジェシカ・ウォルター (パット・ストッダード)
       フランソワーズ・アルディ (リーザ)
       ジュヌヴィエーヴ・バージュ (モニーク・ドゥルボ・サルティ)
       ジャック・ワトソン (ジェフ・ジョーダン)
       アドルフォ・チェリ (アゴスティーニ・マネッタ)
       ドナルド・オブライエン (ウォレス・ベネット)
       エンツォ・フィエルモンテ (グイド)
       クロード・ドファン (ユゴー・シモン)
       フィル・ヒル (ティム・ランドルフ)
       グラハム・ヒル (ボブ・ターナー)
       ブルース・マクラーレン (ダグラス・マクレンドン)
  音楽 : モーリス・ジャール
  撮影 : ライオネル・リンドン
  編集 : ヘンリー・バーマン 、 ステュー・リンダー 、
       フランク・サンティロ
  配給 : メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
  日本公開 : 1967 年 2 月 1 日
  上映時間 : 180 分







 Intermission を含め、約 3 時間にも及ぶ超大作です.
 舞台は F-1 の世界です ・・・・・・ こういったレースを題材にした映画の最高傑作だと、ボクは思います.



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 とにかく映像が、今観てもまったく古臭さを感じさせない、非常にスリリングな撮り方をしています.
 まさに、迫真のレースシーンがスクリーンいっぱいに映し出されます.
 今でこそ、カーレースで車載カメラからの映像なんて当たり前のようになっていますが、この当時としては、それこそ画期的映像だったのではないでしょうか.
 そんな映像が、 Blu-ray によって蘇ったのですから.


 冒頭の有名な分割画面から一気にモナコの市街地シーンですが、とにかく映像がすごい.
 今のように CG 合成なんてない時代に、ヘリコプターや車載カメラからの映像は、本当にスゴイです.
 おまけに ・・・・・・ う〜〜ん、きれいです、さすが Blu-ray .
 この 20 分くらいの映像を見ているだけでも、この映画のすごさがわかります.



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 "栄光のルマン" という、同じカーレースの世界を描いた映画があります.
 ボクの大好きな スティーブ・マックイーン の映画ですが、もともとこの "グラン・プリ" の主演オファーがあったのですが、なぜかケンカ別れしてしまい スティーブ・マックイーン は自分で "栄光のルマン" を制作したというようなことが特典映像の中で語られていました.
 ボクはこの 2 本の映画が大好きで、ちょっと甲乙を付けがたいのですが、映画的な面白さはやはりこの "グラン・プリ" ということになるでしょうか.
 この "グランプリ" での スティーブ・マックイーン の姿を見たかった気もしますが、そうなると "栄光のルマン" ができなかったかもしれませんので、痛し痒しと言うところでしょうかね.


 上の写真のように、この映画には何人もの美女たちが出てきます.
 これらの美女たちとの関係も、この映画の面白いところでもあります.
 どうでもいいですが、ボク個人的には モニーク 夫人 (サルティ の奥様) が超ど真ん中のストライク!! (笑) .



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 特典映像の中で、当時のレースシーンの話や、この映画スタッフに対するレーサーたちの反応、映画に対するフェラーリの態度などが語られていますが、これらの話が結構面白い話ばかりです.
 日本から 三船敏郎 がこの映画に出演していますが、この映画がハリウッド映画デビュー作のようですね.
 演じているのは、明らかに 本田宗一郎 役です ・・・・・・ そういえば 1965 年、ホンダ RA272 改がメキシコ・グランプリで初優勝しています.
 ホンダ も フェラーリ のように実名でこの映画に出ていれば ・・・・・・ すごく残念ですよね.



 "ティファニーで朝食を" も Blu-ray 発売されます.
 古き良き時代の映画が、きれいな映像と、クリアな音で、また観ることができるのは嬉しい限りですね.
 今の時代、技術的には比べ物にならないくらい発達していますが、出来上がったものはどうでしょう ・・・・・・・
 この映画も、今の時代では到底作ることのできない映画でしょうね.
 そういった映画が、昔はたくさんありましたよね.



 ジャズ・アルバムではありませんが、この映画はルーキーにお勧めしちゃいます.
 絶対楽しめる映画ですよ ・・・・・・・ できれば Blu-ray でどうぞ.