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 行ってきました、ひと足早い夏休み.
 これから数回は、そんな夏休みのことでも書いてみます.



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 奥に見える山並みは、 雄山 をはじめとする 立山連峰 です.
 緑色のちっちゃなテントがボクのテント ・・・・・ 場所は 雷鳥沢キャンプ場 .
 テントで 2 泊 3 日、テーマは "のんびり、まったり、テン泊" ・・・・・・ でしたが、


 いろいろブログで記録しておきたいので、今日は二日目の 立山縦走 について書いてみます.
 そもそもこの縦走を思いついたのは、昨年放映された NHK 「チャレンジホビー・あなたもこれから山ガール」 の最終回で、 立山縦走 を取り上げていたことからでした.
 結構ミーハーですが (笑) ・・・・・・ とても素敵な風景でしたし、彼女に登れるんだったらボクもなんとか行けるでしょ、って感じで今回の縦走になりました.



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 2 泊した 雷鳥沢キャンプ場 (正式には 雷鳥沢野営地 と言うんでしょうか) .
 ここから、 雄山 、 大汝山 、 真砂岳 、 別山 という 縦走 .
 ボクは反時計回りに回ってみました ・・・・・ 時計回りよりも楽な感じがするので.


 朝 5 時 30 分、キャンプ場を出発.
 アタック用のペラペラ・バックパックを持っていったのですが、背負った感じが肩に食い込む感じだったので、メインの 60 L を薄っぺらにして持っていきました.
 雨具、水そしてカメラなど、それほど多い荷物ではありませんでしたが、行程が長いので、多少重くても背負い易いバックにして正解だったでしょうか.



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 キャンプ場のすぐ下にある橋を渡ると分岐があり、写真右が 一ノ越 を目指す 雄山 方向 、左に進むと 別山 方向になります.
 この時間に出発する人はごくわずか、ボクのルートを歩いていた人は、はるか後ろにたった一人だけでした.
 この日の写真の多くは、コンパクト・デジカメで撮ったものです.



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 この 一ノ越 までのルートですが、しばらく歩いた付近で雪渓の上をガンガン行くのですが、マーキングがほとんど消えてしまっており、足跡らしきくぼみをよく見ながら進みました.
 写真中央付近が 雷鳥沢キャンプ場 、左に見える建物が 雷鳥荘 でそこから出ている煙が 地獄谷 のガスです.
 キャンプ場でもこの硫黄臭はかすかに香っていました.



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 一ノ越 から振り返ると 奥大日岳 が ・・・・・・・ この キャンプ場 〜 一ノ越 ルートは、 一ノ越 の少し前で 室堂平 方面からのルートと合流します.
 一ノ越 を目指しながら一人歩いていると、もう一方のルートには列を連ねて登山者が歩いています.
 隣の芝生はきれいに見える ・・・・ ではありませんが、向こうのルートのほうが楽そうだな、なんて.



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 一の越山荘 です ・・・・・ こちらの名前は "の" がひらがななんですね.
 ここに写っているカップルがおもしろかった.
 大きな声でケンカしてました ・・・・・・ 「お前が登りたいって言ったんだろ・・・」 「どうすんだよ ・・・・」 「じゃ止めておりるぞ ・・・・・」 .
 どうも彼女のほうが疲れちゃって 雄山 を登るのを渋ってたら、彼氏がブチ切れちゃったようです.
 ボクはここで、トイレ休憩など 10 分弱休んで登り始めたのですが、下を見ると彼氏が下りはじめてしまいました.
 で、彼女が泣きを入れて結局は 雄山 に登りました.
 後になればいい笑い話になりそうですね.



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 こちらが 一の越山荘 横にあるトイレ棟、そして 雄山 !!
 ここ ・・・・・・・・ 登るんですね、って感じです.
 ガスって山頂付近は見えませんが、かなりの傾斜です.
 ここからは登山者が多くなりました、ただ時間がまだ早かったので日帰りの方たちもいないので、日中に比べればはるかに少ないでしょう.
 そして下山してくる人たちがいないのがよかった ・・・・・ これで下りのオバサン・オジサンたちがいたら、もっと時間がかかってしまいます.



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 途中はとても写真撮る気力も無く、おまけに視界ゼロに近い状態.
 ガスの中に社務所が見えた時には、思わず心の中で 「やったぁ!!」 .
 この日一日、こんなガスが濃くなったり、なくなったりと目まぐるしく変化していきました.
 ちょっと薄日が差しただけでも、気温がグンと上がるので、服を脱いだり、また着たりと.
 全体的にガスったおかげで、歩くにはとても気持ちよく歩くことができました.



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 山頂に登るには、登拝券 500 円かかります.
 よくわからないまま、折角だからと思い券を購入して登ると、神主さんがお祓いをしてくださりました.
 お札をいただき、お神酒をいただき、登山の無事を祈ってきました.



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 頂上から、ガスの中に浮かび出た 大汝山 、とても幻想的な風景でした.
 この頂上がとても狭く、周りに柵なんか何もないので、一歩誤れば周りは崖 ・・・・・・・ 参拝に来て墜落死はシャレになりません. 



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 ここから 大汝山 を目指します.
 途中ルートの真ん中でガサガサ音がするのでよく見ると ・・・・・・ 雷鳥 でした.
 羽を石の上に擦りつけるような仕草をしていました.
 この日は数か所で 雷鳥 に出会いました.
 最初はすぐにシャッターでしたが、最後のほうはもう十分といった感じでした (笑) .
 人が近づいても、逃げていかないんですよね ・・・・・ 登山者が雷鳥がどいてくれるのを待ちます.



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 大汝山 山頂です ・・・・・・ 視界限りなくゼロ.
 立山 とは、 雄山 ( 3,003 m ) 、 大汝山 ( 3,015 m ) 、 富士ノ折立 ( 2,999 m ) 3 峰の総称のようです.
 今回、 富士ノ折立 と 真砂岳 は視界があまり良くなかったので山頂にいきませんでした.



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 このルートのいいところは、所々に山小屋などがあり、トイレ・飲料水確保などできる点です ・・・・・・ 今回も陽が出ると一気に気温が上がり、喉が渇くためその都度水分補給したのですが、小屋などの情報をチェックしていたので、あまり残量を気にすることなく頻繁に水分補給できました.
 写真は 大汝休憩所 .



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 富士ノ折立 ・・・・・・ 視界不良のためトラバース.
 置いてあるバックパックは、頂上に登っている方たちのもの ・・・・・ 基本的にこういった山では盗まれるようなことはめったにありません.



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 この 2 枚は、 富士ノ折立 から 真砂岳 への稜線.
 ここは気持ちがよかったなぁ ・・・・・ こういった縦走の醍醐味は、やっぱりこんな感じの稜線歩きだなぁ. 



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 左側には 室堂平 ・・・・・・



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 右側は雪渓 ・・・・・・・ 風がとにかく気持ちいい.



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 真砂岳 から 別山 への稜線、画面右が 別山 最後の登りです.

 ここの登りも結構つらかった ・・・・・ トラバースするルートがあり、天気もあまりよくなかったのでトラバースしちゃおうかと思っていたのですが、ルートの分岐に 「残雪期危険 ・・・・」 というようなことが書かれており、後から来た登山者と話してトラバースを止めました.
 山頂からルートを見たらまったく残雪はなく、問題なさそうでしたが、時間的な余裕もありましたし、何より危険要素を最小限にすることも大事ですので、結果良しです.



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 別山 山頂です.



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 剱岳 ・・・・・ 山頂は見えませんでしたが、仕方ありません.



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 別山 から 30 分ほどで 剱御前小舎 .
 朝ご飯は前日残った赤飯を食べ、途中行動食程度だったので、この辺りになるとかなり空腹感が.
 剱御前小舎 についたらカップ麺でも食べようと思っていましたが、うどんがあったので缶ジュースと一緒に注文です.
 何のことはないうどんですが ・・・・・・ 最高でした.



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 そのうどん ・・・・・ 当然、水は付いてきません.



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 後はテン場を目指し、 雷鳥坂 を下るだけです.
 眼下の素敵な景色を堪能しながら ・・・・・ お腹も一杯、少し元気も出ましたし.
 振り返ってみると、こんな感じ.



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 ここはキャンプ場下の川にかかる橋です.
 長い一日が終わりました.


 ・・・・・・ と言っても、まだ午後 2 時頃でした (笑)




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 雷鳥は至る所で見ることができました.
 あまり晴れすぎなかったのが幸いしたのでしょうか.

 ボクなんかには、結構ハードな行程でしたが、無事に、そして楽しく歩いてこれました.
 かなり疲れることは疲れましたすが ・・・・・ こまめなポカリ・スウェットと、塩分補給で、今までだったら足がつってしまうようなこともまったくなく、当初予定していた時間通りに行程がクリアできてとても満足.

 楽しい夏休みの一日でした.



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