昨日から今日の午前中までは、梅雨らしいお天気でした.
特に昨日は、半袖だとちょっと肌寒い感じの一日.
今日の午後は青空が広がり、気温も一気に高くなりました.
昨日の夕方家に帰ると、久しぶりに Amazon から二つのパッケージ.
さらにオークションで購入したアルバム一枚.
・・・・・・・・ まとめて届いちゃいました.
そんな中の映画です.
公開当時も結構人気のあった映画のようですが、ボクはこれを観るのは初めて.
1500 円の廉価盤 Blu-ray がようやく出たので購入しました.

"真珠の耳飾りの少女"
監督 : ピーター・ウェーバー
脚本 : オリヴィア・ヘトリード
原作 : トレイシー・シュヴァリエ 「真珠の耳飾りの少女」
製作 : アンディ・パターソン 、 アナンド・タッカー
原題 : "Girl with a Pearl Earring"
出演 : コリン・ファース (フェルメール)
スカーレット・ヨハンソン (グリート)
トム・ウィルキンソン (ファン・ライフェン)
キリアン・マーフィー (ピーター)
エッシー・デイヴィス (フェルメール夫人)
アラキーナ・マン (コルネーリア)
音楽 : アレクサンドル・デプラ
撮影 : エドゥアルド・セラ
編集 : ケイト・エヴァンス
配給 : ギャガ
日本公開 : 2004 年 4 月 10 日
上映時間 : 100 分
ヨハネス・フェルメール の絵画 "真珠の耳飾りの少女" をベースにした トレイシー・シュヴァリエ の小説の映画版です.
自称 フェルメール 好きとしては、観逃せない映画 ・・・・・ と言っても今頃ですが (笑)
とてもいい映画でした.

映画の冒頭から (上の写真は冒頭部分ではありません) 、とにかく フェルメール の世界が全開という感じ.
とにかく映像が美しい.
光の入れ方が、本当に フェルメール の世界という感じで、彼の絵画が立体的に映像となって蘇ったと言ってもおかしくないでしょうか.
フェルメール が好きな方は、この冒頭の場面の光の使い方で一気に映画にのめり込んでしまうハズです.
この映像を観るだけでも、この映画の価値があります.
彼の描いた何枚かの絵画やその場面が映画の中に登場します.
そして、彼が描いていないにも拘らず、映像の中でこんな場面の絵もあったような ・・・・・・ と思ってしまうような場面が、たくさんあるのがスゴイ.
そんなことを思い始めると空想はどんどん膨らみ、女中の タンネケ は "牛乳を注ぐ女" のモデルじゃないかなんて ・・・・・ (笑)

映画全体の色調がとても素敵なんだけれど、カメラワークもとてもいい.
最初に登場するのが "真珠の首飾り" (ベルリン国立絵画館) .
全体が黄色の色調でまとめられたこの絵、映画では木製の人型をモデルに見立てていました.
ここでは独特な黄色 ・・・・・ インディアンイエロー のことがセリフでも語られていました.
この インディアン・イエロー と呼ばれる鮮やかな黄色の顔料はベンガル地方の特産品で、マンゴーの葉だけを飼料として雌牛を育て、その尿を集めて蒸発させることで非溶解性のオイキサンチン酸マグネシウム塩を主成分とする顔料を作っていたようです.
確か映画の中では 糞 というような表現がされていたように思います.
さらには "二人の紳士と女" (アントン・ウルリッヒ公美術館) .
映画の中では、 フェルメール のパトロンとしても有名な ファン・ライフェン 夫妻がモデルとなっていましたが、どうなんでしょ.
ちょっと調べた限りでは、どこにもそのことについて書かれていませんでした.
グリート がバランスが悪いと感じ、置いてあったイスを動かした絵が "水差しを持つ女" (メトロポリタン美術館) .
この絵に最初に書かれていた椅子と同じようなデザインの椅子が、何枚かの絵の中に登場しています.
"眠る女" (メトロポリタン美術館)
"窓辺で手紙を読む女" (アルテマイスター絵画館)
"兵士と笑う女" (フリック・コレクション)
"紳士とワインを飲む女" (ベルリン国立絵画館)
"稽古の中断" (フリック・コレクション)
"リュートを調弦する女" (メトロポリタン美術館)
"手紙を書く女" (ナショナル・ギャラリー・オブ・アート) ・・・・・・
これだけ同じようなデザインの椅子が描かれているということは、彼の持っていたお気に入りのイスだったのか、はたまたその当時流行のイスだったのか ・・・・・・
こういったことに思いをはせるのも楽しいものです.
最後の場面で腰かけて繕いをしているところの撮り方なんて、まるで "小路" (アムステルダム国立美術館)
繕いをする姿は向かって右側の感じですが、スクリーンの構図は左側のような感じで、これも面白かった.
こんな感じで観ていくと、いろいろな発見があって楽しい映画です.
どんどんイマジネーションが増幅していく感じなのです.

フェルメール をまったく知らないと、きっとこの映画のよさを半分もわからないかもしれません.
その反対に、フェルメールを少しでも知っていると、思いっきり楽しめてしまうでしょう.
この映画に出ている有名どころは、 スカーレット・ヨハンソン 、 コリン・ファース 、 キリアン・マーフィー あたりかな.
なんといっても スカーレット・ヨハンソン の透明感がいいですねぇ.
それでいて、現実的な恋もしたりしているこのバランスがいい.
エンディングも、途中悲劇的なエンディングを予想させたりしますが、結果は ・・・・・・・・ .
主演の スカーレット・ヨハンソン 、最近は ブラック・ウィドウ 役で マーヴェル 御用達になった感がありますが、やっぱりこういう演技の方がボクは好きかな.
東京 を舞台にした "ロスト・イン・トランスレーション"
怪しげな女性を演じた "ブラック・ダリア"
ウディ・アレン の "それでも恋するバルセロナ"
この辺りがボクのお気に入り ・・・・・・ でしたが、今回の映画がイチオシになりました.

こうやって見ると フェルメール の絵とはかなり違いますが、映画を観ていると本当に彼女がモデルのように見えてくるのが、とても不思議です.
そういえばこの フェルメール の絵は、 "青いターバンの少女" 、 "ターバンを巻いた少女" などと呼ばれていましたが、この映画のヒットにより "真珠の耳飾りの少女" の名が一般化したというようなことが書かれていました.
まだ一度観ただけですが、いろいろ楽しめます.
場面の隅々まで、何度も何度も観てみると、きっと新しい発見や疑問がいっぱい出てきそうな映画です.
また フェルメール を見たくなりました.
特に昨日は、半袖だとちょっと肌寒い感じの一日.
今日の午後は青空が広がり、気温も一気に高くなりました.
昨日の夕方家に帰ると、久しぶりに Amazon から二つのパッケージ.
さらにオークションで購入したアルバム一枚.
・・・・・・・・ まとめて届いちゃいました.
そんな中の映画です.
公開当時も結構人気のあった映画のようですが、ボクはこれを観るのは初めて.
1500 円の廉価盤 Blu-ray がようやく出たので購入しました.

"真珠の耳飾りの少女"
監督 : ピーター・ウェーバー
脚本 : オリヴィア・ヘトリード
原作 : トレイシー・シュヴァリエ 「真珠の耳飾りの少女」
製作 : アンディ・パターソン 、 アナンド・タッカー
原題 : "Girl with a Pearl Earring"
出演 : コリン・ファース (フェルメール)
スカーレット・ヨハンソン (グリート)
トム・ウィルキンソン (ファン・ライフェン)
キリアン・マーフィー (ピーター)
エッシー・デイヴィス (フェルメール夫人)
アラキーナ・マン (コルネーリア)
音楽 : アレクサンドル・デプラ
撮影 : エドゥアルド・セラ
編集 : ケイト・エヴァンス
配給 : ギャガ
日本公開 : 2004 年 4 月 10 日
上映時間 : 100 分
ヨハネス・フェルメール の絵画 "真珠の耳飾りの少女" をベースにした トレイシー・シュヴァリエ の小説の映画版です.
自称 フェルメール 好きとしては、観逃せない映画 ・・・・・ と言っても今頃ですが (笑)
とてもいい映画でした.

映画の冒頭から (上の写真は冒頭部分ではありません) 、とにかく フェルメール の世界が全開という感じ.
とにかく映像が美しい.
光の入れ方が、本当に フェルメール の世界という感じで、彼の絵画が立体的に映像となって蘇ったと言ってもおかしくないでしょうか.
フェルメール が好きな方は、この冒頭の場面の光の使い方で一気に映画にのめり込んでしまうハズです.
この映像を観るだけでも、この映画の価値があります.
彼の描いた何枚かの絵画やその場面が映画の中に登場します.
そして、彼が描いていないにも拘らず、映像の中でこんな場面の絵もあったような ・・・・・・ と思ってしまうような場面が、たくさんあるのがスゴイ.
そんなことを思い始めると空想はどんどん膨らみ、女中の タンネケ は "牛乳を注ぐ女" のモデルじゃないかなんて ・・・・・ (笑)

映画全体の色調がとても素敵なんだけれど、カメラワークもとてもいい.
最初に登場するのが "真珠の首飾り" (ベルリン国立絵画館) .
全体が黄色の色調でまとめられたこの絵、映画では木製の人型をモデルに見立てていました.
ここでは独特な黄色 ・・・・・ インディアンイエロー のことがセリフでも語られていました.
この インディアン・イエロー と呼ばれる鮮やかな黄色の顔料はベンガル地方の特産品で、マンゴーの葉だけを飼料として雌牛を育て、その尿を集めて蒸発させることで非溶解性のオイキサンチン酸マグネシウム塩を主成分とする顔料を作っていたようです.
確か映画の中では 糞 というような表現がされていたように思います.
さらには "二人の紳士と女" (アントン・ウルリッヒ公美術館) .
映画の中では、 フェルメール のパトロンとしても有名な ファン・ライフェン 夫妻がモデルとなっていましたが、どうなんでしょ.
ちょっと調べた限りでは、どこにもそのことについて書かれていませんでした.
グリート がバランスが悪いと感じ、置いてあったイスを動かした絵が "水差しを持つ女" (メトロポリタン美術館) .
この絵に最初に書かれていた椅子と同じようなデザインの椅子が、何枚かの絵の中に登場しています.
"眠る女" (メトロポリタン美術館)
"窓辺で手紙を読む女" (アルテマイスター絵画館)
"兵士と笑う女" (フリック・コレクション)
"紳士とワインを飲む女" (ベルリン国立絵画館)
"稽古の中断" (フリック・コレクション)
"リュートを調弦する女" (メトロポリタン美術館)
"手紙を書く女" (ナショナル・ギャラリー・オブ・アート) ・・・・・・
これだけ同じようなデザインの椅子が描かれているということは、彼の持っていたお気に入りのイスだったのか、はたまたその当時流行のイスだったのか ・・・・・・
こういったことに思いをはせるのも楽しいものです.
最後の場面で腰かけて繕いをしているところの撮り方なんて、まるで "小路" (アムステルダム国立美術館)
繕いをする姿は向かって右側の感じですが、スクリーンの構図は左側のような感じで、これも面白かった.
こんな感じで観ていくと、いろいろな発見があって楽しい映画です.
どんどんイマジネーションが増幅していく感じなのです.

フェルメール をまったく知らないと、きっとこの映画のよさを半分もわからないかもしれません.
その反対に、フェルメールを少しでも知っていると、思いっきり楽しめてしまうでしょう.
この映画に出ている有名どころは、 スカーレット・ヨハンソン 、 コリン・ファース 、 キリアン・マーフィー あたりかな.
なんといっても スカーレット・ヨハンソン の透明感がいいですねぇ.
それでいて、現実的な恋もしたりしているこのバランスがいい.
エンディングも、途中悲劇的なエンディングを予想させたりしますが、結果は ・・・・・・・・ .
主演の スカーレット・ヨハンソン 、最近は ブラック・ウィドウ 役で マーヴェル 御用達になった感がありますが、やっぱりこういう演技の方がボクは好きかな.
東京 を舞台にした "ロスト・イン・トランスレーション"
怪しげな女性を演じた "ブラック・ダリア"
ウディ・アレン の "それでも恋するバルセロナ"
この辺りがボクのお気に入り ・・・・・・ でしたが、今回の映画がイチオシになりました.

こうやって見ると フェルメール の絵とはかなり違いますが、映画を観ていると本当に彼女がモデルのように見えてくるのが、とても不思議です.
そういえばこの フェルメール の絵は、 "青いターバンの少女" 、 "ターバンを巻いた少女" などと呼ばれていましたが、この映画のヒットにより "真珠の耳飾りの少女" の名が一般化したというようなことが書かれていました.
まだ一度観ただけですが、いろいろ楽しめます.
場面の隅々まで、何度も何度も観てみると、きっと新しい発見や疑問がいっぱい出てきそうな映画です.
また フェルメール を見たくなりました.