先日も少し書いたのですが、最近またジャズ・アルバムを少しずつ購入しています.
 HMV や Amazon で再販廉価盤や限定版などを探しているのですが、しばらく見ないと 「えっ、こんなものも出てたの ・・・・・・・ 」 なんていうものがゴロゴロ.



 今日 Amazon から届いたアルバムも、そんな廉価の再販限定版.
 昨年の 12 月に発売になっていたようですが、まったく気にもしていなかったので、今頃になって慌てて Click !! でした.
 最近の限定版は枚数が多いのか、それとも CD を購入する人が少なくなったせいか比較的残っているので、そういう意味ではボクのような新着情報に疎いものにはラッキー.







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  " Sings Lullabys of Birdland / Chris Connor "





  1. Lullaby Of Birdland
         (G.Shearing) ・・・・ 2:24
  2. What Is There To Say
         (E.Y.Harburg-V.Duke) ・・・・ 2:54
  3. Try A Little Tenderness
         (J.Campbell-R.Connelly-H.M.Wood) ・・・・ 3:05
  4. Spring Is Here
         (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・ 2:56
  5. Why Shouldn't I
         (C.Poeter) ・・・・ 2:47
  6. Ask Me
         (W.Hinderling-Polland) ・・・・ 2:47
  7. Blue Silhouette
         (Dale-Samos-Val) ・・・・ 2:46
  8. Chiquita From Chi-Wah-Wah
         (Bonacio-La Marge-Franklin) ・・・・ 2:48
  9. A Cottage For Sale
         (Conley-Robison) ・・・・ 2:36
  10. How Long Has This Been Going On
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・ 2:34
  11. Stella By Starlight
         (Young-Washington) ・・・・ 2:29
  12. Gone With The Wind
         (Wruben-Magidson) ・・・・ 2:21
  13. He's Coming Home
         (DeForest) ・・・・ 2:46
  14. Goodbye
         (Jenkins) ・・・・ 2:34
  15. Why Shouldn't I
         (Take 2) ・・・・ 2:57
  16. Stella By Starlight
         (Alternate Take) ・・・・ 2:29






  Chris Connor (vo),

  # 1 - 5, 15 :
  Ellis Larkin (p) Trio
  Recorded at NYC, August 9 & 11, 1954.

  # 6 - 8 :
  Sy Oliver (arr.cond) 's Orchestra
  Recorded at NYC, December 17 & 18, 1953.

  # 9 - 14, 16 :
  Vinnie Burke (b) Jazz String Quartet
  Recorded at NYC, August 21, 1954.







  Chris Connor002

 クリス・コナー は 1927 年 11 月 8 日 カンサス・シティ 生まれ、 2009 年 8 月 29 日癌のため 81 歳で亡くなりました.
 白人ジャズ・ヴォーカリストを代表する一人 ・・・・・・ のはずです.

 有名な スタン・ケントン楽団には3人の白人専属歌手がいました.
 アニタ・オディ 、 ジューン・クリスティ 、 そして クリス・コナー .
 クリス・コナー は 1953 年 2 月からツアーやレコーディングに参加しました ・・・・・ この期日はライナーノーツとちょっと食い違っているのでボクの誤りかもしれません.

 ボクの大好きな Smoky voice (ハスキーな声) のヴォーカリスト.
 ジャズに限らず、基本的にこんな感じの声が大好き.
 古くは Stevie Nicks から Adele そして Diana Krall ・・・・・・ 数え上げればキリがないですが.
 クリス・コナー も同様に Smoky voice ですが、 ヘレン・メレル のような妖艶さとはちょっと違い、もっとクール ・・・・・・ 男が甘い言葉を投げてもまったく我関せず的な感じがあります.
 まぁ彼女が同性愛というのは有名なお話しのようですので、男なんか興味ないといえばそれまででしょうが.




ConnerC003-2

 このアルバムは1953年、 Bethlehem Record と契約して最初のアルバムになります.
 まぁ正しくは 10 インチ 盤で吹きこみ、後に 12 インチ の LP 盤になったのですが.
 発売当時このアルバムは大ヒットし、彼女は一躍トップスターに.
 このアルバム・タイトル "Lullabys of Birdland" の代表的な演奏の一つでもあります.

 ボーナス・トラックが 2 曲入ったリマスター盤です.
 一曲の演奏がみんな 3 分程度なので少し物足りなさがありますが、 「なるほど ・・・・」 と思うようなアルバムです.
 代表作と呼ばれるだけのことはありますね.


 ちなみに曲名は "Lullaby of Birdland" ですが、アルバム・タイトルはなぜか "Lullabys of Birdland" と複数形になっています。
 でも、この複数形だったら "Lullabies of Birdland" のが正しいと思うのですが ・・・・・・・ 何か意味があるのでしょうね、きっと.





Birdland 1960

 この "Birdland" とは、 1949 年に マンハッタン の 52 番街に開店した今や伝説的ジャズクラブ.
 Charlie Parker (通称 Bird ) がこのクラブによく出ていたことから パーカー のニックネームである "Bird" をつけたようです.

 そうそう、 Pee Wee Marquette という名物司会者がいたことでも有名で、 Art Blakey の "A Night at Birdland" (BLP-1521,1522) でもそのアナウンスが収録されています.

 John Coltrane をはじめ、多くの有名なライブが記録されています.
 1965 年に一時閉店し、その後再開しましたが、現在はナイトクラブになっているようです.
 ちなみに West 44 st. にも同じ名前のジャズ・クラブが現在もありますが、このお店は "Lullaby of Birdland" とはまったく関係ないお店です.





 最近、CDはできるだけ欲しいものだけを購入するようにしているので、以前ほど購入しなくなっていますが、その割にはヴォーカルのアルバムが非常に多いような気がします.
 まぁ廉価価格になったから購入したと言っても、あながち間違いではないのですが (笑)

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 上の写真、今回購入したアルバム 3 枚は "ベツレヘム 3 部作" と呼ばれるもの.
 思い切って大人買い !!
 と言っても、 1 枚あたり 1,000 円を切っているのですが (笑)



  "Sings Lullabys of Birdland" と "CHRIS" は同じ日の演奏がいくつかあります.
 これは "Sings Lullabys For Lovers" と "Sings Lullabys Of Birdland" という 2 枚の 10 インチ盤を、 12 インチ盤にする際このような分け方になったようです.
 いろいろな演奏をバックにした歌を聴くことができますが、ボクはピアノ・トリオをバックに歌っているのがお好み.







 それにしても寒くなりました.
 とうとう我が家も暖房のスイッチを ポチッ と.

 今日は近くの山の頂も雪景色、朝方はほんの少しですが雪も舞っていました.



 こんな寒い日は、ポカポカのお家の中で クール・ヴォイス に包まれているとします.