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 最近、と言うか少し前からいろいろなところで 和ジャズ という言葉を目にします ・・・・・・ もちろん、ジャズに興味のない人などはまったく興味もないでしょうが.

 この 和ジャズ の多くは 1950 年台から 60 年台くらいのジャズを指し、廃盤だったアルバムが CD などで再販されています ・・・・・・ この 50-60 年代と言うのは、あくまでボクのイメージであって当然それ以降のアルバムも含まれています.

 少し前にはかなりのブームにもなったようで、古いアナログ盤には高額な価格が付けられていました.



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 ボクも日本のジャズは大好きなのですが、この 50 年代から 60 年代の日本のジャズってちょっと苦手意識があって聴きません.
 どちらかというとそれ以降 70 年代から 80 年代くらいが好きなんですね.

 そんなせいか、ボクは 和ジャズ というよりも 日本のジャズ という表現のほうが好きだったりします.


 ・・・・・・・・ どうでもいいことなんですがね (笑)


 

 そんなんで、今日も日本のジャズ・アルバム.



 ボクの好きな映画 "下妻物語" の中で、 白百合イチゴ が 竜ヶ崎桃子 を初めて見た時に 「人を見かけで判断するのはよくないよな」 っていうセリフがあります.

 このアルバムはまさにそんな感じのアルバムなのでした.





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  " 海を見ていたジョニー / 坂元輝 "





  1. Left Alone
          (M.Waldron-B.Holiday) ・・・・・ 8:40

  2. My Favorite Things
          (R.Rodgers-O.Hammerstein II) ・・・・・ 9:44

  3. 夕焼け小焼け
          (草川信-中村雨紅) ・・・・・ 5:58

  4. 枯葉
          (J.Kosma-J.Prevert) ・・・・・ 12:26






  坂元輝 (p), 根市タカオ (b), 渡辺毅 (ds)
  Recorded live at ジャズ喫茶 "ジョニー" , October 13, 1980.







 このアルバムは結構有名なアルバムで、概ね評判もいいのです.
 ただリーダーの 坂元輝 なんて全然知らなかったので、購入するまでかなり悩んだ記憶があります.


 正直、ジャケットがダサい ・・・・・・・・
 日本語のインパクトは大なのですが、いかんせん下の写真とのバランスが良くない感じ.

 おまけにタイトルは 五木寛之 の短編小説の題名じゃないですか.




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 重い腰を持ち上げてようやく購入したものの、ジャケット裏を見たらもっとびっくり.

 これって、ヤバくない.
 さすがの ホンタケ でさえ、ここまでのインパクトはなかったぞ.

 すでに聴く前からテンションは下がりっぱなしでした (笑)


 ボクが購入した CD は、 HQ-CD として再販されたものです.
 このアルバムは、前にも書いたようにかなり評判の高いアルバムなので、それまでにも CD などで再版されています.


 購入してから聴くまで、変なドキドキ感を持ってました.
 期待してドキドキしながらかけるのは結構ありますが、こういうちょっと違ったドキドキ感は オーネット・コールマン 以来かな (笑)



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 ところがですよ ・・・・・・・・・

 1 曲目の "" の数フレーズ聴いただけでもフリーズ状態.

 「うそだろ ・・・・・・・・」


 すごいんです ・・・・・・ このリリシズムが.

 そして、この音が ・・・・・・・ HQ-CD たる所以なのか.

 だから 1 曲目の終わり、突然拍手が入り 「えっ、ライブだったんだ」 って感じなんです.


 選曲は有名な曲ばかりなので、改めて書く必要ないくらいです.

 超抒情的な 1 曲目から、 2 曲目で一気に昇天.
 この 2 曲目は 1 曲目とは打って変わった激しい演奏です.


 ただ、フレーズのいたるところに日本らしさ ・・・・・・・
 というか、ボクが日本人ミュージシャンの演奏でなんとなく感じる日本らしさが至る所に感じられます.


 こういうところがホッとできるんだな.




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 このアルバムの1曲目にレフト・アローンを持ってきたのは、五木寛之の短編 "海を見ていたジョニー" からでしょう.

 あの小説の中で、 ジュンイチ の 「ピアノ・バー」 に初めてやってきた ジョニー が弾いた曲こそ、この "レフト・アローン" だったからです.


 五木寛之 はいろいろジャズをテーマにした小説を書いていますが、正直すべてに共感できるわけではありません.
 この短編の最初のくだりで、 ジョニー が ジュンイチ にブルースのことを説くところはちょっと共感できなかったりもします.
 また、終盤の海辺での二人の会話も、そういう考えもわかるけれどちょっとねぇ ・・・・・・・・・


 この小説の書かれた頃はジャズ喫茶全盛期で、多くのジャズ・ファンがシリアスなジャズを求めていた時代だからこそこういったものも受けたのかもしれません.
 そういう意味ではこの小説のような考え方もありなのか.
 
 ちなみに、そういったシリアスなジャズ・ファンたちがジャズへの入り口を狭くしていたのかもしれませんね.


 ボクもそういうジャズ屋で育ってきたので、小説の中の会話などもよくわかります.
 でも今のようにお気楽な聴き方のほうが、いろいろ、ずっと楽しめるような気もします.
 
 

 小説の中で ジョニー が "レフト・アローン" を引き始めると、それまで殺気立っていた店内がなごやかで温かい雰囲気に包まれます.


 このアルバムも、そんな和やかな雰囲気にさせてくれるアルバム.


 久しぶりに びっくりぽん なアルバムでした.



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 7 月 12 日、大橋巨泉 さんがお亡くなりになりました.

 ジャズ評論家としても有名で、特にヴォーカルに造詣が深かったと記憶しています.
 ただボクは以前から評論家嫌い、ライナーノーツ嫌いだったので、彼の書いた記事も全くと言っていいほど印象に残っていません.

 まぁ最近は評論家嫌いもなくなってきましたから、本でも探してゆっくり読んでみようと思ってます.



 Requiescat in Pace




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