・ ・ ・ ・ ・ ・
今日は久しぶりに映画の話題を.
公開初日に観にいった映画は本当に久しぶり.
今までも数えるほどしかないからなぁ.
この映画が実写版として公開されるということは、 以前 書きました.
オリジナル・アニメがとても面白く、登場人物たちもすごく魅力的だっただけに、初期の公開映像など観た時にかなりの微妙感も持っておりました.
だから別に公開初日に観るつもりもなかったのですが ・・・・・・・
(左から 大塚明夫 、 田中敦子 、 山寺宏一)
数日前に、何と日本語吹き替えをこのオリジナルのメンバーたちが行うという情報をキャッチ.
そうなるとちょっと話が違ってきます.
普段洋画の日本語吹き替えは極力観ないボクですが、今回はあえて日本語吹き替え版に.
それも、超期待しての観賞になりました.
いつものようにできるだけネタバレさせないように書いてみます ・・・・・・
" ゴースト・イン・ザ・シェル "
監督 : ルパート・サンダース
脚本 : ジェイミー・モス 、 ウィリアム・ウィーラー 、
アーレン・クルーガー
原作 : 士郎正宗 『攻殻機動隊』
製作 : アヴィ・アラッド 、 アリ・アラッド 、
スティーヴン・ポール 、 マイケル・コスティガン
製作総指揮 :
石川光久 、 藤村哲哉 、 野間省伸 、
ジェフリー・シルヴァー
原題 : "Ghost in the Shell"
出演 : 少佐 (スカーレット・ヨハンソン : 田中敦子)
バトー (ピルー・アスベック : 大塚明夫)
荒巻大輔 (北野武)
オウレイ博士 (ジュリエット・ビノシュ : 山像かおり)
クゼ・ヒデオ (マイケル・ピット : 小山力也)
トグサ (チン・ハン : 山寺宏一)
ラドリヤ (ダヌーシャ・サマル : 山賀晴代)
イシカワ (ラザラス・ラトゥーリー : 仲野裕)
サイトー (泉原豊)
ボーマ (タワンダ・マニーモ)
カッター (ピーター・フェルディナンド : てらそままさき)
ダーリン博士 (アナマリア・マリンカ : 加納千秋)
母親 (桃井かおり : 大西多摩恵)
音楽 : クリント・マンセル 、 ローン・バルフェ
撮影 : ジェス・ホール
編集 : ニール・スミス 、 ビリー・リッチ
配給 : 東和ピクチャーズ
日本公開 : 2017 年 4 月 7 日
上映時間 : 107 分
主人公の 少佐 を スカーレット・ヨハンソン が演じることについては、前に書いたように全く気にもしていません.
逆に、とてもステキな 少佐 のような気もします.
そこに日本語の 田中敦子 の声が乗ってくるんですから、これはもう問題ないというレベルではなく、完璧に近いかもしれません.
もともと 少佐 という存在自体がどこかイメージに近く、 シェル なんて関係ないのかもしれません.
極端なことを言うと、映画の途中で スカーレット・ヨハンソン の顔が破壊され エマ・ストーン に変わっても、同じ 田中敦子 の声だったら全く違和感がないはずです.
とにかく、映画の中での スカーレット・ヨハンソン は、 田中敦子 の声とともに完全にシンクロしてしまった感じでした.
スカヨハ 大好き & 攻殻 大好きなボクにとっては、これだけでも十分すぎるほどの満足感です.
じゃあ、映画としてどうだったかというと ・・・・・・・・・・
かなり厳しいですね.
まずボクはこの 攻殻機動隊 シリーズ (新作の "ARISE" は除く) のすべて DVD or Blu-ray で持っており、この結構難しい世界観もある程度は理解しています ・・・・・・・・ この世界観に共鳴する熱心な攻殻ファンも多いんですよね.
そんなボクのように 攻殻機動隊 のすべてを観て、ある程度 ゴースト の概念なんかも知っていると、すごくいろいろな部分で楽しめる映画でした.
いろいろなシーンが過去作品の場面と同じく実写で再現されるんですから、おもわずニヤリとしてしまいます.
まぁそれ以前に、映画が始まって 田中敦子 の声が聞こえたところから完全にそっちの世界に行っちゃっていましたが (笑)
逆にそんな知識を全く持たないで観ると、それほど面白い映画ではないんじゃないかな.
あまりにいろいろなことに対しての説明が不足しているので、きっと消化不良起こすはずです.
過去の作品のいろいろなところを寄せ集めたせいか、どうもストーリーが今一つな感じがしてしまいます.
やっぱり完全オリジナルな作品にしてほしかったなぁ.
映像ですが、いろいろな意味でよかったとは思います.
ただ街の描写がちょっとやりすぎかなぁ.
"GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での街並みにどこかしら似ていることは似ているんだけれど、こんなにも 3D 電飾化 していなかったよなぁ.
もっと普通の、ボクらが目にするような雑踏が描かれていたと思うんだけれど.
上の場面も "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での有名な場面.
とてもうまく再現していました.
この場面は予告編でも観ていたので、この再現で映画観てみようかなと思ったくらい.
ただ、先に書いたように、 光学迷彩 の説明も全くないので、知らない人たちはなんで 少佐 があんな格好しているのかわからないよなぁ.
クゼ を登場させたのがどうだろ.
クゼ は "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG" の中の 「個別の 11 人」 事件の中心人物.
この物語のストーリーとそもそも合うのかということなのです.
こういう部分も含め、ボクは絶対オリジナルストーリーのほうがよかったと思っています.
それかもっと単純に、前のストーリーの完全実写版でも ・・・・・・・・
ストーリーにいろいろ詰め込んだせいか、世界観などの説明がほとんどないことは先に書きましたが、 公安 9 課 のメンバーがあまりに描かれていないのが大減点といったところか.
バトー や トグサ は映像的にはキツイですが、吹き替え版だと違和感なくなるんだけれど、あまりに他のメンバーが.
折角オリジナルの声優を揃えたというのに ・・・・・・・
ボーマ はともかく、せめて サイトウ や イシカワ はもう少し出てほしかったなぁ.
そしてなんといっても 荒巻 だろうな.
どうして 北野武 なのか意味不明、映画観終わった後も意味不明.
荒巻 ただ一人日本語喋るのも違和感ありありなんだなぁ.
この作品は、この世界観を語る上でもある意味哲学的なセリフ回しがとても重要だと思っています.
当然映画の中でもそういった部分をついつい探してしまう.
そうなると旧作と同じ場面を知らず知らず求めてしまうんだな.
海から上がった場面では、是非このセリフを言ってほしかった.
「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ
他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる掌、幼かった頃の記憶、未来の予感 ・・・・・・
それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がりそれら全てが "私" の一部であり、 "私" という意識そのものを生み出し ・・・・・ そして、同時に "私" をある限界に制約しつづける」
・・・・・・・・・・・ wwwww
映画のオープニング、
「企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来 ・・・・・ 」
(オリジナル版の表記ですが、本作でも同じようなことが書かれていたと思います)
これだけでもゾクッときます.
"Star Wars" の "A long time ago in a galaxy far, far away . . . ." と一緒.
いろいろツッコミどころはありますが、でもまぁ日本語吹き替えにドップリハマることができ、懐かしい 攻殻 ワールドにトリップできる映画.
自称 攻殻オタ は絶対に吹き替え版観るだろうな (笑)
ボクとしてはこの日本語吹き替え版にかなりの高評価をあげますが、初めて 攻殻 の世界に触れる人にとっては、かなり消化不良な映画だと思います.
その意味でとても観る人を選ぶ映画でしょう.
ちなみに、最後の場面のコート姿に萌え萌えだったのであります.
「モトコーーーーッ」 とは叫びませんでしたが (笑)
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今日は久しぶりに映画の話題を.
公開初日に観にいった映画は本当に久しぶり.
今までも数えるほどしかないからなぁ.
この映画が実写版として公開されるということは、 以前 書きました.
オリジナル・アニメがとても面白く、登場人物たちもすごく魅力的だっただけに、初期の公開映像など観た時にかなりの微妙感も持っておりました.
だから別に公開初日に観るつもりもなかったのですが ・・・・・・・
(左から 大塚明夫 、 田中敦子 、 山寺宏一)
数日前に、何と日本語吹き替えをこのオリジナルのメンバーたちが行うという情報をキャッチ.
そうなるとちょっと話が違ってきます.
普段洋画の日本語吹き替えは極力観ないボクですが、今回はあえて日本語吹き替え版に.
それも、超期待しての観賞になりました.
いつものようにできるだけネタバレさせないように書いてみます ・・・・・・
" ゴースト・イン・ザ・シェル "
監督 : ルパート・サンダース
脚本 : ジェイミー・モス 、 ウィリアム・ウィーラー 、
アーレン・クルーガー
原作 : 士郎正宗 『攻殻機動隊』
製作 : アヴィ・アラッド 、 アリ・アラッド 、
スティーヴン・ポール 、 マイケル・コスティガン
製作総指揮 :
石川光久 、 藤村哲哉 、 野間省伸 、
ジェフリー・シルヴァー
原題 : "Ghost in the Shell"
出演 : 少佐 (スカーレット・ヨハンソン : 田中敦子)
バトー (ピルー・アスベック : 大塚明夫)
荒巻大輔 (北野武)
オウレイ博士 (ジュリエット・ビノシュ : 山像かおり)
クゼ・ヒデオ (マイケル・ピット : 小山力也)
トグサ (チン・ハン : 山寺宏一)
ラドリヤ (ダヌーシャ・サマル : 山賀晴代)
イシカワ (ラザラス・ラトゥーリー : 仲野裕)
サイトー (泉原豊)
ボーマ (タワンダ・マニーモ)
カッター (ピーター・フェルディナンド : てらそままさき)
ダーリン博士 (アナマリア・マリンカ : 加納千秋)
母親 (桃井かおり : 大西多摩恵)
音楽 : クリント・マンセル 、 ローン・バルフェ
撮影 : ジェス・ホール
編集 : ニール・スミス 、 ビリー・リッチ
配給 : 東和ピクチャーズ
日本公開 : 2017 年 4 月 7 日
上映時間 : 107 分
主人公の 少佐 を スカーレット・ヨハンソン が演じることについては、前に書いたように全く気にもしていません.
逆に、とてもステキな 少佐 のような気もします.
そこに日本語の 田中敦子 の声が乗ってくるんですから、これはもう問題ないというレベルではなく、完璧に近いかもしれません.
もともと 少佐 という存在自体がどこかイメージに近く、 シェル なんて関係ないのかもしれません.
極端なことを言うと、映画の途中で スカーレット・ヨハンソン の顔が破壊され エマ・ストーン に変わっても、同じ 田中敦子 の声だったら全く違和感がないはずです.
とにかく、映画の中での スカーレット・ヨハンソン は、 田中敦子 の声とともに完全にシンクロしてしまった感じでした.
スカヨハ 大好き & 攻殻 大好きなボクにとっては、これだけでも十分すぎるほどの満足感です.
じゃあ、映画としてどうだったかというと ・・・・・・・・・・
かなり厳しいですね.
まずボクはこの 攻殻機動隊 シリーズ (新作の "ARISE" は除く) のすべて DVD or Blu-ray で持っており、この結構難しい世界観もある程度は理解しています ・・・・・・・・ この世界観に共鳴する熱心な攻殻ファンも多いんですよね.
そんなボクのように 攻殻機動隊 のすべてを観て、ある程度 ゴースト の概念なんかも知っていると、すごくいろいろな部分で楽しめる映画でした.
いろいろなシーンが過去作品の場面と同じく実写で再現されるんですから、おもわずニヤリとしてしまいます.
まぁそれ以前に、映画が始まって 田中敦子 の声が聞こえたところから完全にそっちの世界に行っちゃっていましたが (笑)
逆にそんな知識を全く持たないで観ると、それほど面白い映画ではないんじゃないかな.
あまりにいろいろなことに対しての説明が不足しているので、きっと消化不良起こすはずです.
過去の作品のいろいろなところを寄せ集めたせいか、どうもストーリーが今一つな感じがしてしまいます.
やっぱり完全オリジナルな作品にしてほしかったなぁ.
映像ですが、いろいろな意味でよかったとは思います.
ただ街の描写がちょっとやりすぎかなぁ.
"GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での街並みにどこかしら似ていることは似ているんだけれど、こんなにも 3D 電飾化 していなかったよなぁ.
もっと普通の、ボクらが目にするような雑踏が描かれていたと思うんだけれど.
上の場面も "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での有名な場面.
とてもうまく再現していました.
この場面は予告編でも観ていたので、この再現で映画観てみようかなと思ったくらい.
ただ、先に書いたように、 光学迷彩 の説明も全くないので、知らない人たちはなんで 少佐 があんな格好しているのかわからないよなぁ.
クゼ を登場させたのがどうだろ.
クゼ は "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG" の中の 「個別の 11 人」 事件の中心人物.
この物語のストーリーとそもそも合うのかということなのです.
こういう部分も含め、ボクは絶対オリジナルストーリーのほうがよかったと思っています.
それかもっと単純に、前のストーリーの完全実写版でも ・・・・・・・・
ストーリーにいろいろ詰め込んだせいか、世界観などの説明がほとんどないことは先に書きましたが、 公安 9 課 のメンバーがあまりに描かれていないのが大減点といったところか.
バトー や トグサ は映像的にはキツイですが、吹き替え版だと違和感なくなるんだけれど、あまりに他のメンバーが.
折角オリジナルの声優を揃えたというのに ・・・・・・・
ボーマ はともかく、せめて サイトウ や イシカワ はもう少し出てほしかったなぁ.
そしてなんといっても 荒巻 だろうな.
どうして 北野武 なのか意味不明、映画観終わった後も意味不明.
荒巻 ただ一人日本語喋るのも違和感ありありなんだなぁ.
この作品は、この世界観を語る上でもある意味哲学的なセリフ回しがとても重要だと思っています.
当然映画の中でもそういった部分をついつい探してしまう.
そうなると旧作と同じ場面を知らず知らず求めてしまうんだな.
海から上がった場面では、是非このセリフを言ってほしかった.
「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ
他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる掌、幼かった頃の記憶、未来の予感 ・・・・・・
それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がりそれら全てが "私" の一部であり、 "私" という意識そのものを生み出し ・・・・・ そして、同時に "私" をある限界に制約しつづける」
・・・・・・・・・・・ wwwww
映画のオープニング、
「企業のネットが星を被い
電子や光が駆け巡っても
国家や民族が消えてなくなるほど
情報化されていない近未来 ・・・・・ 」
(オリジナル版の表記ですが、本作でも同じようなことが書かれていたと思います)
これだけでもゾクッときます.
"Star Wars" の "A long time ago in a galaxy far, far away . . . ." と一緒.
いろいろツッコミどころはありますが、でもまぁ日本語吹き替えにドップリハマることができ、懐かしい 攻殻 ワールドにトリップできる映画.
自称 攻殻オタ は絶対に吹き替え版観るだろうな (笑)
ボクとしてはこの日本語吹き替え版にかなりの高評価をあげますが、初めて 攻殻 の世界に触れる人にとっては、かなり消化不良な映画だと思います.
その意味でとても観る人を選ぶ映画でしょう.
ちなみに、最後の場面のコート姿に萌え萌えだったのであります.
「モトコーーーーッ」 とは叫びませんでしたが (笑)
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