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 相変わらず最近は写真のことにシフトしまくりのこのブログ.
 10 月に入っても ヨドバシカメラ撮影会 だったり、 EOS学園 だったり、写真展だったり ・・・・・・・・


 大事なことを書き忘れてました.




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● キリ番 撮り忘れ ●

 実はこのブログも 600,000 アクセス突破しました.

 昨年 11 月に 500,000 アクセス突破でしたので 1 年弱で 100,000 アクセス.
 三日に一度程度の更新、ブログのテーマがジャズという超マイナーなジャンル、記事の内容に至ってはつまらないことをダラダラ ・・・・・・・・・ 客観的に見ても十分すぎるアクセス数かもしれません.

 最近では 「ブログ・タイトル変えたほうがいい ・・・」 という、コンストラクティブなのか、ネガティブなのかちょっとわかりかねるご意見を本当にいろいろなところから伺っておりますが、もう少しこのまま頑張ってみます.


 軸足は Jazz のつもり ・・・・・・ きっと ・・・・・・・・



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 ということで、今日はジャズのこと書くぞ ・・・・・・・・・

 と言いつつ、いきなり文学のことをサラリと.



 今回の 東京 行き、新幹線のお供は以前にも書いた J.D.サリンジャー !!
 ただし今回は "ナイン・ストーリーズ" ではなく、しばらくの間棚の上に 積読 されていた


 "The Catcher in the Rye"




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 ボクは未だに サリンジャー の良さとかさっぱり理解できない 「なんちゃってサリンジャー」 って感じなんです.
 それでも最近は、読んでいても何となく ・・・・・ 漠然と面白い.
 特にこの本は翻訳のせいなのかとても読みやすく、サラリと読んでしまいました.
 同じ 村上春樹 の訳ですが "フラニーとズーイ" のほうが読みにくい気がボクはします.

 この本のことについては別の機会にゆっくり書きたいと思います.



 どうして今日この本のことを書いたかというと ・・・・・・・・・


 主人公 ホールデン がホテルのナイトクラブ "ラベンダー・ルーム" で女性三人とダンスをする場面.
 バディー・シンガー楽団 という冴えない楽団が演奏した曲が "Just One Of Those Things"

 バディー・シンガー楽団 という最悪の楽団が演奏したとしても、この曲の良さを壊滅することはできない ・・・・・・ と、独特の皮肉めいた表現をしながらも曲の素晴らしさを言っています.



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 そんなとっても有名なジャズ・スタンダード "Just One Of Those Things" を聴いてみます.
 この曲が入っていて、まだ取り上げてないアルバムも何枚かありますが、今日はヴォーカルで.

 バックにビッグバンドを従えて、全体に軽快な歌が楽しめます.






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  " Anita O'Day Swings Cole Porter with Billy May "





  1. Just One of Those Things ・・・・・ 2:05
  2. Love for Sale ・・・・・ 2:42
  3. You'd Be So Nice to Come Home To ・・・・・ 1:48
  4. Easy to Love ・・・・・ 2:01
  5. I Get a Kick Out of You ・・・・・ 2:21
  6. All of You ・・・・・ 1:40
  7. Get Out of Town ・・・・・ 2:28
  8. I've Got You Under My Skin ・・・・・ 1:47
  9. Night and Day ・・・・・ 1:59
  10. It's De-Lovely ・・・・・ 2:03
  11. I Love You ・・・・・ 1:56
  12. What Is This Thing Called Love? ・・・・・ 2:30
  13. You're the Top ・・・・・ 2:24
  14. My Heart Belongs to Daddy ・・・・・ 2:51
  15. Why Shouldn't I? ・・・・・ 3:06
  16. From This Moment On ・・・・・ 3:09
  17. Love for Sale ・・・・・ 3:34
  18. Just One of Those Things ・・・・・ 2:38





  Anita O'Day (vo), Billy May (arr.cond)
  # 1 - 4 & 6 : Recorded on April 2, 1959.
  # 5 & 7 - 12 : Recorded on April 9, 1959.

  # 13 - 18 : Bonus Tracks






 Verve レーベルから 1959 年に発表された アニタ・オディ のアルバム.
 オリジナルアルバムは 12 曲目までで、残りの 6 曲は CD のボーナス・トラックで、録音された年もバラバラです.
 当然ですが演奏曲はすべて コール・ポーター の曲です.




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● Cole Porter (1891.6.9 〜 1964.10.15) ●

 改めて言うこともありませんが コール・ポーター はそれこそ多くの曲 ・・・・・・ それも素晴らしい曲を残しています.
 ミュージシャンの演奏でも "Cole Porter Song Book" とタイトルが付けられたアルバムがすごく多い.
 今日のアルバムも聴いたことのある、とてもご機嫌な曲がゴロゴロ.


 この "Just One of Those Things" は 1935 年のブロードウェイミュージカル "Jubilee" のために書かれた曲で、このミュージカルでは "Begin the Beguine" ( フランク・シナトラ の歌でも有名です) という有名な曲も使われています.
 曲の内容は、失恋の痛みを 「よくあること」 と自分に言い聞かせています.


 一般的な曲は ヴァース + コーラス で構成されています.
 この ヴァース はその後のテーマとも呼べるコーラス部への大事など導入部と言われています.
 特にミュージカルなどでは、この部分はアドリブ的に アカペラ やピアノだけの伴奏で歌われることが多い.

 「これから歌が始まるけれど、その前に知っておいてほしいことがある」 ・・・・・・・ って感じなのです.


 舞台では結構この部分が大事ですが、レコードでは省略されることが多いのですが、たまにこの部分がしっかり歌われている演奏は雰囲気がガラリと変わります.

 ("イージー・トゥ・リメンバー アメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代" から一部引用)




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● Anita O'Day (1919.10.18 〜 2006.11.23) ●

 このアルバムの 1 曲目がこの "Just One Of Those Things"
 でも アニタ の歌は先に書いた ヴァース はなく、軽快なテーマ部からいきなりの全力投球.


 ボクも何枚かの "Cole Porter Song Book" を持っていますが、中でも エラ・フィッツジェラルド のアルバムはお気に入り.
 そのアルバムで エラ はヴァース部分をしっとり歌い上げてからアップテンポなテーマ部に入っていきます.
 こういう演奏を聴くと、やっぱりヴァースの意味があるなぁと思ってしまいます.


 じゃあヴァースの入っていない今日のアルバムがダメなのかっていうと、全くそんなことない.
 切れのある都会的なホーンアンサンブルから始まるこの曲は、 エラ とは全然違う魅力に溢れています.

 とても都会的で ソフィスティケイティッド .
 都会の女は恋の一つ二つは気にも留めない ・・・・・・ って雰囲気.

 こういうところが アニタ 姉さんの魅力だなぁ.




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● Billy May (1916.11.10 〜 2004.1.22) ●

 このアルバムの編曲をしたのは ビリー・メイ .
 バックの演奏も彼の楽団です.

 ボクは彼のことほとんど知りませんでしたが Wiki などを見ると結構有名な方で、多くの有名ミュージシャンたちのアレンジやレコーディングもありました.
 1960 年代にはテレビ番組の主題曲も手掛けています.


 このアルバムでも、いかにもあの当時のビッグバンド風のウェーブ感や切れのあるホーン・アンサンブルを聴くことができます.
 
 ちょっと ラロ・シフリン を彷彿さえるようなアンサンブルも聴けたりして.




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 ちなみにボクの持っているこの CD はインポート盤で後半 6 曲がボーナス・トラックですが、この 6曲は ビリー・メイ のアレンジとは関係ない気がします.
 単純に 「 コール・ポーター の曲で未発表だから入れときました」 ・・・・・・ 的な香りがするのは気のせい ?



 でも "Just One Of Those Things" で始まり "Just One Of Those Things" で終わるこのアルバムにとっては 「よくあること」 の一言で片付いてしまいそうですね (笑)
 


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 このアルバムの演奏には ヴァース が入っていませんが、その部分も含めた歌詞を載せておきます.


  (Verse)
  As Dorothy Parker once said to her boyfriend
  "Fare thee well,"
  As Columbus announced when he knew he was bounced
  "It was swell, Isabelle, swell"
  As Abelard said to Heloise
  "Don't forget to drop a line to me, please,"
  As Juliet cried in her Romeo's ear
  "Romeo, why not face the fact, my dear?"

  (Chorus)
  It was just one of those things
  Just one of those crazy flings
  One of those bells that now and then rings
  Just one of those things

  It was just one of those nights
  Just one of those fabulous flights
  A trip to the moon on gossamer wings
  Just one of those things

  If we'd thought a bit
  Of the end of it
  When we started painting the town
  We'd have been aware
  That our love affair
  Was too hot not to cool down

  So good-bye, dear, and amen
  Here's hoping we meet now and then
  It was great fun
  But it was just one of those things




 このアニタのパンチの効いた演奏も悪くはありませんが、やっぱり エラ のように ヴァース 部も無伴奏でしっかり入れておいてほしいと思うのは欲張りすぎかな (笑)



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 前回の 東京 、 EOS学園 が一番の目的で、観たかった写真展も二つクリア.
 実はもう一つ目的がありました.
 それはフォトコンの写真提出です.





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 あの ヨドバシカメラ撮影会 のフォトコンテストにチャレンジします.
 残念なことにボクの住んでいる近くには店舗がありませんので、 東京 に行くついでに提出してきました.


 作品は 3 枚、全然違うタイプの写真です.
 この 3 枚はすんなり決定、 ラオウ ではありませんがこれについては 「一片の悔いなし」
 軽くトリミングし、作品によっては色を強調して、紙は ラスター 使用.

 まぁこのフォトコンはレベル高いし、参加者も多いでしょうから参加することに意義があるって感じですね.


 EOS学園 授業の時、春から一緒のメンバーに観てもらったら ・・・・・・・・・・


 一番自信のない写真が一番いいと言われてしまった ................... orz




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