・ ・ ・ ・ ・ ・
前から観たかった映画をようやく観ることができました.
ようやく ・・・・・ というのは、
最初に観にいった 17 日は、上映時間を 1 時間間違えたためアウト.
21 日の土曜日はしっかり時間を確認していったのですが、なんと日にちを一週間間違えていたためまたまたアウト.
そして今日の夕方ようやくの鑑賞でした.
映画のことの前に、今日は映画館のお話しから.
この映画は、いつも行っている TOHO シネマズ のようなシネコンではなく、 「上田映劇」 という昔からある本当の映画館.
だから客席も昔のまま、ドリンクホルダーなんて言う気の利いたものもありません.
映画がだんだん廃れてきて、一時は廃業の危機がありましたが、舞台をいろいろなイベントに貸したり、この映画館を守ろうとする人たちの努力で、今でもミニシアター系の映画の上映をしています.
"あっぷる学園" という地元のアイドル・グループの活動拠点だったりもしました ・・・・ 最近聞かなくなったので活動辞めているのかなぁ.
天井もレトロ ・・・・ ちなみに雨漏りも結構あるようです.
2 階席もありますが、今は入場規制がかかって上がることはできません.
ボクが高校の頃はよく 2 階席で映画を観たり、映画館すぐそばのパチンコ屋で遊んだりしたものでした.
「上田映劇」 なのに、なんで外観写真が 雷門ホール かって ・・・・・
実はこの映画館は、 劇団ひとり の監督・原作映画 "青天の霹靂" の舞台にもなりました.
そのロケに使った看板などをそのまま今に残しています.
通りの 「花やしき通り」 という看板も映画のものです.
出演者の札には 大泉洋 や ペペとチン という名前も残ったまま.
映画館隣にはストリップ小屋の看板もありますが、これも映画のものでここにはストリップは昔からありません.
シネコンでは上映されないような映画ばかりですが、たまにはこんな映画館で古き時代を感じながら観るのもいいものです.
・ ・ ・ ・ ・ ・
さて、今日観た映画というのは "心と体と" というハンガリーの映画.
"心と体と"
監督: Ildiko Enyedi
脚本: Ildiko Enyedi
製作: Erno Mesterhazy 、 Andras Muhi 、
Monika Mecs
原題: Testrol es lelekrol
出演: Geza Morcsanyi (Endre)
Alexandra Borbely (Maria)
Reka Tenki (Klara)
Zoltan Schneider (Jeno)
Ervin Nagy (Sanyi)
Itala Bekes (Zsoka)
音楽: Adam Balazs
挿入歌: "What He Wrote" (Laura Marling)
撮影: Mate Herbai
編集: Karoly Szalai
配給: サンリス
日本公開: 2018 年 4 月 14 日
上映時間: 116 分
2017 年 ベルリン国際映画祭 で 金熊賞 を受賞、第 90 回 アカデミー賞 外国語映画賞 では ハンガリー 代表作として出品され最終選考の 9 作品に残りました.
批評家たちの評価も高い作品です.
いきなり 鹿 の映像 ・・・・・・ なんだこれ.
何を表してるんだろう ・・・・・・
そんな感じで映画は始まります.
いろいろな意味で不器用な二人を 夢 が繋いでいきます.
二人のことは多く語られないので、いろいろ抱えているんだろうと想像できるけれど、何を抱えているのかはわからない.
身体のことだったり、精神的なことだったり ・・・・・ タイトルはここからなのかな.
ボクがこの映画の好きなところが、映像.
特にガラスへの映り込みや、ガラス越しのアングルがすごく多い.
時には被写界深度を浅く前後をぼかしたり ・・・・・
すごく写真的な映像だと思います.
登場人物たちを客観的に捉えている場面も多い.
登場人物も少ないし、途中事件は起きますが淡々と進んでいく.
一番の事件といえばヘッドホンから流れるデス・メタルかな (笑)
前半は音楽らしい音楽が流れないので、"What He Wrote" のインパクトがすごく大きい.
終盤の事件もハッとさせられますが ・・・・・
最後の二人の笑顔らしい笑顔がすごくよかった.
それだけにパン屑がこの先のことを暗示しているような ・・・・・
食肉処理場を舞台にしてあったことも、制作側の深い意図があったんだろう.
牛が殺される場面など、淡々と描かれます.
そんな作業を淡々と行っていく人間たち ・・・・
そんな作業員を上階の窓から眺める エンドレ ・・・・
休み時間もずっとパソコンの前に座る マーリア ・・・・
最初は陽の光を避けるような感じだった マーリア も、どんどん魅力的な女性になっていきます.
いろいろなものを抱えている現代人たちにぴったりな映画です.
Laura Marling が歌う "What He Wrote" が心の隙間に染み渡るなぁ.
・ ・ ・ ・ ・ ・
前から観たかった映画をようやく観ることができました.
ようやく ・・・・・ というのは、
最初に観にいった 17 日は、上映時間を 1 時間間違えたためアウト.
21 日の土曜日はしっかり時間を確認していったのですが、なんと日にちを一週間間違えていたためまたまたアウト.
そして今日の夕方ようやくの鑑賞でした.
映画のことの前に、今日は映画館のお話しから.
この映画は、いつも行っている TOHO シネマズ のようなシネコンではなく、 「上田映劇」 という昔からある本当の映画館.
だから客席も昔のまま、ドリンクホルダーなんて言う気の利いたものもありません.
映画がだんだん廃れてきて、一時は廃業の危機がありましたが、舞台をいろいろなイベントに貸したり、この映画館を守ろうとする人たちの努力で、今でもミニシアター系の映画の上映をしています.
"あっぷる学園" という地元のアイドル・グループの活動拠点だったりもしました ・・・・ 最近聞かなくなったので活動辞めているのかなぁ.
天井もレトロ ・・・・ ちなみに雨漏りも結構あるようです.
2 階席もありますが、今は入場規制がかかって上がることはできません.
ボクが高校の頃はよく 2 階席で映画を観たり、映画館すぐそばのパチンコ屋で遊んだりしたものでした.
「上田映劇」 なのに、なんで外観写真が 雷門ホール かって ・・・・・
実はこの映画館は、 劇団ひとり の監督・原作映画 "青天の霹靂" の舞台にもなりました.
そのロケに使った看板などをそのまま今に残しています.
通りの 「花やしき通り」 という看板も映画のものです.
出演者の札には 大泉洋 や ペペとチン という名前も残ったまま.
映画館隣にはストリップ小屋の看板もありますが、これも映画のものでここにはストリップは昔からありません.
シネコンでは上映されないような映画ばかりですが、たまにはこんな映画館で古き時代を感じながら観るのもいいものです.
・ ・ ・ ・ ・ ・
さて、今日観た映画というのは "心と体と" というハンガリーの映画.
"心と体と"
監督: Ildiko Enyedi
脚本: Ildiko Enyedi
製作: Erno Mesterhazy 、 Andras Muhi 、
Monika Mecs
原題: Testrol es lelekrol
出演: Geza Morcsanyi (Endre)
Alexandra Borbely (Maria)
Reka Tenki (Klara)
Zoltan Schneider (Jeno)
Ervin Nagy (Sanyi)
Itala Bekes (Zsoka)
音楽: Adam Balazs
挿入歌: "What He Wrote" (Laura Marling)
撮影: Mate Herbai
編集: Karoly Szalai
配給: サンリス
日本公開: 2018 年 4 月 14 日
上映時間: 116 分
2017 年 ベルリン国際映画祭 で 金熊賞 を受賞、第 90 回 アカデミー賞 外国語映画賞 では ハンガリー 代表作として出品され最終選考の 9 作品に残りました.
批評家たちの評価も高い作品です.
いきなり 鹿 の映像 ・・・・・・ なんだこれ.
何を表してるんだろう ・・・・・・
そんな感じで映画は始まります.
いろいろな意味で不器用な二人を 夢 が繋いでいきます.
二人のことは多く語られないので、いろいろ抱えているんだろうと想像できるけれど、何を抱えているのかはわからない.
身体のことだったり、精神的なことだったり ・・・・・ タイトルはここからなのかな.
ボクがこの映画の好きなところが、映像.
特にガラスへの映り込みや、ガラス越しのアングルがすごく多い.
時には被写界深度を浅く前後をぼかしたり ・・・・・
すごく写真的な映像だと思います.
登場人物たちを客観的に捉えている場面も多い.
登場人物も少ないし、途中事件は起きますが淡々と進んでいく.
一番の事件といえばヘッドホンから流れるデス・メタルかな (笑)
前半は音楽らしい音楽が流れないので、"What He Wrote" のインパクトがすごく大きい.
終盤の事件もハッとさせられますが ・・・・・
最後の二人の笑顔らしい笑顔がすごくよかった.
それだけにパン屑がこの先のことを暗示しているような ・・・・・
食肉処理場を舞台にしてあったことも、制作側の深い意図があったんだろう.
牛が殺される場面など、淡々と描かれます.
そんな作業を淡々と行っていく人間たち ・・・・
そんな作業員を上階の窓から眺める エンドレ ・・・・
休み時間もずっとパソコンの前に座る マーリア ・・・・
最初は陽の光を避けるような感じだった マーリア も、どんどん魅力的な女性になっていきます.
いろいろなものを抱えている現代人たちにぴったりな映画です.
Laura Marling が歌う "What He Wrote" が心の隙間に染み渡るなぁ.
・ ・ ・ ・ ・ ・