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 今回の 東京 行きの目的は 東京都美術館 で開催されている 「デ・キリコ展」
 東京都美術館 は過去にも何度か鑑賞に行っており、最近では昨年の 「エゴン・シーレ展」 .



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 ● 東京都美術館 ●



 平日の午後、会場内はそこそこ人はいましたが、帰りのホワイエはほとんど人がいないような感じです.
 正直もう少し人がいるんじゃないかと思ってましたが、いい意味で肩透かしを食らいました.

 おかげでそれぞれの作品もゆっくり観ることができたので大満足.


 15 年前の 「フェルメール展」 の時はこの行列が屋外まで続いており、 1 時間くらい並んだ記憶があります.
 恐るべし、フェルメール.



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 ● 2008. 12. 5. フェルメール展 ●



 「デ・キリコ展」 のチケットは事前に QR チケットを購入し、音声ガイドもアプリ配信版 「聴く美術」 で事前購入.


 シニア割チケット 1,500 円 + アプリ版音声ガイド 700 円.
 音声ガイドは会場でレンタルするほうがアプリ版よりも若干安いのですが、アプリ版は今年いっぱいいつでも好きな時に聞くことができるので、こういう記事書く時にもとても助かっています.

 前売りチケットもいろいろな特典が付いたものがあるので、早めにわかっていれば事前購入が断然お得ですね.



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 《自画像》 1922年頃 油彩/カンバス トレド美術館


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 《弟の肖像》 1910年 油彩/カンバス ベルリン国立美術館


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 《バラ色の塔のあるイタリア広場》 1934年頃 油彩/カンバス トレント・エ・ロヴェレート近代美術館



 シュルレアリスム (ボクはいつも シュール と言っちゃうんですが、正しくは シュルレアリスム ) の作品自体は大好きという感じではありませんが、 ダリ や デ・キリコ はなんとなくプログレッシブ・ロックのようなイメージがあり昔からちょっと好きでした.

 特に デ・キリコ の 《通りの神秘と憂愁》 が好きなのですが、残念ながら今回は展示がありませんでした.


 写真には撮れませんでしたが、会場内も一部 デ・キリコ 作品のような、形而上的なデザインが作られていて、ちょっとおもしろい空間が見れたりします.



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 《福音書的な静物》 1916年 油彩/カンバス 大阪中之島美術館


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 《ダヴィデの手がある形而上的室内》 1968年 油彩/カンバス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団


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 《神話のための版画連作》 1934年 リトグラフ/紙 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団



 やっぱり絵画はこういった展示で本物を観るのに限ります.
 色彩が書籍などの画像でみるのとはまったく違います.

 デ・キリコ はカラフルな色使いの作品が多いのですが、今まで感じていたよりもずっと鮮やかで、ハッと息を飲んでしまうような作品も何点かありました.

 光沢や筆のタッチ、絵の具の厚みなどは絶対本物を観ないとわからないですね.

 比較的空いている中での鑑賞だったので、ゆっくり観ることもできましたが、いつもこんな感じだとうれしいな.



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 《形而上的なミューズたち》 1918年 油彩/カンバス カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館


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 《ヘクトルとアンドロマケ》 1924年 油彩/カンバス ローマ国立近現代美術館


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 《谷間の家具》 1927年 油彩/カンバス トレント・エ・ロヴェレート近現代美術館



 今回の音声ガイドは俳優の ムロツヨシ さん.
 悪くはないけれど、別に有名人にやらせる必要もないかなと、こういう音声ガイドを聞くたびに思ってしまいます.
 数年前の 「カラヴァッジョ展」 の 北村一輝 と 小川もこ さんの音声ガイドは結構よかったな.

 やっぱり音声ガイドはありがたい.
 特に今回のような 形而上絵画 というちょっと難解に思える絵画を鑑賞する時に、こういった解説があると納得ですね.

 会場は何階にも分かれているので途中エスカレーターの移動がありますが、そこにクラシックや特別解説が聞けるようになっているのも、音声ガイドならでは.



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 《予言者》 1914-15年 油彩/カンバス ニューヨーク近代美術館


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 " Misterioso / Thelonious Monk ( Riverside RLP-1133 1958 )



 ジャズ・ファンにとって デ・キリコ と言えば、なんといっても " Misterioso " .
 なんと 《予言者》 がジャケットに使われています.
 ちなみに、ボクは モンク はどちらかというと苦手なので、このアルバムは持っていません.


 《予言者》 に描かれているマヌカンは デ・キリコ 自身ではないかと音声解説にはありますが、一説には フランス の詩人 アルチュール・ランボー へのオマージュとして描かれたとも言われています.
 ランボー は 「千里眼を求めて無意識の深みを掘り下げるために、芸術家に予言者になるよう呼びかけた」 というところかららしい.


 そんな作品の意味と セロニアス・モンク の音楽性を合わせてのジャケット・デザインだったようです.



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 《オデュッセウスの帰還》 1968年 油彩/カンバス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団


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《風景の中で水浴する女たちと赤い布》  1945年 油彩/カンバス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団


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 《燃えつきた太陽のある形而上的室内》 1971年 油彩/カンバス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団



 今回の展示には 8 作品の彫刻展示がありました.
 これがとてもよかった.

 あのマヌカンたちが立体的に全方向から見ることができたので、とても世界が広がった感じです.
 彫刻になることで、非現実的だったマヌカンがすごく現実的な姿になっています.



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 《ヘクトルとアンドロマケ》 1970年 油彩/カンバス ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団


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 《ヘクトルとアンドロマケの抱擁》 1969年 ブロンズに金メッキ ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団



 とても変なパースペクティブだったり、窓から見える景色も何か不思議.
 絵の中にはビスケットや三角定規もどきがあって、部屋の中に海があったかと思うと、外に漠然と家具が置かれている ・・・・・・


 超不思議な世界がたくさん広がっていますが、音声ガイドや解説に目を通すとその意味がだんだん分かってきます.


 非常にわかりづらい印象の 形而上絵画 ですが、いろいろな想像力を掻き立ててくれるとっても面白い 「デ・キリコ展」 でした.








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