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 2022 年 11 月に購入した RF 24mm F1.8 MACRO IS STM も RF 14-35mm F4L IS USM 購入で、ほぼ出番がなくなったのでドナドナすることに.
 それを下取りに一年前から検討していた Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 の購入を決断.



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 ● 2022. 11. EOS R3 + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM + Richard Avedon ●

 CP+ から帰ってから、早速いつもの マップカメラ に注文.
 「お取寄せ」 の表示がありましたが、きっと一週間くらいでくるんじゃないかと楽観してました.
 ところが一週間経ってもまったく発送の気配なし.
 入荷時期わかるかと問い合わせたら、なんと 6 月下旬出荷予定とメーカーから回答があったようです.


 いやいや、流石にそんなに待つのは嫌だから、止む無くキャンセル.


 最近は、カメラも品不足で数ヶ月待ちが当たり前のようになっていて、RICOH GR lll や Fujifirm X-M5 など受注停止になっているものもあります.
 そのため中古品が定価より高くなったりするというひずみ現象まで.
 これはメーカーとしてどうなんでしょう、散々カメラの良さを PR しておきながら、いざ消費者が買おうと思ったら注文もできないって有り得ないよね.


 販売店としても、できれば約何ヶ月待ちといった表記がされているとありがたいな.



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 ● マップカメラ オンライン ●

 そんなだから一度は購入を諦めていたのですが、先週木曜日の朝 マップカメラ オンラインページを見ていたら、付属品もしっかり付いた中古の美品があるじゃないです.
 中古品は当たり外れがありますが、 マップカメラ の美品は過去に一度購入したことがあってすごく満足だったこともあり信頼してます.
 ただ、 マップカメラ のワンプライス買取は箱がなくても金額変わらないので、たまに箱がなかったりすることがあるので要注意.
 おまけにネット限定価格で価格もちょっと安くなっていました.


 さらにさらに、なんと RF 24mm の下取り価格が前よりも 1,000 円上がってます.
 中古品価格も結構変動があるので、運がいいと高い時に出すことができます.

 こりゃもういくっきゃありません、出勤前に大急ぎでポチりました.



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 そして土曜日の夕方、とうとうやってきました.

 下取り価格と RF 14-35mm のキャッシュバックがあるので、差額は数千円.
 これは 「レンズ沼」 あるあるですが、キャッシュバックあるので儲かった気になってますが、実際にはちょっと違う.
 でも頭の中の思考回路が壊れているので、いいように考えちゃってます.


 Nokton の Nokt には「夜」という意味があり、開放 F 値が F 1.5 以上に明るい ダブルガウス型 大口径レンズに用いられています.


 ちなみに Leica のレンズで ノクティルックス (NOCTILUX) という、超鬼高なレンズがありますが、そちらはラテン語の「夜」 ( Nocti ) の意味で、そこに明るさの lux を合わせています.

 この Noctilux レンズは、 "ライカ沼" という超難易度の高い迷宮の中でも、一番深い場所にいるラスボスのようなレンズで、 50 mm レンズでありながら一本で 150 万円ほどという高額.
 まるで ラオウ のような存在で、とても ケンシロー の 「北斗連打」 では太刀打ちできません.


 両レンズ共に、夜でも速いシャッタースピード稼げる明るいレンズという意味です.



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● Lieca Store から ●

 Leica Store の Noctilux 50mm のページ見てたら、作例の一枚に、先日ボクがお散歩撮影会の時に撮った時と同じ場所がありました.
 記事は 2 年前に書かれたもので、今では壁のひび割れがかなり出てはいるものの、全体の雰囲気はほとんど変わってませんね.

 作例は縦長ですがボクは横長で、ジョウロの先端が切れてます.
 これは作例にある青い素敵な椅子ではなく、白っぽい箱みたいなものがあって雰囲気が全然違ったので入れないように撮ったから.

 なんかこういうの見つけると嬉しくなります.



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 ● 2025.2.28. EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50 : F1.4 1/2000秒 WB-8500K ISO-125 ●

 ちょっと脱線しました、話を NOKTON に戻しましょう.

 箱だけでも、やっぱりいいな.
 この箱付きなところが絶対です.
 正直 キヤノン のレンズは性能は絶対なんですが、箱を開ける時のワクワク感みたいのがあまりない.
 それに比べると Zeiss や Voigtlander は、この箱を開ける瞬間が最高なんです.

 中古品とはとても思えないほどとてもキレイなレンズです.



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 手に持っているだけでもニヤけてしまいます.

 レンズ自体はそれほど大きくなく手にすっぽりと収まる感じ.
 Zeiss Planar と並べると、ほとんど同じくらいの大きさです.
 重量は 400g で、 Zeiss Planar ( 385 g) とほぼ同じです.

 この金属感が本当にいい.
 この金属感は持ったことのない人には当然良くわからないと思いますが、小ぶりなレンズなのにずっしり感がしっかりあって ・・・・・ 間違いなく shige 君は手にしただけでも悶絶でしょう.


 本体には三つのリングがあり、先端から クリック切替えリング 、 絞りリング 、 距離リング (ピントリング) です.
 絞りリング と 距離リング は ダイヤ型のローレット加工 で、これを回しながらのピント合わせが撮ってるなぁって感じなんですよ.
 Zeiss 同様に、この 距離リング を回す時の重さが何とも言えなく萌えます (笑)



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 白く表示された被写界深度目盛がオールドレンズっぽくていいなぁ.

 一時期すごく欲しかった Leica Q-P .
 そこに付いている SUMMILUX の赤と白文字がとにかくカッコよかったんですよね.
 この NOKTON もそんな感じで、手に取ってここだけ見てても 1 時間くらいいけるかな.


 ちなみに CP+ で触ってきた Zeiss の最上位レンズ Otus は、文字表示の色が黄色になっています.
 これは視認性がいいからのようです.
 NOKTON のクリック切替えリングは、デクリック位置だけ黄色の線になっています.


 レンズキャップもしっかり純正品が付いていますが、中古品購入はここもすごく大事.
 中には社外品が付いている場合も結構あります.
 このキャップだけでもご飯一杯はいけるぞ、なぁ shige 君.



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 レンズフードは初めてのねじ込み式です.
 この取り付けも金属の感覚が伝わってきます.

 レンズフードは保護フィルターを付けても装着できますが、撮影しない時に他のレンズのように逆向きで取り付けることができません.
 だから一度外すか、そのまま付けっぱなしになります.
 まぁ、付けておいてもそんなに大きなフードではないので、収納もそんなに問題なさそうです.


 絞りが本体でできればいいんですが、先端にある絞りリングからだけの操作.
 動画撮影中の絞り変更のため、デクリック機能も付いています.
 ボクは写真撮影だけなので、カチカチがあった方が便利.
 1/3 ずつ、カチ、カチって感じです.
 もちろんファインダー内での絞り数値の表示は出ます.



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 下の作例ではありませんが、点光源の玉ボケは開放だと周辺がレモン形で、中心付近も円形ではなくどちらかというと十角形.
 光源との距離やボケ具合によっては、かなり円形にはなるので、これも撮り方次第といったところでしょう.
 絞り羽根の枚数は 10 枚.

 これが残念という方が結構いますが、ボクはオールドっぽくて悪くないと思ってます


 オールドレンズ感がプンプン漂っていますが、今時のレンズですから描写はかなりしっかりしてます.
 特に F2.0 あたりからしっかりした描写になります.
 開放ではピント位置から周辺にボケていくんですが、自然でなめらかなボケ感がいい.


 F1.2 や F1.4 だと、ピント合わせがちょっと難しい.
 深度浅いのがよくわかります、今回は背面液晶で拡大してピント合わせでしたが、それでもムズイ.
 普段はファインダーでフォーカスガイド使うのでどうなんだろう ・・・・ かなり厳しい予感がします.



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 ● ⇒ Zeiss Planar T* 1,4/50 、 Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 ●

 さてこの先は絞りを一段ずつ変えて撮ってみました.
 こういう写真にすごく萌えるのが Zeiss 会の shige 君なので、ちょっと撮り比べ.

 三脚使用、室内は蛍光灯照明で LED ライトを軽く正面から当ててますが、かなり光量不足で安定してません.
 フリッカー機能使うため、シャッターは電子先幕に変更.
 露出はマニュアルですが、一段オーバー目に撮ってます.
 ピントはいつものフォーカスガイドではなく、背面液晶で 草薙少佐 の左目あたりを拡大して合わせいます.
 シャッターボタンが手押しなので、やっぱりこういう時はリモートスイッチ無いとだめですね、レフ機で使っていたのは持ってますが、ミラーレス機では使用不可.


 Irving Penn のように コーナーを意識した構図にしてみました ・・・・・ 嘘です.
正面から LED 当ててるので奥行きのない感じになってしまいました.


 まずは NOKTON からですが、最初だけ F1.2 から F1.4 の 1/3 段で、そのあとは一段ずつ絞ってます.



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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F1.2 1/320秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F1.4 1/250秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F2.0 1/125秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F2.8 1/60秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F4.0 1/30秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F5.6 1/15秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Voigtlander NOKTON 40mm F1.2: F8.0 1/8秒 ISO-200 ●

 カメラ本体で絞り調整できる方がいいと書きましたが、レンズのリングで合わせるのも、実際に撮ってみると結構いい.
 1/3 段ずつカチカチッと合わせるのが、変に気持ちいいんです.
 それに合わせてシャッタースピードも同じだけダイヤル回す ・・・・・ こういう撮っている感いいなぁ.


 Planar でのピント合わせは相変わらずのもやのかかったような感じですが、ちょい絞って出来上がった写真を観るとキリっとしてます.
 液晶でのピント合わせはボヤ〜という感じなんだけどなぁ.
 フォーカスガイドだともっと難しい感じですが、この辺りはそれが味の一つですから良しとします.


 下の写真は三脚の位置を同じにして、レンズを Planar に交換して撮ったものです.



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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F1.4 1/200秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F2.0 1/100秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F2.8 1/50秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F4.0 1/25秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F5.6 1/13秒 ISO-200 ●
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 ● EOS R8 + Zeiss Planar T* 1,4/50: F8.0 1/6秒 ISO-200 ●

 まだ少し撮っただけですが、十分にこのレンズの楽しさが伝わってきます.
 いつもは衝動買いばかりですが、このレンズに関しては一年考えて購入したレンズ.
 待った甲斐がありました ・・・・ いや、もっと早く買うべきだったかな (笑)


 しばらくは街歩きの第一選択で決定です.


 shige 君もレンズのヴァージョンアップが完了したみたいなので、久しぶりの Zeiss ミーティング開かないといけないかな.



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