・ ・ ・ ・ ・ ・
休日の金曜日はいつもの山歩き.
梅雨入りして最初の週末は、ちょうど金曜日が梅雨の合間の晴れ間という感じで、曇ってはいたものの雨が落ちてくるような雰囲気ではありませんでした.
花がどんどん増えてきました.
それと同時に、撮影時間がどんどん長くなっています.
正確には、花を探している時間がどんどん長くなっています.


この日の目的は イチヨウラン .
結構盗掘され少なくなっていますが、それでも今年も咲いていました.
なかなか見つからなくて、かなり時間がかかってしまいましたが、結果的には去年と同じ場所に咲いていました.
お花は去年ここにあったけれど今年は見当たらないということが多いので、目をしっかり開けてみていないと簡単に見落としてしまいます.


花の命はとても短いので、この花もそろそろ終わりでもうすぐ夏がやってくるなぁ、なんて思いながら季節を感じています.
・ ・ ・ ・ ・ ・
今朝の雨も上がり、ちょっと青空も見えてきました.
今日も脱線しながらジャズアルバムについて書いてみよう.

" Ray Bryant Trio "
1. Golden Earrings
(J.Livingston-R.Evans-V.Young) ・・・・・ 4:50
2. Angel Eyes
(M.Dennis-E.Brent) ・・・・・ 3:19
3. Blues Changes
(Ray Bryant) ・・・・・ 4:58
4. Splittin'
(Ray Bryant) ・・・・・ 4:37
5. Django
(John Lewis) ・・・・・ 5:00
6. The Thrill Is Gone
(L.Brown-R.Henderson) ・・・・・ 4:51
7. Daahoud
(Clifford Brown) ・・・・・ 4:00
8. Sonar
(G.Wiggins-K.Clarke) ・・・・・ 3:21
Ray Bryant (p), Ike Isaacs (b), Specs Wright (ds)
Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, April 5, 1957.
Prestige レーベルで 1957 年に録音されたアルバム.
今持っている Ray Bryant のアルバムはたったの 3 枚だけ.
でもかなりよく聴いたピアニストの一人で、特にこのアルバムの関してはマイ・ベスト 10 に入るようなアルバムです.
ピアノトリオですが、聴いているとなんとなくソロアルバムのような錯覚になってしまいます.

このアルバムもアナログ盤時代は圧倒的に A 面ばかり聴いていました.
当然ジャズ屋でのリクエストも同じで A 面ばかり.
A 面はリストの 1 曲目から 4 曲目までが順に並んでいるので、 B 面も確かこの順番通りの 4 曲だと思いますが、アナログ盤はすでに手元にないのでおぼろげな記憶です.
そんな B 面の "Django" がいいな.
"Django" は言わずと知れた Modern Jazz Quartet の John Lewis が作った曲.
天才ギタリストとも呼ばれる Django Reinhardt に捧げた曲で多くのミュージシャン達がカバーしています.
MJQ の演奏はもちろんですが、このトリオ演奏もいいな.
哀愁を帯びたメロディで、 A 面の golden Earring と同様とてもいい演奏
このアルバムの面白いのは各面共に、最初にメロディアスな曲を何曲か続け、そのあとにアップテンポな曲を並べてあります.
アップテンポとは言うものの、Bud Powell のように高速でグイグイくるような演奏ではなく、小気味よく軽快な演奏で、そのあたりがこのアルバムが好まれる所以なのかもしれません.

このアルバムでは、ベースとドラムスのソロがほとんどありません、ともするとピアノ・ソロのような錯覚に落ちてしまいます.
ドラムも途中で少しソロは入りますが、ブラシを中心としたサポートに徹しており、そこがまたいいんですよね.
彼の演奏ってどこか古臭さを感じさせる雰囲気が漂ってるんですよね.
リズムのとり方がブギ・ウギ調だったりして、軽快なんだけどちょっと昔っぽいかなっていう.
でもただ軽快な明るさだけでなく、ブルースフィーリング満載のメロディラインがいいんだな.
彼は Miles Davis とも一緒に演奏もしてます ・・・・ "Miles Davis and Milt Jackson" .
あの頃の Miles はいろいろなメンバーと演奏しているので、そういった部分に注目しながら聴いても、新しい発見が結構あります.

Ray Bryant といえば忘れてならないのが " Alone At Montreux " .
そちらはアルバムは彼にとって初めてのライブでのソロ演奏です.
このライブ演奏は、当初演奏予定していた Oscar Peterson が出演できなくなり、その穴埋めとして声がかかり、ソロで演奏になってしまったもの.
ところがこの時の演奏が素晴らしく、アルバムも好評で、一躍彼の人気が上がったというのは有名なお話し.
1950 年代は今日のアルバムを含め、何枚かのリーダーアルバムを録音し人気のあるピアニストの一人だったようですが、 '60 年代に西海岸に移ってからはだんだん名前を忘れられていったような存在になっていました.
そこに舞い込んだ Montreux のステージが、また彼を日の当たる場所に運んでくれました.

まるで アルフォンス・ミュシャ のようですね.
ミュシャ のメジャー・デビューともいえる "Gismonda" のポスター.
この "Gismonda" は、 サラ・ベルナール がヒロインを演じ 1894 年 10 月に初演された演劇.
1894 年 12 月 26 日の パリ 、翌年新年からパリでの再演が急遽決定したため、慌ててポスター制作のため印刷所に依頼するものの、クリスマス休暇のため作画できるのは ミュシャ 一人しかおらず、無名だった彼が制作することに.
ポスターは 12 月 31 日に出来上がり、そのポスターを見た サラ・ベルナール が作品をとても気に入り、 6 年間の専属契約を結びました.
まさに一夜にして、ポスター界の寵児となったお話し.
ボクの大好きな時代 (Belle Epoque) の夢のようなお話しですね.

今日のアルバムは、そんないい意味での古臭さとブルース・フィーリングがジワ〜〜〜〜ンと浸みてきるような、耳障りのとってもいいアルバムです.
・ ・ ・ ・ ・ ・
休日の金曜日はいつもの山歩き.
梅雨入りして最初の週末は、ちょうど金曜日が梅雨の合間の晴れ間という感じで、曇ってはいたものの雨が落ちてくるような雰囲気ではありませんでした.
花がどんどん増えてきました.
それと同時に、撮影時間がどんどん長くなっています.
正確には、花を探している時間がどんどん長くなっています.


この日の目的は イチヨウラン .
結構盗掘され少なくなっていますが、それでも今年も咲いていました.
なかなか見つからなくて、かなり時間がかかってしまいましたが、結果的には去年と同じ場所に咲いていました.
お花は去年ここにあったけれど今年は見当たらないということが多いので、目をしっかり開けてみていないと簡単に見落としてしまいます.


花の命はとても短いので、この花もそろそろ終わりでもうすぐ夏がやってくるなぁ、なんて思いながら季節を感じています.
・ ・ ・ ・ ・ ・
今朝の雨も上がり、ちょっと青空も見えてきました.
今日も脱線しながらジャズアルバムについて書いてみよう.

" Ray Bryant Trio "
1. Golden Earrings
(J.Livingston-R.Evans-V.Young) ・・・・・ 4:50
2. Angel Eyes
(M.Dennis-E.Brent) ・・・・・ 3:19
3. Blues Changes
(Ray Bryant) ・・・・・ 4:58
4. Splittin'
(Ray Bryant) ・・・・・ 4:37
5. Django
(John Lewis) ・・・・・ 5:00
6. The Thrill Is Gone
(L.Brown-R.Henderson) ・・・・・ 4:51
7. Daahoud
(Clifford Brown) ・・・・・ 4:00
8. Sonar
(G.Wiggins-K.Clarke) ・・・・・ 3:21
Ray Bryant (p), Ike Isaacs (b), Specs Wright (ds)
Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, April 5, 1957.
Prestige レーベルで 1957 年に録音されたアルバム.
今持っている Ray Bryant のアルバムはたったの 3 枚だけ.
でもかなりよく聴いたピアニストの一人で、特にこのアルバムの関してはマイ・ベスト 10 に入るようなアルバムです.
ピアノトリオですが、聴いているとなんとなくソロアルバムのような錯覚になってしまいます.

このアルバムもアナログ盤時代は圧倒的に A 面ばかり聴いていました.
当然ジャズ屋でのリクエストも同じで A 面ばかり.
A 面はリストの 1 曲目から 4 曲目までが順に並んでいるので、 B 面も確かこの順番通りの 4 曲だと思いますが、アナログ盤はすでに手元にないのでおぼろげな記憶です.
そんな B 面の "Django" がいいな.
"Django" は言わずと知れた Modern Jazz Quartet の John Lewis が作った曲.
天才ギタリストとも呼ばれる Django Reinhardt に捧げた曲で多くのミュージシャン達がカバーしています.
MJQ の演奏はもちろんですが、このトリオ演奏もいいな.
哀愁を帯びたメロディで、 A 面の golden Earring と同様とてもいい演奏
このアルバムの面白いのは各面共に、最初にメロディアスな曲を何曲か続け、そのあとにアップテンポな曲を並べてあります.
アップテンポとは言うものの、Bud Powell のように高速でグイグイくるような演奏ではなく、小気味よく軽快な演奏で、そのあたりがこのアルバムが好まれる所以なのかもしれません.

このアルバムでは、ベースとドラムスのソロがほとんどありません、ともするとピアノ・ソロのような錯覚に落ちてしまいます.
ドラムも途中で少しソロは入りますが、ブラシを中心としたサポートに徹しており、そこがまたいいんですよね.
彼の演奏ってどこか古臭さを感じさせる雰囲気が漂ってるんですよね.
リズムのとり方がブギ・ウギ調だったりして、軽快なんだけどちょっと昔っぽいかなっていう.
でもただ軽快な明るさだけでなく、ブルースフィーリング満載のメロディラインがいいんだな.
彼は Miles Davis とも一緒に演奏もしてます ・・・・ "Miles Davis and Milt Jackson" .
あの頃の Miles はいろいろなメンバーと演奏しているので、そういった部分に注目しながら聴いても、新しい発見が結構あります.

Ray Bryant といえば忘れてならないのが " Alone At Montreux " .
そちらはアルバムは彼にとって初めてのライブでのソロ演奏です.
このライブ演奏は、当初演奏予定していた Oscar Peterson が出演できなくなり、その穴埋めとして声がかかり、ソロで演奏になってしまったもの.
ところがこの時の演奏が素晴らしく、アルバムも好評で、一躍彼の人気が上がったというのは有名なお話し.
1950 年代は今日のアルバムを含め、何枚かのリーダーアルバムを録音し人気のあるピアニストの一人だったようですが、 '60 年代に西海岸に移ってからはだんだん名前を忘れられていったような存在になっていました.
そこに舞い込んだ Montreux のステージが、また彼を日の当たる場所に運んでくれました.

まるで アルフォンス・ミュシャ のようですね.
ミュシャ のメジャー・デビューともいえる "Gismonda" のポスター.
この "Gismonda" は、 サラ・ベルナール がヒロインを演じ 1894 年 10 月に初演された演劇.
1894 年 12 月 26 日の パリ 、翌年新年からパリでの再演が急遽決定したため、慌ててポスター制作のため印刷所に依頼するものの、クリスマス休暇のため作画できるのは ミュシャ 一人しかおらず、無名だった彼が制作することに.
ポスターは 12 月 31 日に出来上がり、そのポスターを見た サラ・ベルナール が作品をとても気に入り、 6 年間の専属契約を結びました.
まさに一夜にして、ポスター界の寵児となったお話し.
ボクの大好きな時代 (Belle Epoque) の夢のようなお話しですね.

今日のアルバムは、そんないい意味での古臭さとブルース・フィーリングがジワ〜〜〜〜ンと浸みてきるような、耳障りのとってもいいアルバムです.
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