アート

エゴン・シーレ展

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 東京 最後の 26 日は 上野 で エゴン・シーレ展 .
 この日は青空が広がってくれましたが、風が結構あったので公園の中を歩いてるとちょっと肌寒い感じでした.

 上野恩賜公園 内にある 東京都美術館 が目的地、あの球体のある美術館です.



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 二泊三日のプチ旅行だったので、 上野駅 にのコインロッカーに荷物を入れショルダーバック一つで.
 10 時前なので、まだ人出もそれほどではありませんが 上野動物園 の前には列ができてます.


 東京都美術館 での美術鑑賞は 6 年前の ブリューゲル展 以来.
 ただし、それ以外でも館前の球体の写真を撮ったり、 上野公園 歩く時はあの辺りを必ずウロウロしているのでなにか 6 年ぶりという感じはしないです.


 シニア割 1,500 円がありがたい ・・・・ いつの間にか堂々使える年代になったんだなぁ.
 ショルダーバッグも邪魔なので館内のロッカーへ、お金はあとで戻ってきます.


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 10 時からの予約でしたが、ほぼ時間通りの入場.
 時間帯での予約になっているせいか、大きな混雑はありませんでした.

 こういう美術展って不思議と展示室に入ってすぐの場所で渋滞する気がします.
 この部分を過ぎると、大体バラけてくるんですが.

 展示は入り口のある地階から 2 階まで、 14 章で構成されてました.



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 ボクの美術鑑賞でなくてはならないのが音声ガイド.
 入場後機材をレンタルもできますが、今回は事前にアプリからダウンロードしスマホから Bluetooth でイヤホン視聴.
 音声解説については邪魔と思う人もいると思いますが、ボクみたいな "なんちゃって" にとってはすごくありがたいのです.

 この解説は、開催終了後の 4 月 16 日まで利用できるようなので、家に帰ってまた聞き返したりできるのがいい.



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 第 1 章 エゴン・シーレ ウィーンが生んだ若き天才
1-3
 ● 毛布の襟巻をした芸術家の母の肖像:エゴン・シーレ ●


 第 2 章 ウィーン 1900 グスタフ・クリムトとリングシュトラーセ
2-9
 ● ハナー地方出身の少女の頭部習作:グスタフ・クリムト ●


 第 3 章 ウィーン分離派の結成
3-27
 ● 「第5回ウィーン分離派展」ポスター:コロマン・モーザー ●


 エゴン・シーレ を語る上で ・・・・・
 ・・・・ なんてことは、とてもボクの浅い知識ではできませんが、彼の作品を観る上で 表現主義 や 象徴主義 ってのがどうも避けては通れない道のようです.

 ここがねぇ、無理やり線引きしようとすると迷宮で迷子になります.
 まぁこういった美術史を紐解いていくと、時代的な背景や同じ時期に活動した人たちがどんどん繋がっていたりしてハマると超楽しいんだろうけど、ちょっと危険な沼の気配がしますので、ボクはそんな沼のほとりにとどまっているのです.


 「美術の物語」 (E.H.ゴンブリッチ) が全然身についてません.
 ちなみに 「美術の物語」 のなかでは、表現主義のことが少し書かれてはいますが、象徴主義や エゴン・シーレ も登場しません.



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 ● ウィーン分離派 (1902) ●

 ウィーン分離派 についても、クリムトがどうたら程度の知識しかなかったので、今回の展示で少しは整理がついた気がします
 今まで知らなかった作家たちの作品を観るのも、こういった展覧会の楽しみ.




 第 4 章 クリムトとウィーンの風景画
4-30
 ● シェーンブルン庭園風景:グスタフ・クリムト ●


 第 5 章 コロマン・モーザー 万能の芸術家
5-41
 ● 山脈:コロマン・モーザー ●


 第 6 章 リヒャルト・ゲルストル 表現主義の先駆者
6-45
 ● ヴァルデマール・ウンガー2世の肖像:リヒャルト・ゲルストル ●


 今回の展覧会には、エゴン・シーレ の作品が 50 作品.
 全体では 115 点が展示されていました.
 かなりのボリュームで、とても見ごたえのある展覧会です.


 "ジョジョの奇妙な冒険" というとても人気のある漫画がありますが、その作者 荒木飛呂彦 氏が エゴン・シーレ の影響を強く受けて、漫画にも反映されているというのはちょっと有名.
 ただし、ボクはまったく読んだことがなく、ネットで出てくる絵を見ては納得という感じ.

 そう言えば、何年も前に 「原田忠全部展」 観に行きましたが、あれも ジョジョの世界 でした.




 第 7 章 エゴン・シーレ アイデンティティーの探求
7-53
 ● ほおずきの実のある自画像:エゴン・シーレ ●


 第 8 章 エゴン・シーレ 女性像 
8-1
 ● 悲しみの女:エゴン・シーレ ●


 第 9 章 エゴン・シーレ 風景画
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 ● モルダウ河畔のクルマウ(小さな街lV):エゴン・シーレ ●


 写真撮影が可能なのがこの風景画のブース.
 ほとんどの方がスマホで写真撮ってました.

 エゴン・シーレ と風景画ってあまりパッとこなかったんですが、こうやって観てみるとなるほど.
 ちょっと重めの絵が多いので、明るめの色も使った風景画で癒されます.
 
 上の "モルダウ河畔のクルマウ(小さな街lV)" の絵の下には、別の絵が描かれていたというのも、ちょっとミステリアスで、物語や映画になってもおかしくなさそうですね.




 第 10 章 オスカー・ココシュカ "野生の王"
10-77
 ● ハーマン・シュヴァルツヴァイト 2 世:オスカー・ココシュカ ●


 第 11 章 エゴン・シーレと新芸術集団の仲間たち
11-85
 ● 「第1回新芸術集団展(ピスコ画廊):アントン・ファイスタウアー ●


 第 12 章 ウィーンのサロン文化とパトロン
12-94
 ● カール・グリュンヴァルドンの肖像:エゴン・シーレ ●


 こういった展覧会のいいところは、その色彩やタッチを実際に見ることができるのはもちろん、オリジナルの作品の大きさがわかることです.
 現在ではいろいろなところで作品のサイズなども知ることができますが、やっぱり実際の絵を観るとまったく違います.

 オリジナルを見て初めて「こんなに小さいんだ」「こんなに大きかったんだ」 ・・・・・

 上の "カール・グリュンヴァルトの肖像" も、こんなに大きかったんだ.




 第 13 章 エゴン・シーレ 裸体
13-103
 ● 頭を下げてひざまずく女:エゴン・シーレ ●


 第 14 章 エゴン・シーレ 新たな表現、早すぎる死
14-106
 ● 縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ:エゴン・シーレ ●


 ということで、約 2 時間の鑑賞は終了.
 今まで知らなかったことばかりだったので、とても新鮮にいろいろ入ってきました.

 こういう時間の潰し方は最高ですね.



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 外に出ると雲一つさえないきれいな青空で、朝よりも暖かくなってます.
 公園内を歩く人もかなり増えていました.

 最初と、風景画の部分と最後の写真は、 EOS R3 + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM で撮ってあります.


 二泊三日のリフレッシュ旅行はこれで終了.
 特に美味しいものは食べませんが、十分満足の三日間でした.
 かなり目的を詰め込んでいましたが、何とかみんなクリアできました.


 最後は パンダ橋 で 上野駅 の上を横断、新幹線で帰路に.



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美ヶ原高原美術館

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 今週は月曜日・火曜日と二日間夏休みだったので 4 連休.
 本当は月・火でどこかに GOTO しようと思ってましたが、天気予報だと月曜日まで天気があまりよくなさそうなので計画を断念.

 でも結果的にはまずまずの天気みたいでした.


 せっかくの連休、何もしないで終わるのはもったいないので、ちょっと写真の練習にでも.
 どうせだったら気持ちいい場所 ・・・・・



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 ということで 美ヶ原高原美術館 まで.

 行きは 上田市 武石 から、帰りは 長和町 和田 に下りました.
 距離にすると家から美術館までは 45 km ほどですが、途中からは傾斜のある曲がりくねった山道なのでそれなりに時間がかかってしまいます.
 平日ですのでそれほど車の通行はありませんが、それだけに狭いカーブで突然対向車が現れるとドキッとしたりして.



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 「サモトラケのニケ」 レプリカ

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 「Wind Dancer」 関正司

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 「イヴ」 アレクサンダー・リーバーマン

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 「アイアンレディー」 関 正司

 できるだけフォトジェニックな構図になるよう、考えながら撮ってみた ・・・・・ つもり.
 彫刻がたくさん並んでいるので、画面の中にいろいろ入ってきちゃう.

 特にファインダーの隅がどうも見にくくて、結構隅に余計なもの入ってますねぇ.


 機材は EOS 5D Mark lV 、 EF 16-35mm F4L IS USM 、 EF 70-200mm F2.8L IS lll USM .
 結構歩くのわかっていたので、 EOS-1D X Mark ll はお留守番.


 今日はあえて撮って出し ・・・・ トリミングもレタッチもない、 JPEG をアップします.



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 「ヴァネッサ−ヘレナ−カタリーナ−ランデッガー」 ストレット-ギッティング・ケルジー

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 「東のウサギが西のウサギに会いにゆく」 藤原吉志子

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 「戦士」 吉田隆

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 「メタモルフォーゼ」 鷲尾俊一

 美術館につくまではずっと曇り空でしたが、一気に雲の上に突き抜けました.
 この空の青さと、雲がいいなぁ.
 風もちょっと肌寒いけれど、とても気持ちいい風.

 写真もできるだけきれいな青空が入るように.
 逆光は、かなり日差しが強いだけに厳しい.
 フィルター使わないとだめだな.



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 「愛のモニュメント」 新谷秀紀

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 「失踪する文化」 フランツェン

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 「スズメヲウツノニタイホーヲモチダス」 ベルンハルト・ルジンブール

 彫刻もこういう展示だと観ていてもとても面白い.
 なんたって、ほとんどの彫刻が 360℃ どこからも観ることができるんだから.
 そして見る角度によってすごくイメージも変わる.


 だから写真の撮り方も千差万別.
 SNS でいろいろアップされている写真見ても、撮る角度が人それぞれ.
 これって結構勉強になるなぁ.



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 「鼓笛手」 マイケル・サンドル

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 「イリアッド・ジャパン」 アレクサンダー・リーバーマン

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 「嘘の雨」 大城 智

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 「ガヴォット」 向井良吉

 あるブログで サイレントヒル 美術館 なんて書いてありました.
 そうだよね、ここって霧がかかってしまうと、晴れの日とは全然別な、異様な雰囲気になりそうです.
 彫刻がかなり非現実的な感覚を醸し出すので、そこに霧なんてかかったものなら ・・・・・ まさにサイレントヒル だな (笑)

 でもそういうのも、悪くない.



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 「生態学的存在-セザール頌」 ゲオルギ・チャプカノフ

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「家路へ」 藤巻秀正

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 「ダイアモンド構造」 後藤良二

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 「間隙」 ジャン・スザンヌ

 とにかく気持ちよかったので、ゆっくり歩いてみました.


 アモーレの鐘 は三回も聞いたというのに (笑)
 それでも全部見きれてない.

 写真も思ったほど多くない ・・・・・ これは好きじゃない作品は撮らないから.
 でも次に行く機会があれば、もっと多くの作品撮ってこよう.
 作品名と作者も収めて.



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 「神の化身」 マーティーン・ ヴォーゲル

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 「希望の叫び」 アリヨス・イエルチチ

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 「Distillations」 サトル・タカダ

 平日なので、人が少ないのがいいな.
 あまり気にしてなかったけれど、写真に人の映り込みほとんどないし.

 この美術館は 道の駅 美ヶ原高原 と併設されているので、駐車場にはそこそこバイクなどが停まってました.
 車はそれほど多くありませんでした.



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 三時間ほどゆっくり観てみましたが、きっと半分も観てない気がします.
 こういう場所は本当に時間を忘れる.


 とにかく天気が最高で、本当に気持ちのいい一日でした.



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Good King Bad

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 久しぶりの快晴って感じの、昨日の日曜日でした.




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 昨日は朝から草刈り作業 ・・・・・

 8 月のお盆前にやってから 2 か月以上経っていますが、思ったよりも伸びてません.
 もうこれ以上伸びそうもありませんが、とりあえず最後の作業ということで、先週は休耕畑、昨日は空き家になっている実家.


 天気も良く予定通り完了.
 これでフォトコンの作品作りのんびりできます.


 それにしても疲れた ・・・・・・・




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 疲れているときは小難しいアルバムは置いておいて、こんな軽快なアルバムでも聴いてみよう.
 この人のアルバムも、昔通っていたジャズ屋では全くと言っていいほどかかりませんでした.

 ボクもたった 3 枚しかアルバム持っていません.




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  " Good King Bad / George Benson "





  1. Theme from Good King Bad
        (David Matthews) ・・・・ 6:03
  2. One Rock Don't Make No Boulder
        (David Matthews) ・・・・ 6:50
  3. Em
        (Philip Manamworth) ・・・・ 4:56
  4. Cast Your Fate to the Wind
        (Vince Guaraldi) ・・・・ 7:00
  5. Siberian Workout
        (David Matthews) ・・・・ 6:45
  6. Shell of a Man
        (Eugene McDaniels) ・・・・ 5:17




  George Benson (g), David Matthews (arr),
  Bob James (cond)

  # 1 & 2 :
  Eric Gale (g), Andy Newmark (ds),
  Sue Evans (perc), David Friedman (vib),
  Don Grolnick (clavinet), Bobby Lyle (key),
  Joe Farrell (fl), Fred Wesley (tb),
  Frank Vicari (ts), Ronnie Cuber (bs),
  Randy Brecker (tp: 1 only), David Sanborn (as: 1 only),
  Michael Brecker (ts: 1 only)
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, December 4, 1975.

  # 3 :
  Eric Gale (g), Gary King (b), Steve Gadd (ds),
  Sue Evans (perc), Roland Hanna (key),
  Romeo Penque (fl), David Tofani (fl), Fred Wesley (tb)
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, July 1, 1975.

  # 4 & 5 :
  Eric Gale (g), Andy Newmark (ds), Sue Evans (perc), 
  David Friedman (vib: 4 only), Bobby Lyle (key),
  Joe Farrell (fl), Fred Wesley (tb), Frank Vicari (ts),
  Ronnie Cuber (bs),
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, December 5, 1975.

  # 6 :
  Eric Gale (g), Gary King (b), Dennis Davis (ds),
  Sue Evans (perc), David Friedman (vib),
  Ronnie Foster (key), Romeo Penque (fl),
  David Tofani (fl), Fred Wesley (tb)
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, July 8, 1975.






 CTI レーベルから 1976 年にリリースされたアルバムです.
 彼は 1971 年から 1976 年まで CTI で 7 枚の作品を残しています.

 ボーナス・トラックとして "Hold On! I'm Comin'" が入っている CD もあるようです.




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 ジョージ・ベンソン といえば 1976 年に移籍した ワーナー・ブラザーズ から発表した "Breezin'" でしょう.
 いいとか悪いとかは別に、兎にも角にもあのアルバムになります.
 なんと言ってもアメリカのチャートで No.1 ですから.

 今日のアルバムも、録音こそ前年ですが発売されたのは 1976 年.

 "Breezin'" と聴き比べると、とても似たような雰囲気を持っており、音楽的な進化がわかるような今日のアルバムです.

 アルバムタイトル曲 "Good King Bad" は 1977 年の グラミー賞 Best R&B Instrumental Performance に輝いています.




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 彼の人気は "Breezin'" 以降がとにかくすごいんですが、ボクはどちらかというと "Breezin'" 以後のアルバムがあまり好きじゃない.
 どちらかというと CTI 時代のほうが、何となくではありますが好きかな.


 さらに言わせてもらうと、やっぱり ジョージ・ベンソン よりも ウェス・モンゴメリー かなぁ ・・・・・ (笑)


 でもまぁ、たまにはこういうアルバムもありです.




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 先週職場で隣に座っているご家族の写真を撮りに行きましたが、その会場というのが 東御市 の 明神池 周辺.
 この日はちょうど "火のアートフェスティバル" の開催日で、天気も良かったせいか多くの人で賑わっていました.




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 このイベントに合わせて行われているのが "天空の芸術祭" で昨年も観てきました.

 今年も写真撮影の後、メイン会場の Sky Garden にちょっと観にいってみました.


 が、どうも今年はよくない.
 元々若手がいろいろなコンセプトで作り上げているので、かなりボク的には微妙なものも多いのですが、それでも昨年のほうがずっとよかった.

 フィンランド の Tuija Teiska さんの作品も昨年のもので、結構無造作に置かれている.




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● アートと N-One ●

 こういった芸術は受け取る方の感性で評価が大きく変わってきますが ・・・・

 ボク的には ・・・・



 がっかりだよ !




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Waterloo

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 四月も二週間を過ぎました.
 いきなり風邪をひいてしまったものの、ここにきてようやく新しい仕事のリズムにも慣れてきた感じ.

 生活の中でのいろいろな時間の使い方も、なんとなくリズムが出てきたような感じなのです.


 そのせいか、今月は結構なペースで映画を観ています.


 今日は久しぶりに映画のことでも書いてみよう.



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 まず今気になっている映画から ・・・・・・


 "(500) 日のサマー" は、過去に同じような感じの彼女と付き合ったせいか、何となく好きな映画.
 その監督が マーク・ウェブ で、現在彼の新作が公開になっています.




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 "さよなら、僕のマンハッタン"

 この映画の中で使われている曲が "The Only Living Boy In New York / Simon & Garfunkul" で、映画の原題にもなっています.


 こういった映画で、こういった名曲を使われると、映画全体がちょっとノスタルジックで甘酸っぱい感じに想像できてしまう.
 予告編だけ観ても、まんまそんな感じでした.




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 ちなみにこの曲は サイモンとガーファンクル が 1970 年に発表したアルバム "明日に架ける橋 (Bridge Over Troubled Water)" の中の一曲.
 このアルバムは発売されるや世界各国のヒットチャートで一位を獲得.
 グラミー賞 では、最優秀アルバム賞 を含めた 6 部門で受賞しています.

 とにかく何度聴いても、いつ聴いてもこのアルバムは素晴らしい.
 俗に言う 「捨て曲がないアルバム」 なのです.


 当然ボクの部屋の棚にも 「あるよ」 !! (田中要次 風)




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 こちらはこの映画のアメリカ版ポスターですが、このポスター見ると何か全然違う印象を受けます.


 当然ですが、こういう映画はボクの地方にはやってこないので、数か月後に Blu-ray で観ることにします.




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 アメリカ では最近の映画興行成績で "ブラック・パンサー" が "タイタニック" を抜いて 3 位になったようですが、なんとなく劇場で観ようという気になりません.

 そして今、大ヒットしているのが "レディ・プレイヤー 1" .
 この映画は今週末から日本公開.




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 ただねぇ、どうなんだろ ・・・・・・

 たしかにいろいろテンコ盛りって感じで、楽しめそうではありますが.


 "ヴァレリアン 千の惑星の救世主" の予告編もとても面白そうでしたが、ボクの地方でも今週の金曜日で上映打ち切りになってしまいます.

 まぁ予告編に裏切られることはよくあるお話しですね.




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 さて、昨日家で観たのが "ワーテルロー" .
 1970 年の作品で、監督は セルゲイ・ボンダルチュク

 2016 年にやっと DVD が発売されました.
 価格も他の洋画と比べると決して安くありませんでしたが、昨年思い切って購入しました.





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  " ワーテルロー "





  監督: セルゲイ・ボンダルチュク
  脚本: セルゲイ・ボンダルチュク 、 H・A・L・クレイグ 、
      ヴィットリオ・ボニチェリ
  製作: ディノ・デ・ラウレンティス
  原題: "Waterloo"
  出演: ロッド・スタイガー (ナポレオン)
      クリストファー・プラマー (ウェリントン公)
      ジャック・ホーキンス (ピクトン将軍)
      オーソン・ウェルズ (ルイ 18 世)
      バージニア・マッケンナ (リッチモンド公爵夫人)
      ダン・オハーリー (ネイ元帥)
      セルゴ・ザカリアズ (ブリュッヘル元帥)
      アイヴォ・ガラーニ (スルト元帥)
  音楽: ニーノ・ロータ
  撮影: アルマンド・ナンヌッツィ
  日本公開: 1970 年 12 月 19 日
  上映時間: 133 分







 映画の写真があまりないことと、結構あの戦いの絵画が多くあることから、今回は Wikipedia から拾ったそんな絵画を並べながら.

 ちなみに映画の場面場面の描写や衣装などがとてもこれらの絵画に似ていますが、絵画をもとに映画が作られたというのが正解でしょう.




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● "Napoleon's return from Elba" Charles de Steuben ●

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● "The Duchess of Richmond's Ball" Robert Alexander Hillingford ●

 とにかく ナポレオン を演じている ロッド・スタイガー がスゴイ.
 この映画を観て以来、ナポレオンと言えば彼のイメージが湧いてきて、逆にいろいろな絵画に違和感を覚えてしまうほどです.

 アカデミー賞 を獲った "夜の大捜査線" の演技もよかったけれど、この映画での ナポレオン もすごくいい.



 ナポレオン に対抗するのは クリストファー・プラマー 演じる ウェリントン公.
 こちらもベテラン俳優ですので、感情表現などクサいくらいの演技です.




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● "Castle of Hougoumont during the Battle of Waterloo" ●

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● "Battle of Waterloo" William Sadler ●

 この映画のセリフはすべて英語ですが、 イタリア と 旧 ソ連 の合作映画です.
 戦闘場面は ソ連 軍の全面協力があり、実際の戦場さながらのとても奥行きのある映像が撮影されています.
 CG なんてない時代で、これだけの映像を撮るのは並大抵ではないでしょう.

 同監督の "戦争と平和" や "ヨーロッパの解放" のような超大作も、 ソ連 という国のバックアップがあってこそできた映画ですね.




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● "Scotland Forever!" Elizabeth Thompson ●

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● "Wellington at Waterloo" Robert Alexander Hillingford●

 この映画は 旧ソ連 の監督 セルゲイ・ボンダルチュク .
 1967 年の "戦争と平和" に続く映画です.

 ちなみに "戦争と平和" 四部構成になっており、総上映時間が 400 分を超える超大作で、さすがに長すぎて観るのが修行のようでした.
 おまけに映像がかなり悪くて ・・・・・ リマスターされて Blu-ray 発売とかないかなぁ.

 ちなみに "戦争と平和" ですが、 セルゲイ・ボンダルチュク 監督の 4 枚組や、 オードリー・ヘップバーン 主演の DVD も 「あるよ」 !!

 "ナポレオン" ( アベル・ガンス 監督) も 「あるよ」 !!




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● "Panorama of the Battle of Waterloo" Louis Dumoulin●

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● "The Sunken Road of Ohain" Stanley Berkeley ●

 音声が微妙に聴きづらい.
 遠近感をつけようとしてあるのか、会話の中でもメインの人物の声だけがはっきり聞こえ、すぐ横の人物の声がものすごく離れているような感じがあります.

 ひょっとするとボクの再生環境がよくないのかもしれません.
 ボクの DVD はいざ戦闘開始の場面でいつも完全フリーズ.

 ボクは部屋で PC 再生していますが、注意書きには PC では再生できない場合があるとあります.
 また SHARP 製のデッキでも同様に再生できないことがあるとされています.




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● "The storming of La Haye Sainte" Knotel ●

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● "Charge of the French Cuirassiers at Waterloo" Henri Felix Emmanuel Philippoteaux ●

 映像的には 50 年近く前の映画ですからかなりの劣化があります.
 やっぱりリマスター希望だなぁ.

 こんな映画はこれから作られることはないだろうから、きれいな映像と音声で残してほしいものです.

 そういえば "ヨーロッパの解放" は HD リマスター 版が発売されています.
 この再販には ガルパン 人気が大きく影響したようです.

 この映画は 5 部構成で、トータル 7 時間 48 分というモンスター映画.

 一応リマスター前の DVD ボックスがボクの部屋に 「あるよ」 !!





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● "Dernier carre de la Garde-gen Hill" Robert Alexander Hillingford●

 ということで最後はまたまた違う方向のお話しになってしまいましたが、 "ワーテルロー" はまさに歴史大作と呼べる映画なのです.






 今夜も昔の映画でも観ようかな ・・・・・・・





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V.S.O.P. / Herbie Hancock

 EOS学園 で 東京 に行く前日のお話し.

 以前紹介した オーケストリオン が置いてある 梅野記念絵画館 へ行ってきました.
 実は 7 月にここでちょっとしたジャズコンサートが開催されるのでその予約です.


 そうしたら、またまた 「ぜひ、彫刻展観ていって ・・・・ 」とアツいお誘い ・・・・・・・・

 あれや ・・・・・・ これや ・・・・・・ いろいろありまして ・・・・・・

 結局展示を観させていただきました ・・・・・・ この詳細はちょっとここでは書けないのでカット.




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 現在開催している彫刻展は 伊津野雄二 彫刻展.


 多くの作品が木彫ですが、そこに大理石の粉を塗ってあるので、何とも言えない質感があります.
 いかにも女性といった感じのなめらかな曲線から、木独特のの温かさみたいのも伝わってきます.

 この顔などに塗られている大理石の粉がとっても独特でいい感じ.


 館長さんもわざわざご挨拶にみえられ、恐縮してしまいます.
 これらの彫刻は、他の見学者に説明している話を聞いていると、ほとんどがモデルなしで空想で作り上げているようなことをお話ししていました.

 そのせいか、首が結構長いものがあったり、体幹の一部が抽象的な造形になっているものがほとんどですがバランスがとてもいいので違和感がまったくありません.
 逆に何も見ないであれだけの顔の造形とか作り上げているんだからスゴイ.

 作品によっては素材になった木のデザインを活かしたものもありました.


 彫刻は光のあて方でガラリと雰囲気が変わるので、観る人が光を変えられるような展示があるととても面白いんだろうけれどな.

 そう言えば今勉強している写真も 光 ありき ・・・・・・・




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 ( Gallary Shimada からお借りしました )

 一番気に入ったのは上の写真の "バルカローレ" ・・・・・・ この単語の意味は イタリア のゴンドラ漕ぎたち によって歌われる舟歌のようです.

 S と P の二つの作品が対になっています.
 この作品の顔の表現が、ボクは一番好きかな.

 作品は女性の頭部を中心に体幹部をデフォルメした作品が多い.
 初期の作品の中には、まるで 土偶 のようなデザインのものもあったりします.

 タイトルが結構難しく、作品とタイトルの意味を知りたくなってしまいます.




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  ( パンフレットから )

 絵画館自体がそれほど大きくないので、展示物も限られてはいますが、ちょっとホッコリできる彫刻展でした.


 ゆっくり観ていたらおじいちゃん・おばあちゃんの団体さんがやってきて、いきなり作品に触ったりして.
 さすがにこれは注意されていましたが、こういう人たちがやってくるのも田舎の絵画館ならではですか (笑)

 おじいちゃん・おばあちゃんたちはその後 オーケストリオン の演奏聴いて、みんなでコーヒー飲んだり ・・・・・・・
 とっても賑やかでございました.



 ちなみに展示は 6 月 25 日まで ・・・・・・・・ もっと早く紹介すればよかったですね.








 さって、 EOS学園 のほうは、自分自身がどこに進むのかわからないような迷走状態.
 さながら大航海時代に大きな嵐に飲み込まれた帆船のようで、どこかにたどり着けるのか、はたまた沈没し海の藻屑となってしまうのか ・・・・・・・・


 軽く乗り出した 処女航海 (Maiden Voyage) が、まさかこんなにもハードルの高い航海になるとは ・・・・・・・・・


 こちらの 処女航海 は 順風満帆 ・・・・・・・・ 大きな反響を呼んだ演奏です.





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  " V.S.O.P. / Herbie Hancock "




  Disc 1 :
   1. Piano Introduction
           (Herbie Hancock) ・・・・・ 4:32
   2. Maiden Voyage
           (Herbie Hancock) ・・・・・ 13:18
   3. Nefertiti
           (Wayne Shorter) ・・・・・ 5:17
   4. Introduction of Players / Eye of the Hurricane"
           (Herbie Hancock) ・・・・・ 18:34


    ● V.S.O.P. :
      Freddie Hubbard (tp), Wayne Shorter (ts.ss),
      Herbie Hancock (el-p), Ron Carter (b),
      Tony Williams (ds)




  Disc 2 :
   1. Toys
           (Herbie Hancock) ・・・・・ 13:45
   2. Introductions ・・・・・ 1:47
   3. You'll Know When You Get There
           (Herbie Hancock) ・・・・・ 7:00


    ● Mwandishi :
      Eddie Henderson (flh.tp), Julian Priester (b-tb),
      Bennie Maupin (a-fl), Herbie Hancock (el-p),
      Buster Williams (b), Billy Hart (ds)




  4. Hang Up Your Hang Ups
           (H.Hancock-P.Jackson-M.Ragin) ・・・・・ 11:54
  5. Spider
           (H.Hancock-P.Jackson-M.Ragin) ・・・・・ 10:12


    ● The Headhunters :
      Bennie Maupin (ts.ss), Wah Wah Watson (g.synth),
      Ray Parker, Jr. (g), Herbie Hancock (el-p),
      Paul Jackson (el-b), James Levi (ds),
      Kenneth Nash (perc)

  Recorded Live At Newport Jazz Festival,
           New York City Center, NYC, June 29, 1976.






 1976 年の "ニューポート・ジャズ・フェスティバル" 期間中の 6 月 29 日、 "Retrospective of The Music of Herbie Hancock" と題された ハービー・ハンコック をフューチャーしたライブ.

 この日のために集められたメンバーが、過去の代表的な三つのグループで演奏しました.

 



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 アルバムタイトルの "V.S.O.P." は Very Special Onetime Performance の略で、このフェスティバル一度限りのグループ演奏という意味.

 でしたが、あまりの評判の良さからその後も演奏を続けたのは有名なお話しです.
 日本 へも "ライブアンダーザスカイ" 出演のための数度来日、 田園コロシアム での演奏など何枚ものアルバムが発売されています.

 まぁこのメンバーですから、演奏はもちろん人気が出るのもわかります.
 安定の顔芸 鈴本 ・・・・・・・ ではありませんが、このメンバーだったら当然このくらいの演奏にはなるよね.

 この V.S.O.P. の演奏は、アナログ盤でも 1 枚目の両面でしたので、かなり聴いた記憶があります.




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 このアルバムでの V.S.O.P. としての演奏は 4 曲目までで、いずれも ハービー・ハンコック を代表するナンバー.


 エレクトリックピアノのソロが、あの有名な "Maiden Voyage" になっていくところだけでも鳥肌ものだな.
 これはもう、 東京ドーム で観た Eagles の "Hotel California" と同じような感覚が蘇ってきます.


 メンバー紹介から始まる "Eye of the Hurricane" だって、すごくこういうライブにマッチした演奏になっています.
 録音の仕方なのか、個人的にはちょっとベースが前に出すぎてると思ったりもしますが.


 この当時、ジャズ界がフュージョンやクロスオーバーといった波に飲み込まれつつあった時代に、正面から 「新主流派ここにあり」 といった演奏ですから多くの人たちに受け入れられたのがわかります.


 特にシリアスなジャズ・ファンたちの多かった 日本 で爆発的な人気が出たというのもね.






 1 枚目がモダンジャズといった感じの演奏ならば、もう一枚のほうはもう少し新しい感じや、当時のクロスオーバー的な演奏が中心になっています.

 The Headhunters の 2 曲は昔からすごく好きでしたが、最近特に好きになったのが 「Herbie Hancock Sextet」 と紹介している 2 枚目最初の 3 曲の演奏.


 この 3 曲もアナログ盤では 2 枚目の A 面に入っていましたが、聴くのはいつも B 面でこちらはほとんど聴いた記憶がなかったので新鮮なのかもしれません.


 おなじみの "Toys" から始まりますが、ここではトロンボーンの参加がすごく印象的です.
 "Toys" と言えば "Speak Like A Child (BLP-4279)" ですが、このセクステット演奏でもトロンボーンが入っていることによってアルバム "Speak Like A Child" のような広がりのあるアンサンブルを聴くことができます.

 途中メンバー紹介が入り "You'll Know When You Get There" .




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  ( The Headhunters 1975 )

 最後が The Headhunters .
 
 いやぁいやぁ ・・・・・・ ポール・ジャクソン のベースがシビレまくりです.
 特に "Hang Up Your Hang Ups" ・・・・・・ メンバー紹介しながら楽器が増えていきます.
 最初のギターの ワー・ワー・ワトソン のギターだけでも悶絶モノなのに、そこに ポール・ジャクソン のベースが乗って、さらには レイ・パーカー のエッジの効いたカッティングが入ってきちゃうんだから ・・・・・・・
 いつ聴いてもいいなぁ、これっ !!

 ポール・ジャクソン 、ヤバイっす.

 とにかくこのアルバムの The Headhunters の演奏部分はよく聴いたなぁ.
 グイグイ、ビートに引っ張られていっちゃうので、多少疲れていてもあっという間に音楽の世界に入っちゃいます.



 三つのグループによる演奏が収められていますが、それぞれの演奏がそれぞれの時代に合った楽しい演奏を聴くことができるアルバムです.


 単純に演奏を楽しめるアルバムです.







 梅雨入りした割には雨が少ないですね.
 昨日も夏のような青空で、いいお天気でした.




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 昨日は奥様の新車が納車そのためボクの乗っていた インテ R 君とはお別れ.

 新車発売の 2001 年から乗っていた、ボクの インテR 君が引き取られていきました、今後は海外で第二の生活を送るようです (涙)




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 操作方法の説明を一緒に聞いていましたが、新しい安全機能がたくさんあってビックリ.
 こんなに多くの機能が必要なのかと思っちゃいます.

 車を走らせる楽しみよりも、いかに安全に目的地まで運ばすか、って感じ.

 車がないと生活できない場所なので仕方ありませんが、何か車の魅力がなくなっていくなぁ.


 8 月末にはボクの黄色い車がやってくるので、家と合わせると 青 ・・・ 黄 ・・・ 赤
 まるで信号機のようになっちゃいます.


 でも今のボクには、信号機というよりも アメ玉 に思えてしまうなぁ ・・・・・・・・

 結構トラウマになっているのか (笑)

Somalia

 以前からずっと探していた本をついに数日前ゲット !!



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  "美術の物語" (E.H.ゴンブリッチ 著)

 1950 年に初版が出版され、世界各国で翻訳出版されています.
 世界中の美大生たちの多くがこの本を手にしています.
 今回手に入れたものはその ポケット版 という、まぁ文庫本タイプの本.

 定価 2,100 円 + 消費税 ですが、現在 Amazon や 紀伊国屋書店 などでも購入できません.
 まぁ Amazon には一応出品されているものの、新品にあっては倍以上の価格で約 4,500 円というとんでもない価格ですのでとても購入する気になれず、ほとんど諦めていましたが ・・・・・・

 とある書店で定価販売されているものを見つけ、速攻で購入.
 翌日には手元に届きました.



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  Sir Ernst Hans Josef Gombrich (1909.3.30 - 2001.11.3)

 ポケット版とは言うものの 1000 ページを超える本です.
 厚さにして 35 mm !! とてもポケットには入りません.

 前半の 500 ページが文章で、後半の 500 ページが図版.
 本文に出てくる絵や彫刻が後半掲載されているので、それを観ながら本文を進めていきます.

 とても分かりやすい文章 (翻訳もすごくいい) で読んでいても面白い.

 文章部分の紙はかなり薄く辞書のような紙質ですが、図版のほうは厚みのある紙でそれなりにきれいな印刷です.

 美術館の音声解説ではありませんが、この本を読みながらそれぞれの作品を観ていくと今まで思ってもみなかった新しい発見があります.
 全 28 章構成でまだ 第 4 章の紀元前 ギリシャ 辺りまでしか進んでいませんが、ここまででもビックリするくらい 目から鱗 状態です.

 古代エジプトの絵がどうしてあんな描き方されていたのかも初めて知りました.






 今日のアルバムもいろいろ探して手に入れたアルバムです.
 このアルバムねぇ ・・・・・・・・・・

 歌がいきなり入っているんですよ、歌が ・・・・・・・・ どうなることやら.




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  " Somalia / Billy Harper "





  1. Somalia ・・・・・ 13:26

  2. Thy Will Be Done ・・・・・ 21:48

  3. Quest ・・・・・ 12:32

  4. Light Within ・・・・・ 7:50

  5. Quest In 3 ・・・・・ 4:13





  Eddie Hebderson (tp), Billy Harper (ts.cowbells),
  Francesca Tanksley (p), Louie "MBIKI" Spears (b),
  Newman Taylor Baker (ds), Horecee Arnold (ds)
  Madeleine Yayodele Nelson (shekere)
  Recorded at Power Station, NYC, October 18 & 21, 1993.





 先日書いた " Destiny Is Yours " とほぼ同じメンバーでの演奏です.
 曲はすべて ビリー・ハーパー によるものです.




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 shekere という楽器がなんだかよくわからなかったので Wiki でちょっと調べてみました.
 アフリカ (ヨルバ族) 起源の伝統的な民俗音楽の楽器で写真を見たら 「ああ、この楽器見たことある」

 ちなみに ヨルバ族 というのは、 西アフリカ ナイジェリア を中心に居住する 西アフリカ 最大の民族集団のようです.


 さてアルバム・タイトルの ソマリア ですが、そんな 西アフリカ ではなく、東側の海岸に面した国です.

 ソマリア といえば映画 "ブラックホーク・ダウン" .
 そして、治安の悪さでは世界で最悪とも言われています.






 古代エジプト とも交易があったとも伝えれれており、交易が盛んで、 1960 年に独立.

 1969 年クーデターにより大統領が暗殺、さらに エチオピア との戦闘、経済の窮乏、 1980 年代に入り反政府運動が激しさを増し 1988 年に内戦が勃発.
 1992 年武力蜂起の中心人物 モハメッド・ファッラ・アイディード の登場によりさらに悪化、平和維持活動を行っていた国連に対しての攻撃も始まる.

 同年人道的支援のためアメリカ軍が ソマリア の海岸に上陸、多くのカメラが待ち受けている中での上陸で当時ニュースでも映像が多く流されていました.
 この当時ニュースで映像観たけれど、興味もなかったのでなんでこんな映像なのかもわからなかった.






 1993 年 10 月 3 日、 ソマリア の首都 モガディシュ においてアメリカ軍とソマリア民兵とのあいだで戦闘が発生、これが映画 "ブラックホーク・ダウン" で描かれた戦闘です.
 墜落した ブラックホーク のパイロットの遺体が住民に引きずり回されるという悲惨な映像が公開され、これに衝撃を受けたアメリカ国民の間で撤退論が高まり、当時の大統領 ビル・クリントン は 1994 年 ソマリア からの撤兵を決定しました.

 22 年間人道的医療援助を行ってきた "国境なき医師団" でさえ、スタッフ殺害などにより 2013 年に活動を中止しました.
 ソマリア 沖は海賊の問題でも有名で、沖合を航行する船舶を護衛する目的で、現在でも 海上自衛隊 護衛艦 の海外派遣が行われています.


 ネット上では リアル・北斗の拳 とか リアル・マッドマックス と言われていますが、まさにその通りの超危険な国で、先が全く見えない国でもあります.






 話がだいぶ違う方向に行ってしまいましたが、アルバムに戻しましょう.

 最初に歌が入っていると言いましたが、全曲 ビリー・ハーパー の曲だけあって.
 聴いていて 「やっぱりこうだよなぁ ・・・・・・」 と思うような演奏ばかりです.


 彼の演奏はカルテットもいいですが、クインテット構成でトランペットが加わっているほうがボクが断然好きです.
 このアルバムでも エディ・ヘンダーソン のトランペットが合っているなぁ.
 ビリー・ハーパー にはこういうハイトーンのトランペットあるべしといった感じで.

 それとピアノの Francesca Tanksley .
 このピアノが結構いいんですよ.

 4 曲目 "Light Within" の演奏なんかも好きだなぁ.






 最近、結構 ビリー・ハーパー 聴いています.
 ポスト・ジョン・コルトレーン とよく言われていますが、聴く側のボクにすればやっぱり全然別.

 もちろん似ているところもたくさんありますが、コルトレーンのように正座してその演奏の中に引き込まれ、聴いた後グッタリしちゃうと言うほどの重さはありません.


 だからとても聴きやすいし、何か日本人のフィーリングに合うような演奏が ビリー・ハーパー じゃないのかな.








 さて、しばらくお休みしていた 長野県 東御市の風景.
 12 回目の今日は 湯の丸高原 です.

 東御市 を代表する観光スポットで、現在大きなプロジェクトが進行中の場所でもあります.



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 写真は西に位置する第 1 ゲレンデから撮ったもので、東側の写真前方には第 2 から第 6 ゲレンデ.
 さらに東に行くと 池の平湿原 や 籠の塔山 があり、夏場は 小諸市 の 高峰高原 に抜けることができます.

 写真の背面には 湯の丸山 、 烏帽子岳 、さらに つつじ平 があります.


 観光のメインとなるのは冬のスキーと登山.

 標高が高いので雪質はパウダースノーで、都心からの交通アクセスも良く、日帰りスキーが楽しめます.
 ただ宿泊施設が多くないことや、他の観光施設等がほとんどないので修学旅行には結構人気がありますが、一般のお客さんにとっては少し物足りないかな.

 小洒落たレストランなんか期待しちゃいけません (笑)



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 もう一つの人気が登山です.

 以前 NHK の 登山番組 にもここが紹介されました.

 写真は 烏帽子岳 (2066 m) で、その東に 湯の丸山 (2101 m) 、さらに 池の平湿原 のトレッキングや 東西の 籠の塔山 登山など.
 どの山も初心者や高齢者でも楽しめるところなので、結構人気の場所でもあります.


 簡単に登れるとは言うものの標高は 2000 m 超えていますので、夏でもちょっと天気が崩れるとかなりの寒さになりますのでしっかりした登山準備は必要です.

 昨年大規模な登山道整備もされましたので、とても登りやすくなりました.




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 これからの時期は レンゲツツジ や コマクサ も楽しむことができます.

 ツツジ は第 1 ゲレンデ上部の つつじ平 に群生しているものが有名で、赤い絨毯のようなツツジと 湯の丸山 とのコラボも楽しめます.

 コマクサは西の 池の平湿原 内の 三方ヶ峰 に群生していますが、こちらはしっかり金網で保護されています.


 気軽に高原気分を満喫できる場所です.





 さて今度の日曜日はいよいよ実習の日.
 雨は大丈夫そうですが、全然自信ないなぁ ・・・・・・・・

 せめて一枚でもいいから、しっかりしたものが撮れますように.


 ちなみにレンズは EF 70-200mm F2.8L USM + 一脚 使用で頑張るぞ.

Mucha & BABEL




 日曜日から二泊で 函館 まで家族四人でリフレッシュ旅行.
 火曜日に帰ってきて、水曜日から 東京 へ一泊二日.

 函館 のことについては、写真や書くことがたくさんありかなりのボリュームになりそうです.
 今日の金曜日だけ家にいて明日からお勉強のため 千葉 へ一泊二日.
 ダルダルの生活を続けていた身にとってはとても慌ただしい一週間になってしまいました.

 そのため 東京 二日間の美術館巡りのことを先に書いて、 函館 のことは後で写真を中心に書くことにします.

 いろいろな風景写真が多いので、しばらく 東御市の風景 はお休みです.




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 まずは水曜日ですが、 ミュシャ展 のため 東京 に行ってもほとんど行かない 六本木 まで.
 多少歩くものの 日比谷線 で 上野 から直接行くことができます.

 六本木駅 からは案内もきちんとあるので、ちょっと辺りを見回せば迷うことなく 国立新美術館 に行くことができます.




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 通りを曲がり正門のすぐ奥にチケット売り場があります.
 がっ、辺りには予想もしなかった人の波.

 平日だというのにどこからこんなに人がやってくるのか ・・・・・ ちょっと心が折れそうでした.




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 とりあえずまわりの景色など観ながら列に並んで.

 ここに着くまでは同時開催の 草間彌生展 も一緒に観ようかと思っていましたが、会場の案内ではそちらのほうは入場までさらに 40 分待ちということで、これで完全に心が折れました (笑)




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 この写真で見える正面が正門のゲートで、左側にあるのがチケット売り場.

 列はちょうど S の字のように一度正門に向かい、折り返して建物入り口に向きを変え、さらに折り返してチケット売り場 ・・・・・・・・・

 並んだ時には約 30 分待ちということでしたが.




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 並んでいる最中は何もやることがないのであたりをキョロキョロ.

 美術館の周りには 草間彌生 ぽさが表現.




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 約 40 分でチケット購入、ようやく入場です.

 ミュシャ展 は 2 階が入場口.
 運よく空いているロッカーがあったので荷物を入れて ・・・・・・・ できるだけ鑑賞時は荷物をロッカーに入れてから観ることにしています.




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 展示は当然ですが "スラヴ叙事詩" 中心ですが、他にもリトグラフや彫刻などの展示もあり、ボリューム満点.


 特に驚いたのは "ラ・ナチュール" という銅像.
 ボクの大好きな "黄金十二宮 (ゾデアック)" の 3D 版と言ってもいいような作品です.


 これは以前は 土居コレクション という個人所蔵のものだったのですが、所有者が亡くなったため遺族がコレクションを 堺市 に寄贈.
 何百点ものコレクションは現在 堺市 所蔵になっているようです.
 今回の展示には、これら 堺市 所蔵のものが何点か出品されていました.


 まさかこれが見れるとは ・・・・・・ 会場に着くまでこの展示を知らなかったから.
 家に帰ってもう一度 ミュシャ展 の図録よく見てみたら、ちゃんと写真が載って紹介されていました.




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 今回の目玉の一つは撮影可能エリアで、 5 枚の絵が撮影可能になっています.

 このエリアではほとんどの人がスマホで撮影していました.
 ボクのようにもっと一眼レフで撮る人いるのかと思っていましたが、見かけたのは数人だけでこれはちょっと意外.

 とにかく絵が大きいので後ろ下がってとらないと全体が収まりません.
 ちなみに 5D Mark lV + EF 24-70mm F2.8 使って広角目一杯の撮影です.
 そのためどうしても前に人影が入ってしまいますが、こればかりは仕方ないか.




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 ちなみに絵の大きさはこんな感じです.
 この絵は "Slav15 イヴァンチツェの兄弟団学校" で大きさは 610cm × 810cm !
 この大きさが一番大きいもので、全 20 枚中 7 枚がこの大きさ.


 この手の展示では、メインの絵を最後の方に飾るのが比較的多いのですが、この ミュシャ展 では入ってすぐに スラヴ叙事詩 がドドーンと鑑賞できるので、いきなりその大きさに圧倒されてしまいます.




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 "Slav15 イヴァンチツェの兄弟団学校"

 "スラヴ叙事詩" は、 ムハ (ミュシャ の一般的な呼び方) のルーツ スラヴ民族 の歴史を描いた 20 枚からなる超大作.
 絵にはいろいろな戒めや作者の思いなどが込められています.

 今回も音声解説を利用しましたが、そういった作品紹介を聞いていくとまったく違う方向から絵を観ることができます.
 この手の作品観賞には欠かせないなぁ.




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 "スラヴ叙事詩" の特徴として、画角の外に一部飛び出している描写があります.
 この部分の光が全体の光とはちょっと変えてあり、立体感を




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 "Slav17 聖アスト山"

 ムハ はポスターなどのリトグラフでも有名です.
 そういったリトグラフの描写は輪郭が黒くしっかり書かれたものが多いのですが、この "スラブ叙事詩" は輪郭ははっきりせず (もちろんしっかりと輪郭が描かれているものもありますが ・・・・) 、全体のイメージもぼやけた感じになっています.




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 "Slav18 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い"

 この絵のみ未完成です.

 この絵もそうですが、実物を観ると公式の図録の写真とは色の違いが結構はっきりわかります.
 やっぱり実物を観ないと ・・・・・・・・

 部分的な写真はその場で何度も調整しできるだけ似たような雰囲気になるように撮ってみました.




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 上の女性は ムハ の娘 ヤロスラヴァ 、下の少年は同じく息子の イージー がそれぞれモデルになっています.




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 "Slav19 ロシアの奴隷制廃止"

 全体写真と部分的写真でもかなり色の違いができます.
 フォーカス・ポイントをちょっと変えただけでも変わってしまいます.

 ちなみに一番感動したのは、写真撮影できなかった "Slav7 クロムニェジーシャのヤン・ミリーチ" の赤いドレスを着た女性の頭と顔の白い布 ・・・・・・・ この白の輝きは実物観ないと絶対わからないです.


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 "Slav20 スラヴ民族の讃歌"

 先にもちょっと書きましたが、 "スラヴ叙事詩" の展示以外には "ジスモンダ" のポスターをはじめ、大好きな "メディア (Medee)" の展示もあったりでとても楽しめました.

 ポスター自体の展示はそれほど多くはありませんでしたが、まぁ十分でしょうね.
 "スラヴ叙事詩" だけでも十分にお腹いっぱいになります.



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 混雑状態の写真を LINE にアップしたら、普段絵に興味のない娘二人が 「行きたかった ・・・・」 とお返事.
 家に ムハ のリクリエーション・リトグラフが 3 枚飾ってあるので、 ムハ の名前だけは昔から知っていたのでちょっと興味があるようです.


 激混みの売店もサラリと見てきましたが、ここで売っていた復刻画の値段の高さにビックリ.
 復刻画としてはかなり程度のいいものではありましたが ・・・・・・・ あの値段はないよなぁ.


 でも 東京 はお金持ちも多いから、結構売れるんだろうな ・・・・・ なんて思いながら美術館を後にしました.





 その夜、今回の 東京 行きの一番の目的のお勉強会を終え、翌日はもう一つの美術展に.




 こちらの美術館はよく遊びに行く 上野恩賜公園 内にあります.




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 こちらは 東京都美術館 .

 昨年 国立西洋美術館 で開催された "カラヴァッジョ展" と同じ時期に、こちらでは "若冲展" が開催され大混雑でニュースにもなりました.




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 ブリューゲル展 と間違えやすいのですが、正しくは "バベルの塔展" .

 ピーテル・ブリューゲル 1 世 の描いた有名な バベルの塔 を中心に、その当時のオランダ絵画を紹介しています.
 特にサブ・タイトルにもなっている ヒエロニムス・ボス の作品が結構面白い.




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 こちらも開場間もない時間帯に行ったせいかちょっと混んでいました.

 ただチケット売り場でも並ぶようなこともなく、入場は比較的すんなり.

 こちらの展示はすべて写真撮影禁止ですので写真は全くありません.




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 経路は最後にメインの "バベルの塔" になっています.

 当然音声解説を聴きながらの観賞ですが、ほとんど知らなかったことばかりなのでとても楽しく観賞できました.

 なんでこんな絵なの ・・・・・・ 中でも ヒエロニムス・ボス の作品がとても面白く、細かな描写をよく見ていくといろいろな発見があります.
 

 ただ絵を鑑賞しているだけではちょっとわかりづらいでしょうね.




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 この観賞で特に大事だったのが モノキュラー .


 まず驚くのは "バベルの塔" の絵の大きさです.
 えっ、こんなに小さいの ・・・・・・・ ってほとんどの人は思うんじゃないでしょうか.


 そんな小さな絵の中に描かれているものといったら.
 双眼鏡やモノキュラーを使ってみると本当にビックリ.
 "バベルの塔" 以外の エングレーヴィング (銅版画の一種) のなかにも細かな描写がたくさんあるので、そういったところをいろいろ探すのも面白いです.


 "バベルの塔" の展示場所の隣では 3DCD 映像シアター があり 8 分弱の映像を観ることができますが、この映像はとてもいいので観る価値はあると思います.




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 この展覧会のマスコットが "タラ男" .

 "大きな魚は小さな魚を食う" に登場します.
 これも戒めを込めた作品ですので、そういったところも少し理解しないとみんな 「変な絵だなぁ」 で終わってしまいます (笑)


 こちらの展覧会もとても楽しめました.




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 変な ・・・・ ついでに変な写真.

 水曜日の夜のお勉強会でもそうでしたが、いろいろ設定を変えたまま忘れて最初の写真を撮ってしまうことがよくありまして ・・・・・・・・



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 狙った写真はこんな感じだったのです (笑)



 ということで、ちょっと長めに二つの美術展のことを書いてみました.

 この間にも夜のお勉強会や、銀座での所用などいろいろあって ・・・・・・・
 とにかく今回はよく歩きました.

 久しぶりに筋肉痛.


 明日からまたお出かけ、今度は違うお勉強なのです.


清少納言

 昨年は本当に珍しく、 NHK 大河ドラマ "真田丸" をほぼ全回観ましたが、基本的には TV を全く観ない ( WOWOW オンデマンドくらいしか観ない) と言っても過言ではありません.

 朝の連続ドラマがどんなものをやっているのかなんて言わずもがな.



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 ちょっと前にネットでこの本を知って、面白そうだったので買っておきました.


 たまたま 19 日の日曜日、遅めの朝食食べながら何気なくリビングの TV 点けたら、やっていたのが "日曜美術館".
 「"暮し" にかけた情熱 花森安治 30 年間の表紙画」 ・・・・・・・




 実はこの本買ってから、朝の連続ドラマ "とと姉ちゃん" の 花山伊佐次 のモデルとなった編集長が 花森安治 だったと知りました.
 ちなみに "とと姉ちゃん" は一回も観ていません (笑)



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 このデザイン集 (という呼び方が一番いいかな) には、 "暮らしの手帳" の表紙原画がすべて掲載されていますが、初期の代表的な表紙画は 1 ページで印刷していますが、ほとんどのページは一枚の絵がもっと小さいものです.

 表紙原画全点、カット、手書き文字、新聞広告の版下など約 300 点が掲載されています.

 これが本当にすごいです.
 まるで アルフォンス・ミュシャ の "装飾資料集" のようですね.






 さて、今夜はとーーーーーても微妙なアルバムを.

 絶対的なカオス感を持ったアルバムですが、部分的にはものすごくよかったりもして、そのアンバランスさが妙に時代を感じさせたりもします.




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  " 清少納言 / Jimmy, Yoko & Shin "





  1. 清少納言
         (隅谷洋子) ・・・・・ 18:42

  2. 祇園精舎
         (隅谷洋子) ・・・・・ 13:25

  3. ソウルそうらん
         (arr. 隅谷洋子) ・・・・・ 3:04





  Jimmy, Yoko & Shin :
   隅谷洋子 (p.el-p.vo.), 代永光男 (g.el-b.vo), 
   岡部真一郎 (ds.perc.vo)
  Recorded at AOI Studio, Tokyo, June 22 & 23, 1978. 





 Three Blind Mice のアルバムの中には、 「えっ」 って思うようなものも少なくありませんが、そんな中でも異色中の異色といったアルバムでしょう.
 再販された時に、マジで買おうかどうしようかかなり悩みました.




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 こんな ( ・・・・・ と言っては失礼ですが) アルバムを、今ブログで取り上げる人なんてきっといないだろうな.
 ジャケット写真からして、カオス感全開ですから (笑)


 ヴォーカル・アルバムは最近どちらかというと好んで聴くようになりました.
 でも、前から言っているように歌を入れた試み的な演奏は勘弁してほしい.

 その意味でこのアルバムキツイですよぅ ・・・・・・・
 歌の部分が !!!



 ただし、それ以外の演奏がカオスかというとちょっと違う.
 2曲目などは最初から歌が来ちゃってさぁ ・・・・・・ どうなるんだろうと思っていたら、5分辺りからのピアノの演奏が震えるくらいい.
 んだけれど、途中でまたコーラス入ったりするんだな (笑) 



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 実は 1 曲目もロックビートに乗ったキーボードのすごくいい演奏なのです.
 ただし、ここでも歌が ・・・・・・・ (笑)

 このキーボード奏者 隅谷洋子 さんの演奏はとてもいいと思います.
 それだけに、このグループでごく普通に 4 ビートやってくれたらどんな演奏になったんだろうと ・・・・・

 まぁこのあたりは、ミュージシャンの求めるものとリスナーの求めるものが必ずしも一致しないので、止む無しといったところかな.


 このグループの演奏自体はこのアルバム一枚で終わってしまったようですが、隅谷洋子 さんとドラムの 岡部真一郎 さんは、 "出雲阿国 / Tee & Company" でも演奏を残しています.
 この "出雲阿国 / Tee & Company" は、以前 ON ゼミ で 藤井武 氏がお土産として参加者全員に持ってきて下さいました.

 もう 2 年も前のお話しですね.


 先にも書いたように、かなり微妙なアルバムです.
 全然よくないかと言われると、決してそうではなく.
 とてもいい演奏が含まれているだけに、歌の部分などがやけにキツイと感じてしまうようなアルバムです.


 いろいろな方向性を探っていた時代のアルバムです.

カラヴァッジョ展

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 土曜日は 国立西洋美術館 で絵画鑑賞.
 世界遺産に登録されるといった話題で一番ホットな美術館です.


 東京都美術館 で開催中の "若冲展" が 2 〜 3 時間待ち当たり前状態だったので、 国立西洋美術館 もかなり混んでいることを覚悟して行ってきました.




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 11 時頃の入館でしたが、こんな感じ.
 まぁ混んでいることは混んでいますが、思ったほどではありません.


 ちなみにこの列はチケット購入の列ですので、すでに前売り券等を持っている方は入口からすんなり入場できました.
 展示場内も大勢の人がいましたが、次の絵に進めないという感じはありませんでした.


 恥ずかしながら カラヴァッジョ についてはほとんど知りませんでした (汗)
 レンブラント なども時代的にあまり好きではなかったので ・・・・・・・


 だから今回絵を観ては 「あぁ、この作品が ・・・・・・ 」 状態.

 イタリアでは紙幣のデザインに彼の顔も使われているくらい、有名な画家なのでした.
 今回調べてみたら、どえりゃあ (秀吉風) すごい画家じゃありませんか.




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 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ (Michelangelo Merisi da Caravaggio)
 1571 年 9 月 28 日生、 1610 年 7 月 18 日没、 バロック期 のイタリア人画家.


 写実的手法と光と陰の明暗を明確に分ける表現は、 バロック期 の画家たちに大きな影響を与えたようです.
 かなり粗暴な性格で、絵の代金で酒を飲んだくれ、酔っては乱闘騒ぎ、さらには決闘で人を殺してしまい死刑判決を受けるものの逃亡、その後 ローマ教皇 の恩赦を受け マルタ騎士団 に入団するものの、そこでも乱闘騒ぎを起こしてしまい騎士団から追放、放浪の生活の中で彼は次々に傑作を完成させていき、ついに ローマ に戻れることになったものの ナポリ から ローマ へと向かう旅の途中で熱病のために死去した ・・・・・ というのが定説になっています.





 そんな カラヴァッジョ展 について、今回はできるだけガッツリ書いてみようと思います.




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 カラヴァッジョ展 はすべて写真撮影禁止でしたので、展示場での写真は全くありません.
 ですので絵画の写真はネットから拾ってのもの.
 個人のブログで展示場内の写真を掲載している人がいますが、隠し撮りでしょうかね ・・・・・・ ただし、報道などの関係者内覧会の際は写真撮影可能だったようです.


 よくわからない画家だったので、今回はじめて音声ガイドのヘッドフォンをつけての鑑賞をしてみました.
 実は、これが思いのほかよかった.
 ナビゲーターは俳優の 北村一輝 と 小川もこ .
 こういうガイドを聴きながら立体的に絵を観ると 「なるほど」 なのです.



 
 作品の展示は風俗画、静物、肖像、光さらに斬首 (!) など、全部で 7 つのテーマ + 1 で構成されていました.
 それぞれに カラヴァッジョ の作品と カラヴァジェスキ と呼ばれる画家たちの作品が展示されています.
 今回展示された カラヴァッジョ の作品は 11 点.
 現在彼の作品と認められているものが約 60 点ですので、とても充実した展示ということになります.

 テーマごとに展示されていた彼の作品の一部をアップしてみましょう.





  1. 風俗画: 占い、酒場、音楽 
    (Genre Painting: Fortune-telling,Taverns,and Music)

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   "女占い師" (1597 年) 


 最初に目にするのがこの風俗画です.
 テーマは手相占いをしながら男から指輪を盗もうとしている場面.
 この絵の影響か、当時 "女占い師" をテーマにした作品も人気があったようです.
 隣には シモン・ヴーエ の "女占い師" (1618 - 20 年) も展示されていました.




  2. 風俗画: 五感 (Genre Painting: The Five Senses)

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   "トカゲに噛まれる少年" (1596 - 97 年頃)
 

 泣き顔を書くのはとても難しいらしい.
 この絵は花に潜んでいたトカゲに右手中指をかまれ驚いた少年の表情を描いています.
 この写真ではよくわかりませんが、ガラスの花瓶の描写もものすごい.




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   "ナルキッソス" (1599 年頃)


 ナルシストの語源にもなっているギリシャ神話に登場する少年.
 水面に映った美しい少年 (自分) に恋をし、手で触れようとすると波で消えてしまう.

 この絵もハッとするくらいで、特に水面に映し出される姿がいいのです.




  3. 静物 (Still Life)

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   "果物籠を持つ少年" (1593 - 94 年)


 バロック絵画の特徴でもある過剰なまでに描きこまれた細部表現が見てとれます.




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   "バッカス" (1595 年)


 このワインの入った瓶に カラヴァッジョ の顔も描かれているというのですが ・・・・・・・
 それを知ったのは観賞後だったので全く気が付きませんでした (笑)




  4. 肖像 (Portraiture)

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   "マッフェオ・バルベリーニの肖像" (1596 年頃)




  5. 光 (Light)

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   "エマオの晩餐" (1606 年)


 この絵は以前から知っていた絵でした.
 暗闇から人物だけが飛び出しているような、光と影の表現がすごい.
 こういうのは写真集などで観るのと、本物では大きさや色など全然違います.
 こういった美術展ならでは.

 ほのかな光に映し出されるそれぞれの表情が素晴らしい.




  6. 斬首 (Decapitation)

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   "メドゥーサ" (1597 - 98 年頃)


 これは盾に書かれており、同じような作品が存在しています.
 絵の描かれている面は凸面なのですが、見た感じは凹んでいる面から顔が飛び出して見えるようになっています.




  7. 聖母と聖人の新たな図像 
    (New Iconography for the Virgin and Saints)

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   "法悦のマグダラのマリア" (1606 年)


 ボクが今回一番印象に残ったのがこの絵です.
 これは、本当にすごいです.
 本当に、ビックリするくらいのインパクトなのです.


 一筋の涙やいばらの冠、十字架 ・・・・・・・ そしてあの表情や肌の感じが.
 これは実際に観ないとそのすごさが伝わらないかなぁ ・・・・・・・

 カラヴァッジョ はこの マグダラのマリア を題材にした絵を他にも数枚書いています.
 また他の画家たちによって書かれた マグダラのマリア もたくさんあります.



 いったい彼女はどんな女性なのか調べていったら ・・・・・・・・・・・

 新約聖書中の福音書に登場する イエス に従った女性で、 イエス の死と復活を見届ける証人であるとともに、教会によっては 罪の女 といった見方がるようです.

 教会によっていろいろ見方が変わってしまうため、絵画でも印象が全く違うものが多々あります.

 こういった宗教絡みのお話しになると ・・・・・・・・・ とっても深すぎて迷子になりそうなので止めました.




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   "洗礼者聖ヨハネ"


 こういった姿勢もバロック期の彫刻の特徴のようです.




  ・ミニ・セクション エッケ・ホモ (Special Section: Ecce Homo)

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   "エッケ・ホモ" (1605 年頃)


 マッシミ枢機卿 が 3 人の画家に同じ "エッケ・ホモ (この人を見よ)" を題材に描かせた内の一点です.

 "エッケ・ホモ" とは、磔刑を前に鞭打たれ荊冠を被せられた イエス・キリスト を前に、 ピラト が群衆に向けて発した言葉.

 カラヴァッジョ と チゴリ の比較展示になっていましたが、当然かなり雰囲気が違います.
 これらの絵を注文したのは同じ人物で マッシモ・マッシミ というローマの貴族.

 カラヴァッジョ の絵は、相変わらず黒い背景にぼんやりと光が当てられています.





 カラヴァッジョ のこれらの絵の特徴として、背景がほとんど描かれていないことが挙げられます.
 全体的にダークでそこに光が差し込んでいます.
 艶めかしかったり、凄惨だったり ・・・・・・・

 あまりの描写に、依頼人が受け取りを拒否したこともあったようです.




 今回の展示には、ところどころに彼が生きた時代の裁判記録なども展示されていました.
 こういった何世紀も前の記録が、非常にいい状態で残されていることにもただただ驚きでした.



 世界遺産 になりそうだからと軽く行った美術展でしたが、とてもとても感動させられた至福の時間を過ごしてきました.








 さて、 カラヴァッジョ展 のチケットがあると指定日以外は 常設展 の入場が無料になります.


 ここからは 国立西洋美術館 の建物の写真撮影です.
 こちらは絵画を含めほとんど写真撮影できます.

 常設なので、昨年 3 月に見た時とほとんど同じような展示内容でした.
 ですので今回は絵画鑑賞はまったくせずに写真撮っていたという感じです.



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 展示されている彫刻だけに目がいってしまいそうですが、このホールの吹き抜けがすごくいいんです.



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 このコンクリート柱も今まで全く気にもしませんでしたが、よく見ると建設当時の木枠の木目がしっかり残っています.



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 こういった空間の切り方もいいなぁ.



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 何気ない中庭ですが、彫刻を入れてみてみると雰囲気が変わります.



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 ということで 国立西洋美術館 で開催中の カラヴァッジョ展 を中心に、かなり頑張って書いてみました.
 やっぱりこういった絵画鑑賞は心身ともにリフレッシュできます.



 今回の 東京 はまだ 銀座 などの写真もあるので、機会をみてもう一回くらい書いてみようかと思ってます.



 追記:
 見つからなかった音声ガイド・プログラムが見つかったので、全 11 点の写真を順番に並べました.

 この美術展は絶対にお勧めなのです !!!



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

聖プラクセディス ・・・・・

  ・ ・ ・ ・ ・


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 土日と 東京 に行ってきました.
 とても春らしい、気持のいい二日間でした.



 今回の 東京 は、特に土曜日 行きたいところをびっしり詰め込んであったのですが、とてもステキな土曜日になりました.
 ただし、大どんでん返しが待ってはいましたが ・・・・・・・・


 一番のメインは 小川隆夫さんの "ON ゼミ" なのですが、たくさん書くことがあるので、とりあえず "ON ゼミ" については次回とします.


 今日は土曜日の昼のことだけでも結構なヴォリュームになってしまいそうです.


 土曜日はとてもあたたかく、気持のいい日になりました.


 新幹線は 上野 までにして、そのまま 上野公園 へ.
 目的は フェルメール !!



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 上野駅 の 公園出口 が、とにかくすごい人なんです.
 改札出口が大渋滞 !!


 このお天気で、この時期 ・・・・・・ といえば、やっぱりお花見なのでしょうか、日本人的には.
 ちなみにボク、お花見にはまったく興味ありませんので、桜の木の下でビニールシート広げて飲むというのが今一つ理解に苦しむのであります (笑)


 ボクの目的は 国立西洋美術館 だったのですが、こちらは上の写真のように混雑はありませんでした.
 数年前の フェルメール展 (場所は 東京都美術館 でしたが) は建物の外まで並んでいて、観るまでに数時間かかった記憶があります.



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 これが今やっている常設展示のテーマ.
 お目当ては当然このポスターの フェルメール .

 ちなみに昨日は第 4 土曜日、ここでは第 2 と第 4 土曜日常設展示の入館は無料なんですね.
 事前情報で知っていたので、今回行こうと思った次第です.



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 常設展示は基本的にカメラ撮影が OK ですが、一部の作品は撮影不可です.

 今回の目玉 フェルメール も撮影不可なのです.
 この数枚の写真は、たまたま ・・・・・・・・
 たまたま、会場風景に フェルメール が映っていたのでアップしました.


 館内にはスタッフが大勢立っていますが、このくらいの撮影でしたら何も言われません.
 ただ、ストロボ撮影するとすぐに注意されます、外人の方が誤ってストロボ使ってしまいすぐに注意されていました.
 ボクは今回、ガッツリ一眼レフ持っていって撮ってきました.



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 順路通りに進みますが、少し歩くともう フェルメール が見えてきたのでビックリ.
 もっと勿体つけて後のほうかなとも思ったのですが、よく考えると年代順に見れるようになっているので最初のほうになるんですね.



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 たまたま ・・・・・・・・・ フェルメール が中心で、ピントもいっちゃっていますね (笑)


 ここまで フェルメール の作品と書いてきましたが、実はこの作品まだ フェルメール と確定されている訳ではありません.
 結構反対の意見も多いようです.
 まぁこれが確定されると、それこそ世界的にもとても大きな意味があるので鑑定も大変なのでしょうね.

 そのため作品には 「帰属」 という表現が用いられています.


 作品は フェルメール がまだ若い頃、フェリーチェ・フィケレッリ というイタリアの画家の描いた "聖プラクセディス" を模写したものとされています.
 案内のフライヤーにはそのオリジナルと言われる絵の写真も掲載されていますが、本当にそっくり.
 一部十字架のように違うものが加わっていたり、空の表現が違ったりしているものの、とてもよく模写されています.



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 カルロ・ドルチ "悲しみの聖母" ( 1655 年頃)


 ブロ友 の マリア♪ さんはルネサンス時代の笑顔好きのようですが、ボクはどちらかというとちょっと苦手だったりします.
 スゴイ作品がとても多いのですが、どうも宗教色が強いような感じがあって今一つ好きになれませんでした.


 今回久しぶりにこの時代のものも含め、いろいろな作品をゆっくり観ると ・・・・・・・・・・・・・・
 やっぱりいいなぁ.
 時間が経つのが本当に速く感じます.


 ちなみに上の絵が書かれたのは 1655 年頃なので ルネサンス とは言わないですね.



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 マリー=ガブリアル・カベ "自画像" ( 1783 年頃)

 このあたりの作品、描写力ハンパありません.
 まぁこういった美術館に収蔵されるくらいだから当然ですが.



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 コルネリス・ド・ヘーム "果物籠のある静物" ( 1654 年頃)

 この葡萄が ・・・・・・・・・・・・・・
 ありえないくらいスゴイ.

 本当にビックリするくらいの描写なのです.



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 ギュスターヴ・ドレ "ラ・シエスタ、スペインの思い出" ( 1868 年)

 大きな絵の一部分ですが、この部分の光の描き方がヤバいっす.
 フェルメール も光の使い方がとてもうまいんだけれど、この絵もすごいなぁ.
 立体感もハンパない.



 ボクの大好きな A.ミュシャ のオリジナル・リトグラフ "ロレンザッチオ" もありましたが、このリトグラフについては ・・・・・
 精度の高いリクリエーション・リトグラフを持っているボクとしては大きな感動が無かった.
 所詮ポスターなんだよね ・・・・・・・
 どうせだったら彼の油彩画や装飾品辺りを観たいところなのです.

 でも ミュシャ 展じゃないから仕方ないな.

 ・・・・・・・・・・・・・・・・



 他にもステキな作品がたくさん.
 写真もたくさん撮りましたが、このくらいでやめておきましょう.



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 久しぶりの美術館で、何とも言えない満足感に浸りながら美術館を後にしたのですが ・・・・・・

 外に出ると人ばかり.



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 こんなに並んでまで スタバ でコーヒー欲しいのかねぇ ・・・・・・・

 なんて、 スタバ 大好きなボクが言うのも変ですが.


 
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 桜です.

 満開に近いでしょうか.
 東京 はすごく暖かだったので、 1 週間もすれば散り始めるのかなぁ.



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 それでこれだけの人.

 大渋滞です.

 公園を出るまで、超 ノロノロ 歩き.
 歩道わきでは昼から大宴会で酒臭い.

 日本人は理解できないなぁ ・・・・・・・ (笑)



 その後ホテルにチェック・インしてから "ON ゼミ" .
 でしたが、そちらについては次回改めて書くことにします.



  ・ ・ ・ ・ ・



 終了後、今回のもう一つの目的、 9 月解体予定のホテルを撮りに行きました.
 ただ時間が早いとちょっと混んでいるので、しばし le sept で歓談しながら時間調整.



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 そこへやってきたクラシック・ピアニスト 安田英主 (ヤスダ ヒデカズ) 君.
 ボクはまったく存じ上げませんでしたが、若手ピアニストのホープのようです.

 クラシック業界もかなり厳しい状態のようなことを言っていました.

 フランス在住ですが、 5 月までは日本にいるようです.
 PR お願いされましたのでブログで PR ・・・・・・ あまりいい PR にはなりそうもありませんが (笑)

 腰の低いとても素直そうな好青年です.
 みなさん CD 購入してあげてくださいね.



  ・ ・ ・ ・ ・



 さて最後は土曜日最後の目的、ホテルの写真撮影です.



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 ホテル オークラ 東京 です.

 8 月いっぱいで本館の営業停止し、取り壊しが決定しています.
 建てられたのが 1962 年ですから、その時も 東京オリンピック が関係していたんでしょうね.
 今も 2020 年東京オリンピック の関係で、都内ではいくつものホテルがスクラップ & ビルド.



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 このロビーも日本的なテイストが漂っていてステキです.
 庭園もステキですが、さすがに夜はね.



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 実は娘がこのホテルで働いているので、ついでに顔も見てきたということなのです.



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 ・・・・・・・・・ と、とても有意義な土曜日だったのです.




 ・・・・・・・・ がっ、

 実はこのホテルに行く途中 iPad を落下させてしまいました.



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 その時は辺りも暗かったのでまったく気が付きませんでしたが、今朝画面を見るとなにか筋が入っている.

 さらによく見ると、角の部分がかなり激しく損傷してます.

 機能的には問題なさそうですが、細かな割れたガラスが結構ヤバそうです.



 ということで、急きょ 銀座 のApple Store へ.
 結果、修理代 3 万円になってしまいました.

 修理と言っても、実質修理できないので新しいものと交換です.
 新品購入だともっとお金がかかってしまうので、やむやむ ・・・・・・・・ 涙



ginza001

 それにしても Apple Store ヤバいです.
 10:00 開店なのに、開店前には店の前に行列.


 修理・サポート関係は 4 階の Genius Bar なのですが、並んでいたほとんどの人が 4 階.
 ボクも開店 10 分前には並んでいましたが、結局 4 階で受け付けしてから 1 時間待ち.

 交換品はすぐに出てきましたけれどね (笑)



 ということで、 第一部とも言える 東京 のことはここで終了です.
 次は ONGAKU ゼミナール についてガッツリ書きます.




  ・ ・ ・ ・ ・

真珠の耳飾りの少女

 昨日から今日の午前中までは、梅雨らしいお天気でした.
 特に昨日は、半袖だとちょっと肌寒い感じの一日.
 今日の午後は青空が広がり、気温も一気に高くなりました.


 昨日の夕方家に帰ると、久しぶりに Amazon から二つのパッケージ.
 さらにオークションで購入したアルバム一枚.
 ・・・・・・・・ まとめて届いちゃいました.



 そんな中の映画です.
 公開当時も結構人気のあった映画のようですが、ボクはこれを観るのは初めて.
 1500 円の廉価盤 Blu-ray がようやく出たので購入しました.





真珠の耳飾りの女 0011






   "真珠の耳飾りの少女"





  監督 : ピーター・ウェーバー
  脚本 : オリヴィア・ヘトリード
  原作 : トレイシー・シュヴァリエ 「真珠の耳飾りの少女」
  製作 : アンディ・パターソン 、 アナンド・タッカー
  原題 : "Girl with a Pearl Earring"
  出演 : コリン・ファース (フェルメール)
       スカーレット・ヨハンソン (グリート)
       トム・ウィルキンソン (ファン・ライフェン)
       キリアン・マーフィー (ピーター)
       エッシー・デイヴィス (フェルメール夫人)
       アラキーナ・マン (コルネーリア)
  音楽 : アレクサンドル・デプラ
  撮影 : エドゥアルド・セラ
  編集 : ケイト・エヴァンス
  配給 : ギャガ
  日本公開 : 2004 年 4 月 10 日
  上映時間 : 100 分






 ヨハネス・フェルメール の絵画 "真珠の耳飾りの少女" をベースにした トレイシー・シュヴァリエ の小説の映画版です.
 自称 フェルメール 好きとしては、観逃せない映画 ・・・・・ と言っても今頃ですが (笑)

 とてもいい映画でした.





真珠の耳飾りの女 005

 映画の冒頭から (上の写真は冒頭部分ではありません) 、とにかく フェルメール の世界が全開という感じ.
 とにかく映像が美しい.

 光の入れ方が、本当に フェルメール の世界という感じで、彼の絵画が立体的に映像となって蘇ったと言ってもおかしくないでしょうか.
 フェルメール が好きな方は、この冒頭の場面の光の使い方で一気に映画にのめり込んでしまうハズです.
 この映像を観るだけでも、この映画の価値があります.


 彼の描いた何枚かの絵画やその場面が映画の中に登場します.
 そして、彼が描いていないにも拘らず、映像の中でこんな場面の絵もあったような ・・・・・・ と思ってしまうような場面が、たくさんあるのがスゴイ.


 そんなことを思い始めると空想はどんどん膨らみ、女中の タンネケ は "牛乳を注ぐ女" のモデルじゃないかなんて ・・・・・ (笑)




真珠の耳飾りの女 006

 映画全体の色調がとても素敵なんだけれど、カメラワークもとてもいい.


 最初に登場するのが "真珠の首飾り" (ベルリン国立絵画館) .
 全体が黄色の色調でまとめられたこの絵、映画では木製の人型をモデルに見立てていました.
 ここでは独特な黄色 ・・・・・ インディアンイエロー のことがセリフでも語られていました.
 この インディアン・イエロー と呼ばれる鮮やかな黄色の顔料はベンガル地方の特産品で、マンゴーの葉だけを飼料として雌牛を育て、その尿を集めて蒸発させることで非溶解性のオイキサンチン酸マグネシウム塩を主成分とする顔料を作っていたようです.
 確か映画の中では 糞 というような表現がされていたように思います.



 さらには "二人の紳士と女" (アントン・ウルリッヒ公美術館) .
 映画の中では、 フェルメール のパトロンとしても有名な ファン・ライフェン 夫妻がモデルとなっていましたが、どうなんでしょ.
 ちょっと調べた限りでは、どこにもそのことについて書かれていませんでした.


 グリート がバランスが悪いと感じ、置いてあったイスを動かした絵が "水差しを持つ女" (メトロポリタン美術館) .
 この絵に最初に書かれていた椅子と同じようなデザインの椅子が、何枚かの絵の中に登場しています.

  "眠る女" (メトロポリタン美術館)
  "窓辺で手紙を読む女" (アルテマイスター絵画館)
  "兵士と笑う女" (フリック・コレクション)
  "紳士とワインを飲む女" (ベルリン国立絵画館)
  "稽古の中断" (フリック・コレクション)
  "リュートを調弦する女" (メトロポリタン美術館)
  "手紙を書く女" (ナショナル・ギャラリー・オブ・アート) ・・・・・・

 これだけ同じようなデザインの椅子が描かれているということは、彼の持っていたお気に入りのイスだったのか、はたまたその当時流行のイスだったのか ・・・・・・
 こういったことに思いをはせるのも楽しいものです.



 最後の場面で腰かけて繕いをしているところの撮り方なんて、まるで "小路" (アムステルダム国立美術館)
 繕いをする姿は向かって右側の感じですが、スクリーンの構図は左側のような感じで、これも面白かった.


 こんな感じで観ていくと、いろいろな発見があって楽しい映画です.
 どんどんイマジネーションが増幅していく感じなのです.




真珠の耳飾りの女 001

 フェルメール をまったく知らないと、きっとこの映画のよさを半分もわからないかもしれません.
 その反対に、フェルメールを少しでも知っていると、思いっきり楽しめてしまうでしょう.


 この映画に出ている有名どころは、 スカーレット・ヨハンソン 、 コリン・ファース 、 キリアン・マーフィー あたりかな.
 なんといっても スカーレット・ヨハンソン の透明感がいいですねぇ.
 それでいて、現実的な恋もしたりしているこのバランスがいい.

 エンディングも、途中悲劇的なエンディングを予想させたりしますが、結果は ・・・・・・・・ .


 主演の スカーレット・ヨハンソン 、最近は ブラック・ウィドウ 役で マーヴェル 御用達になった感がありますが、やっぱりこういう演技の方がボクは好きかな.

 東京 を舞台にした "ロスト・イン・トランスレーション"
 怪しげな女性を演じた "ブラック・ダリア"
 ウディ・アレン の "それでも恋するバルセロナ"

 この辺りがボクのお気に入り ・・・・・・ でしたが、今回の映画がイチオシになりました.




真珠の耳飾りの女 002

 こうやって見ると フェルメール の絵とはかなり違いますが、映画を観ていると本当に彼女がモデルのように見えてくるのが、とても不思議です.

 そういえばこの フェルメール の絵は、 "青いターバンの少女" 、 "ターバンを巻いた少女" などと呼ばれていましたが、この映画のヒットにより "真珠の耳飾りの少女" の名が一般化したというようなことが書かれていました.



 まだ一度観ただけですが、いろいろ楽しめます.
 場面の隅々まで、何度も何度も観てみると、きっと新しい発見や疑問がいっぱい出てきそうな映画です.



 また フェルメール を見たくなりました.

季節外れの Surfing

 雨ですね ・・・・・・・・・ 冬の雨.
 気温は比較的暖かいのですが、重く垂れこめた雲と風に舞う雨の風景は、心まで寒くなるようです.
 大雪で大変な思いをしている方には悪いのですが、冬の雨よりは、まだ雪の舞っている日のほうが冬らしく、好きです.


 さて今日のお休み、暇にまかせて Net-surfing .
 ずっと前に投稿した You Tube の曲の再生数がもうじき 40,000 になろうとしています.
 コメントも色々いただいていますが、日本語のコメントはたった一つで、後はすべて英語.
 一度だけ返事を書いたけれど、面倒くさいので今は放置 ・・・・・・ ゴメンナサイ.

 このブログのアクセス・カウントもなぜかどんどん上昇中.
 こちらももうじき 37,000 ですか ・・・・・・・・ ふぅ、すごいな.
 少し前まではとても考えられなかったのに.
 とりあえず内容よりも数で勝負しちゃっているので、いろいろなところの検索でヒットするようですね.
 今日も下の話題の Roger Dean 関係で検索かけていたら、見たような室内の写真が ・・・・・・ ボクのブログにアップした写真でした (笑) .
 だからきっと、一見さんが多いんだろうな ・・・・・ このブログは お銀座 のお店とは違って一見さん大歓迎なので、ゆっくりしていってくださいね.




 さて、久しぶりに HMV も覗いてみました ・・・・・・・・・・・・・・・
 2 月発売 CD の中から、欲しかったものを見つけてしまいました.



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 本田竹曠 の トリオ・レーベル 時代のアルバムが再販されます ・・・・・・・・ 正直、この辺りのアルバムなんて絶対再販されないと思っていたんだけれどねぇ.
 第一弾 4 枚のうち、 2 枚が今まで持っていなかった "Misty" と "What's Going On" なのですから当然購入します.
 これらのアルバムはもう演奏云々ではなく、 ホンタケ というだけで購入です.
 一応リマスターと言うようなことが書かれてはいますが、そんなことはボクにとってこの際どうでもいいんです.
 市場にこういったアルバムが出ると言うことに意義があります.


 この 2 枚は、時々オークションにも出品されますが、今回の価格の何倍もの値段が付いているので、今までもとても買う気になれませんでした ・・・・・・ と言うか、買わなくて良かった.


 一応 Amazon と価格の比較をしたのですが、同じ価格なので今回はポイント集めている HMV からの購入です.
 これで ホンタケ の 1960 年代から 1990 年代までのリーダー・アルバムはすべて集まったことになります.
 今年はできるだけ CD や Blu-ray を買わないで、アンプ購入に回そうと思ってはいるのですが ・・・・・・・・
 先行き不安だらけです.





 さて日本でも Roger Dean の公式ウェブサイトができ、代理店から彼の作品が購入できるようになりました.
 今まではなかなか作品が手に入らなかったので、多少は日本でも流通しそうです.

 ところが ・・・・・・・ ちょっと高過ぎます.



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 これらのラフスケッチ (上の写真) ・・・・・・ 額装サイズがたったの 432mm x 340mm .
 ボクの持っている "海洋地形学の物語 (Tales from Topographic Oceans) " のリトグラフなんか、額装サイズ 1000mm x 770mm の大きさ.
 おまけに絵を観てもわかるように、使っている色の数も全く違います.
 Roger Dean の場合、やっぱりそのカラフルな色彩や徹底的に細部まで書きこまれた描写などが特徴でもあるんだけどねぇ.




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 これが "海洋地形学の物語 (Tales from Topographic Oceans) "

 上の写真の絵一枚と、下の絵がほとんど同じ金額だとしたらどっちを買いますか?


 もちろん絵の好みもあるでしょう.
 でも Roger Dean を購入するような人たちは、 Roger Dean らしさを求めているはずですので、圧倒的に下の絵を買うんじゃないでしょうか.
 そう考えると、上の 2 枚の絵は高過ぎるような気がしてなりません.


 ボク自身、オークションで下の絵が出品されていた時に、想定していた値段よりかなり安かったのでちょっと不安だったのですが ・・・・・・ まるでポスターと同じくらいの価格で、リトグラフが出品されているんですから.
 たまたま、ボクは廉価でリトグラフを手に入れられたからこんなことを言っていますが、もし持っていなかったとしたら代理店から迷うことなく 1 枚くらい購入していたかもしれません.

 多少高くても、 Roger Dean の絵を欲しい人は大勢いるはずです.
 ちなみに代理店に出品されていた数枚の絵は、すべて Sold out でした.



 最初に書いた ホンタケ のアルバムといい、 Roger Dean といい、多くの目に触れることが大事なので、多少高くても、こうやっていろいろ出てくるのはきっと喜ばしいことなのでしょうね.




 さて、これからどこへ行こうか ・・・・・・・・
 ネットは広大だわ (草薙素子様のお言葉を拝借).

BS hi にどっぷりと ・・・・

 風邪っぽい・・・・・・・
 鼻水はでなくなってきましたが、今度は咳・・・・・・
 昨日の夜から結構出るので、熟睡できませんでした.
 熱がでていないのが、せめてもの救いですね.


 遅めの朝食を済ませて何気なく TV チャンネルを変えていたら、ちょうど "日曜美術館「ポスター誕生〜パリジャンの心を盗め!!〜」" なる番組が始まりました.



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 ボクの HN は la belle epoque です、

 ポスター・アート 大好きです、

 Alfons Mucha は大好きです、

 家の中にも Mucha が数枚あります、

 となると、

     ・・・・・・・・ 

 がっつり 45 分間見てしまいました.
 久しぶりに、良質の TV 見た感じがしました.


 ポスターが注目を浴び始めた、19世紀末のフランスの作家、ジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、アルフォンス・ミュシャの作品を中心に、それぞれの作風の違いなどを、さらりと解説していました.
 姜 尚中 (カン サンジュン) さんも、あまり喋らず、たまにボソボソって言うところも、結構好感持てます.


 知っていたこともありますし 「あー、なるほどね」 と初めて知ったことなども、いろいろ.
 とても分かりやすい説明でした.
 シェレやロートレックももちろん素敵ですが、やっぱりボクは Mucha !
 あの装飾の美しさや、優雅な曲線の美しさ、女性の表情に惹かれます.



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 そして、アール・デコ的なキューブリズム全開のカッサンドル.



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 一時期、アール・デコにも惹かれたことがありましたが、最近はアール・ヌヴォー.
 そういえば少し前、都内でタマラ・ド・レンピッカの作品展も開催されていましたね ・・・・ これもボクの若い頃、まだアール・デコに惹かれていた頃に作品展やっていて見に行った記憶があるような、ないような・・・.
 番組でも言っていましたが、こういうブームって必ず何十年おきにやってきますよね.
 結果的に人間の想像できる部分は限りがあるんじゃないか、あとはそれにどう違う味付けをするかだけのようにも感じています.


 そして昼、 "わたしのラストオペラ〜ウィーンの日本人歌手 最後の舞台〜" なる番組を見てしまいました.
 オペラの殿堂、ウィーン国立歌劇場で日本人初の歌手として活躍してきた アンネット・一恵・ストゥルナート さんの引退を追った番組でした.
 この方も、ボクは全く知らなかったのですが、とても楽しく、感動的な番組でした.
 最初、外見見た時には 「何だ、この人?」 なんて感じでしたが ・・・・ やっぱり、人を外見で判断してはいけませんね.
 ここでもまた、古き良き時代といったことが取り上げられていました.



 普段ほとんど ・・・・・ と言うか、まったく ・・・・・ TV を見ないボクですが、たまに見た TV で結構感動頂いて、充実した休日になりました.
 あとは、Jazz Conversation でリクエストが読まれるかです.
 こればかりは地域性の問題で聴くことできませんが、あとで番組 HP でも覗いて読まれたか推測してみます.


 これで風邪さえ治れば最高の一日なのですが ・・・・・・・・
 ゆっくり BS hi でも見ながら、休日の午後はゴロゴロ過ごすとします.

Preach Brother + AVATAR + Roger Dean

 いきなりですが ・・・・・・・







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  "Preach Brother ! / Don Wilkerson"





  1 Jeanie Weenie
  2 Homesick Blues
  3 Dem Tambourines
  4 Camp Meetin'
  5 The Eldorado Shuffle
  6 Pigeon Peas





  Don Wilkerson(ts), Grant Green(g), Sonny Clark(p),
  Butch Warren(b), Billy Higgins(ds), Jual Curtis(tamb)
  Recording on June 18, 1962.






 別にお説教する訳ではありませんが、ジャケットが気に入って衝動買いしたものです.
 予備知識全くなく聴きました.

 ・・・・・ はぁーーっ、タンバリンですね.


 バックのメンバーはそれなりの人たちですし、ジャケットも素敵なのでつい買ってはみたものの、悪くはないですよ、悪くは ・・・・・・・
 ただ、聴いていいて 「うぅーーん」 って唸るような演奏、アルバムではないですね.
 特に 3 曲目の "Dem Tambourines" なんです ・・・
 なんていうか、今まで聴いたことのないようなジャズがそこにあります.




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 2 回ほど通して聴いた後は、バイブル (ブルーノートブック) を持ち出して少しばかり、知識をお勉強です.
 そうすると、 "ディスコ・ジャズ" という言葉が.
 さらにはテキサス・テナーまで ・・・・ ただボクがイメージしている、テキサス・テナーとは雰囲気が違いますがねー.
 これもハード・バップというシガラミからの脱却を図っているのでしょうか.
 知識の乏しいボクにはわかりかねます.

 でも、こういう能天気な演奏もたまにはいいんじゃないですか.
 昔だったら、こんなアルバム誰かにあげちゃったかもしれませんが、最近オ・ト・ナです.
 ただ、何かが足りないんですよね。




 実は今日の本題はここからです. 
 今日はある方 (・・・ といってもいつもの O 氏ですが) のブログで、映画 "アバター" のことが書かれていました. 
 まぁ、大ヒットしている映画なのでブログに書かれるのは珍しくはありませんが、そこに絡んだもう一つの話題が、ボクが思っていたこととまったく同じで驚いてしまいました.


 いろいろなところで予告編が流れてたり、雑誌にもかなり紹介されているので、映画を観る前からストーリーや映像などが何となくではありますが見えています.
 そんな映像なんかを見て ・・・・・・・・



 空に浮かぶパンドラの世界はもちろんですが、翼竜のような生物、そしていろいろなショットが、まるで Roger Dean の絵そのものです.
 特に赤い翼の生物 (調べてみたら レオノプテリクス というようです) の背中に飛び移る部分の映像なんかは、完全に Roger Dean .
 ずっと前からそんなイメージを強く持っていました.

 そうなると、久しぶりに映画館に足を運んでみたくなり、昨年末東京に行った時空いた時間でちょっと映画館まで.
 ところが 3D はすでに満員、かといって 2D や吹替え版はちょっとね〜.
 結局観るのを止めました、今月末もう一度東京でトライしてみます.


 それで今日 O 氏のブログにアバターのことが書かれ、その中に 「映像の美しさはロジャー・ディーンが描いたイエスのジャケットみたいです。」 という一節とともに Roger Dean の絵が掲載されているではありませんか ・・・・
 なんとなく嬉しくなってすぐにコメ入れ ・・・・・




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 ということで我が家の Roger Dean ・・・・もう 2 回目の登場ですね. 
 フラッシュを使わなかったので、少し暗めです.


 なんとなく、同じ感性を持っている人に出会っただけでも嬉しくなってしまいます ・・・・・


 ただ、他の部分は、パンドラと地球ほどかけ離れていますが. 

View of Delft / Vermeer

 今日はいろいろなニュースが飛び込んできた一日でした.

 突然、友人女性から久しぶりにメールが ・・・・・・
 なんと 「北アルプス登った・・・」 とか、写メが!!
 おいおい、最近連絡ないと思っていたらこんなにも健康的なことしてたのか.


 さらに 24 日に消息を絶ち転覆した 「第一幸福丸」 から 4 日ぶりで乗組員 3 人が無事救出されたという奇跡的生還のニュースも.


 そしてボクにとって今日一番のビッグ・ニュースが ・・・・・・・
 来年、また フェルメール に会えそうなことです.



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 それも、かの有名な ・・・・・・・・


 "Girl with a Peal Earring : 真珠の耳飾りの少女"


 昨年、行列の長さに霹靂とし、 "小路" を見て大感動した、あのフェルメールです.


 朝日新聞社 と マウリッツハイス美術館 とが、合意書に調印したようです.
 期間は 7 月から 12 月、東京と神戸 ・・・・・・・ となると、期間的にはかなり短いので 2 - 3 時間待ちですかね.
 ただ、まだ詳細は明かされず、現時点で "真珠の耳飾りの少女" が見れるというのは、憶測の域を出ないようですが、ここが目玉なので間違いなく大丈夫でしょう.
 昨年の "絵画芸術" のように、直前に出国不能にならない限りは ・・・・・・.

 でも、昨年 フェルメール の "小路" を見て、どうしても実物を見たいという思いを強くしたのが ・・・・・・



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  "View of Delft : デルフト眺望" です!!


 この絵も マウリッツハイス美術館 に所蔵されています.
 "真珠の耳飾りの少女" ももちろん見てみたいのは確か.
 あのフェルメール・ブルーと呼ばれる鮮やかな青 ・・・・・・ 実物見てないので、ほんとに鮮やかなのかは不明ですが.
 真っ暗な背景に浮かび上がる少女、あの瞳、ふくよかな頬 ・・・・・・・・
 間違いなく、感動物でしょう.


 でも、それよりも見たいのは "デルフト眺望"
 これを見るためだったら、 3 時間まで並べる ・・・・・・ でも、以前大阪かどこかで "真珠の耳飾りの少女" の公開があった時、 5 時間並んだというような話を聞いた記憶が (・・・まったく、不確かですが).
 ここに貼り付けた写真とは、絶対に全く違う色のはずです.
 フェルメール の作品は写真と実物ではまったく違うということを、昨年の "小路" で痛感しています.
 それだけ、実物は感動を与えてくれます.

 "デルフト眺望" ・・・・・・・・・・・・ 待ってます!!
 たったこの一枚だけの展覧会でも 3 時間並びますので ・・・・・!!



 追記 :
 実はよく見たら、来年ではなく 2012 年のようでした.
 それまで 3 時間並ぶ体力があればいいのですが ・・・・・・ 汗
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 更新がすっかり亀足になってしまいましたが、ようやく 1,000,000 アクセスまで到達しました.
 いつもおいでいただく皆様に、感謝.

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