またまた雨になってしまいましたね.
 午後は少し止んだのですが、夕方から雨脚が強くなりました ・・・ そしてまた止んで.
 快晴の "秋晴れ" と呼べるようなお天気には、当分お目にかかれそうもありませんね.


 さて今夜は、我が家に残っている数少ないアナログ盤のお話しでも.
 最近になってようやく疑問が解けたのでちょっと書いてみます.
 「今頃かいっ!」 というような声が、どこかから聞こえてきそうですが.







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  "Moanin' / Art Blakey And The Jazz Messengers"





  1. Moanin'
  2. Are You Real?
  3. Along Came Betty
  4. The Drum Thunder Suite
  5. Blues March
  6. Come Rain Or Come Shine





  Lee Morgan (tp), Benny Golson (ts), 
  Bobby Timmons (p), Jymie Merritt (b), Art Blakey (ds)
  Recorded on October 30, 1958.







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 これがそのアルバム ・・・・・・・ どうでしょう、かなり程度いいと思うんですが.
 針を落としたのもほんの数回です、あとは棚に静かに眠っていました.
 写真には映っていませんが、当然 "オビ" もあります.
 アナログ盤を一気に中古レコード店に売ってしまった時、どうしても手放せなかった数枚のアルバムの一枚です.


 このアルバムは、 「特別復刻版・特製重量レコード」 ということで、当時
"Candy / Lee Morgan" 他数枚買ったのですが、今残っているのはこの 2 枚だけです.
 その当時の値段が 2,500 円 ・・・・ 結構な値段です.
 今になって思うと、「あの当時無理して買っておけば」 という気持ちと、 「CD 時代になったので買わなくて良かった」 という、相反する気持ちが入り混じっています.


 実は昔から気になっていたのが、このアルバムの右下に貼られている金色の "STEREO" シールなのです.
 このシールがどうしてこのアルバムに貼ってあるのか、よくわかりませんでした.
 おまけにボクは、以前から言っているようにライナーノーツが嫌い、関連書籍読むのが嫌い (最近は違いますよ、かなり読むようになりました) ですので、この謎はずっとボクの中で謎のままでした.


 先日 ・・・ と言っても 9 月 25 日のことですが、 "ONGAKU ゼミナール" の帰りの新幹線で、友人に頼まれた書籍を読んでいたら、このシールのことがきちんと書かれていました.
 なるほど ・・・・・・ .


 小川隆夫著 "はじめてのブルーノート" に、詳細が書かれていました、以下はその中から要約です. 
 頑なにモノラル盤に拘っていた Blue Note は、 1959 年 8 月にようやくステレオ盤をリリースしました.

 "Somethin' Else / Cannonball Adderley" (BLP 1595)
 "Blues Walk / Lou Donaldson" (BLP 1593)
 "Finger Poppin' / Horace Silver" (BLP 4008)
 "Moanin' / Art Blakey And The Jazz Messengers" (BLP 4003)


 この 4 枚が最初に発売されたアルバムで、ジャケットはモノラル盤と同じものを使い、わかるように金色のシールを張っていたようです.
 Blue Note のステレオ盤は、80000番台ですが、こんな理由で、
      BLP 4003 + 金色のシール !
 となったようですね.

 どうしてモノラル盤に拘ったかということは、前記の書籍を購入して確認してください ・・・・・ まぁ、ほとんどのみなさんはすでに知っていることだとは思いますが、ルーキーのみなさんは勉強です(笑)




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 演奏についても書きますか ・・・・・ ???
 でも今さら書く必要ないくらい有名なアルバムですよね、このアルバムは.
 本当か、都市伝説か、ボクはわかりませんが、その当時、そば屋の手前持ちも口笛で "Moanin'" のフレーズを口ずさんでいたという逸話があります.
 それくらい、日本でも大ヒットした曲です.
 この "Moanin'" という曲はいろいろな演奏が、多くのアルバムで残っていますが、ボクが一番好きなのはこのアルバムの演奏よりも、 "Au Club Saint-Germain" (サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ) です.
 でもこのアルバムでも、Lee Morgan は火を吹くような演奏ですし、演奏のすべてがファンキー・ジャズそのものの、パワフルな演奏です.



 それにしてのこの悪天候、いつまで続くやら.
 来週はちょっと山まで行く予定なので、晴れてもらわないと.