アカデミー賞

Zero Dark Thirty

 今日はお休みだったので、確定申告をしてきました.
 給与以外の所得 ・・・・・・・ わずかな いつもの講習会 報酬についてです.
 この報酬はすでに源泉徴収されているのですが、必要経費 (交通費等) にまで全額税金がかかっているためその分を戻してもらうため、毎年申告しています.

 朝 7 時 30 分からの受付なのですが、ボクが数分前に行って受付をした時にはすでに 23 番目でした.
 一度家に帰り 9 時 30 分頃出直し、申告手続き自体は 10 分程度で無事修了しました.
 今年もわずかですが、戻ってきます.

 2 月は バレンタインデー よりも、ボクにとってはこちらのほうが一大イベントなのであります (笑) .


 そんな申告終了後、気持ちもスッキリと久しぶりの映画です.





 第 82 回アカデミー賞で 6 部門を獲得した "ハート・ロッカー" は決して嫌いではないのですが、 アカデミー賞作品賞 ということに関しては、今でも首を傾げていたりもします.
 そんな "ハート・ロッカー" と同じ監督の話題作です.

 この映画はどうしても映画館で観たかった.






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  " ゼロ・ダーク・サーティ "




  監督 : キャスリン・ビグロー
  脚本 : マーク・ボール
  製作 : マーク・ボール 、 キャスリン・ビグロー 、
        ミーガン・エリソン
  製作総指揮 :
        コリン・ウィルソン 、 グレッグ・シャピロ 、
        テッド・シッパー
  出演 : ジェシカ・チャステイン (マヤ)
        ジェイソン・クラーク (ダン)
        ジョエル・エドガートン (パトリック)
        マーク・ストロング (ジョージ)
        クリス・プラット (ジャスティン)
        カイル・チャンドラー (ジョセフ・ブラッドレイ)
        テイラー・キニー (ジャレッド)
        マーク・デュプラス (スティーヴ)
        フランク・グリロ (レッド中隊司令官)
        スティーヴン・ディレイン (国家安全保障顧問)
        エドガー・ラミレス (ラリー)
        ハロルド・ペリノー・ジュニア (ジャック)
        レダ・カテブ (アマル)
        ジェニファー・イーリー (ジェシカ)
        ジェームズ・ギャンドルフィーニ (レオン・パネッタ)
        スコット・アドキンス (ジョン)
  音楽 : アレクサンドル・デスプラ
  撮影 : グレイグ・フレイザー
  編集 : ウィリアム・ゴールデンバーグ 、 ディラン・ティチェナー
  原題 : "Zero Dark Thirty"
  配給 : ギャガ
  日本公開 : 2013 年 2 月 15 日
  上映時間 : 157 分





 本年度 アカデミー賞 5 部門 (作品賞・主演女優賞・脚本賞・音響編集賞・編集賞) にノミネートされています.
 アメリカでの批評家の受けもかなりいいようです.

 ぶっちゃけ、ボクは作品賞を獲るような映画ではないと思うんですが ・・・・・・ 前作の "ハート・ロッカー" もそうですが.
 確かに映画としてはドキュメンタリー・タッチで緊迫感が漂い、特にクライマックスは自分自身がその場にいるようにも思えるほどのリアリティでしたが.

 でも、どうも見終わった後にスッキリしない ・・・・・・・




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 9・11 後から ビンラディン 殺害までを、 CIA 女性分析官 (・・・・だったのね) の執念とも言える追跡劇を描いている作品です.
 とにかく重い映画です.
 最初からドドーーーンと沈んで行っちゃう感じ.
 でもそこは映画ですので、手に汗を握るようなサスペンス要素も至る所に散りばめられています.


 主人公の女性ですが、非常にクールに獲物を追っていくような感じで、まったく知らない俳優さんでしたが、とてもいい感じの演技でした.
 ただ、自分の身の危険を犯してまでなぜ執拗に追跡していくのか、そのあたりが今一つはっきりしません.
 単に仕事でそこまでやっていくのか ・・・・・・
 それは彼女の私生活部分がほとんど映像に映されていないからでしょうか.
 もう少し彼女の過去や生活がわかると、もっと違った感情移入ができたようにも思います.


 いきなりの拷問シーンも、拷問されている人たちの背景が少しわかり辛い ・・・・・・ 話が進むにつれ少しずつはわかってくるんだけれどね.
 この拷問シーンについては賛否両論.
 ボクもここまで描く必要あるのか ??? でした.
 前半に出てくるテロリストたちの情報ももう少し欲しいなぁ





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 映像が望遠レンズを使いわざと手ぶれを出しているような映像で、この映像によってドキュメンタリー・タッチが引き立っています.
 最近こういった撮り方の映画が多いような気がします.



 そしてこの映画のクライマックス、 SEALs の急襲シーンの映像はスゴイです.
 この戦闘場面には、 リドリー・スコット 監督の "Black Hawk Down" (この映画もボクは大好きなのですが ・・・・・ ) が引き合いに出されていますが、ボクの感想はこちらの映画のほうが格段上.
 たしかに "Black Hawk Down" の映像も凄かったけれど、どこか客観的に映画として捉えて観ることがききました.
 ところがこの "Zero Dark Thirty" は、観客が完全に戦闘場面に放りこまれてしまうようなリアリティがあります.
 観ている側も緊張感ありあり ・・・・・・・ 突然襲いかかってくる発砲などは本当にびっくりしてしまいます.
 この戦闘場面も観るだけでも、この映画を観る価値があると言っても過言ではないかな.

 ただ、倒した相手に平然ととどめの発砲をしている場面は、ちょっとリアリティすぎますね.


 どうでもいいことですが SEALs の一員 ジャレット を演じているのは テイラー・キニー という俳優で、あの Lady GaGa のボーイフレンドみたいです.




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 この映画に関しては、 日本 と アメリカ ではかなり受け止め方が違うと思います.
 だからアカデミー賞がどうなるのか興味津々なのです.


 2 時間 30 分以上の長い映画ですが、結構映画の中に引き込まれるので、あまり長さを感じません.
 特に終盤は先にも書いたように息もできないくらいの緊張感で、あっという間でした.
 そういう意味ではうまく作られている映画です.

  でも、観終わってから満足感があまりない、さりとて絶望感が漂っている訳でもなく ・・・・・・ このあたりが最初にも書いたように今一つスッキリしない原因なのかもしれません.


 
 さすがに作品賞は厳しいんじゃないでしょうか ・・・・・・ まだ観ていませんが "リンカーン" の評判もかなりいいので、ボクはきっと "リンカーン" じゃないかと、勝手に想像しているのであります.
 ただ、あの "アバター" を倒したのが "ハート・ロッカー" ですからねぇ ・・・・・・・・
 ジェームス・キャメロン の元奥様 キャスリン・ビグロー が一躍トップに躍り出た映画でしたから.





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 映画を観る前にいつもの スタバ で少しばかりお勉強.
 エンボス・ロゴ・マグ が欲しかったのですが、 28 日入荷とのこと.
 欲しかった パープル はこの時期にはなく、 アイボリー のみのようです.

 とても素敵な店員さんに、懇切丁寧に説明していただきました.
 でも取り置きはしてもらえないとのことで ガックリ .

 このお店の店員さんは、ちょっと落ち着いた年代の女性たちがほとんどですが、まぁこういう感じの スタバ も悪くないかなと、オヤジ的には思えてしまうのです (笑) .

ヒューゴの不思議な発明

 少し前に、ボクのブログを読んで "This is Honda" を購入したという "K" さんから拍手コメントをいただきました.
 購入していただいただけでもかなり嬉しいのですが、 「グイグイとスウィングして実にご機嫌、寛いじゃってます ・・・・ 」 なんて感想が書かれていたので、超 うれしかったなぁ.
 基本的に褒められるとすぐ木に登ってしまう、単純な性格なので ・・・・・・・ (笑).


 またまた、やる気が出てきました ・・・・・・・ やる気が変な方向に突き進んでいかなければいいのですが(笑) .



 先日届いた Blue Note のアルバム群、昨日届いた Rock 数枚、同じく昨日届いた DVD 3 枚で 3,000 円キャンペーンで購入した DVD 、さらには一時的な品切れ状態になっていた "ミレニアム2" と "ミレニアム3" の DVD まで今日になって届いてしまいました ・・・・・・・ しばらくはブログの話題に困りそうもありません.
 それにしても、うまくクレジット支払いの時期をずらそうとしていたはずなのに、結果的にはみんな同じ時期に届いてしまった ・・・・・・・・・・・・ orz .


 大丈夫か、オレ !?




 先日観てきた映画、今話題の映画です.





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  " ヒューゴの不思議な発明 (原題: Hugo ) "






   監督 : マーティン・スコセッシ
   脚本 : ジョン・ローガン
   原作 : ブライアン・ セルズニック 『ユゴーの不思議な発明』
   製作 : グレアム・キング、 ティム・ヘディントン、
         マーティン・スコセッシ、 ジョニー・デップ
   製作総指揮 : 
         エマ・ティリンガー・コスコフ、 デイヴィッド・クロケット、
         ジョージア・カカンデス、 クリスティ・デムロウスキ、
         バーバラ・デフィーナ
   出演 : エイサ・バターフィールド (ヒューゴ)
         クロエ・グレース・モレッツ (イザベル)
         サシャ・バロン・コーエン (鉄道公安官)
         ベン・キングズレー (ジョルジュ・メリエス)
         ジュード・ロウ (ヒューゴの父)
   音楽 : ハワード・ショア
   撮影 : ロバート・リチャードソン
   編集 : セルマ・スクーンメイカー
   配給 : パラマウント映画
   日本公開 : 2012 年 3 月 1 日
   上映時間 : 126 分
   第 84 回アカデミー賞受賞 :
         撮影賞、 美術賞、 視覚効果賞、 音響編集賞、 録音賞






 たまたま ・・・・・・ ちょうど空いた時間と上映時間が合ったので、公開日に観てしまった話題の映画です.
 先日の 第 84 回アカデミー賞 では 5 部門受賞、ノミネートにあっては最多の 11 部門というホットな映画.
 当然興味津津 ・・・・・・ でもできるだけ事前情報を入れなかったので、きっとファンタジー・アドベンチャーのような、夢が広がる冒険の物語のような感じかと、自分なりにイメージしていました.




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 ところが、映画の内容はまったく違う内容で、この辺りがこの映画の賛否両論に至っているようです.
 ボクも人形が動き始めた時に、これから冒険が始まるんだね ・・・・ なんて思ってましたから.
 できるだけストーリーに関係したことは書きたくないのですが、この映画は 人間再生 とでも言う感じでしょうか ・・・・・・・ 映画の途中から、ようやくボクのニューロンも 「これはアドベンチャーじゃない・・・・」 って刺激を伝え始めました.


 予告編を観て、いつの間にか頭の中に "ヒューゴの不思議な冒険" になっていたんですよね ・・・・・・・ どこにも 冒険 なんて書いてないのにね.
 だから映画を観ながらも、きっとこの先 "レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語" のようになっていくんだろうななんて、映画の途中辺りまで勝手に思いこんでいたのですから.
 

 この映画を観た多くの人たちが、ボクと同じ気持ちを持っていたんだと思います.
 もう少し予告編の作り方を工夫して、最初からそういうイメージを持たないようにしてくれればよかったのにね.




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 監督は、今年最初のブログで書いた "George Harrison: Living in the Material World" の監督でもある マーチン・スコセッシ .
 彼の映画 ・・・・・ ジョルジュ・メリエス に対するオマージュ
  ・・・・・ これがこの映画を一番端的に表しているかもしれません.



 アカデミー賞視覚効果賞 を受賞しているだけに、その映像はとても素敵です.
 特に 3D ・・・・・・・・ "アバター" や "タイタンの戦い" など、何本かの 3D 映画を観ましたが、まだまだという感じが当時はありました.
 今回の "ヒューゴの不思議な発明" の 3D は 2 年前の映画に比べると、はるかにスムーズで見やすく、そして驚くような場面もありました.
 ボクが一番好きな場面は、雪の場面や建物内部の立体感もいいのですが ・・・・・・ あえて、 鉄道公安官 の顔がアップになる一場面、この飛び出しはいいなぁ (笑) .
 映画の途中からは 3D ということが全くと言っていいほど意識しなくなってしまいます.

 この映画はきっと 3D のほうが楽しいでしょう.



 全体的に暗いテーマが見え隠れしていますが、鮮やかな 1930 年代の パリ ・・・・・・ リヨン 駅 (だと思うんですが) を行き交う人々の映像も素敵です.
 そしてそこに登場する人々の表情もとても素敵です
 物語の舞台になる オルセー美術館 にある大時計のような駅舎の時計も ・・・・・ .




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 ボクの評価としては、 5 点満点中の 3 点.
 映画を観る前の、自分としてのイメージが強すぎたので、ちょっと肩すかしをくらったような感じはあります.
 でも決してつまらない映画でもないですし、観終わった後は 「ああっ、こういう映画だったんだ」 という感じ.



 忙しい現代 ・・・・・ ほんの数時間、こういう映画の世界に浸るのもいいです.

Annie Hall

 また、新しい一週間が始まっています.
 先週末は、慌ただしく、イライラして、ちょっとばかり凹んだ週末でしたが、いつまでもそんな気持ちを引きずってはいられません.
 すでに今週末の "いつもの講習会" にフォーカスを絞らないと ・・・・・ ようやく今日になって週末の資料をメールで配信.


 ここにきて一気に気温も下がり、冬らしくなってきました.
 朝起きて車の窓を見ると、真っ白に凍りついています ・・・・・ ちなみに今朝は今年一番の寒さ.
 仕事明けの今日は、お天気も良かったのでスタッドレス・タイヤの履き替えです ・・・・・ 昨日、ちょうど 12 カ月点検を行ったばかりなので、タイヤもきれいでしたし.




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 スタッドレス・タイヤに履き替え、冬の準備万端な Type-R ・・・・・・ 夕方でかなり暗いのですが、写真にするとこんなに明るくなってしまいました.
 正面は 蓼科山 のシルエット.
 職場の部下たちからは "ゼブラの Type-R" (洗車しないので、いつもは汚れが縦縞になってます) と呼ばれているのですが、点検後のボディは珍しくきれいです.
 12 カ月点検の結果も全く問題なく、一体この車どこまで乗れるのか楽しみです.



 午後は暖かな日差しが差し込んでくる部屋で、一人静かに映画でも ・・・・・・・・
 いまさら ? ・・・・・・・ なんていう声が、どこかから聞こえてきそうですが





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   アニー・ホール (Annie Hall)




  監督: ウディ・アレン
  脚本: ウディ・アレン
       マーシャル・ブリックマン
  製作: チャールズ・H・ジョフィ
       ジャック・ローリンズ
  製作総指揮:
       ロバート・グリーンハット
  出演: ウディ・アレン
       ダイアン・キートン
       トニー・ロバーツ
       クリストファー・ウォーケン
       キャロル・ケイン
       ポール・サイモン
  撮影: ゴードン・ウィリス
  編集: ウェンディ・G・ブリックモント
       ラルフ・ローゼンブラム
  配給: ユナイテッド・アーティスツ
  公開: 1977 年 (日本公開: 1978 年)




 この映画、どうも苦手でした.
 というのも、見ている途中必ず眠くなって眠ってしまいます.
 基本的に ウディ・アレン の作る映画が、ボクには合わないのでしょうか ・・・・・ ?

 だから出だしのあたりは、もう何度見たかわからないくらい見ているかも (笑) .
 今日は暖かな日差しの中で、睡魔と闘いながらようやく最後まできちんと見ることができました.




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 まず ウディ・アレン のどこがダメなのでしょう ・・・・・・・・・・
 映画の初めのほうでも言っていますが、 神経質 っぽい感じがダメです.
 まずその容姿 ・・・・・ どっから見ても神経質そのものって感じです.
 ちょっと猫背なところも嫌い.
 Sex 大好きなくせに、ちょっとした音なんかでも集中力切れちゃってます (笑) .
 そして、 スノッブ ような感じで知識などをひけらかすところがダメ ・・・・・ ただこの スノッブ みたいというのはきっと映画の中だけで、間違いなくスゴイ知識やセンスを持っていることは想像できます.


 代わりにヒロインの ダイアン・キートン は大好きです.
 と言っても、彼女が出演した映画をそれほど多くは観てはいません ・・・・・・ "The Godfather" の印象が一番強く残っています.
 "Annie Hall" と同じ年に公開された "Looking for Mr. Goodbar" もあえて観ておりません.
 この映画もきちんと観てみると、やっぱり彼女の魅力がこの映画の魅力にもなっているように思えます.
 キュートで、チャーミングな魅力が全開 ・・・・・ アカデミー主演女優賞は、まぁ納得でしょうか.




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 さてストーリーですが、 ウディ・アレン 演じるコメディアン アルビー・シンガー と ダイアン・キートン 演じる歌手を目指す アニー・ホール との恋愛物語.
 でもただの恋愛物語だったら、こんなにもブレークしっこないです.

 アルビー の回想シーンから映画は始まりますが、はたして アルビー の回想なのか、それとも ウディ・アレン 自身の回想なのか ・・・・・・ .

 アルビー の少年期の回想シーンが織り込まれ、そこに現在の彼らが飛び込んでしまったり・・・・
 アルビー と アニー との会話の中に、会話とは対照的な本音が字幕で表現されたり ・・・・・
 アルビー に Sex を求められた アニー の心が身体から抜け出してしまったり ・・・・・
 突然カメラに向かって話し始め、まったく違う展開になってしまったり ・・・・


 うぅーーーん、確かにこの辺りよくできているなぁ.
 会話にも、独特のジョークや、 当時のインテリ層に受けそうな話題が盛りだくさん、飾られている写真や絵画もいかにもという感じです.

 こうなってくると、なにかとてもいい感じの映画に思えてきてしまいます.
 おまけに映し出されるニューヨークの街並みと、彼ら二人がかっちりとマッチしています.
 なんでもない街並みが、とても素敵な場面に見えてしまいます.

 アニーのアパート ・・・・・ 70th Street 沿いの Lexington Avenues と Park Avenues の間 ・・・・・ の場面も素敵でした.
 テニスの帰りに寄るというのも ・・・・・・・ いかにもでした.
 もちろん、 ブルックリン橋 のたもとでのキスシーンも ・・・・ "マンハッタン" では クィーンズボロ橋 でしたっけ、両方とも素敵な場面です.
 後半でロスアンゼルスの場面も出てきますが、やっぱりニューヨークのほうがこの映画は似合います.



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 さてこの映画には、いろいろな俳優がチョイ役で出ていたことでも有名です.
 クリストファー・ウォーケン ( "ディア・ハンター" の ニック 役が強烈) は アニー の兄役.
 ジェフ・ゴールドブラム ( "ザ・フライ" "インデペンデンス・デイ" ) は電話をかけている場面.
 シガニー・ウィーバー ( "エイリアン" ) は、最初気がつきませんでしたが、ほんの一瞬だけ出てます.

 それと有名なのが、 トルーマン・カポーティ ( ボクの大好きな "ティファニーで朝食を" の原作者 ) .



 1977 年アカデミー賞
 最優秀作品賞受賞: チャールズ・H・ジョフィ、ジャック・ローリンズ
 主演女優賞受賞: ダイアン・キートン
 監督賞受賞: ウディ・アレン
 脚本賞受賞: ウディ・アレン、マーシャル・ブリックマン



 会話がかなり多いですが、結構楽しめる映画です.
 何回も観ると、そのたびに新しい面白さを発見できる映画のようです.
 いつもの、食わず嫌いでした ・・・・・・・・・・

After all, tomorrow is another day.

 暑い・・・・・暑い・・・・・・・
 梅雨明けですかぁ〜 ?

 暑くてブログ更新する気力が、溶けてしまいそうです ・・・・・・・・・・・
 でもちょっと頑張って ・・・・・・ ここでくじけたら、夏の間更新できそうもありませんので.
 ということで、かなり早いのですが部屋に扇風機です.
 ボクの部屋は本当に狭いので、エアコンなんかは不要 ・・・・・・ なのですが、さすがに夏は暑くて.
 高断熱高気密住宅なのですが、熱が外に逃げていってくれません.
 気調システムで空気を循環できますが、省エネのため冬場の暖房のみ.
 最悪、扇風機で我慢できない時は、寝室へ PC 運びエアコン効かせながらになってしまいます.
 体にはよくなさそうですが、熱中症になるよりはいいでしょう.



 さて、今夜は映画です.
 それも、あまりにも有名な映画.
 今日のブログ・タイトルで映画の題名がわかる人は結構いるんじゃないかと思うほど、有名な映画です ・・・・・ でもボクはわかりませんがね (笑) .
 昨年、 Blu-ray のリマスター版が出ました ・・・・・ 昔の素敵な映画が、きれいな映像になって、安く購入でき、家でゆっくり見ることができるのですから、幸せを感じてしまいますね.






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  "風と共に去りぬ"




  監督 : ヴィクター・フレミング
  製作 : デヴィッド・O・セルズニック
  原作 : マーガレット・ミッチェル
  原題 : "Gone with the Wind"
  脚本 : シドニー・ハワード
  出演 : ヴィヴィアン・リー (スカーレット・オハラ) 
       クラーク・ゲーブル (レット・バトラー)
       レスリー・ハワード (アシュレー・ウィルクス)
       オリヴィア・デ・ハヴィランド (メラニー・ハミルトン)
       トーマス・ミッチェル (ジェラルド・オハラ)
       バーバラ・オニール (エレン・オハラ)
       ハティ・マクダニエル (マミー)
       イヴリン・キース (スエレン・オハラ)
       アン・ラザフォード (キャリーン・オハラ)
       ハリー・ダベンボート (ミード医師)
       ローラ・ホープ・クルーズ (ピティパットおばさん)
       キャロル・ナイ (フランク・ケネディ)
       オナ・マンスン (ベル・ワトリング)
       カミー・キング (ボニー・バトラー)
  音楽 : マックス・スタイナー
  撮影 : アーネスト・ホーラー 、 レイ・レナハン
  編集 : ハル・C・カーン 、 ジェームズ・E・ニューカム
  配給 : メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
  日本公開 : 1952 年 9 月 10 日
  上映時間 : 222 分






 きれいです ・・・・・・ さすがは Blu-ray .
 昔劇場でのリバイバル上映を観ましたが、なにか比べようもないくらいきれいに思えました.
 こんなにも素敵な映画が、実売価格 1,500 円なのですから.




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 ストーリーは ・・・・・・・ 書く必要ないですね.
 ボクは残念ながら、 マーガレット・ミッチェル の原作 (全 5 巻もあるんですか !?) を読んでいないので、少し登場人物たちやその時代描写についてよくわからないところがありました.
 例えば、 スカーレット が実家の タラ をどうしてここまで愛しているのかという描写があまりないので、ちょっとわかりかねますよね ・・・・・・ 単に生まれ故郷だからだけではなさそうです.
 すべてを失って、残された唯一のものが タラ だったからでしょうか ・・・・・.

 それにしても、 スカーレット の変貌はすごいですよね.
 どうしてここまで強くなれるのかなぁ、と思ってしまいます.



 映画を観ていると、どうもスカーレットとレットの恋愛が中心のようにも思えてしまいますが、南北戦争と奴隷制度も、原作では非常に大きなテーマになっていたようです.
 映画ではこの奴隷制度についてもあまり触れてはいません ・・・・・・ 後半に黒人たちがいい洋服を着て、南部の敗残兵とやりとりをしたりはしていますが.
 この映画で、 マミー 役の ハティ・マクダニエル が、黒人初のアカデミー賞 (最優秀助演女優賞) を獲得していました.




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 映画冒頭のテロップに原作の一部が流れます ・・・・・・


   騎士道が花咲き 綿畑の広がるその土地を
   人は "古きよき南部" と呼んだ
   その美しい世界にかって生きた
   雄々しい男たち あでやかな女たち
   そして奴隷を従えた支配者たちも
   今ではすべて夢 人の心にのみ残る
   風と共に去った時代である




 4 時間近い映画ですが、見始めると時間の長さをあまり感じさせません.
 おまけに、とても 70 年前の映画とは思えません ・・・・・ まったく古臭さを感じさせません.
 このあたりが名作と呼ばれる所以でしょう.
 そういえば、昔は Intermission の入る映画が結構ありましたね、最近ではあまり見かけませんが.




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 それにしてもキザな態度やセリフが一杯出てきます.
 今の時代だったら、完璧に女性が退いてしまうでしょうが、 Clark Gable だと全く違和感がないですよね.
 古き良き時代なのでしょう.


 この映画が作られた1939年、国際緊張が高まり第二次世界大戦の硝煙が漂い始めた頃です.
 そんな時代にこんな映画をアメリカは作っているのですから ・・・・・・・



 "After all, tomorrow is another day."


 映画の最後の有名なセリフです.
 以前は 「明日は明日の風が吹く」 というような訳だったようですが、 Blu-ray 版の字幕や日本語吹き替えでは 「明日に望みを託して」 となっています.
 直訳的には、 「結局、明日は別の日なのだから」 でしょうか.




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 日本語訳はともかく、今の日本にこの言葉はどうでしょうか.
 大きな悲しみは、なかなか忘れることはできませんが、残された人たちは明日を生きていかなければなりません.
 幾多の困難に立ち向かう スカーレット の強靭な強さが、今の日本にも必要かもしれません.


 真っ赤な夕焼けの中でたたずむ スカーレット の姿を観ながら、何となくそんな思いが浮かんできました.

或る夜の出来事

 今日は天気が良ければ山に写真を撮りに行こうと思って、昨日から用意していたのですが ・・・・・・・
 どうも山の天気はいま一つでした.
 里は青空が広がり、いつもに比べかなり暖かかったのですが、山は午前中いっぱい曇り空.
 なので、山登りはキャンセルです.
 また天気のいい日に登ればいいのですから、焦りません.


 空いた午前中は、 2 月のある講習会に向けての猛勉強.
 この講習会は年間でも数回の開催なので、教える方としても、ポイントなどを忘れてしまいます.
 使用するスライドや、ビデオ、資料などを確認しながらの作業ですが ・・・・ 半日やればもう十分.
 朝 8 時から 12 時までやってたら、さすがに疲れました.


 ということで、午後は映画でのんびり.
 先日と同じ フランク・キャプラ の代表作です.




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  "或る夜の出来事"




  監督 : フランク・キャプラ
  製作 : フランク・キャプラ 、 ハリー・コーン
  脚本 : ロバート・リスキン
  出演 : クラーク・ゲーブル (ピーター)
       クローデット・コルベール (エリー)
       ウォルター・コノリー (アンドリュース)
       ロスコー・カーンズ (シェプリー)
       ジェムソン・トーマス (ウェストリー)
  音楽 : ルイス・シルヴァース
  撮影 : ジョセフ・ウォーカー
  編集 : ジーン・ハブリック
  配給 : コロンビア映画
  公開 : 1934 年
  原題 : "It Happened One Night"





 まずボクの持っている DVD は、定価 500 円のよくわからないメーカーのものです.
 この映画も パブリック・ドメイン で著作権放棄されているために、こういった価格で発売できるんですね.
 先日ブログに書いた "我が家の楽園" と "オペラ・ハット" は、デジタル・リマスターされたそれなりの価格のものです.
 当然画質がおそろしく違います.
以前見た時には、このくらいなんだろうと思って見ていたので、あまり気になりませんでしたが、最近リマスターされた "我が家の楽園" 見たばかりなので、ショックは大でした.
 リマスター盤が欲しくなりましたが ・・・・・・ ここはグッと我慢.




ある夜の出来事002

 Wiki 大先生によると、戦前の米国映画は 「ボーイ・ミーツ・ガール」 という典型的な法則に支配されており、一人の青年が一人の少女に会い、そして恋に落ちる.
 そこへゴタゴタが起きて二人の仲はピンチになるが、その危機は克服され、二人はめでたく結ばれる、というハッピーエンドで、特に軽い作品にはよく見られたようです.

 この映画もまさにそんな映画の典型なのですが、伊達にアカデミー賞 5 部門受賞していません ・・・ 作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞.
 ちなみにコロンビア映画の初オスカーがこの映画で、この5部門受賞は、 1975 年の "カッコーの巣の上で" まで破られることはなかったそうです.
 ここにはシャレた会話があり、粋な恋があります.
 エリー がヒッチハイクで車を止める場面もいいです.

 普段はストーリー書きませんが、今日はちょっとネタバレになりますので、まだ見てない人はここから先読まないほうがいいでしょう.



 ここからネタバレ ・・・・・・・・・・・・・・




It-Happened-One-Night

 実はこの映画のエンディングが、どうしても "卒業" とダブります ・・・・ というか、 "卒業" がこの映画のエンディングを完全にパクったんじゃないかと.
 主人公の女性の名前も エリー と エレン ですし (・・・ 似ているようで、まったく違いますね、失礼) 、結婚式場からの逃避にあっては完全におんなじです.
 まぁ、 "卒業" の監督 マイク・ニコルズ が フランク・キャプラ へ敬意を払ったとでも思っておきましょうか ・・・・ 珍しくポジティブ (笑) .
 "卒業" のエンディングは、ちょっと意味を含んで考えさせられるような、ストレートなハッピー・エンドとは違いましたが、この映画は完全無欠のハッピー・エンドです.


 でもこういうハッピー・エンド、いいじゃないですか.
 変に小難しい映画よりも、ずっとずっと楽しめます.
 そういうところが、 フランク・キャプラ の大好きなところです.
 でも時代とともに、単純なハッピー・エンドが受け入れられなくなってしまったのでしょうか.


 そう言えばボクも、時代とともにこんな "出来事" が全く無縁になってしまいました.

ブリキの太鼓

 先週末、東京国際フォーラムで "東京JAZZ 2010" だったんですね.
 土日と、どうしても外すことのできない仕事があったので行けませんでした ・・・・ まぁもし時間があったとしても、この暑さです、東京に行こうとも思わなかったでしょうね.
 この会場になった東京国際フォーラムって、いつもの講習会場からも歩いてすぐなのですが、一度も行ったことがありません.

 もう少し涼しくなったら、ちょっと散歩がてら歩いて行ってみようかな.
 京橋ももう幾度となく行っているのに、歩いているところはほとんど同じところばかりです.



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 "The Hurt Locker" です.
 購入しようか、どうしようか迷っていて、結局買った Blu-ray です.
 アカデミー賞は 6 部門、そのほかにもいろいろいろな賞を受賞していますので、間違いなく映画評論家の批評は高いようですが、どうもボクの周りにいる友人たちの評価はあまり高くありませんでした.
 でも話題性はありますので、とりあえず見てみようかと ・・・・.


 ボクの評価は・・・・・・どうでしょう??
 正直、アカデミー賞 ・・・ それも 6 部門を制するような映画とは思いませんでした.
 テーマがテーマだけに、重いのは理解できますが、この映画のポイントのようなものがよくわかりません.
 日本人とアメリカ人のイラク戦争に対する考え方などが、全くと言っていいほど違うはずなので、きっとボクには理解できない部分があるのかもしれません.
 戦場におけるカオス、と言ってしまえばそれまでかもしれませんが ・・・・ なぜか言葉があまり浮かんでこないので、この映画のことはこれで止めて違うことでも書きます.



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 先日、ほんのちょこっと紹介した "ブリキの太鼓" のことでも.
 原作はノーベル文学賞作家 ギュンター・グラス で、きちんとした文学 (それもドイツを代表するような) ですね.
 内容的には、シリアスな部分も多く、かなり重いことも描かれているのですが、実際に映画で見るとくあっという間に見終わってしまう感じです.
 奇抜な設定であるにも拘らず、グッと引き込まれてしまいます.


 この映画も "Hurt Locker" 同様、アカデミー賞 (外国語映画賞) 受賞していますし、カンヌ映画祭パルムドールも受賞しています.
 そしてこの映画も、戦争が大きな意味を占めています.
 ボクはこの "ブリキの太鼓" の各賞受賞はすごく納得できちゃいます.

 一つは原作の面白さでしょうか、結構奇抜な設定の中にいろいろな要素が散りばめられています.
 映像化するには難しそうな物語ですが、映像になっても非常に違和感なく見ることができます.
 この監督の素晴らしさでしょう ・・・ 監督は フォルカー・シュレンドルフ ですが、有名なのはこの作品くらいです.

 主人公オスカル役の ダーフィト・ベンネント の演技がすごいですね.
 当時 12 歳 ・・・・・ あの視線が言葉以上のものを語っています、とにかくすごいです.
 ドイツ人、ポーランド人、カシューブ人といった民族が出てきますが、この民族が当時どのような立場だったのかは、ボクにはまったくと言っていいほどわかりません.
 原作ではオスカルが精神病院で回想するかたちで物語が始まるようですが、映画ではその部分はありませんし、終戦で終わっています.


 持っている DVD は、2009 年に発売された "HD ニューマスター版" 、昔見たビデオ盤とは比べようもなくきれいな映像になっており、それだけでも満足度がかなりアップしました. 
 数年後には Blu-ray も出るのでしょうか ・・・・・.



ブリキの太鼓 005

 戦争を題材にした映画は星の数ほどありますが、何を言いたいかによって、まったく違ってきてしまいます.
 それだけ戦争にはいろいろなことがあるのでしょうし、題材となりうるものがゴロゴロあるんでしょう.
 "Hurt Locker" も、ボクが見たとき感じたこと以外のことを、本当は言いたいのかもしれません.
 しばらくしたら、もう一度見てみることにします.
 新しい発見があるかもしれませんしね.


 さて来週は東京です、暑さはどうなんでしょう.
 ボクの辺りでは、ようやく朝夕涼しくなったのですが、まだ日中は真夏のようです.
 でも東京は 2 か月ぶりなので、ぶらりと街でも闊歩するとします.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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