アル・ディ・メオラ

Crystal Silence

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 9 月です ・・・ 秋です ・・・
 無職な生活もいよいよ 6 カ月目.
 最初は生活リズムがなかなか慣れませんでしたが、今ではすっかりダラけた生活リズムが身についてしまいました.




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  ● tokyo-jazz.com から ●

 東京ジャズ ・・・・・・ 正しくは 第 16 回 東京ジャズ・フェスティバル

 昨年までは 丸の内 国際フォーラム で開催していましたが、今年から 渋谷 に会場を移しての開催でした.
 と言いましても、一度も聴きに行ったこともなく、地方から FM 放送を聴いている程度ですが ・・・・・


 9 月 2 日は 昨年同様 、昼から夜まで部屋で NHK-FM を聴きながらぼんやりした時間を過ごしました.
 解説は昨年に引き続いて 小川隆夫 さん.
 昨年は会場内にオープンスタジオを組んで、そこから演奏を終えたばかりのミュージシャンたちとの話を聞いていたりしていました.
 今年は会場が 渋谷 になったため、放送は NHK 放送センター 内のスタジオで、そこからメイン会場の NHK ホール へインタビューに出向いていたようでした.

 昨年同様の会場でオープン・スタジオ放送だったら、写真撮りながら聴きにいこうと決めていたのですが ・・・・・・




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  ● tokyo-jazz.com から ●

 今年聴くことのできた演奏は、
  ● 山下洋輔 寿限無 2017
  ● ゴーゴー・ペンギン
  ● The Corea / Gadd Band
  ● H ZETTRIO with special guest 野宮真貴
  ● リー・リトナー GUITAR SUMMIT


 本来ですと 19:15 から アル・ディ・メオラ の公演があり、ボクはそれを一番聴きたかったのですが ・・・・・・
 なんと交渉不成立でオンエアできないというじゃありませんか.

 19:00 のニュースなどの時間に慌ててお風呂に入り準備万端だったというのに (涙)
 この 東京ジャズ は例年映像でも放映されたと思うので、今年の模様も観れるかな.
 是非 アル・ディ・メオラ 様の影像を拝みたいものです.




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  ● tokyo-jazz.com から ●

 それでも普段聴くことのない演奏が聴けたりするのでとてもいい刺激になります.
 特に今回一番ビックリした演奏は ゴーゴー・ペンギン (Gogo Penguin) というピアノ・トリオ.
 名前はどこかで聴いたことがありますが、グループ名からして全く興味ありませんでした.

 ところが聴いてみるとすごく新しい感じで、独特のリリシズム溢れる演奏.
 とても聴きやすくステキな演奏で、人気があるのがわかった気がします.

 まだ三人とも 20 代という若さで、とても新しい感覚にあふれる演奏でした.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 今日のアルバムは、そんな 東京ジャズ にも出演した チック・コリア .
 彼もいろいろな音楽性を持ったアルバムを作っていますが、このアルバムはアルバム・タイトルのような独特な静寂感にあふれたアルバムです.


 ただこのアルバムは彼のリーダー・アルバムというよりも二人の双頭アルバム.






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  " Crystal Silence / Chick Corea・Gary Burton "





  1. Senor Mouse
         (Chick Corea) ・・・・・ 6:20
  2. Arise, Her Eyes
         (Steve Swallow) ・・・・・ 5:08
  3. I'm Your Pal
         (Steve Swallow) ・・・・・ 4:02
  4. Desert Air
         (Chick Corea) ・・・・・ 6:26
  5. Crystal Silence
         (Chick Corea) ・・・・・ 9:05
  6. Falling Grace
         (Steve Swallow) ・・・・・ 2:42
  7. Feelings And Things
         (Mike Gibbs) ・・・・・ 4:46
  8. Children's Song
         (Chick Corea) ・・・・・ 2:11
  9. What Game Shall We Play Today
         (Chick Corea) ・・・・・ 3:46





  Chick Corea (p), Gary Burton (vib)
  Recorded at Arne Bendiksen Studio, Oslo, Norway, November 6, 1972.





 あの "Return to Forever" (1972) の翌年 ECM から発表されたアルバムです.
 プロデューサーは ECM レコードの創設者でもある マンフレート・アイヒャー (Manfred Eicher) .
 とても ECM らしいアルバムです.




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 ピアノとヴィブラフォンのデュオ作品で、さらにレーベルが ECM ですので、この組み合わせだけでもなんとなく雰囲気が伝わってきます.


 アルバムタイトル曲の "Crystal Silence" と 最後の "What Game Shall We Play Today" は、アルバム "Return to Forever" にも収録されていた曲.
 聴き比べてみると面白い.



 聴いてみると予想通りの静寂感、透明感のある演奏.
 デュオではありますが、ピアノとベースのデュオなんかとは全然違ってもっと音楽的な広がりのある演奏になっている気がします.
 だから物足りなさはあまりない.

 ヴィブラフォン独特の余韻って、それだけで一種独特のリリシズムが表現できると思ってます.
 だからこの余韻使い方次第で演奏がガラリと変わったり.
 ハードバップにもこういった新しい感じ (アルバム発表当時という意味で ・・・・・) にも変わる.

 結構マイナーな楽器ですがいろいろな演奏を聴いてみると、雰囲気が全然違ったりするから面白かったりもします.




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  ● tokyo-jazz.com から ●

 今回の 東京ジャズ での チック・コリア は スティーヴ・ガッド との双頭グループでの演奏でした.
 演奏はもちろんよかったんですが、聴いた感じはなぜかインパクトがあまりないような感じ.
 大好きな スティーヴ・ガッド も、当然それらしい演奏なんだけれど ・・・・・・・・

 生のステージだったらきっと全然違っていたんだろうけどね.



 ゲイリー・バートン についてはマレットの持ち方がとても有名で、 バートン・ グリップ という名前まで付いています.
 バートン・グリップ の利点はマレット同士が簡単に開くので、 1 オクターブ以上でも楽に開ける点だそうです.

 演奏については、彼のアルバムは "Getz Au Go Go / Stan Getz" とこのアルバムしか持っていないので、どういう特徴なのかよくわかりません.
 どうも ECM とかのイメージが強いミュージシャンで、過去にもあまり聴いた記憶がないんですよね.




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 ジャズがいろいろな方向に向かって進んでいた 1970 年代初頭に作られたアルバムですが、時代を感じさせない新しい感性が込められているアルバムでした.


 ジャケットがすべて物語っているかな (笑)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて 東京ジャズ の続きです.




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  ● 左から 鹿島綾乃 アナ、 小川隆夫 氏、 伊藤雅彦 アナ ●

 とあるミュージシャンが Facebook で言ってましたが、この 東京ジャズ はスタッフ用のお弁当がとてもいいそうです.
 そんな意味もあって上の写真でしょうか、小川さん (笑)


 今年は昨年よりも 小川さん のしゃべくりが少なかったようにも思います.
 これはスタジオとホールが離れていたこともあるのでしょうか ・・・・・・・ あるいはミュージシャンの顔もあったせいかな.
 今年は演奏後のミュージシャン・インタビューのほとんどを 鹿島アナ がしてましたし.

 そんな小川さんが一番アツく語っていたのが Selim Slive Elementz の紹介場面.
 完璧にミュージシャン 小川隆夫 モード全開でした.




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 番組内で紹介された演奏は "Double Image"
 前日の 9 月 1 日、プログラム 「the CLUB」 のトップバッターとして www x での演奏 ・・・・・・ CD の音源じゃなかったですよね、たしか.


 この曲はすでに You Tube でもアップされており、グループの代表曲と言ってもいいかな.
 このグループは二本のサックスをフロントに並べており、この演奏もとても躍動感のあるダイナミックな演奏です.
 このグループが結成された極初期の演奏を聴いた時にはこんな感じじゃなかったようにも思うんですが、一気にグループとしての完成度が上がった感じがします.


 その後 "In A Silent Way" の演奏が流れましたがこちらは途中でフェードアウト.
 実はボクが一番聴きたかったのがこの曲.
 出だしのギターは 小川さん でしょうか、とてもいい感じだったのでできればもっと聴きたかった ・・・・・ 残念.


 まぁ CD 買ってからのお楽しみにしておきます.




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 いつもお世話になっていますので、一度くらいライブ聴きに行かなくちゃいかんなぁ ・・・・・・・・
 できれば写真も撮らせてもらおうかな ・・・・・・・・

 なんていつも思っていますが、ライブ日程がなかなか 東京 に行く機会とのバランスがよくなくて.



 せめて次回の ON ゼミ は顔出さないとまずいなぁ ・・・・・・・ ぼそっ


 ちなみに Selim Slive Elementz のアルバムが現在発売されていますが、かなり人気があるようでございます.
 マイルス のエレクトリック・サウンドに興味のある方は是非どうぞ.
 またいろいろなところにレビューも書かれています.

 ボクは忘れた頃に ボソッ と感想を書くつもりです.




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 写真は 小川隆夫 氏から頂きました、ライブ写真のデータは下記のとおりです.


   【Selim Slive Elementz】
   平戸祐介 : Key. Musical director (quasimode)
   元晴 : Sax
   栗原健 : Sax (mountain mocha kilimanjaro)
   小泉P克人 : Electric Bass
   コスガ ツヨシ : Guitar (cro-magnon)
   大竹重寿 : Drums (cro-magnon)
   西岡ヒデロー : Percussion (Conguero Tres Hoofers)
   小川隆夫 : Guitar, producer

   写真撮影 : 高橋慎一 氏

   Live at "xxx x", Shibuya, 'Tokyo Jazz', September 1, 2017.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ということで、今年も 東京ジャズ を家で楽しませていただきました.


 来年こそは会場に足を伸ばしてみようかな

 ・・・・・・・ と毎年思っているんですが、どうなることでしょう.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Severiano にスパニッシュな風を ・・・・・・ 

 セベ・バレステロス (Severiano Ballesteros) が亡くなりました.
 まだ54歳ですよ ・・・・・・・ 亡くなるには、若すぎます.




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 一昔前、ゴルフをしていた頃に一番憧れていたプレーヤーです ・・・・・・ ちなみにゴルフは、ずいぶん前にどうしても 90 切れなく、ストレスが溜まるばかりだったので、きっぱり止めました .

 '70 年代から '80 年代のゴルフ・シーンを代表するプレーヤーの一人です.
 飛距離はもちろんですが、ボクが好きだったのはそのアイアン・ショットのうまさでした.
 '79 全英オープンでの駐車場からのリカバリー・ショットはあまりにも有名ですね ・・・・ ボクはリアル・タイムでは観ていませんが、今も You tube で観ることができるはずです.
 10 代から活躍している意味では、今の 石川遼 と一緒ですね ・・・・・ でもセベの場合は 22 歳で獲った全英オープン・タイトルを含め、通算 5 回メジャー・タイトルを獲っています.
 石川遼 も同じくらい活躍できるのかな〜 ・・・・・・・ .


 セベ はスペイン出身のゴルファーです.
 スペインといっても、地中海側ではなく大西洋に面した北部の カンタブリア 州 ペドレニャ 出身です.
 7 歳のときにもらった 3 番アイアンのヘッドに枯れ枝を取り付けてクラブに見立て、小石を打つなどして遊び、 8 歳になると本物の 3 番アイアンを手に入れ自分の体の一部のように終始離さず、たった一個のボールが擦り切れて中のゴムが露出するまで打ち続け、 12 歳の頃にはスクラッチプレーヤーの腕前に達し、 1974 年わずか 16 歳でプロとなり、その 2 年後の1976 年に欧州ツアー初優勝し、この年 19 歳の若さで欧州ツアーの賞金王に輝いた.
 欧州ツアー 50 勝、米ツアー 9 勝、日本でも日本オープン 2 年連続優勝など全世界で 91 勝を挙げるなどし、ゴルフ史上に残る名プレーヤーの一人に数えられています.
  (以上、 Wikipedia から抜粋)




 今夜はそんな彼を偲んで、少しスパニッシュな香りのするアルバムを聴いてみましょう.
 本当なら "Sketches Of Spain / Miles Davis" なんかがよさそうなのですが、すでにブログでアップしてありますので、フュージョンの名作から.






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  "Elegant Gypsy / Al Di Meola"




  1. Flight Over Rio
  2. Midnight Tango
  3. Mediterranean Sundance
  4. Race With the Devil on Spanish Highway
  5. Lady of Rome, Sister of Brazil
  6. Elegant Gypsy Suite




  Al Di Meola (g.perc), Paco De Lucia (g), 
  Barry Miles (key.p.mini-moog), 
  Mingo Lewis (conga.timbales.cowbell.shakers.synth.org.perc), 
  Jan Hammer (key.mini-moog), Anthony Jackson (b), 
  Lenny White (ds.timbales), Steve Gadd (ds)
  Recorded December, 1976 〜 January, 1977.





 アル・ディ・メオラ を代表する、ビッグ・ヒット・アルバムです.
 以前にもブログに取り上げたような記憶がありますが、まぁいいでしょう.
 スパニッシュな香りに、ロックな味付けをしてあり、今聴いても全くといっていいほど色褪せない演奏です. 
 アルバムで演奏される曲のテーマは、必ずしもスペインをイメージしたものではありませんが、聴いているとスペインの香りがプンプンしてくるようなアルバムですので、 今夜は セベ への追悼を含めて.




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 なんといっても圧巻は 3 曲目の "Mediterranean Sundance (地中海の舞踏)" でしょう.
 この演奏で パコ・デ・ルシア を知ったジャズ・ファンも多いんじゃないでしょうか.
 それほどアコースティック・ギターによる 2 人の演奏は、度肝を抜かれます.


 その後、 ジョン・マクラフリン 、 パコ・デ・ルシア 、 アル・ディ・メオラ による 「スーパー・ギター・トリオ」 が誕生し、それらコンサートの模様が先ほど紹介した You Tube でいくつもアップされているので、一見の価値ありでしょう ・・・・・・ そしてその超絶なギター・プレイにぶったまげてください (笑) .
 この曲を聴くためだけに、アルバムを買うのも 全然 ありです.
 そのくらい、ボクはこの曲が好きですし、このアルバムが好きです.


 ボクの持っている CD のライナーノーツを書いているのが "いつもの小川さん" でした ・・・・ ので、珍しくライナー・ノーツを読んでみました.
 その中の文面に、 アル・ディ・メオラ のギターが Carlos Santana に通じるものがある ・・・・ 云々 と書かれていましたが、ボクもまったく同じことをずっと前から感じていました.
 ある意味で "泣き" のギターなんですよね.

 Carlos Santana は、中南米系ヒスパニックの "泣き"、 アル・ディ・メオラ の "泣き" はスパニッシュな感じ.
 基本的にボクは、こういった "泣き" のギターにヘロヘロです ・・・・・ Dire Straights の Mark Knopfler や Black Sabbath の Tony Iommi の "泣き" も大好きなのであります.



 今夜は若くして逝ってしまった セベ のことでも想いながら、スパニッシュな "泣き" のギターでも ・・・・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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