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 気がつくともう 6 月.
 今月はいろいろな行事で土日がほとんどつぶれてしまいます.

 仕事もとてもバタバタする月なので、あっという間に過ぎてしまいそうな気配.



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 家から見える水田の田植えもほとんど終わりました.

 年々田植えをする水田が少なくなっている感じ.
 家の周りでも、水田や畑の休耕地がどんどん増えています.
 特に小規模な農業だけではとても生計建てていくのが難しい時代になっています

 この先、日本はどうなるんだろう ・・・・・・
 まぁその頃にはボクの存在もなくなっているから関係ないと言ってしまえばそれまでですが.





 さてお気楽な話題に戻しましょう
 最近 WOWOW のドラマにハマってます.

 民放のドラマは全く観る気にもなりませんが、 WOWOW のドラマは以前から結構観ています.
 ドラマの作りがしっかりしているので観ていてとても面白いし、オンライン・デマンドなのでいつでも観ることができるのが魅力.
 国内ドラマだと、大体が 6 回くらいで完結するところもいい.

 少し前に "ナイトメア" を紹介しましたが、これもまだ継続中.
 さらに最近では "ブラインドスポット タトゥーの女" の第一回を観たらこれも結構面白くて、ハマってしまいそう.
 こちらは 23 回シリーズがまだ始まったばかり.


 そして国内ドラマで特に気に入っているのがこれっ.



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 渡辺謙 主演で同名映画が作られ、日本アカデミー賞など多くの賞を獲得しました.

 こちらもなんと 20 回シリーズでのドラマ化 !! ・・・・・・ ちなみに WOWOW のドラマは 6 話くらいで完結が多いので、それを考えると特別感ありあり.
 
 上川隆也 と 渡部篤郎 はもちろんですが、 板尾創路 が微妙な味を出してます.
 極め付きは 國村隼 の悪役ぶり、存在感がハンパありません.
 昔の サントリー・オールド の CM に出てきたステキなお父さんとは程遠いのです.

 映画では表現できなかったところまでしっかり踏み込んでいけそうな気配がするので、今後もかなり期待しています.




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 今回は トニー・ベネット の "Duets" について書こうかと思っていましたが、 1 曲目の共演者 ディクシー・チックス を聴いたらそちらのアルバムを久しぶりに聴いてみたくなり、急きょ方向転換.


 ディクシー・チックス のアルバムは "Fly" と "Taking the Long Way" を持っていますが、ポップ感あふれるカントリー・ミュージックで時々無性に聴いてみたくなります.

 特に車で何時間も移動するときなんかはマスト・アイテムなのです.





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  " Taking the Long Way / Dixie Chicks "




  1. The Long Way Around ・・・・・ 4:33
  2. Easy Silence ・・・・・ 4:02
  3. Not Ready to Make Nice ・・・・・ 3:58
  4. Everybody Knows ・・・・・ 4:18
  5. Bitter End ・・・・・ 4:38
  6. Lullaby ・・・・・ 5:51
  7. Lubbock or Leave It ・・・・・ 3:54
  8. Silent House ・・・・・ 5:23
  9. Favorite Year ・・・・・ 4:29
  10. Voice Inside My Head ・・・・・ 5:52
  11. I Like It ・・・・・ 4:34
  12. Baby Hold On ・・・・・ 5:04
  13. So Hard ・・・・・ 4:27
  14. I Hope ・・・・・ 5:25





  Dixie Chicks : 
  Natalie Maines , Martie Maguire , Emily Robison







 2006 年 5 月 22 日に発表されたアルバム.
 このアルバム以降、新しいアルバムが発表されていませんので現時点での最新作となるのかな.




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 ディクシー・チックス (Dixie Chicks) は カントリー・ミュージック の女性 3 人組グループ.

 メンバーは エミリー・ロビソン (Emily Robison) 、 マーティ・マグワイア (Martie Maguire) と ナタリー・メインズ (Natalie Maines) の 3 人.
 全ての音楽ジャンルで販売枚数が最も多い女性グループ (女性グループ自体が極めて少ないのですが ・・・・・・) と言われています.

 ディクシー・チックス は グラミー賞 のカントリー関係部門で何度も受賞経歴がありますが、本アルバムによって 2007 年の グラミー賞 では、主要 4 部門中 3 部門を制覇しました (最優秀アルバム賞 、 最優秀レコード賞 "Not Ready to Make Nice" 、 最優秀楽曲賞 "Not Ready to Make Nice") .


 このアルバムは、全体にロック色が強くなっています.
 カントリーの香りのするポップなロックとでもいった感じかな.



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 彼女たちの語る上でどうしても避けて通れないのが、 2003 年に起こった アメリカ による イラク攻撃 に対して ナタリー・メインズ が行った G.ブッシュ 大統領 への 「ブッシュ と同じ テキサス 出身で恥ずかしい」 旨の批判.


 元々カントリーの世界は保守的かつ右翼的なリスナーの多いアメリカ南部が中心です.
 カントリーは古きよき西部の人々の音楽.


 彼女たちも南部出身で、バンド・デビューも ダラス .
 そんな彼女たちが イギリス でのコンサートの MC でこんな発言をしたため、今でいう大炎上.

 特に ブッシュ に巨額の献金をしていた クリアチャンネル (巨大なメディア企業で、 1000 以上のラジオ局と 30 以上のケーブルテレビ局、さらには米国最大のチケット発券企業を支配しているようです) が、彼女らの演奏をすべて放送禁止にしたため、結果的にほとんどのラジオ局から彼女たちの音楽が消えてしまいました.
 さらにこれらの DJ に扇動される形でリスナーたちの大バッシングに発展.
 彼女らの CD は焼かれたり、ブルドーザーでひき潰されたり ・・・・・・・

 とうとう殺害予告まで届けられ社会問題にまで発展.


 その後 ナタリー・メインズ は謝罪し、G.ブッシュ 大統領 も大人の対応を示したものの、その後もいろいろな反響や影響を残しました.



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   Traitors : 裏切り者
   Saddam's Angels : サダムの天使
   Boycott : 拒絶
   Free Speech : 表現の自由
   Patriot : 愛国者
   Dixie Sluts : ディクシーの淫売
   Big Mouth : 大口叩き
   Shut Up! : 黙れ!
   Peace : 平和
   Brave : 勇気
   Hero : ヒーロー
   Proud Americans : 誇るべきアメリカ人



 こんなスローガンを体に印刷して 5 月 2 日の エンターテインメント・ウィークリー (Entertainment Weekly) の表紙をセミヌードで飾り、彼女たちの考えを主張し始めました.

 ナタリー・メインズ は前回の謝罪を撤回したり ・・・・・・・


 そんな騒動をまだ引きずっていた 2006 年に発表されたのがこのアルバム.
 いろいろな意味で注目を浴びていましたが、発売してみると大ヒット.
 改めてこのグループの人気を知らしめました.


 さらにこの一連の騒動からアルバム "Taking the Long Way" の グラミー賞 受賞までを記録したドキュメント映画も作られました.
 ちなみにこちらの映画 (DVD) は手に入れそびれてしまい、現在オークションなどで出展されるのを密かに待っている状態.



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 グラミー賞 を獲得した "Not Ready to Make Nice" もいいのですが、ボク的には次の "Everybody Knows" が一番好きです.
 彼女たちらしい、軽快でカントリーの香りがプンプンする演奏が好きです.


 自分たちの考えを言うのは全然いいと思うし、そういった発言に対してあまりにも過激な反応を示すのは逆にどうかと思ってしまう.
 ただ アメリカ という超大国には、こんな感じの保守層の人たちもかなりいるんでしょう.


 今回の大統領選挙とも変にオーバーラップしてしまいます.






 さて、いいお天気の土曜日.

 明日は午前中また仕事が入っているので、今日の午後はまったり普段聴かない音楽でも聴いてみようかと ・・・・・・・・・・・




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