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 PC 版ブログ画面の 「新しい記事」 は 15 個のサムネをアップしていますが、今日観てみたらジャズ・アルバムが一枚しか入ってません.
 ブログタイトルがまんまジャズなので、せめて二枚くらい入っていないといけないんだけどなぁ ・・・・ そんなことを思いながらも、今日も写真の話なのです.


 前の記事でフォトグラファーズハイを月末の撮影会まで貯めておくと書きましたが、実は 15 日に少しだけ使ってしまい、ヒットポイント少し減ってます.

 今回の上京のもう一つの目的が、この日の撮影でした.
 ついつい 恵比寿 と書いてしまいますが、目的地の正確な住所は 目黒区三田 .



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 ● EOS RP + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM ●

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 ● EOS RP + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM ●

 お店の場所は JR 線路の西側ですが、 恵比寿駅 西口に出てから行こうとすると坂道もあったりします.
 以前一回そちらを歩いたことがあり、結構疲れた記憶があります.
 歩くのが嫌なので東口から スカイウォーク を使い、 東京都写真美術館 の脇を通って、突き当りの プラタナス通り 、 三田橋高架 を渡って 目黒三田通り 沿いへ.

 ただ時間に少し余裕があったので、あえてガーデンプレイスを遠回りしてみました.



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 ● EOS RP + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM ●

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 ● EOS RP + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM ●



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 お邪魔したお店は "Persarta" さん.
 女性二人 (週に数回もう一人お手伝いにくるようです) だけで営む、住宅街にそっと佇む小さな仕立て屋さんです.


  〒153-0062
  東京都目黒区三田1丁目11-24-1F
  Tel : 03−6303−3009
  定休日 日曜日 (火曜日は予約のみ)



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 ● EOS RP + RF 24mm F1.8 MACRO IS STM ●

 たまたま すみれ屋さん での HAND MADE 展 を観て、女性だけの仕立て屋さんというのがすごく気になったので少しだけお話しさせていただきました.

 ボクは何度も言っているようにファッションまったく興味ないので、テーラーメイドはどこの世界のお話しって感じ、縁がありません.
 そもそも身の丈にあった生活するようにしているので、とてもとても仕立て服などは無理ですし、一番はそこまで着こなして出かけるような場所が田舎にはないことでしょう.
 やっぱり 東京 などの都会だとしっかり決めて出かけられる場所があるから、需要もあるんでしょう.


 話しが進むにつれ、今度一度お店覗かせていただき少し写真撮影どうでしょう、なんていつものように図々しいお願い.
 まぁ先方からすれば社交辞令的な部分もあって 「どうぞ」 ということだと思いますが、ボクは言ったことは実行しないと嫌なタイプなので今回の撮影まで猛プッシュ.


 知らない世界、そういう場所に足を踏み入れるだけでもちょっとワクワク.



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 ● from "Evening Standard" ●

 女性の仕立て屋というのがちょっと興味あったので、ネットで検索して見つけたのがこの記事.
 ロンドン の夕刊紙 "Evening Standard" の 2022 年の記事です.
 ロンドン のオーダーメイドの名門高級紳士服店が集中していることで有名な サヴィル・ロウ でも、近年女性の仕立て屋が少しずつ増えているようです.


 イギリス って今でも階級社会が存続していて、仕立て屋の世界も男性じゃなきゃダメみたいな伝統が昔はあったようです.
 男性にとっては、オーダーメイドってちょっと成功の証、自分へのご褒美みたいなところから昔からあったようですが、最近女性の地位向上に伴い女性のオーダーメイド需要も増えたこともあり、女性の仕立て屋さんも増えてきたようです.


 そういえば、イギリス って新聞にしても階級ごとに分かれているようです.
 この "Evening Standard" は ロンドン の地方紙で、数年前から無料になっています.


 伝統を受け継いでいくってすごく大事だとは思いますが、今の社会にそぐわない伝統を押し付けていくのは、さすがに ・・・・



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 訪問時間よりも数十秒早く着いたので、ちょっと外観撮影.

 写真撮らせていただいてなんですが、このお店の外観全景撮るのがすごく難しい.
 まず前の道路が軽く坂道で斜めってます.
 建物の屋根が意図的に中心をずらして傾斜も違います.
 さらに向かって右側の街路樹の枝の被り方も微妙だなぁ、この枝と屋根の形状で建物が斜めに見えちゃいます.
 トドメは店名の入ったシェードがなぜか少し斜め (笑)


 上の写真のようにすぐ隣にある階段にブルーシートが放置されていて、目立ちます.

 早くも苦戦の予感.



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 今回の使用機材ですが、
  カメラ: EOS R3 、EOS RP
  レンズ: RF 70-200mm F2.8L ISUSM 、 RF 24mm F1.8 MACRO IS STM


 今回はこちらからお願いしての撮影なので、万が一を想定し、バックアップとして RP を持参.
 お店の広さがわからなかったので、広角単焦点と望遠ズームでしたが、 50mm も持っていけばよかったかな.

 このお店のインスタには、スタッフの 今村さん の撮影した洒落た写真がいつもアップされているので、そんな意味でも撮る前からプレッシャー感じてます.
 今回はそんなアップされている写真とは少し違った雰囲気で撮ろうと、事前に色温度調節して暖色系の雰囲気で撮ってみました.

 流石に 「炎の 10,000 ケルビン」 までは上げませんが (笑)



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 いつものポートレートだとシャッター音結構大事なんですが、今回は仕事の邪魔にならないようにサイレントシャッター.
 手元のボタン一つで簡単に変えられるのですごく便利.
 こういう選択できるのもミラーレス機ならではです.


 この "Persarta" は、「ウチはこれだ」っていうようなハウススタイルを持たず、カスタマーの要望に応えトレンドな要望にも応えるようです.
 そうはいってもなかなか最初からデザインを決めることのできる人なんかいないので、ベースとなるデザインをいくつか提案し、それを基に好みスタイルに仕上げていくようです。
 生地だけでもすごい数あるので、ボクなんかつい 「お任せで」 って言ってしまいそう.

 イギリス系 のトラディショナルな感じでも当然作ってはくれますが、どちらかというと イタリア系 のスタイル中心にオリジナリティを出し、生地なども イタリア 製のものも扱っています.
 カチッとした感じよりは、ラインや生地からちょっと柔らかな感じを受けます.
そういった柔らかさが女性の感性なのか

 テーラー というよりも サルトリア ・・・・・ と言ってもいいのかな.



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 このお店を撮りたかったもう一つの理由は SINGER の古いミシン.
 このクラシックなミシンが現役で動いているというのが、ボクにとってこのお店の魅力の一つ.

 上の三枚目の写真は足元のロゴですが、通常は裁縫している側から読めるようになっていますが、このミシンは逆向き、通りから読めるようになっていて、この部分だけでも珍しいようです.
 ちょっと ソール・ライター っぽく背景に人の足が入るように撮ってみましたが、ボカシ過ぎました.
 この網入りガラスがかなりくせ者.


 下の写真も気分は ソール・ライター (笑)
 SINGER の表示や、指先などにはピント合わせられますが、瞳の部分が全然合ってくれなくて.
 これだけステキな顔なので顔認識していないということはないと思うんだけれど、きっと網だろうな.

 被写体とガラスがもう少し離れていればよかったんですが、こればかりは仕方ない.



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 映えそうな通行人が通るのを待つてるんですが、そういう時に限って人が通らない.
 上の 2 枚の写真は道路の向こうから撮りましたが、いい感じの女性が歩いてきたと思ったら信号待ちで車が目の前に停まってしまったり、車が途切れたと思うと歩行者全然いなかったりで ・・・・・ 涙

 数分待っていたら、ようやくポップな女性が歩いてきてくれました.
 こういうアンバランスな組み合わせのスナップ、結構好きです.

 シェードが ・・・・・・・ファインダー覗きながら独り言



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 ● Persarta Staff: 向かって左から 今村さん、 森沢さん (代表) ●

 一度お話ししたとは言うものの、 森沢さん からすればどの程度の写真撮れるのかもわからないし、ボクはボクで喜んでもらえる写真撮れるだろうかと不安を抱えながら ・・・・・・
 変に緊張した空気の中での撮影でした.

 だからもう一歩踏み込んだ撮影できなかったのも事実で、この辺りは初対面のモデル撮影と一緒で難しいところです.
 プロのように確固たる自信があれば、ガンガンいっちゃうんですがね (笑)


 いつものように撮った写真はその場ですべて見てもらい、まぁそれなりに感触は良かったものの、レタッチするとまた別物になるので、果たして喜んでもらえるかなぁ.
 今回の色温度設定はちょっと冒険なので、間違いなく好き嫌いが分かれるかな.
 そのため、今回は RAW データも保存し、差し上げるデータはノーマルな色温度のものも作って差し上げようと思います.


 Persarta の皆さん、お仕事中お邪魔させていただきありがとうございました.



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