ゲレンデ撮影

Into the Snowstorm

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 昨日は前から予定していた撮影.
 ・・・・ でしたが、寒波襲来で最悪のコンディション.



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 気温氷点下 11 ℃ 、強風で時々リフトは止まるし、雪はガン降り、時々ホワイトアウト.
 とても撮影なんかできるようなゲレンデ状態じゃない.
 おまけに途中の道路はスタックする県外ナンバーが何台かいたので、大渋滞.

 いつもよりも 20 分くらい余計な時間がかかりましたが、なんとかスキー場到着.
 車から出る気にもならん (笑)



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 今回の被写体さんは 東京 から渋滞の中わざわざやってきてくるので、さすがに止めようなんて言えないです.

 ちなみにこの日の朝は、スノータイヤ規制が 横川サービスエリア から行われたため、全ての車がサービスエリアに一度誘導されて、タイヤのチェックだったようで、サービスエリア前の数キロ大渋滞だったそうです.

 天気がよければ、第 1 ゲレンデから第 2 ゲレンデ方向の風景を入れて撮る予定でしたが、猛吹雪のためリフトも時々停まってしまい、ポール練習もとてもじゃないができません.



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 そんなだから予定を変更して初中級者向けのゲレンデで撮影することに.

 こんな悪天候というのに、スキー場混みすぎです.
 企業によっては月曜日もお休みで 4 連休のところもあるのでしょうか.

 とても楽しく滑れる状態じゃないんだから、みんな帰ればいいのに ・・・・・

 まぁとても写真撮るようなコンデションでもないんですが.



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 天気悪いと撮影していても余裕がまったくない.
 当然ですがレンズ交換もできない.

 まぁこれに関しては、今回サブカメラとして R8 持参し、万が一の事態に備えていたので、そちらに広角レンズ着けてました.
 でもカメラバックからいちいち出したりするような天気じゃなかったので、 EOS R1 + RF 70-200mm F2.8L IS USM だけでほとんど撮影でした.

 この組み合わせだったらこんな天気でも、まぁ信頼できるので.
 こんな日のために買ったようなものですから.



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 今回の被写体はアルペンスキーなので、本来はポールトレーニングしている第1ゲレンデが良かったんだけれど、できなくなっちゃったので何を撮ろうか.

 ゲレンデ内も新雪が積もって、ところどころで深いところがあったりしますが、なんといっても前がよく見えない.
 ボクなんか撮影する関係で普通の眼鏡着用なので、水滴が凍ったり、レンズが曇ったりで、滑るのもやっとこです.

 いつもだとファインダー覗きながら撮っていると、ピンとちょっと甘いかなとかすぐにわかるんですが、さすがにこの日はほとんどぼやけた状態でシャッター押してました.

 神様にお願いです.



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 レースっぽい写真が撮れないので、ポトレっぽく撮りたいとも思いましたが、いかんせんゴーグルも着けたり外したりもなかなかできない.

 一番辛いのはフォーカスが雪に合ってしまうこと.
 こういうお天気の日は、被写体との間の雪の壁が何層もある感じなんです.
 結構前の雪の壁にピンと持っていかれちゃうことが多い.

 まぁこればかりはさすがにカメラを責める訳にもいきません.
 逆に、あんな天気の日によくこれだけトラブルもなく撮れたと、褒めてあげたいくらいです.



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 今回被写体になっていただいた方は東京にお住いの C.S. さん.
 若い頃はかなりアルペン競技にはまっていたようですが、今はほんとに軽く程度.
 たまたま昨年の 湯の丸スキー大会 に出場し、一般女子で優勝したので、ちょっと違う撮影会のモデルとしてアプローチしてみました.

 予定していた撮影会がキャンセルになってしまったので、その埋め合わせではありませんが今回の撮影を打診したら快く受けてくださいました.

 ちなみに今回のテーマは ” Mikaela (Shiffrin) 超え "

 このテーマは今回撮影できずですね (笑)



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 今回彼女が用意してきてくれたウエアは イタリア の Vitalini というレーシング向けのブランド.
 最初はワンピがオレンジで、ヘルメットがグリーンで、ハーフパンが黒で ・・・・・・
 なんて話してたんですが、昔から行きつけの カンダハーレーシングスキー専門店 の友人が、 PR にもなるからと貸してくれたようです.

 グリーンのジャケットって、絶対自分では選ばないと思うので撮影難しいかと思ってましたが、天気悪かったせいかきれいに色が出てくれました.



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 この日は悪天候のため、スノーパークの大きいジャンプ台はクローズ.
 パークが比較的空いていたので、なんとアルペンスキーでパークに入れるという暴挙に出ちゃいました.

 とにかく視界不良なのでリップ部もよく見えないから、飛ぶタイミングがわからなくとても危なく、 4 m のジャンプも何度か撮影しましたが、かなりの負担だったでしょう.

 タイミングが遅れたり、見事飛ばされちゃったりもありましたが、嫌な顔見せず (ゴーグルの中はわかりませんが) 頑張ってくれたので、こちらもテンション上げ上げ.



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 なんだかんだで、気がつけば最終までいてしまいました.
 その頃になってようやく吹雪も止み、なんと青空も顔出てきたりして、どんだけ雨男なんだ.
 ちなみに彼女曰く雨女みたいなので、二人揃えばこの天気かって感じです.


 今回は軽くお食事風景も、スキー場公式 Facebook に掲載するため撮影.
 レストラン「ファミリー」一番人気の "もつ煮ラーメン" .

 ボクは未だにこれにチャレンジする勇気を持ち合わせていないので、今回も "肉うどん" .
 こういうところ冒険できないチキンハートなんです.



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 ということで、最悪のコンディションの中での撮影ですが、なんかとても楽しく一日撮影できた感じです.
 撮影結果も、あの天候考えればまぁ十分でしょう.

 なにより撮影楽しかったと言ってもらえたのが良かったです.
 天気が良くて、カチッと締まったバーンでもう一度チャレンジしてみたいです.

 寒い中一日ありがとうございました、 C.S. さん.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

グラトリ撮影

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 2021 年 Christmas ・・・・ White Christmas です.
 スキー場に向かう道も、今シーズン一番の素敵な風景が広がってました.



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 ● 2021.12.25 スマホ撮影 ●

 25 日は曇り空で、時々雪が舞って、気温もちょっと低め.
 午前中撮影し、いつものように 13 時頃には家に戻りましたが、その後青空が出たようです.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 この日はグラトリ撮影を男の子から ・・・・ 男の子から頼まれました.
 クリスマスというのに男の子ですよ ・・・・・



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 ● 2021.3.20 NEXTSKY ●

 グラトリ とはグラウンドトリック ( Ground Trick ) の略で、ゲレンデをただ滑るだけではなく、アクセント (トリック) を入れながら滑ること.
 滑る場所に依存しにくいので、キッカー・ハーフパイプ・ジブなどのベースも必要なく、平地でも手軽にできます.
 スピードもそこまで必要ではないため、怪我の心配は非常に低く、初心者が技を試してみるのにぴったりのようです.
 グラギャル なんて感じで、若い女子たちにも人気.



 我が 湯の丸スキー場 でも毎年大会が開催されてます.
 ギャル率が高いので撮影していても癒されますなぁ〜〜〜〜〜〜シミジミ

 ところがいい写真撮れるかは全然別.



1DXD2759
 ● 2021.3.20 NEXTSKY 思いっきり溜めて打たない図 ●

 まずはどのタイミングでどんなトリックするのかわからない.
 慣れてくると、溜めてタイミングみてるからそろそろかなってわかってきますが、そういう時にそのままスルーしちゃうこともあったりで、「打たないんかぁ」 って思いっきり心の中で叫んでしまいます.
 ただただシャッター回数が増えちゃいます.

 ちなみにスキー場での撮影は、女性のポートレート撮影だけ RAW + JPEG ですが、その他は JPEG のみ.
 枚数が多いため、後になってレタッチもほぼしないので十分ですね.



1DXD4581
 ● 2021.3.20 NEXTSKY 水平修正不可の図 ●

 水平とるのも難しい.
 特に速い被写体の場合は、それを追っかけていくのがいっぱいいっぱいなので、知らないうちに斜面に対して水平をとってしまう写真になることがしばしば.
 ファインダーの中に水準器表示はさせてますが、連写中はとても見てられない.
 ブラックアウトの中で被写体追うのが精いっぱい.

 まぁこれはあとでトリミングすればいいんだけれど、上の写真のようにオリジナルが画角いっぱいの場合は、当然傾斜変えられないもんねぇ.



1DXD5837
 ● 2021.3.20 NEXTSKY こっちに来るなぁの図 ●

 ズーミングに関しては連写中のズーミングを基本的にはしません.
 EOS-1DX Mark ll と EF 70-200m F2.8L IS lll USM の組み合わせで、連写中のズーミングに AF がきちんと追従していくのかよくわかりませんが、少なくてもリスクはあるような気がしてるので.

 だからどんどんこっちに寄ってくるような場合は、心の中で 「来ちゃだめだ、来ちゃだめだ、来ちゃだめだ ・・・・」

 挙句の果ては最短撮影距離内 (ほとんどレンズの撮影距離設定を 2.5m 〜 ∞ にしてるので) ほどの接近されちゃった場合は、完璧にアウト.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 まぁ他にも難しい要素はたくさんありますが、本題の昨日の撮影について.

 昨日は 湯の丸スキー場 をホームにしている Rikiya 君からのオファーで撮影.
 彼は 群馬県 在住ですが、今年から 湯の丸スキー場 をホームにして通っているようです.

 グラトリは、動画だといいのですがカッコよく写真に撮るのが難しいし、おまけに男の子ということで、あまり気乗りはしませんでしたが、これも練習、少しでも Instagram の来年用ネタになればと承諾.



1DXB2840
 ● 2021.12.25 風景の無駄使いの図 ●

 前述のとおりグラトリの写真をカッコよく撮るのは結構難しいので、 Rikiya 君との事前の話の中でとにかく高さが欲しいと要望.
 ゲレンデを何カ所かに区切り、部分部分で撮影してはリフトに乗っての繰り返し.

 こういう撮影始めての彼ですから、緊張感もかなりあったようです.
 おまけに 「もっと高く・・・・もう一回・・・・」

 ほぼ休みなしに 2 時間くらいの撮影でしたから、かなり疲れたと思います.
 結構寒かったので、終わる頃にはボクの右手の感覚もほとんどなし.



s-1DXB3031
 ● 2021.12.25 被りすぎで笑うしかないの図 ●

 撮影で難しいのが他のスキーヤーたちをいかに入れないか.
 もちろん、下の写真のように最初からほかのスキーヤーを入れ、スキー場っぽい雰囲気出すのもありですが、昨日のような撮影の場合はできるだけ入れないように撮ってます.

 そのため、出るタイミングはライダーにお任せ.
 慣れたライダーの場合は周りしっかり見て、自分のタイミングで出てくれるので助かります.
 彼もこういった撮影慣れていないので、最初のうちは出るタイミングが全然.


 上の写真は見事に前後左右に邪魔ものだらけって感じです.
 ポートレートのようにその一瞬だけというのと違って、一連の動きを追っていくので、飛び込まれちゃうのはどうしようもないですが、さすがにこれだけ入っちゃうと (笑)

 まぁ、それだけに思っていた通りに撮れた時の喜びは大きいのですが.



s-1DXB2734
 ● 2021.12.25 最初から背景ありきの図 ●

 ボクはできるだけ頭と両手が見えるようなカットを欲してます.
 さらに影とか雪煙が入るとグッド.

 でもこればかりは運の要素がほんとに強い.

 いいなぁと思って確認すると、下の写真のように頭が隠れてたりすることがほとんど.



s-1DXB3477-2
 ● 2021.12.25 いいっ・・・・けど、頭が欲しいの図 ●

 構図はかなり決めてから撮影位置に立ってますが、そこに飛び込んでトリックしてくれるかも運.
 カービングなどターンは大体指示した場所で回ってくれますが、グラトリのトリックについては、なかなか事前に決めていてもそこでやるのが難しい.

 ほんの少しアプローチのラインが違うだけでも、写真だとかなりの位置のずれになったり.
 下の写真ももっと左側の抜けてる部分にライダーを入れたかったんだけれど.



s-1DXB3684
 ● 2021.12.25 もうちょっと左の図 ●

 できるだけ映えるような写真を撮りたかったので、普段やらないようなことまでさせてみました.
 2 時間で一体何回転んだものか.

 下の写真もそんな一枚.


 寒くて撮る側のボクも疲労感ありありでしたが、いろいろ試行錯誤しながら撮れたので、そこそこ充実感.
 やっぱり撮ること重ねてなんぼです.

 連写の音は快感そのものだな (笑)



s-1DXB3237
 ● 2021.12.25 ノーズに手が届くかなの図 ●

 そんなクリスマスの土曜日.

 次回こそ女子の撮影を行いたいと思っております.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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