シンコーミュージック

More Get Back

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 月曜日が祝日の振り替えなので、ボクは金曜日からの 5 連休.
 年末年始の大型連休から一週間での 5 連休は最高ですが、この先の勤務を思うと大丈夫かな.



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 ● 2025. 1. 1.  自宅から ●

 今年最初のブログで、せっかく撮った初日の出の写真載せるの忘れてました.

 ということで、初日の出の写真を.
 時間はカメラの時間設定が全然違っていたので正確な時間はわかりませんが、確か 7 時 15 分頃だったかな.

 空が明るくなって、陽が見えるまでが結構長いです.
 陽が見えると、あっいう間に上ってくるんだけど.



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 ● 2025. 1. 1.  夜明け前 ●



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 さて、今回もお買い物ネタ.
 年末に Blu-ray と同じタイミングで購入したのがこの写真集です.
 ちなみにサムネ画は海外版.



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 前回書いた ピーター・ジャクソン 監督のドキュメンタリー映画 "The Beatles : Get Back" の公式書籍で、総ページ数は 240 ページ、ハードカバー仕様の大型本です.
 国内版は シンコー・ミュージック・エンターテイメント から発売されています.

 この写真集、 8,800 円とかなりいい値段なんですよね.
 そのせいか、発売から 3 年経っての購入でしたが、初版本が手に入りました.
 ちなみに初版限定特典として、ロビー・カード 4 枚同封されています.
 がっ、こういうのって結局何もしないでそのままって感じになってしまうので、初回限定価格というような設定のほうが絶対ありがたい.



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 この "Get Back" の写真集と言えば、その昔 LP "Let It Be" に付いていた写真集が有名で、ボクは今でも持っています.
 すでにボロボロで、その当時部屋にページを切り抜いて貼っていたりしたこともあったので、数ページ抜けていたりもします.
 ページが振ってないので、どこがないのかわからないのが難点.


 "Let It Be" の LP のほうは友達に貸したらそのまま帰ってこなかったなぁ ・・・・・ 今持っているアルバムはステレオ版 "The Beatles (Long Card Box With Bonus DVD)" の CD のみ.

 こちらのボックスは 2009 年 9 月 9 日にリマスター CD が世界同時発売され、その時に購入しました海外版.
 白いパッケージの "The Beatles Mono Box" も同時発売でした.
 これは今になるとモノラル版買っておけばとちょっと後悔.

 ボックスが発売された頃はジャズのアルバム購入最優先という感じだったので、かなり無理して海外盤のステレオボックス買ったんですよね.



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 この時の二種類のボックスですが、持っているステレオ版にはオリジナルの 12 作品すべてが収納.
 その内、初期の "Please Please Me" から "Beatles for Sale" までの 4 作品は初めてのステレオ版になっています.


 一方の "Mono Box" は、"Help" から "The Beatles" までの 6 作品のモノラル版が収納.
 モノラル録音のなかった "Yellow Submarine" 、 ”Abbey Road” 、 ”Let It Be” は入っていません.
 ただ "Yellow Submarine" の中の数曲はモノラル録音データが残っており、同封の "Mono Masters" の中に収録されています.

 お小遣いに余裕があれば両方揃えるのがベストでしょうが、結構悩ましい構成ですね.

 下の本は、その当時リマスターアルバムの発売に合わせて発売されたものです.



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 さて、この写真集の内容はあの映画の約一か月間の写真なので、映像とほとんど同じという感じ.
 会話部分については、Part 1 のスタジオ場面から少し見比べてみましたが、若干映画での会話と違っている感じで記載されています.

 写真を撮影したのは、 イーサン・A・ラッセル とポールの妻でもある リンダ・マッカートニー .
 一部の写真は映像フィルムからのデジタルスキャンされたもので、わかるように角丸枠で表示されています.

 "Let It Be" に付いていた写真集の拡大版という感じですね.
 アルバムに付いていたものは日本語訳がなかったので、それが日本語になっているだけでも、まぁ有難いという感じです.
 未発表の写真も多くありますが、全ての写真が、こんな場面あったなぁという感じなので、これが今回初めて発表された写真なんですよ、と言われてもあまり感動もないかな.

 でもこういった写真集眺めるのは好きなのでついつい買ってしまいました.


 正直映画の Blu-ray 持っていれば、この写真集いらない気もします (笑)



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 「1969 年 1 月、アルバム "Let It Be" のレコーディングが行われた 2 か所のスタジオ・セッションからルーフトップ・コンサートまで、映像と共に膨大な時間録音されていた、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴの実際の会話が丹念に書き起こされ、いわば制作秘話を彼ら自身が自らの言葉で語っている内容だ。イーサン・A・ラッセルとリンダ・マッカートニー撮影による数百枚の貴重な未発表写真も収録。ここで明らかになる新事実も満載されていて、映画同様、新しいビートルズを体感できる。ビートルズ・ファンが半世紀以上、待ち焦がれた待望の 1 冊。」
 と、この写真集は紹介されていました


 映画として映らなかった部分の会話などもすべて記載してあるのかもしれません.



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 昨年から探している Mono Box ですが、なかなか状態のいいもので、適当な値段のものがない.
 数日前にこれはと思うようなものをオークションで発見、ただいま入札中ですがどうなりますことやら.


 冬の休日は、暖かな部屋で Beatles を聴きながらぼんやりするのがいいなぁ.
 ・・・・ と思ってはいるものの、スキー場にもいかなくちゃいけないしね.

 こちらは健康維持の目的もあったりして.



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 ● 2025. 1. 10. 湯の丸スキー場 第1ゲレンデから ●



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来日ジャズメン全レコーディング 1931〜1979

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 2 か月ほど前に、突然 小川隆夫 さんから DM が届きました.



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 ● 2013. 3. 23 雨ことばカフェ (伊那市) にて ●

 当時 小川さん は原稿執筆中で、 本田竹曠 のアルバム " Misty / 本田竹曠 + Mama T. " と " What's Going On / 本田竹曠 " のことでちょっとしたお願い事をされました.
 ちょうど休みの日で写真の整理していた時だったので、すぐにお返事.
 依頼内容は全然大したことではありませんでした.


 今月に入ってまたまた DM が届き確認してみると、 「執筆していた本がようやく出版になり、ついては献本したい ・・・・・ 」 なんて書かれてるじゃないですか.

 いやいやそんな大それたことしてませんから、と思いつつも顔はニヤケまくりで、しっかり送付先を連絡.


 3 月 23 日にその本が手元に届きました.



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  " 来日ジャズメン全レコーディング 1931〜1979 " シンコーミュージック


 そもそもあの程度のことで献本されるなんて、恐縮すぎます.
 でもそういうちょっとしたことでも覚えているところが、 小川さん っぽいです.
 こういう律義さが、多くの人たちとどんどん接点をつなげていけるんだなぁと、改めて思いました.
 おまけに膨大な情報などもきちんと細かく整理されているんでしょう、執筆のスピードがメチャクチャ速いようで、最近は年間何冊も新書を出版されています.

 ただただ驚くばかりです.


 なにげなくあとがきを読んでいると、ななななんと ・・・・・

 これには本当にビックリ.

 ひと昔前だったら、間違いなくこの本を神棚に置いて両手を合わせたかも.



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 さて、この本ですがまずはその大きさ、というかボリュームが半端ないです.

 "マイルス・デイヴィスの真実 " を最初に手にした時 「すごく厚いなぁ 」 と感じましたが、今回の本はそれを軽く超えています.
 パラパラと目を通してみましたが、今まで目にしたことのないようなジャケットがかなり並び、ページはびっしり文字で埋められてます.
 よくあるミュージシャンの写真など、全く入っていません.


 こういう本を手にすると、必ず自分で持っているものを確認する癖がありますが、アナログ盤の頃持っていたものもあったりして、変に懐かしく感じそのページで手が止まってしまいます.
 そんなアルバムのデータやエピソードを読んでいくと、もう一度ゆっくり聴いてみたいという、とても危険な欲望にもかられます.

 レンズ沼 ならぬ コレクター沼 への誘いなのか (笑)



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 例えば、ペラペラとめくっていたページに、ふとこのジャケット写真がありました.
 この 外山嘉雄 さんのアルバム、昔アナログ盤持ってましたがそんなことも今では完璧に忘れてました.
 ちなみにこのアルバムは 小川さん も聴いたことがないようなので、今持っていたら差し上げたんだけどなぁ ・・・・ 残念.



 どうしてこのアルバムが?
 こんなアルバムもあるの?

  ・・・・・・ そんなことを気にしながら読み始めると、もう完璧にこの本の世界からの逃避は不可能になります.



 日本のジャズが模倣からオリジナルの創造、そして昇華しようとしている時代を紐解いていく、まさに歴史書そのもの.
 一度この紐を解き始めると、関係するミュージシャンが気になりますし、関連するアルバムのことも知りたい ・・・・・ 歴史の波に飲み込まれちゃいます.



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 この本は 1931 年に録音された " Burton Crane The Collection 2nd Edition " から始まり、 1979 年 12 月 5 日録音の " Concord Super Band ll " の紹介で終わります.
 ページ数にして 735 ページ !!

 ジャケット写真、収録曲目、作者名、録音日、録音スタジオ、関連アルバム、そしてそのアルバムに関するエピソードなどがびっしり書かれています.
 そのデータ量は本当にすごいです、もう変態的 (いい意味で) といってもいいでしょうか.


 関係者のインタビューも紹介されており、録音当時の日本ジャズシーンを垣間見ることができ、当時の熱気なようなものも伝わってきます.
 これはもう、単なるデータベースではなくノンフィクション小説のように十分に楽しめる内容です.



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 では例として、ボクが今でも持っている数少ないアナログ盤の中から一枚、ちょっと調べてみましょう.


 " George Lewis and His New Orleans All Stars in Tokyo "


 このアルバムについては 124 ページに書かれています.
 ボクの持っているアルバムは 1968 年 12 月 31 日に亡くなった彼の追悼盤として 1969 年にキングレコードから再発売されたもので、見開きジャケットの中には 油井正一 氏の追悼文が書かれています.

 まずジャケット写真がありますが、ボクのものとは違いますね.
 この CD も持っていますが CD のほうは書籍に掲載されているものですので、きっとこちらがオリジナルなんでしょう.
 両方のジャケット写真ともに 阿部克自 さんの撮影ですが、ボクはモノクロの再販版のほうが好きです.

 レコード番号もボクのものとは違っており、 ボクの再販は SL(J)−111〜2 .
 このあたりは巻頭の解説でもオリジナルのものを表記してあると書かれています.

 収録曲が順番に並べられ、作家名と演奏時間の記載もあります.
 演奏時間については、アルバム記載の時間とかなり違っていますが、ライブアルバムなので曲目紹介の部分を入れたり入れなかったりで、かなり違ってしまうのでしょう.

 もちろん演奏メンバーの記載があって、そしてライブの行われた期日と録音された場所が書かれています.



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 ここまででも十分お腹いっぱいなのですが、ここからが小川さんの真骨頂.

 いろいろなエピソードや当時の証言などをまじえた解説が約 1 ページ書かれています.

 まず ジョージ・ルイス が初来日当時、日本でのデキシーランドジャズに対する評価だったり.
 東京でこのアルバムの公演が行われるようになった経緯.
 そしてこの日の演奏の様子や、演奏についての解説.

 これを読みながらアルバムを流してみると、今までとはちょっと違った世界が広がりますね.

 さらに関連作品の紹介もあり、そこには再販された本アルバムについての記載もしっかりありました.


 こんな感じで 443 枚のアルバムが紹介されています.
 これだけの厚さの本になるのが納得.



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 小川さんとは十数年前にブログからなんとなく繋がり、その後 Inter FM "Jazz Conversation" や ONGAKU ゼミナールなどで、本当にいろいろなお話を聞かせていただいてます.

 元々アルバムのライナーノーツをほとんど読まないボクなので、実はそれまで小川さんの名前も知らなかったという、とてもジャズ・マニアなんて言えないちっぽけな存在.

 確か繋がり始めた十数年前は、 Blue Note の CD も 3・40 枚くらいしかもっていなかったと思いますが、今では Blue Note だけでも 300 タイトル超えました.
 そしてなにより、小川さんや 塙耕記 さん、そして 藤井武 さんといった、それまでは雲の上の存在だった方たちともお話しできる機会に巡り合えたり ・・・・・


 ジャズに限りませんが、やっぱりこういう影響力のある方との出会いって、ちょっと大袈裟かもしれませんがある意味で人生をも変えてしまうんだなぁなんて、本を眺めながら思ったりしています.


 この本は頭からすべて読んでいかなくても、本に記載されている自分の持っているアルバムでも聴きながら軽く読むのもありだと思います.
 アルバムの演奏が終わる頃には、本に集中して演奏が頭に入らなくなる可能性も大いにありますが ・・・・ (笑)


 こんな本をパラパラめくりながら、古き良き昔に思いをはせるのもいいものです.



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● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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