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 ジャズに関係した映画 "セッション" が公開されています.
 アカデミー賞 にもノミネートされており、何かと話題の作品です.

 最近公開になりましたが、ネット上でもこれが熱く燃え上がっていますね.



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 ことの発端は ミュージシャン 菊地成孔 氏が公開前にこの映画を酷評したところから始まりました.
 それが口コミでネット上で論議され始め、映画評論家 町山智浩 氏がこれに大反論して・・・・・・・

 両氏のブログ読んでみたけれど ・・・・・ 長文で 超 疲れました (笑)


 正直、なんでこんなに炎上するのか意味不明です.



 映画を観た感想をボロクソ書いただけですよね.
 一般公開前にそういうことを影響力のあるものが言うのはルール違反とか ・・・・・・・・・・

 ボクが違和感を感じるのは 「映画評論家がそんなに目くじら立てて反論するの」 ってことです.
 試写会で映画観て、それがダメだったらダメって言うのは全然おかしくないと思うんですよね.
 ましてや、ミュージシャンが映画に対してネガティブな発言しても、こういった意見に影響される人たちって一体どのくらいいるの ?
 そんなにいないと思うんだけれどなぁ.

 たしか 「あの菊池が言うんだったら、俺は観ない」 とか言うコメントがあったようですが、そんなのごくごく一部でしょう.


 大体が、評論家の意見ってみんなそんなに参考にしてるんだろうかねぇ.

 評論家嫌いのボクにとっては、そんな意見が出ることのほうがはるかに不思議なんだな.



 ちなみにこの映画、ジャズ評論家 小川隆夫 氏も Facebook で酷評していました (笑)
 そこにコメント入れたミュージシャンたちも、まったくと言っていいほどいい評価はありませんでしたね.

 ボクはどうしようかな ・・・・・・・・・
 チャーリー・パーカー がシンバル投げられる話も出てくるようなので、観てみたいとは思うんだけれど、きっとこの映画もやって来ないような気がします.



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 ちょっと話は変わるんですが、こんな騒ぎで何となく一昔前のジャズ屋を連想しちゃいました (写真は単なるジャズ喫茶のイメージですので).


 「これは絶対聴かなくちゃいけないアルバムだから ・・・・・」
 「この良さがわからないの ・・・・・・・・・」
 「そんなのリクエストしちゃダメでしょ ・・・・・・・・」


 昔はそんなお節介をやく 常連 と呼ばれる人たちが、結構ジャズ屋にいたなぁ.
 シリアス絶対主義的な ・・・・・・・

 そして常連同士で熱く激論かわしたりして ・・・・・・・ 先の映画の論議みたいにどうでもいいことなんですがね.


 ジャズを聴き始めた頃は、よくわからないながらもそんなのも含めてジャズなんだろう的に隣の会話を聴いていました.

 今になれば、なんだったんだろうと思っちゃいます.


 楽しめれば、別にシリアスでなくたっていいですよね.
 とみに最近軟弱なボクはそんなことを思ったりしています.



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 このアルバムはそんな常連さんが一押ししたアルバムです.
 昔はこんな演奏を集中して聴いていたのですが、最近はちょっと疲れます.




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  " Echoes Of A Friend / McCoy Tyner "





  1. Naima
        (J.Coltrane) ・・・・・ 6:43
  2. Promise
        (J.Coltrane) ・・・・ 6:14
  3. My Favorite Things
        (O.Hammerstein ll-R.Rodgers) ・・・・・ 8:44
  4. The Discovery
        (M.Tyner) ・・・・・ 17:35
  5. Folks Tyner
        (M.Tyner) ・・・・・ 7:33





  McCoy Tyner (solo-piano)
  Recorded at Victor Studios, Tokyo, November 11, 1972.







 長年 John Coltrane とともに演奏をしてきた マッコイ・タイナー .
 そんな彼の コルトレーン へのトリビュート・アルバムです.

 全編ピアノ・ソロ.




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 3 曲目までがアナログ盤で言う A 面.
 この 3 曲はコルトレーンお馴染みの曲です.

 B 面の 2 曲が マッコイ・タイナー のオリジナル ・・・・・・ ですが、このアルバムに関してはほとんど A 面しか聴いていなかったような記憶があります.


 全編モーダルかつスピリチュアルな演奏とでも言うのかなぁ.
 しっかり聴こうとすると、やっぱり疲れます.
 かと言って、こういう演奏は BGM にできるような演奏でもないので.
 ただ キース・ジャレット の即興のような演奏ではないので、ある意味で聴き易いとも言えます.


 こういったモーダルなピアノ・ソロにしたって、フリーキーにならないところが マッコイ のいいところかもしれません.
 まぁ、フリー・ジャズに突き進んでいく コルトレーン についていけなくなった彼だから当然と言えば当然か.



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 このアルバムは日本で録音されたもので、日本のアルバム・ジャケットがこちらです.
 以前持っていたアナログ盤も当然このデザインでした.

 よく考えると、日本で録音されたものをわざわざ輸入盤買って聴いているというのもおかしな話ですね (笑)

 以前のライナーノーツに何が書かれていたのかまったく覚えてもいませんので確かなことは言えませんが、彼が初来日したのがこのアルバム録音された年.
 ですからひょっとするとその初来日の時に録音されたんじゃないかなぁ ・・・・・・ きっとそのあたりのことは国内盤 CD のライナーノーツには書いてあるんじゃないでしょうか.



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 その昔から コルトレーン はかなり聴いていたので、当然 マッコイ のピアノも好きです.
 あのグループには、やっぱり マッコイ のピアノは欠かせないと思っています.

 あのグループの中での、彼のピアノ聴いていると快感だったりします.


 そんな彼が コルトレーン への思いを込めて吹き込んだアルバムです.
 普段何気なく聴くにはちょっと重いですが、たまには正面向いてこういうアルバム聴くのも悪くない. 



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 さてここ数日ホントに暑い日が続いてます.
 今日はボクの職場でも外気温が 28 ℃ でした.


 なにか春を通りこして夏になってしまいそうですね.
 これだけ気候が今までと違うと、農作物などもどうなっちゃうんだろう.



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 (EF16-35mm F4L IS USM : 17mm 1/640sec f/4 ISO-100 EV+0.3)

 昨日の夕方です.
 こういった微妙な色もステキですね、ブログ上できちんと微妙さが出るかは ? ですが.



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