7 日の日曜日は期日前投票.
今回の選挙は ・・・・・・・・
超 悩んだ投票で、投票後も今ひとつ後味がよくない感じ.
この先の日本がどうなっていくのか、不安いっぱいなのですが.
そんな後味の悪い投票を終え、気分転換.
奥様がいつも ・・・ 会議だったので、夕食がてら前売り券を購入したあった映画を観にいってきました.

元 戦車オタク です !!
と言っても、プラモデルの世界です ・・・・・・ 当然ですが タカ派 とか、 戦争肯定 とかじゃないです.
以前ドイツ戦車を中心に、かなり作っていたんだけれど、視力が落ちてコンタクト使い始めたら逆に手元が見難くなってきたので、その頃から作るのを止めてしまいました.
当時は参考図書なども大量に購入し、結構ガチで作っていたんだけれどねぇ.
そんな 元 戦車オタク にとって、この映画はやっぱり避けて通れないのです.
観るっきゃない.
なんたって、実物の タイガー l が登場するのですから.
ちなみに上の写真ですが、片手でポップコーン持ちながら撮ったので微妙に斜めになってしまいました.

" フューリー "
監督 : デヴィッド・エアー
脚本 : デヴィッド・エアー
製作 : ビル・ブロック 、 デヴィッド・エアー 、
イーサン・スミス 、 ジョン・レッシャー
製作総指揮 :
ブラッド・ピット 、 サーシャ・シャピロ 、
アントン・レッシン 、 アレックス・オット 、
ベン・ウェイスブレン
原題 : "Fury"
出演 : ブラッド・ピット : ドン・"ウォーダディー"・コリアー 二等軍曹
シャイア・ラブーフ : ボイド・"バイブル"・スワン 伍長 (T/5)
ローガン・ラーマン : ノーマン・"マシン"・エリソン 二等兵
マイケル・ペーニャ : トリニ・"ゴルド"・ガルシア 伍長
ジョン・バーンサル : グレイディ・"クーンアス"・トラビス 上等兵
ジェイソン・アイザックス : "オールドマン"・ワゴナー 大尉
スコット・イーストウッド : マイルス
ゼイヴィア・サミュエル : パーカー
ブラッド・ウィリアム・ヘンケ : デイヴィス
アナマリア・マリンカ : イルマ
アリシア・フォン・リットベルク : エマ
音楽 : スティーヴン・プライス
撮影 : ローマン・ヴァシャノフ
編集 : ドディ・ドーン
配給 : KADOKAWA
日本公開 : 2014 年 11 月 28 日
上映時間 : 134 分
まずはこの映画の完全なる脇役の紹介からです.
元 ドイツ戦車オタク としては、これだけは外せません.

これがその脇役の タイガー l (ティーガー とか言われます) 戦車.
正確には Panzerkampfwagen VI Ausf. E "Tiger I" .
第二次世界大戦のドイツの重戦車である Vl 号戦車 の通称です.
ちなみにこの写真は SS 第 101 重戦車大隊 所属の車両 ・・・・・ こういうところが写真でわかってしまうところが 戦車オタク たる所以 (笑)
この戦車の特徴としては、まず攻撃力.
フランス戦で遭遇した ルノー B1 や マチルダ II 歩兵戦車 などの連合軍重戦車を撃破するには非力だったことから、 8.8 cm 高射砲 を改造し (Kwk 36L/56 砲) 搭載しています.
この主砲の大きな貫通威力は、敵戦車を相手が反撃できない遠距離から撃破できることを意味しています.
映画の中では待ち伏せで遠距離から M4 シャーマン を攻撃してました.
この主砲については、一般的に ロシア の T-34 に太刀打ちできなかったため タイガー戦車 を開発したということも言われています ・・・・・・ 映画 "ヨーロッパの解放" など.
この砲の威力は第二次世界大戦半ばまでは最も威力があり、連合軍から恐れられていたようです.

さらに装甲の厚さが従来の戦車の数倍あり、この装甲を突き破るのは連合軍戦車だとかなり厳しかったようです.
そのため車体重量が 57t にもなってしまい、その重量から足回りの故障が多発したり、機動力が著しく悪く、さらに生産性も悪いため生産された車両は約 1300 両程度 ・・・・・・ ちなみに M4 シャーマン や T-34 はそれぞれ約 50000 両以上生産されてます.
この映画に出てくる M4 シャーマン の 75 mm 砲 は タイガー I の正面装甲を貫けず、側面の装甲も 300 メートル以内でないと貫けなかったということが書かれていました.
映画の中でも、機動力のある M4 シャーマン が タイガー I に接近し、後ろに回り込もうとする場面がありましたね.
いずれにせよ、この タイガー l 戦車は第二次世界大戦に使用された重戦車の中でも代表的な戦車で、この戦車の搭乗員も有名な兵士がたくさんいたりします.
こういった搭乗員のお話しもいつか機会があれば ・・・・・・・ (笑)

こちらは主役の Fury こと M4 シャーマン 戦車.
こちらの戦車も多くのバリエーションがあり、映画に登場するのは M4A3E8 .
大戦後期に作られ、第二次世界大戦後も朝鮮戦争に投入されています.
1954 年から陸上自衛隊にも供与されていました.
戦車のタイプとしては 中戦車 になるので、 タイガー l のような強力な火砲や分厚い装甲はありませんが、その分機動力はあったようです.
一台ごとの性能ではまったく ドイツ戦車 には太刀打ちできませんが、圧倒的な数的優位を利用したチームワーク戦法で対抗したようですね.

前置きが長くなってしまいました、映画のお話しです.
まず主演の ブラッド・ピット .
彼の出た映画の中では "ベンジャミン・バトン 数奇な人生" 、 "ジョー・ブラックをよろしく" 、 "インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア" 、 "リバー・ランズ・スルー・イット" ・・・・・ あたりが好きなんだけれど、逆に微妙な映画も結構あったりします.
"ワールド・ウォーZ" 、 "ジャッキー・コーガン" 、 "イングロリアス・バスターズ" なんかは、結構微妙な感じと言ってもいいかな ・・・・・ 役が微妙だったり、映画自体が微妙だったり.
この映画、主役は ブラッド・ピット よりも ノーマン 二等兵 じゃないかな、とボクは思うのです.
ブラッド・ピット の演じた役はあまりにも極端な感じ.
まぁ実際の戦争では精神的に病んでしまう兵士も多くいたので、あながち描写が違うとは言い切れませんが.
この役だったら ブラピ じゃなくても ・・・・・・ 逆にまったくの無名俳優でも良かったようにも思えます.

"バイブル" 役の シャイア・ラブーフ .
"トランスフォーマー" のイメージが強いですね.
この映画では髭を生やしていますが、どうしても "トランスフォーマー" の サム が被っちゃう.
もう一人、操縦手役の マイケル・ペーニャ .
この俳優さんもたまに顔を見かけます、一番印象深いのが "ワールド・トレード・センター" .
声が独特で、顔も一度見たら忘れられないです ・・・・・・・ でも髭を剃ってメガネをかけると別人の顔になっちゃうんですな.

この映画、描写がかなりグロテスクな部分があるので、そういったものが苦手な方は要注意.
リアルさ追求なのでしょうが、ボクはもう少し違う表現をしても戦争の悲惨さなどは表現できるんじゃないかと思っているので、ここまで表現はどうなんだろ ・・・・・・・・ "プラーベート・ライアン" からこういった傾向が強いなぁ.
その反面、最後ではあまりにもリアルじゃないというような場面もあり、このあたりの撮り方がちょっとちぐはぐじゃないかなぁ.
戦闘場面は実際の戦車を使用しているだけに、それなりの迫力はあるのですが緊張感みたいなのはそれほどではありません.
以前 "レバノン" という映画があり、こちらも戦車兵の目から見た戦争の悲惨さを映像化していましたが、この "レバノン" のほうが何十倍も緊張感がありました.
この "レバノン" は本当の戦車内部からの目線のような撮り方がしてあり、観ていて息が詰まるような緊張感でした.

この映画はアメリカでもヒットし、評論家の評価も結構よかったようです.
反面、日本では Yahoo 映画 などの一般レビューでかなりの酷評があります.
ボクはまぁこんなものかなぁ ・・・・・・ という感じ.
単純に映画というもの考えると、それほど酷評するような映画ではないとも思います.
都合よく進むストーリーも、まぁこれもありかな.
ただし、キャッチコピーにあるような 「アカデミー賞最有力」 というのは思いっきり首を傾げてしまいますが.
さすがにこの映画で アカデミー賞 は ・・・・・・・・・・・
とりあえず実車を使っての戦闘シーンだけでも楽しめたので、ボクは良しとしておきます.
ということで、日曜日に観て少しずつ記事を書き加え、ようやく今日のお昼休みにアップ.
今日は仕事終わってから 松本市 に移動です.
すでに重い雲がかかっていますが、天気予報では明日明後日と 雪 !!
まぁそれほどは降らないと思うけれど、帰りは高速道経由になってしまうかな.