昨日は結構涼しい一日でした ・・・・・ 夜もエアコン入れなくても眠れるような.
 今日の午前中も、いつもに比べ心なしか風が涼しく感じられました.
 昼頃からいつも通りの暑さが戻りましたが.

 短い夏が過ぎようとしているのでしょうか.




 最近ジャズの話題がめっきり少なくなっていたのですが、ほとんど CD を購入していなかったことも理由の一つ.
 今日は本当に久しぶりにアルバムが届いたので、その中から一枚選んで聴いてみましょう.
 Blue Note なのですが、見た目かなり雰囲気が違います.
 でも少し聴いてみると、紛れもない Blue Note の音がそこにはありました.





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   " Chant / Donald Byrd "





  1. I'm an Old Cowhand (J.Mercer) ・・・・ 7:37 
  2. You're Next (D.Byrd) ・・・・ 7:22
  3. Chant (D.Pearson) ・・・・ 8:53
  4. That's All (A.Brandt-B.Haymes) ・・・・ 9:34
  5. Great Cot (D.Byrd) ・・・・ 6:59
  6. Sophisticated Lady (D.Ellington-I.Mills-M.Parish) ・・・・ 4:33





  Donald Byrd (tp), Pepper Adams (bs), Herbie Hancock (p),
  Doug Watkins (b), Teddy Robinson (ds)
   ( #6 D.Byrd out )
  Recorded at RVG Studios, Englewood Cliffs, NJ, April 17, 1961.





 ジャケットが ・・・・・・・ Blue Note なの ? って感じなのです.
 おまけに Blue Note のロゴも、1500 番台 4000 番台とはまったく違っています.



 このアルバムのお話しの前に、ちょっと Blue Note の歴史を紐解いてみましょう.
 1966 年 5 月、レコード・ビジネスに嫌気をさしていた アルフレッド・ライオン は、 Blue Note の原盤権を大手レコード・レーベル リバティ に売却、さらに 1968 年には ユナイテッド・アーティスツ (UA) を買収していた TRANSAMERICA が リバティ を併合します.
 1971 年 3 月、 Blue Note をずっと支えてきた一人 フランシス・ウルフ が死亡し、その後 UA の Blue Note 部門は ニューヨーク から ロサンゼルス に事務所を移し、一気にフュージョンの方向へ進んでいきました.
 この頃 (1972 〜 1978 年) のアルバムは、 BNLA シリーズとして発売されており、往年のレコード・ジャケットの面影はまったくと言っていいほど消えてしまっています.
 この時代の初期の大ヒットアルバムが、 "Black Byrd / Donald Byrd" .

 ちなみに、この BNLA というのは Blue Note Los Angels の略ではなく、 Blue Note Liberty Album の略のようです.

 そんな Blue Note に憂いを感じていたのが、 Blue Note マニアの DJ マイケル・カスクーナ .
 彼は 1975 年頃から Blue Note の未発表テープの発掘を許され、 "ヴィレッジ・ヴァンガードの夜" の全未発表曲/テイクをまとめた "モア・フロム・ザ、ヴァンガード" などを発表.
 しかし UA の方針変更により、このプロジェクトも中断してしまいます.




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 1979 年 EMI が UA のレコード部門を買収 ・・・・・ それによって、頓挫していた未発表テープ発掘が再び動き出します.
 そしてそれらのアルバムは BNLT シリーズとして 1981 年までに約 40 枚発表されました.
 アルバムの番号も BNLA シリーズからの続き番号で付いているため、この辺の事情を知らない人は、単純にフュージョン路線の延長というような捉え方をしてしまうかもしれません ・・・・・・ ボクはつい最近までずっとそうだとばかり思っていました (汗) .


 そんな BNLT シリーズですが、 7 月から 9 月の 3 カ月にわたり、それぞれ 999 円で 33 タイトル発売されています.
 サンプル CD が Blue Note Club から届き、ちょっとイカした演奏があったので、 5 枚ほど購入してみました.
 本来なら真っ先に購入するのが、大好きな Tina Brooks のテイクの入った ジミー・スミス のアルバムなのですが、これらのテイクはすでにボーナス・テイクとして International 盤に入っていたり、アルバム自体を持っているのでパスでした.



 それで購入したうちの一枚が "Chant / Donald Byrd" .




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 Donald Byrd は、前述の "Black Byrd" で昔痛い目にあっています.
 ジャズを聴き始めた頃、某ジャズ誌でかなりいい評価が書かれていたのでつい購入したのですが、思い描いていたジャズとはかなりかけ離れたもので ・・・・・・・・
 このあたりから、ボクの評論家嫌いの道が始まりました (笑) .


 サンプル CD に入っている演奏は、 3 曲目の "Chant" .
 デューク・ピアスン の曲ですが、マイナー調のいかにもボクの好みという感じの曲.
 ゆったりしたリズムの中 Byrd , Adams , Hancock とソロが続きます.
 おなじみ バリトン・サックス Pepper Adams ですが、こういった雰囲気の曲には不思議とあの音色が合うんですよね.

 このアルバムが陽の目を見るまで、 Herbie Hancock の Blue Note デビューは "Royal Flush / Donald Byrd (BLP-4101) " だと思われていましたが、このアルバムはそれよりも 5 か月も前の録音です.
 ある意味では世紀の大発見的アルバムかもしれません.
 ただこのアルバムでは、いかにも Herbie というようなピアノはまだ聴くことができないように思います.


 4 曲目は少しテンポをアップして "That's All" .
 演奏には全く関係ないのですが、 "That's All" という言葉を聞くとある映画が浮かんできます.
 その映画は "プラダを着た悪魔" ・・・・・ ジャズには全く関係ありませんが、映画の中で メリル・ストリープ 演じる ミランダ の口癖が "That's All" .
 映画の中でこの言葉に秘められているものは決してカワイイものではないのですが、言い方が結構カワイくて ・・・・・・ この言葉を目にすると、いつも ミランダ が浮かんできてしまいます.
 
 この演奏は、 ミランダ にいろいろ用事を言いつけられ、あたふたする アンディ の姿のようです (笑) .
 

 2 曲目の "You're Next" は Donald Byrd の曲ですが、やっぱりいい曲書きますねぇ.
 とても雰囲気のあるいい曲です.


 どうしてこんな素敵な演奏が入っているのに、陽の目を見ることなくお蔵入りになっていたのでしょうか ・・・・・・
 Blue Note ではよくあることですね (笑) .


 残りのアルバムもとても楽しみです.