マラソン・セッション

All Mornin' Long

 クレーマーまがいの発言について書いたところ、数名の方からご心配のコメントいただき恐縮です.

 でも全くご心配無用 ・・・・・・・・

 このクレームはボクの友人、職場の同僚や部下たちの意見ですので、まったく No ploblem .



20161025

 特にボクの職場のみなさんは頭の中も筋肉でできているような人たちばかりですので、どうも音楽を含む芸術分野に疎いようで ・・・・・
 ましてやジャズなんて推して知るべしなのです.

 まぁお互いに冗談半分の会話ですので、ボクもネタにしているんですが (笑)


 本当のクレーマーでしたら当然煽るようなことしませんし、関わらないようにしています.


 ということで今後もタイトルに恥じないようにジャズに軸足を置きながら、フラフラと進んでいきます.




 その前にちょっと、数日前のことを.

 ボクの職場ですが、道路を挟んだ隣には県立高校があります.
 先日の午後、その敷地内から大声で怒鳴りあっている声が.

 何事かと外に出てみると、高校生カップルが言い争っています.
 どうも彼女のほうから別れ話を持ち出したようで、男子のほうはパニック状態.
 辺り気にせず大声で絶叫です.



shitsuren002

 あまりの騒ぎにそのうち教師もやってきて男子学生をなだめていますがまったく効果なし.
 女子学生は完全ドッチラケ状態で、引きまくりです.

 最後は 「死んでやる」 と言いながら男子学生が駅方向へ、それを教師が追いかけきました.

 今朝まで、新聞やニュースに高校生の自殺やストーカー殺人の記事がないので、死ぬことはなかったでしょうが・・・・・・


 それにしてもボクらの青春時代とは違うなぁとつくづく.
 女にふられたっくらいで、こんなになっちゃう訳 ???


 ストーカーとか、別れ話で殺傷事件という話題が多いのですが、どうもボクにはそういう気持ちになることが理解できませんでした.
 この風景見ていてある意味納得.
 最近こういう感じの男子多いのかねぇ.

 因みのボクの部下にも、彼女にフラれたら仕事辞めてどこかへ旅にでも行きますって真面目に言っている者がいるくらいですから.

 軟弱すぎるなぁ、今時の男子.




 そんな話題は置いておいて、オークションで見つけてしまった一枚.
 このアルバムも、その昔アナログ盤を持っていました.
 その後 CD がありそうでなくって、ようやく安いものをオークションで購入.

 850 円の落札価格は十二分に元取れるな.





garland006






  " All Mornin' Long / Red Garland "





  1. All Mornin' Long
         (Red Garland) ・・・・・ 20:17

  2. They Can't Take That Away from Me
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 10:25

  3. Our Delight
         (Tadd Dameron) ・・・・・ 6:18




  Donald Byrd (tp), John Coltrane (ts),
  Red Garland (p), George Joyner (b),
  Art Taylor (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, November 15, 1957.





 内容もですが、ジャケットもいいですね.
 Prestige 7130 .
 小川隆夫 さんが先月 ON ゼミ で取り上げたのが 1956 年のアルバム.
 もっとも実り多かったのが 1956 年と言われているようですが、このアルバムは 1957 年録音で、この年も名盤がゴロゴロしています.





garland006-2

 このアルバムの A 面を占めるアルバム・タイトル曲 "All Mornin' Long" ですが、その昔ジャズ屋で何度聴いたことか.
 久しぶりに聴いた演奏は懐かしさもいっぱいです.

 スローテンポのブルースでとても耳に優しいのです.
 コルトレーン大先生の演奏にしても、この曲に関しては血管切れそうな演奏ではありません.


 今回聴いてみてすごくいいなぁと思ったのが 2 曲目の "They Can't Take That Away from Me (邦題: 誰も奪えぬこの想い)" でのガーランドのソロ.
 このソロ・パートはいいなぁ.
 お得意のブロック・コードをすごくいい感じで積み上げていきます.

 1 曲目もそうですが、このブロック・コードとシングル・トーンをうまく使い分けたソロは聴いていてとても心地いいのです.



Red Garland 006

 このグループは 11 月と 12 月の 2 回の録音があり、合計 4 枚のアルバムを発表しています.
 Prestige お得意のマラソン・セッションって感じですね.

 "Soul Junction (Prestige 7181)" 、 "High Pressure (Prestige 7209)" 、 "Dig It (Prestige 7229)" とこのアルバムです.
 アルバム番号が結構飛んでいますが、これも Prestige の販売戦略 ・・・・・・・ マイルス のマラソン・セッションのように一年に一枚って感じで同時に発表しなかったからでしょう.


 本アルバムは "All Day Long (Prestige 7081)" と "All Night Long (Prestige 7073)" の三部作とされています.
 ただし、内容的にはジャム・セッション形式という部分だけが共通しているだけで、メンバーもリーダー (他の 2 枚は ケニー・バレル がリーダー) も違っています.


 "All Day Long" は昔も幾度となく聴いたんですが、 "All Night Long" の記憶がサッパリない.
 この 2 枚のアルバムが 1 セット ( CD 2 枚組) で 900 円ほどで売っています.
 ただレーベルもよくわからない.

 もう少し余裕が出たらちょっと購入してみようかな.




John Coltrane 0011

 こんな感じの Prestige ジャム・セッションはほとんどが一発録りだったようです.
 Prestige の代名詞のようになっていますね.


 ボクは Blue Note が好きですが、 Prestige が嫌いというわけではありません.
 TBM も Blue Note も新しいことへの挑戦みたいな部分が微妙に好きなんですね.

 このアルバムのようなジャム・セッションも、ちょっと昔のジャズ屋の郷愁さえ感じられるようで、たまにはいいですね.







 さて、この時期とっても、とっても、と〜〜っても物入り状態.
 にも拘らず、先日も勢いで一脚なんか購入しちゃったりで火の車が燃え尽きそうな状態です.



no-money003

 iPad の充電ケーブルが切れそう ・・・・ そろそろ交換しないとヤバい

 使っているオーデコロンが終わった ・・・・ 冒険もできないからいつもの CK-one

 CD を収納するビニール袋も底をついた ・・・・ 数年前に購入した時よりも値上がりだって

 そろそろスタッドレスタイヤ買わないとダメでしょ ・・・・ とりあえず初めての韓国製

 来月は Type-R の車検も控えてる ・・・・ 最後の車検かな

 半分お仕事の 名古屋 旅行も控えてるし ・・・・ 仕事半分、写真半分

 とどめは欲しい CD が、ここにきて何枚もオークションにかけられたりしていて ・・・・ これはねぇ、ここで買わないと



 どうしよ ・・・・・・・・・

 数百円程度のものから 10 万円以上まで、塵も積もると山になっちゃうわけですよ.

 でもまぁ、何とか生きているからいいとしようか.


 ちゃんと新年迎えられればいいんだが ・・・・・・・・・・・

Cookin'

  ・ ・ ・ ・ ・



 連休も今日で最後.
 曇りの日もありましたが、とても穏やかな連休でした.



F07A7333
 (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/1600sec f/5 ISO-100)

 ただし、ボクの連休は完全静養で終わりましたけど.


 実は連休前からなにか喉のイガイガ感があり、連休に入ると咳と喉の痛み、さらに熱まで・・・・・・・・
 完全な感冒症状ってやつです.


 4 日に病院受診してお薬もらい昨日まで完全にダウン状態.

 さすがに明日からは仕事なので、普通の生活に戻らないとヤバい.
 ということで、身体を慣らす意味も含めいつも通りの時間に起床して、ブログ書き始めました.


 咳や痰の絡む感じもかなりなくなっており、熱もまったくありません.
 ただ身体全体がまだ違和感あり、ほとんど動かない生活していたせいでしょうね.



  ・ ・ ・ ・ ・



 今日のアルバムもずっと前に取り上げたアルバムですが、データ記載を含めてもう一度.
 ただし体調が完全ではないので、いつもより簡単に.




Davis008





  " Cookin' / Miles Davis "





  1. My Funny Valentine
        (L.Hart-R.Rogers) ・・・・・ 6:00
  2. Blues By Five
        (R.Garland) ・・・・・ 10:21
  3. Airegin
        (S.Rollins) ・・・・・ 4:23
  4. Tune UP - When Lights Are Low
        (M.Davis) - (B.Carter-S.Williams) ・・・・・ 13:10





  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p), 
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, October 26, 1956.







 マイルス が Prestige との契約を完了させるために行った有名な マラソン・セッション 4 部作の一枚.
 このアルバムは 1957 年に 4 枚の先頭をきって発売、残りのアルバム Prestige の販売戦略のため年一作というペースで発売されました.



Davis008-2

 オリジナル・ジャケットの裏面の書いてある曲目は "Just Squeeze Me" とありますが、これは完全な間違いで、正しくは "When Lights Are Low" だったと、後年オリジナル・アルバムのライナー・ノーツを書いた アイラ・ギトラー が認めています.


 コルトレーン が気になるなぁ ・・・・・・・・・・
 正直このアルバムでの コルトレーン はそんなにいいとは思いません.
 コルトレーン らしいスタイルではあるんだけれどねぇ ・・・・・・・・ 



 1 曲目の "My Funny Valentine" は コルトレーン が抜けたカルテットの演奏ですが、このアルバムの白眉と言ってもいいんじゃないでしょうか.
 この曲は マイルス のレパートリーの一つとして、その後も多くの演奏が残されていきます.



milesdavis05

 前にこのアルバムを取り上げたのは 2009 年の 10 月.
 その時の記事を読んでみると ・・・・・・・・・・

 まだ "Miles Davis Complete Columbia Album Collection" も発売前でした.

 
 あれから5年も過ぎていますが、気持ち的には 「もうそんなに経ったんだ ・・・・・」 という感じなのです.
 ブログとか読み返しても、ほんの数年前に書いたと思った記事がだいぶ前だったりということが何度もあります.
 人間的にはまったくと言っていいほど進歩が見られませんが、ことジャズに関してはかなり聴く範囲が広がりました.



 今日はこんなところで終了.
 午後は WOWOW で "ゴジラ" でも観ながらまったりします.



  ・ ・ ・ ・ ・

Relaxin' at Chocolate

 昨日から、どうも大荒れのお天気ですね.
 昨日の午前中は、ボクの地域でも雷と雨が止んだり降ったりと.
 今日も午前中は気持ちのいいお天気で青空が広がっていましたが、夕方からは下り坂に.
 大阪辺りでは、午前中も雷と豪雨のようでした.

 温暖化の影響でしょうか ・・・・・・ 最近の天候不順は、シャレになりません.




DSC_1700

 ちょっと マイ・ブーム になりそうな予感 ・・・・・・ 先日の いつもの講習会 で知ったチョコレート菓子です.
 これ、結構いけます.
 カナダの BROOKSIDE というメーカーから発売になっている "ダークチョコレート アサイー&ブルーベリー" .

 周りのチョコレートがセミ・スイートで、その中のグミの酸味がとてもいい感じです.
 講習会終了後、会場ビル 1 階にある "ナチュラル・ローソン" によって購入して帰ってきました.
 Amazon でも、もっと安くいろいろな種類を購入できそうなので、とりあえず一通り注文してみようかと思っていますが ・・・・・・・・ どんどん太りそうな予感が.




 そんなチョコをつまみながらのリラックス・タイム.
 アルバム・タイトルもぴったりです.







davis06






  " Relaxin' / Miles Davis "





  1. If I Were A Bell
         (F.Loesser) ・・・・ 8:13
  2. You're My Everything 
         (Dixon-Young-Warren) ・・・・ 5:16
  3. I Could Write A Book 
         (Rodgers-Hart) ・・・・ 5:07
  4. Oleo 
         (S.Rollins) ・・・・ 6:16
  5. It Could Happen To You 
         (Burke-Van Heusen) ・・・・ 6:35
  6. Woody'n You 
         (D.Gillespie) ・・・・ 5:02




  Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)

  # 1-4 : Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, October 26, 1956.
  # 5,6 : Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956.







 Miles Davis の Prestige 時代の最後を飾るような演奏です.
 あまりにも有名な マラソン・セッション による録音で、最初に発売されたアルバムです.

 と言っても、ルーキーのみなさんにとっては何のこっちゃ・・・・という世界なので、この伝説とも言える マラソン・セッション について書いてみましょう.




Davis006-2

 1955 年 7 月に開催された ニューポート・ジャズ・フェスティバル での演奏により、一躍スーパースターとなった彼が、それまで契約していた Prestige から大手の Columbia へと契約を結んだのですが、問題は Prestige との契約が残っていたことでした.
 すでに Prestige は Miles に対して前金を支払って、レコーディングの優先権を持っていました.
 両レコード会社の話し合いにより、 1957 年から Columbia でのレコード販売をしていいものの、 Prestige にも複数枚のアルバムを出せるという妥協案で決着.


 ところが当の Miles は、一刻も早く Prestige から離れて Columbia の仕事がしたかったようで、この契約を一日も早く終わらせてしまおうと考えついたのが、ジャム・セッションのように一気に数十曲演奏し録音してしまうという方法でした.

 そこで 1956 年の 5 月と 10 月の 2 回、ハッケンサックのスタジオにメンバーを集めて一気に 25 曲を録音しました.
 さながらスタジオ・ライブという感じでしょうか.
 まぁここまでだったら普通のミュージシャンでも決してできないことではないのですが、これら、ほとんど 1 テイクで録音された演奏のほとんどが、名演と呼ばれているところが Miles Davis たる所以なのであります.




 このメンバー ・・・・・ オリジナル・クインテット も、 Columbia 移籍に伴って結成されたものでした.
 だから Columbia としては、この オリジナル・クインテット による演奏が当然自社から最初に発売されることを望んでいましたので、 Prestige に対して Columbia で吹きこんだ "'Round About Midnight" (1956年発表) より後に マラソン・セッション のアルバムを発売し、さらに一年に一枚のみの発売という条件を Prestige に対して出しました.
 そのためこれら マラソン・セッション の演奏は、 "Rilaxin'" 、 "Workin'" 、 "Steamin'" 、 "Cookin'" というタイトルで 4 枚のアルバムになり、 1957 年から 1960 年にかけて一枚ずつ発表されました.
 (この マラソン・セッションで演奏された "'Round About Midnight" の演奏だけは違うアルバムに収録されています)



Miles Davis0040

 さて演奏ですが ・・・・・・ これだけ伝説とも呼ばれているセッションですので、当然ながら素晴らしい演奏です.
 ただ、 John Coltrane については、いろいろなところでも書かれているように、ボクもあまりいいとは感じません.
 特に 5 月に吹き込まれた 2 曲は ・・・・・・・ ううぅ〜〜〜〜ん、って感じ.
 なのに、同じ年の 9 月に吹き込まれた Columbia の "'Round About Midnight" を聴くと、こちらは鳥肌が立つほど素敵なソロを吹いたりしています.
 約半年間の成長も確かにあるのかもしれませんが、ボクは単にこの 5 月の体調がよくなかったんじゃないかと、独自の理論を展開しております (笑) .



 この マラソン・セッション で演奏された曲のほとんどは、有名なスタンダードが中心になっていますので、そんな曲から選んで聴いてみるのも、ルーキーのみなさんにはいいかもしれません.
 "If I Were A Bell" の演奏なんて、本当にゴキゲンですよ.
 どうせだったら、 "Relaxin' At Camarillo" でも一緒に吹き込んでくれたらもっとゴキゲンだったんですが.



 ただ、最近は Columbia の後年のアルバムもガンガン聴いちゃっているので、このあたりの演奏を久しぶりに聴いてみると、年代を感じてしまいますね.
 そうは言っても、名盤には違いがありません.



 参考文献:
 "マイルス・デイヴィスの真実 (小川隆夫著 平凡社)"
 "ジャズ名盤おもしろ雑学事典 (小川隆夫著 ヤマハ・ミュージック・メディア)"
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

● Link ●
● 記事検索 ●
● PV Access ●
  • 累計:

● Photo Gallery ●
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
  • ほどよい田舎のさくら
● お願い ●
•このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することはしないでください. コメントはすぐに反映されない場合がありますのでご承知ください.
  • ライブドアブログ