ミャンマー

Live At Birdland

  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 土曜日は昔の職場の仲間たちで忘年会.
 師走というには、結構暖かな夜でした.




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 ● 上田市 さかなや ●

 入口しかないお店ですが、店内はカウンターと小上がりで、結構入れます.
 カウンターには何気にお水系の女性と思われる方がお客さんと思しき人と一緒に何組か飲んでいて、ほぼ満員状態でした.

 忘年会のメンバーは数年前一緒に仕事をした仲間たち.
 同じようなメンバーで半年に一度程度の飲み会をしています.
 仕事辞めてもこうやって集まってもらえるので、ボク的にはいつも感謝で大盤振る舞いしたいと心の中では思っているものの、いかんせん今は低所得な生活で小遣いもままなりませんので、しっかり割り勘なのです.


 まぁボクの場合は、いつものように 腐女子 の送迎役という感じなんですがね (笑)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 三連休も最後、あと四日勤めれば今年も終わります.
 今日は何となくガッツリ聴こうという気分なので、超ゴリゴリの演奏を.

 昔はこんなヘビーな演奏を、真っ暗なジャズ屋で分かったような振りをしながら聴いておりました.





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  " Live At Birdland / John Coltrane "





  1. Afro Blue
        (Mongo Santamaria) ・・・・ 10:50
  2. I Want to Talk About You
        (Billy Eckstine) ・・・・ 8:11
  3. The Promise
        (John Coltrane) ・・・・8:10
  4. Alabama
        (John Coltrane) ・・・・5:09
  5. Your Lady
        (John Coltrane) ・・・・6:39
  6. Vilia
        (John Coltrane) ・・・・4:36





  John Coltrane (ss.ts), McCoy Tyner (p),
  Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds)

  # 1 - 3:
  Recorded lived at Birdland, NYC, October 8, 1963.
  # 6:
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, March 6, 1963.
  # 4 - 5:
  Recorded at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, November 18, 1963.





 持っている CD は輸入盤のデジパック版.
 6 曲目は CD 化のボーナス・トラックで、オリジナル盤は 5 曲目まで.
 アルバムタイトルは ライブ と書いてあるものの、ライブ録音は最初の 3 曲まで.





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 このアルバム、まずは "Afro Blue" でしょう.
 この曲も ジョン・コルトレーン の代表曲の一つですが、ボクはこのアルバムの演奏が一番好きかな.
 一般的にも "Afro Blue" と言えばこのアルバムって感じですよね.
 テーマからマッコイ・ターナーのソロ、そして甲高い悲鳴なようなソプラノ・サックスのソロへと入っていきます.


 ソウルフルな演奏ですが、まだまだこのあたりまでだったら聴き易い.


 2 曲目にはスタンダード "I Want to Talk About You" .
 この曲も、 コルトレーン は幾度となく取り上げている曲です.
 "Soultrane" や "Selflessness" での演奏が有名ですね.
 終盤のソロがかなりスピリチュアルになっていますが、まぁ何とかこのくらいだったら聴くほうも踏ん張れます.



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 4 曲目の "Alabama" はとても重厚で峻厳な雰囲気を持った曲.


 このアルバムは、 アメリカ での 公民権運動 (アメリカの黒人たちが、人種差別の撤廃と憲法で保障された諸権利の適用を求めて展開した運動) 真っ只中の 1963 年に録音されたアルバム.
 そしてこの "Alabama" が録音される二か月前、 1963 年 10 月 15 日の日曜日に起きたのが "16th Street Baptist Church bombing" という悲劇的事件です.

 コルトレーン の "Alabama" は、この事件をテーマに書かれた鎮魂歌とでも言えばいいのでしょうか.

 ちなみにこの事件を題材に スパイク・リー は 1997 年に "4 Little Girls" というドキュメンタリー映画を製作しています.




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 ● Selma to Montgomery marches : Bloody Sunday ●

 さらにこのアラバマ州では 1965 年 3 月 7 日の日曜日、セルマ から モントゴメリー まで約 600 人の公民権運動活動家が行進を始めたものの、わずか 6 ブロック先の エドマンド・ペッタス橋 に達したとき、州軍と地元保安官部の者達が催涙ガスや警棒を使って攻撃を始め、彼等を セルマ に追い返しました.
 これが 「血の日曜日事件」 と呼ばれ、この時の模様は全米にテレビ放送されました ・・・・ ちなみに 「血の日曜日事件」 は世界中の多くの事件でこの呼び名が使われており、前述の教会爆破事件も同じ名前で呼ばれています.
 この時の州知事が ジョージ・ウォレス 、超強硬派のレイシストと言っていいでしょう.

 その後、 3 月 21 日の日曜日、約 3,200 人が セルマ から モンゴメリー に向かって出発.
 一日に 12 マイル (19 km) を歩き、夜は野宿.
 4 日後の 3 月 25 日、 モンゴメリー に到着するまでにその数は約 25,000 人にまで膨れあがっていたといいます.

 この事件を題材にしたのが 2014 年の映画 "グローリー/明日への行進" (原題 : Selma) .




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 ● Little Rock Nine ●

 こちらは アラバマ州 ではありませんが、アーカンソー州 の リトルロック で起きた 「リトルロック高校事件」 で、入校予定の黒人 9 名の登校を阻止しようと フォーバス州知事 が州兵を送って登校を阻止、それに対して市長は大統領に軍隊の派遣を要請、第 101 空挺師団 が黒人生徒を警護し登校させるという事態になりました.

 この知事の行動を痛烈に批判して作られた曲が チャールズ・ミンガス の "フォーバス知事の寓話 (Fables Of Faubus)" .
 さらに ビリー・ホリディ の "奇妙な果実 (Strange Fruit)" もリンチによって木に吊るされた黒人を歌ったものというのは有名です.


 極めつけは マックス・ローチ のアルバム "We Insist" ・・・・ジャケットからして超攻撃的です.




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 "Alabama" で公民権運動についてちょっと調べただけでも、出てくる出てくる ・・・・・・ アメリカの暗黒史ですね.
 現在でも場所によって根強い差別が残っているようですし.


 ボクらは今、呑気に 「1960 年代のジャズがいいなぁ ・・・」 なんて感じていますが、その当時アメリカでどんなことが起きていたのか考えると、今の平和な生活がとても有難く思えます.

 
 "Alabama" から全然違う方向に行ってしまいました.




  On day when the Glory comes
  It will be ours, it will be ours
  One day when the war is won
  We will be sure, we will be sure

  Oh Glory




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 最後は重い話から、超お気楽な話に.


 腐女子 からお土産いただきました.
 今回のお土産は ミャンマー ・・・・・ 相変わらず 東南アジア 激安歩きなのです.




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 彼女の今回の一押しが Bag Sealer だそうで、確かにポテチなどをとめておくには簡単で使いやすいのですが、ちょっと厚くなると厳しいかなぁという感じ.
 でも、使い方を間違えなければかなり重宝しそうです.

 一番わからないのが ミニオンズ もどき.
 一応説明らしきものが印刷されてはいるものの、まったく形状も違うし ・・・・・
 理解不能なのです.

 まぁ Made in China ですから ・・・・・ ちなみにこの ミニオンズ も間違いなくバッタ物でしょうね (笑)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 追伸:
 Bell tree さんコメントありがとうございます.
 コメント入れていただいた記事を非公開にしたため、こちらに返信書いてます.
 写真カテゴリーや、"築地ラビリンス" で検索していただければ懐かしいものも少しは見ることができますよ.
 ちょっと置いて行かれそうなので、来年は置いてきぼりされないように頑張ります.
 これからもよろしくお願いします.





  ・ ・ ・ ・ ・ ・

ミャンマー だってさ ・・・・

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 相変わらず変な天気の毎日.
 サクラ開花の話題も近くまでやってきていますが、昨日の朝は雪が積もっておりました.



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  (EF 24-105mm F4L IS USM : 24mm 1/100sec f/9 ISO-100)




 今日は、久しぶりに 腐女子 登場です.

 数か月前、彼女が ミャンマー へ Heart Break Trip に行き ベアリスタ などを貰ったことはさらりと書きました.



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 その時の貰った他のお土産が上の写真です.


 つい先日、ボクの職場に来る用事がありその時に 「これっ」 って感じでメモリーカードを置いていったので、今日はそんな写真をアップしてみよう.
 まぁ、お土産 ガッツリ 頂いているのでねぇ ・・・・・・・


 ついでにボクもちょっと ミャンマー のお勉強でもしてみようか ・・・・・・ と思って調べたら知らなかったことがたくさんあってビックリポン.

 大体が、ベトナム戦争 とか クメールルージュ なんて印象を今まで持っていました (汗)
 がっ、それは カンボジア のことで ミャンマー は ベトナム戦争 の戦火には晒されなかったようです.



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 空から見る水田地帯

 また、第二次世界大戦時東南アジアの多くは欧米各国の統治下であり、その独立に 日本 の力が大きく働いていたことはなんとなく知っていましたが、 ミャンマー 独立時にも 日本 の影響や協力 (まぁこれは、また 英国 とくっついてしまったようですが ・・・) があったようです.
 その独立の先頭に立ったのがかの有名な アウンサン .


 1947 年に独立、軍政国家のため何度もクーデターや反政府デモが続いているようですが、今回の写真見る限りではのどかな生活って感じです.
 ただし、経済的には周辺諸国からみると発展が遅れているようです.





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 いつもの 腐女子 です、だんだんボクの盛り方もうまくなってる気がします.

 この腐女子ですが、どうも最近は冴えない中年男三人組と合コンならぬお食事会に行っているようで ・・・・・・・・ みんなで傷の舐め合いでもしてるのかねぇ.


 それにしても靴があまりにもアンバランス.
 せめて写真撮る時くらいサンダルでも履いてほしかった ・・・・・・・・ まぁ海外旅行なので仕方ないか (笑)
 おまけに今回の写真、本人も言っているように今一つ.
 だから専属カメラマン連れていけって言ってるんだけれどねぇ.



 さて、 日本 から ミャンマー に行くには 成田 からの直行便もありますが、彼女の場合は 羽田 から バンコク 経由.



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 ヤンゴン国際空港

 ヤンゴン って昔は ラングーン って呼んでいたんですか ・・・・・・・ こんなことも知らなかった.
 そう言えば 1983 年 北朝鮮 が 韓国 の 全斗煥 大統領一行の暗殺を計画した ラングーン事件 は TV などで観たので覚えてます
 テレビカメラが同行していたので、爆発の瞬間の映像も確かあったと思います.



 そこに泊まってから ヤンゴン から バガン の ニャウンウー空港 へ.



ヤンゴン空港
 国内線の エアカンボーザ (AIR KBZ)

 ミャンマー の代表的な国内線は エアカンボーザ (AIR KBZ)、 エアバガン、 マンヤダナーポン、 ゴールデンミャンマー (LCC) で、他にも航空会社があるようですが観光客が搭乗するには一般的ではなさそうです.



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 ニャウンウー空港.


 手作業でお荷物の移動なんですね.
 この雑さがいいですねぇ、一つくらい無くなってしまっても笑って終わりって感じです.



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 バガンの夕焼け

 世界三大仏教遺跡 (アンコール・ワット、ボロブドゥール、バガン) の一つ バガン です.
 三大仏教遺跡があるなんてことも今回知りました.
 アンコール・ワット は知ってきますが ボロブドゥール って ・・・・ ??



バガン タラバー門
 バガン タラバー門.

 バガン の建物では一番古く 9 世紀のもので、門の両側には バガン守護神 の兄妹精霊が祀ってあるようでございます.



ティローミンロー
 バガン ティローミンロー寺院.

 バガン にある仏教遺跡群の中で最も大きな寺院で高さ 45 m の伽藍の切妻壁に施された石膏彫刻が有名 ・・・・・・・ だそうです.



シュエサンドー
 バガン シュエサンドー・パゴダ


 この寺院には お釈迦様の整髪が安置してあるとも言われています.
 シュエサンドー は 5 階建てで写真のように観光客がのテラスに登って、夕日を眺めらることができるそうです.



アーナンダ寺院
 バガン アーナンダー寺院

 アーナンダ寺院 は バガン遺跡 の中でも最大級の大きさを誇るパゴダ で、本堂の一辺が 53 m の正方形でできており、 4 つの入り口があります.




 そしてまたヤンゴンに戻って ・・・・・・・



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 ヤンゴン ダウンタウン

 ヤンゴン という名前はよく聞いていたので、今まで ヤンゴン が ミャンマー の首都とばかり思っていました.
 ところが 2006 年に ヤンゴン から ネピドー に首都が移されたようです.
 首都移転に関してははっきりした理由が公表されておらず、いろいろな憶測が飛び交っているようです.

 ちなみに ネピドー には ウッパタサンティ・パゴダ なる寺院がありますが、 シュエダゴン・パゴダ とデザインが似ているので、ボクなんか間違えて連れられて行っても区別がつかないでしょう.



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 ヤンゴン のどこか その1


 ボクは超偏食なので、まずダメなのがその地域の料理.

 ミャンマー の料理って、日本人の味覚に結構合って美味しいということが言われていますが、微妙な変化を逃がさないボクの舌的には結構厳しいかなぁ.
 写真の料理はなんとなく美味しそうですね.
 食べれそうな雰囲気です.

 焼きそばみたいなものは 油ビーフン かな ?


 写真の女性のほっぺに何か塗ってありますが、これが タナカ と呼ばれる天然の化粧品.
 他の写真では男性も塗っていたものがありました.



 鉄道で タダーレイ (Tadalay) 駅へ



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 鉄道情景写真 ・・・・・・・ っぽいな.

 奥のほうに 撮り鉄 らしき、怪しい人影が見えます.
 なんとなく日本人に見えるのは気のせいかな.

 踏切なんてないのかねぇ.



メーラムパヤー
 ヤンゴン郊外 メーラムパヤー

 なにかテーマパークのようになっていますが、お釈迦様の誕生からの物語を追体験できるようになっているようです.


 ここからまた ヤンゴン に戻って 



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 ヤンゴン シュエダゴン・パゴダ

 ミャンマー 仏教の中心である代表的な寺院です、この寺院の姿は何んとなく見た記憶があります.

 ヤンゴン の中心部にあるようでございます.
 ちなみに ミャンマー では寺院の境内には裸足で入るものとされており、このパゴダも例外ではないようです.



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 ヤンゴン シュエダゴン・パゴダ


 これも シュエダゴン・パゴダ のワンシーンですが ・・・・・・・・

 すごいものを見つけてしまいました.

 中央付近に紫の服を着た二人の女性の後ろにものすごくキレイな女性が座っています.
 残念ながらこの記事ではきっとうまく拡大できませんが.

 どうせ撮るんだったら奥の女性を中心にしないと ・・・・・ もう少し被写体を選んで撮って欲しかった.



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 ヤンゴン 西部県 チャウタダ郡区 にある 旧ヤンゴン最高裁判所


 スーレー・パヤー の写真もあったけれど、こちらを.



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 ヤンゴンのどこか その 2

 他の写真もそうだけれど、裸足の人が結構いるなぁ.



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 バンコク スワンナプーム国際空港 の スタバ

 ミャンマー にはスタバがないようなので、 バンコク の空港内の スタバ を徘徊したようです.
 ですので冒頭の写真のマグカップも バンコク なのです.

 この飛行場、写真で見るととてもステキなデザイン.
 って言うか、 6 時間も待ち時間があったんならもっと空港内の写真も撮ってこないとねぇ ・・・・・・・・

 ちなみに バンコック という言葉をよく聞きますが、正しくは バンコク のようです.



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 なんかお約束になりつつあるアメイジングな写真.

 っていうか、このシャワーみたいなものをどうしろと ・・・・・・・・
 ただ床に放り投げてあるのもすごいというか ・・・・・・・.
 絶対、触りたくないなぁ.

 調べてみたら、基本的にはトイレット・ペーパーを使わず、このシャワーで洗うようなのです.
 食事もだめだけれど、トイレにすら入れそうにない ............ orz

 おそるべし ミャンマー .





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 ヤンゴンのどこか その 3

 ということで、自分で行っていないのに行ったような気分にさせる旅行記でした.
 まぁ自分では絶対に行こうと思わない場所なので、おかげでいろいろ勉強させていただきました.

 今回は写真のデキがイマ二くらい、折角の旅行なんだからもう少し魂込めて撮らないと.
 やっぱり次回は専属カメラマンとしてついていくしかないかな.


 さて次回はいったいどこに "逝く" のだろうか ・・・・・・ できれば シルクロード イスタンブール 辺りをキボン !!



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 更新がすっかり亀足になってしまいましたが、ようやく 1,000,000 アクセスまで到達しました.
 いつもおいでいただく皆様に、感謝.

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