ミュシャ展

Mucha & BABEL




 日曜日から二泊で 函館 まで家族四人でリフレッシュ旅行.
 火曜日に帰ってきて、水曜日から 東京 へ一泊二日.

 函館 のことについては、写真や書くことがたくさんありかなりのボリュームになりそうです.
 今日の金曜日だけ家にいて明日からお勉強のため 千葉 へ一泊二日.
 ダルダルの生活を続けていた身にとってはとても慌ただしい一週間になってしまいました.

 そのため 東京 二日間の美術館巡りのことを先に書いて、 函館 のことは後で写真を中心に書くことにします.

 いろいろな風景写真が多いので、しばらく 東御市の風景 はお休みです.




2017musha003

 まずは水曜日ですが、 ミュシャ展 のため 東京 に行ってもほとんど行かない 六本木 まで.
 多少歩くものの 日比谷線 で 上野 から直接行くことができます.

 六本木駅 からは案内もきちんとあるので、ちょっと辺りを見回せば迷うことなく 国立新美術館 に行くことができます.




0R9A8722

 通りを曲がり正門のすぐ奥にチケット売り場があります.
 がっ、辺りには予想もしなかった人の波.

 平日だというのにどこからこんなに人がやってくるのか ・・・・・ ちょっと心が折れそうでした.




0R9A8651

 とりあえずまわりの景色など観ながら列に並んで.

 ここに着くまでは同時開催の 草間彌生展 も一緒に観ようかと思っていましたが、会場の案内ではそちらのほうは入場までさらに 40 分待ちということで、これで完全に心が折れました (笑)




DSC_0278003-12

 この写真で見える正面が正門のゲートで、左側にあるのがチケット売り場.

 列はちょうど S の字のように一度正門に向かい、折り返して建物入り口に向きを変え、さらに折り返してチケット売り場 ・・・・・・・・・

 並んだ時には約 30 分待ちということでしたが.




0R9A8720

 並んでいる最中は何もやることがないのであたりをキョロキョロ.

 美術館の周りには 草間彌生 ぽさが表現.




0R9A8711

 約 40 分でチケット購入、ようやく入場です.

 ミュシャ展 は 2 階が入場口.
 運よく空いているロッカーがあったので荷物を入れて ・・・・・・・ できるだけ鑑賞時は荷物をロッカーに入れてから観ることにしています.




IMG_20170518_0004

 展示は当然ですが "スラヴ叙事詩" 中心ですが、他にもリトグラフや彫刻などの展示もあり、ボリューム満点.


 特に驚いたのは "ラ・ナチュール" という銅像.
 ボクの大好きな "黄金十二宮 (ゾデアック)" の 3D 版と言ってもいいような作品です.


 これは以前は 土居コレクション という個人所蔵のものだったのですが、所有者が亡くなったため遺族がコレクションを 堺市 に寄贈.
 何百点ものコレクションは現在 堺市 所蔵になっているようです.
 今回の展示には、これら 堺市 所蔵のものが何点か出品されていました.


 まさかこれが見れるとは ・・・・・・ 会場に着くまでこの展示を知らなかったから.
 家に帰ってもう一度 ミュシャ展 の図録よく見てみたら、ちゃんと写真が載って紹介されていました.




0R9A8661-12

 今回の目玉の一つは撮影可能エリアで、 5 枚の絵が撮影可能になっています.

 このエリアではほとんどの人がスマホで撮影していました.
 ボクのようにもっと一眼レフで撮る人いるのかと思っていましたが、見かけたのは数人だけでこれはちょっと意外.

 とにかく絵が大きいので後ろ下がってとらないと全体が収まりません.
 ちなみに 5D Mark lV + EF 24-70mm F2.8 使って広角目一杯の撮影です.
 そのためどうしても前に人影が入ってしまいますが、こればかりは仕方ないか.




0R9A8700-1

 ちなみに絵の大きさはこんな感じです.
 この絵は "Slav15 イヴァンチツェの兄弟団学校" で大きさは 610cm × 810cm !
 この大きさが一番大きいもので、全 20 枚中 7 枚がこの大きさ.


 この手の展示では、メインの絵を最後の方に飾るのが比較的多いのですが、この ミュシャ展 では入ってすぐに スラヴ叙事詩 がドドーンと鑑賞できるので、いきなりその大きさに圧倒されてしまいます.




0R9A8663-1
 "Slav15 イヴァンチツェの兄弟団学校"

 "スラヴ叙事詩" は、 ムハ (ミュシャ の一般的な呼び方) のルーツ スラヴ民族 の歴史を描いた 20 枚からなる超大作.
 絵にはいろいろな戒めや作者の思いなどが込められています.

 今回も音声解説を利用しましたが、そういった作品紹介を聞いていくとまったく違う方向から絵を観ることができます.
 この手の作品観賞には欠かせないなぁ.




0R9A8694

 "スラヴ叙事詩" の特徴として、画角の外に一部飛び出している描写があります.
 この部分の光が全体の光とはちょっと変えてあり、立体感を




0R9A8673-1
 "Slav17 聖アスト山"

 ムハ はポスターなどのリトグラフでも有名です.
 そういったリトグラフの描写は輪郭が黒くしっかり書かれたものが多いのですが、この "スラブ叙事詩" は輪郭ははっきりせず (もちろんしっかりと輪郭が描かれているものもありますが ・・・・) 、全体のイメージもぼやけた感じになっています.




0R9A8708

0R9A8707






0R9A8679-1
 "Slav18 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い"

 この絵のみ未完成です.

 この絵もそうですが、実物を観ると公式の図録の写真とは色の違いが結構はっきりわかります.
 やっぱり実物を観ないと ・・・・・・・・

 部分的な写真はその場で何度も調整しできるだけ似たような雰囲気になるように撮ってみました.




0R9A8685

0R9A8684

 上の女性は ムハ の娘 ヤロスラヴァ 、下の少年は同じく息子の イージー がそれぞれモデルになっています.




0R9A8668-1
 "Slav19 ロシアの奴隷制廃止"

 全体写真と部分的写真でもかなり色の違いができます.
 フォーカス・ポイントをちょっと変えただけでも変わってしまいます.

 ちなみに一番感動したのは、写真撮影できなかった "Slav7 クロムニェジーシャのヤン・ミリーチ" の赤いドレスを着た女性の頭と顔の白い布 ・・・・・・・ この白の輝きは実物観ないと絶対わからないです.


0R9A8671





0R9A8666
 "Slav20 スラヴ民族の讃歌"

 先にもちょっと書きましたが、 "スラヴ叙事詩" の展示以外には "ジスモンダ" のポスターをはじめ、大好きな "メディア (Medee)" の展示もあったりでとても楽しめました.

 ポスター自体の展示はそれほど多くはありませんでしたが、まぁ十分でしょうね.
 "スラヴ叙事詩" だけでも十分にお腹いっぱいになります.



0R9A8686

0R9A8687





 混雑状態の写真を LINE にアップしたら、普段絵に興味のない娘二人が 「行きたかった ・・・・」 とお返事.
 家に ムハ のリクリエーション・リトグラフが 3 枚飾ってあるので、 ムハ の名前だけは昔から知っていたのでちょっと興味があるようです.


 激混みの売店もサラリと見てきましたが、ここで売っていた復刻画の値段の高さにビックリ.
 復刻画としてはかなり程度のいいものではありましたが ・・・・・・・ あの値段はないよなぁ.


 でも 東京 はお金持ちも多いから、結構売れるんだろうな ・・・・・ なんて思いながら美術館を後にしました.





 その夜、今回の 東京 行きの一番の目的のお勉強会を終え、翌日はもう一つの美術展に.




 こちらの美術館はよく遊びに行く 上野恩賜公園 内にあります.




0R9A8839-1

 こちらは 東京都美術館 .

 昨年 国立西洋美術館 で開催された "カラヴァッジョ展" と同じ時期に、こちらでは "若冲展" が開催され大混雑でニュースにもなりました.




Babel003

 ブリューゲル展 と間違えやすいのですが、正しくは "バベルの塔展" .

 ピーテル・ブリューゲル 1 世 の描いた有名な バベルの塔 を中心に、その当時のオランダ絵画を紹介しています.
 特にサブ・タイトルにもなっている ヒエロニムス・ボス の作品が結構面白い.




0R9A8803-1

 こちらも開場間もない時間帯に行ったせいかちょっと混んでいました.

 ただチケット売り場でも並ぶようなこともなく、入場は比較的すんなり.

 こちらの展示はすべて写真撮影禁止ですので写真は全くありません.




IMG_20170518_0002

 経路は最後にメインの "バベルの塔" になっています.

 当然音声解説を聴きながらの観賞ですが、ほとんど知らなかったことばかりなのでとても楽しく観賞できました.

 なんでこんな絵なの ・・・・・・ 中でも ヒエロニムス・ボス の作品がとても面白く、細かな描写をよく見ていくといろいろな発見があります.
 

 ただ絵を鑑賞しているだけではちょっとわかりづらいでしょうね.




IMG_20170518_0003

 この観賞で特に大事だったのが モノキュラー .


 まず驚くのは "バベルの塔" の絵の大きさです.
 えっ、こんなに小さいの ・・・・・・・ ってほとんどの人は思うんじゃないでしょうか.


 そんな小さな絵の中に描かれているものといったら.
 双眼鏡やモノキュラーを使ってみると本当にビックリ.
 "バベルの塔" 以外の エングレーヴィング (銅版画の一種) のなかにも細かな描写がたくさんあるので、そういったところをいろいろ探すのも面白いです.


 "バベルの塔" の展示場所の隣では 3DCD 映像シアター があり 8 分弱の映像を観ることができますが、この映像はとてもいいので観る価値はあると思います.




0R9A8782

 この展覧会のマスコットが "タラ男" .

 "大きな魚は小さな魚を食う" に登場します.
 これも戒めを込めた作品ですので、そういったところも少し理解しないとみんな 「変な絵だなぁ」 で終わってしまいます (笑)


 こちらの展覧会もとても楽しめました.




0R9A8786

 変な ・・・・ ついでに変な写真.

 水曜日の夜のお勉強会でもそうでしたが、いろいろ設定を変えたまま忘れて最初の写真を撮ってしまうことがよくありまして ・・・・・・・・



0R9A8791

 狙った写真はこんな感じだったのです (笑)



 ということで、ちょっと長めに二つの美術展のことを書いてみました.

 この間にも夜のお勉強会や、銀座での所用などいろいろあって ・・・・・・・
 とにかく今回はよく歩きました.

 久しぶりに筋肉痛.


 明日からまたお出かけ、今度は違うお勉強なのです.


The Turnaround !

 さすがにこの時期の雪は金曜日、土曜日で終わりだと思っていましたが ・・・・・・・・・・・



27 005002

 なんと、 26 日の日曜日の朝も起きたら完全に冬の世界が広がっていました.


 隣の地域に至っては、土曜の夜 大雪警報 まで発表.
 これには本当にビックリで、なんと 軽井沢 では積雪が約 30 cm !! だそうな.

 日曜日の雪は、午後には雨に変わりどんどん融けていきました.
 まぁ遠くの山々は別として、家の周りはまったく雪がありません.


 今日の温かさをみると、さすがにもう積もるような雪は降らないだろうな・・・・・・・

 なんて油断していると痛い目に合うかもしれません.





 Blue Note には先日の "Happy Frame Of Mind" 同様に、白地のシャレたデザインのアルバムがたくさんあります.
 今日のアルバムも、そんな白地に黒のデザイン.

 いったいどっちの方向に行こうとしてたのでしょうか ・・・・・・






4186






  " The Turnaround ! / Hank Mobley "





  1. The Turnaround
        (Hank Mobley) ・・・・・ 8:14
  2. East of the Village
        (Hank Mobley) ・・・・・ 6:42
  3. The Good Life
        (S.Distel-J.Reardon) ・・・・・ 5:06
  4. Straight Ahead
        (Hank Mobley) ・・・・・ 7:00
  5. My Sin
        (Hank Mobley) ・・・・・ 6:50
  6. Pat 'n' Chat
        (Hank Mobley) ・・・・・ 6:27






  # 2 & 3 :
  Donald Byrd (tp), Hank Mobley (ts),
  Herbie Hancock (p), Butch Warren (b),
  Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, March 7, 1963.

  # 1, 4 - 6
  Freddie Hubbard (tp), Hank Mobley (ts),
  Barry Harris (p), Paul Chambers (b),
  Billy Higgins (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, February 5, 1965.






 Blue Note を代表するテナー・サックス奏者 ハンク・モブレー のアルバム.
 BLP-4186 、とにかくメンバーがスゴイです.





4186-2

 最初に聴いた時は、アルバム・タイトルから 1 曲目の雰囲気でアルバムが作られているのかと思っていましたが、全然違いました.
 1 曲目の "The Turnaround" こそ、ロック・ビートで録音当時のブームを感じさせる演奏でしたが、他の曲はストレート・アヘッドないかにも Blue Note という演奏.


 "The Good Life" がいいですねぇ.
 フランス人 サッシャ・ディスティル の書いた曲で、ヴォーカル版もかなりあるようですね.
 玉数の少ないボクの家でさえ、 トニー・ベネット と アン・バートン の演奏がありました.


 たしかこの曲を好きになったのは、そういったヴォーカルやこのアルバムではなくて "Balladist / 纐纈歩美" の演奏だったかな.
 あのアルバムの 2 曲目の演奏でグッときた記憶があります.
 だからこの ハンク・モブレー の演奏聴いていても、何となくアルトの音が被ってきちゃいます (笑)




Hank Mobley 008

 このアルバムは 2 つのセッションの演奏を合わせています.
 1963 年に録音された 2 曲は "No Room For Squares" (BLP-4149) と同じのセッションで、メンバーも同じ.
 ちなみに "No Room For Squares" のアルバムも、 1963 年の 3 月と 10 月のセッションをまとめたアルバムでした.


 4100 番台の後期でもあり、結構敬遠気味なアルバムだったのですが、聴いてみたら全然違う印象を受けました.
 まぁメンバーを見ると、二つのセッション共に豪華なメンバーです.
 この時代、このメンバーでのストレート・アヘッドな演奏だったら間違いないだろう ・・・・・・ って感じですね.




hank_mobley1002

 マイルス・デイヴィス のグループでも少しの間演奏しました.
 当然マイルスは期待して迎え入れたとは思いますが、音楽性にもかなり違うし ・・・・・・・
 ハンク・モブレー の性格もどちらかというと控えめな感じだったのでしょうか.


 やっぱり彼には Blue Note が似合っています. 

 





 国立新美術館 『ミュシャ展』 公式図録兼書籍が届きました.
 美術館へ観に行くのはもう少し先なので、先に雰囲気だけでもと.
 解説が二か国語で書かれているためか、かなりのボリュームがあります.
 気軽に美術館から買って帰るって感じではないので、通販も正解といったところか.



0R9A7514002

 "スラブ叙事詩" のほとんどは書籍で観たことありますが、異様に長いタイトルの絵の場面が解説されているのがいいなぁ.
 こういった解説がないと、絵の良さはわかっても何を描いているのかなかなか日本人には伝わらない部分が多いので.


 ちなみにこの書籍、 Amazon では定価より高くなっています.
 Amazon ではこういったことがたまに見受けられます.
 だから 朝日新聞 から直接購入するのがいいかと ・・・・・・ ただし送料がねぇ.







0R9A7515

 以前一緒に仕事していた部下からいただいたフォト・ブック.

 懐かしい写真の中には、すでに職場を辞め新しい人生を送っている人がいたり、忘れていたような場面があったりで ・・・・・・・・


 中でも一番ビックリしたのは、先日亡くなった部下が一緒に写っていた写真があったことです.
 ずっと一緒の写真ないか探していただけに、この写真は本当にうれしいなぁ.



 これでいつまでも忘れないでいることができます.
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

● Link ●
● 記事検索 ●
● PV Access ●
  • 累計:

● Photo Gallery ●
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Minor Move
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
  • Touchdown
● お願い ●
•このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することはしないでください. コメントはすぐに反映されない場合がありますのでご承知ください.
  • ライブドアブログ