モーリス・ロネ

太陽がいっぱい

 昔の名作がデジタル・リマスターされ、 Blu-ray や DVD で数多く発売されています.
 映画大好き人間としては、素敵な映画がきれいな映像で甦るのは嬉しい限りです.
 おまけに、 Blu-ray も DVD も以前に比べるとかなり安くなり、購入しやすくなりました.



 少し前に買った、そんな昔の名作の一本です.
 Blu-ray になって帰ってきました.





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  " 太陽がいっぱい "




  監督 : ルネ・クレマン
  脚本 : ポール・ジェゴフ 、 ルネ・クレマン
  原作 : パトリシア・ハイスミス
  原題 : " Plein soleil "
  製作 : ロベール・アキム 、 レイモン・アキム
  出演 : アラン・ドロン (トム・リプレー)
       モーリス・ロネ (フィリップ・グリンリーフ)
       マリー・ラフォレ (マルジュ・デュヴァル)
       エルノ・クリサ (リコルディ刑事)
       ビル・カーンズ (フレディ・マイルズ)
       フランク・ラティモア (オブライエン)
       ニコラス・ペトロフ (ボリス)
       エルヴィーレ・ポペスコ (ポポヴァ夫人)
       ロミー・シュナイダー (フレディの連れの女性)
  音楽 : ニーノ・ロータ
  撮影 : アンリ・ドカエ
  編集 : フランソワーズ・ジャヴェ
  配給 : 新外映配給
  日本公開 : 1960 年 6 月 11 日
  上映時間 : 118 分






 一級のスリラーというか、サスペンス・ドラマです.
 ニーノ・ロータのとても美しいテーマ・メロディとは裏腹に、ドロドロ、ギラギラした欲望が見え隠れしています.
 手のひらにキスする場面の、アラン・ドロンの目なんか激ヤバです.

 皆さん知っての通り、 アラン・ドロン はこの作品で一躍スターダムに伸し上がりました.
 よく "二枚目俳優" という表現をされますが、この映画に関しては単に二枚目というだけでなく、性格俳優と言っても決して過言ではないでしょうね.
 それくらい、この映画での アラン・ドロン はハマリ役のような気がします.




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 そう言えばこの映画はイタリア映画、言葉はフランス語でところどころにイタリア語が入っています.
 地中海の美しい海に、あの主題曲です.
 ニーノ・ロータ といえば、 "ロミオとジュリエット" 、 "ゴッドファーザー" といった素敵な曲がたくさんあります.
 でも一番有名なのは、 フェデリコ・フェリーニ 作品のほとんどの楽曲を書いたということでしょう.
 ボクは フェリーニ の作品があまり好きとは言えないので、その中の音楽に対しての印象もあまりありません.
 だから、 ニーノ・ロータ というと上の映画のような有名な曲が、まず浮かんできます.


 監督は ルネ・クレマン ・・・・・・ ボクが観たことのある映画は、 "禁じられた遊び" 、 "パリは燃えているか" 、 "雨の訪問者" くらいかな.
 どうしても "禁じられた遊び" のインパクトが強いのですが、この "太陽がいっぱい" も引けを取らないくらいの名作でしょう.




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 面食いなボクはどうしても、 マリー・ラフォレ ・・・・・・・
 きれいです、あのツンデレっぽいところがいいですね.
 彼女は、どちらかというとシャンソン歌手といったほうがいいのでしょうか.
 この人も、この映画で一躍スターです.

 なぜか、"冒険者たち" の ジョアンナ・シムカス とオーバー・ラップしてしまうのですが、雰囲気的にはだいぶ違います.
 似ているとすれば ・・・・・・・・ 二人ともとびきりの美女ということでしょうかね.


 そしてもう一人の主役ともいえる モーリス・ロネ .
 この映画と "死刑台のエレベーター" に出ている モーリス・ロネ が、どうもボクには同じ俳優とは思えないような印象を受けています.
 映画の雰囲気自体が全く違うこともあるのでしょうが ・・・・・・・・



 同じ原作を映画化した "リプリー" という映画もありました.
 最初は "太陽がいっぱい" のリメイクだとばかり思っていたのですが、まったく違いました.
 この映画も大好きでした.
 こちらの映画は、 マット・デイモン 、 グウィネス・パルトロウ 、 ジュード・ロウ といった、今を代表する方々が出演していました.




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 最後の場面 ・・・・・・・・・ 「太陽がいっぱいだ ・・・・ 今までで最高の気分だよ ・・・・・・」

 そう言えば ・・・・ 最近のお天気も、ちょっと違う意味で太陽がいっぱいです.



 さて、素敵な映画がゾクゾクとリマスターされていますが、ボクの観たいのは ・・・・・・・
 "暗殺の森" 、 "ワーテルロー" 、 "戦争と平和(セルゲイ・ボンダルチュク)" 、 "冒険者たち(Blu-ray)" ・・・・・


 このあたりの映画、出ないかな〜〜.

フランス映画

 一昔前、 甲斐バンド って人気ありましたよね.
 彼らの初期の曲で "ポップコーンをほおばって" という曲があります.
 これ実はシングル・レコード (ドーナツ盤と言われるもの) の B 面の曲なのですが、結構いいんです.
 特に出だしの 「映画を見るならフランス映画さ ・・・・・・・・」
 このフランス映画って、きっと ヌーヴェル・ヴァーグ のことを言っているんだろうななんて思いながら聴いていました.



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 そこで、この "死刑台のエレベーター" です.
 もうこれは最高です.
 退廃的なムードの中、だんだん息苦しくなっていくような、上質のミステリー ・・・・・・・・
 そして モーリス・ロネ と ジャンヌ・モロー がいいんだな.
 特に ジャンヌ・モロー の仕草や話し方が、本当のオトナの女って感じで、ゾクゾクしてしまいます (いやらしい意味ではありませんよ) .

 原作は ノエル・カレフ の小説で、この原作がまた非常に面白いんです.彼のミステリーでは "その子を殺すな" が有名ですが、もともとは小説家ではなく、映画の脚本などを手がけている映画人のようです.

 そしてこの映画のもうひとつの魅力は、 マイルス・デイヴィス の音楽でしょう.
 ジャズとしてはそんなにいいとは思いませんが、これが映像と一緒になると、映画の緊迫感なのが一層増して、この映画には不可欠なものになっています.
 "墓にツバをかけろ" 、 "殺られる" 、 "「危険な関係" といったこの頃の映画 (なにか B 級映画みたいですが) 、みんなジャズが強力なインパクトを与えていました.

 こういう上質の映画って、最近少なくなりましたねー.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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