ラウンド・ミッドナイト

Our Man In Paris

  ・ ・ ・ ・ ・



 今週はお仕事が結構忙しく、夜も送別会などの飲み会が複数.
 なかなか、早く家に帰っててのんびりという訳にはいきません.
 今夜も定年退職される方の送別会で 22:30 頃のお帰り.
 ようやくこの一週間が終わったという感じです.

 明日はお休みなので多少夜更かししても OK .
 数日にわたって少しずつ書きためておいた記事をまとめて、ブログを仕上げてます.


 今年の目標、映画鑑賞のほうもここにきてガックリペースダウン.
 ヤバいです ・・・・・・・
 250 本も厳しそうな気配になってきました.
 とりあえず明日明後日の二日間は引き籠ってガッツリ映画観ることにしよう.



 さて、ブログの右側に表示されている "人気記事" ですが、ここにきて前に書いた "ラウンド・ミッドナイト" がなぜかアクセス急増でビックリ. 

 かなり前に書いた記事ですし、自分でも 「なんで ・・・・」 って感じでちょっと驚き.
 ということで、火曜日の夜久しぶりに DVD を観てみました.



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 やっぱり本当のミュージシャンの演奏シーンは違います.
 錚々たるメンバーが出ているので、多くの演奏シーンを観ているだけでも楽しめます.


 "最強のふたり" に出ていた フランソワ・クリュゼ も若いなぁ.
 久しぶりに見る クリスティーヌ・パスカル は、相変わらずステキです.



  ・ ・ ・ ・ ・



 今日のアルバムは、タイトルからまんまそんな感じ.
 演奏も、そんな映画の場面を切り取ったようなアルバム.

 ハード・バップ華やかしき頃の、パリの香りのするアルバムなのです.






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  " Our Man In Paris / Dexter Gordon "





  1. Scrapple From The Apple
         (C.Parker) ・・・・・ 7:21
  2. Willow Weep For Me
         (A.Ronell) ・・・・・ 8:46
  3. Broadway
         (H.Woode-T.McRae-B.Bird) ・・・・・ 6:43
  4. Stairway To The Stars
         (M.Parish-M.Malneck-F.Signorelli) ・・・・・ 6:56
  5. A Night In Tunisia
         (D.Gillespie-F.Paparelli) ・・・・・ 8:15





  Dexter Gordon (ts), Bud Powell (p), 
  Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)
  Recorded at CBS Studios, Paris, France, May 23, 1963.








 このアルバムもボーナス・トラックが入っているものがありますが、ボクの持っているものはオリジナル版と同じ構成の国内盤.
 こういうボーナス・トラックが入っているのがいいか、悪いかというところも意見の分かれるところですね.

 オリジナル云々 (と言っても CD の段階でアウトのような気がしますが) 言わなければ、他のテイクが入っているほうがラッキーじゃないかなってボクは思います.
 特に好きなミュージシャンだったら、他の演奏も聴きたいと思うのはきっとみんな同じ気持ちじゃないでしょうか.




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 メンバーこそ違えども、まさに映画の世界がこのアルバムには再現されているようです.
 まぁ映画のベースが デクスター・ゴードン や バド・パウエル がいた頃の パリ のを様子を描いているようなので、当然と言えば当然なんだけれど.


 このアルバムで演奏されるのは、全曲ハード・バップ時代の有名な曲ばかり.
 所説によると、ピアノは最初 ケニー・ドリュー だったのが急遽 バド・パウエル に変更になり、すでに精神的にも健康と言えない状態の バド・パウエル がオリジナルなどを短期間で覚えることができなかったため、こういうビ・バップ の代表曲を選曲したようなことが書かれています.
 久しぶりにライナーノーツ読みました (笑)


 この頃 バド・パウエル は 精神分裂病 (今で言う 統合失調症) を患っており、その治療として 電気ショック療法 を受けたことがあるようです.
 この 電気ショック治療 は患者にかなりの苦痛を与えることが多く、その後の抗精神薬等の薬剤の登場により、一般的にはあまり耳にしなくなりました.
 そんなこともあってか、 "Nica's Three Wishes" のなかで バド・パウエル は 「医者に診てもらったり、病院へ行ったりしなくていい状態」 と願いを語っていました.


 ここでの バド・パウエル のピアノはどうなんだろう.
 "Stairway To The Stars" の出だしにしてもボクはそんなにいいとは思えないのですが、まぁ好き嫌いは聴く人次第だから.



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 最近、ブロ友へのコメントでライナーノーツあまり読まないことを書いたら、 「そんな人初めて ・・・・・ 」 といった感じでビックリされちゃいました.
 やっぱり、アルバムとか買うとみんなライナーノーツきちんと読んでいるのかなぁ.


 ボクの批評家嫌い、ライナーノーツ嫌いのことはずっと前に書きましたが、それでも最近は遥か昔のように ・・・・・・・ ジャズを聴き始めていろいろな知識を蓄えようとガンガン読み漁っていた頃のように、少しずつ書籍に目を通したりもしています.
 そうは言っても、多くのジャズ・ファンほどの知識もウンチクも持ち合わせてはいませんが.


 相変わらずライナーノーツはほとんど読まない状態 (笑)
 ブログの記事を書く時でも、読んだり読まなかったり ・・・・・・・・ 字が小さいというのが一番の原因かもしれません.


 批評家嫌いは ・・・・・・・・・
 まぁ 小川さん との出会いがあったから、いままでのようなとんがり方はしていません.
 おまけにこの出会いから、どうもジャズ関連書籍を買うようになった気もします.


 それでも今だに、評論家諸氏の意見を参考にアルバムを買うことはほとんどありません.
 だからいつまで経っても 聴かず嫌い な訳でして ・・・・・・・・


 ・・・・・・・・・・・・ 話がまた違う方に行ってしまいました.



Dexer Gordon 002

 このアルバムに入っている "Stairway To The Stars" はとてもステキな曲で、ここでの演奏もとても素敵なのです.
 全体的にアップテンポにブローしまくる演奏が続くので、この曲になった時には微妙にホッとしてたりします.



 元々、デクスター・ゴードンのテナーはそんなに好きなテナーとは言いかねます.
 どちらかというと少し前まで敬遠気味.

 うまいのはわかるのですが、結構吹きまくる演奏が多いのでちょっと ・・・・・・ という感じでした.
 数年前から Blue Note を集め始めてから Blue Note 盤は聴くようになってきたものの、他のレーベルの演奏に至ってはまったく状態.
 音も豪放な感じで ソニー・ロリンズ にとても似たイメージを抱いています.


 このアルバムのようにハード・バップ (ビ・バップ) してます的な演奏はやっぱりちょっと ・・・・・・・ たまに聴くにはいいんですがね.
 だから 4 曲目の "Stairway To The Stars" でホッと一息ついたりしちゃうのです.


 ただ、これがもう少し 新主流派 的演奏になると印象がガラリと変わります.
 "One Flight Up (BLP-4176)" に入っている "Tanya" なんてもう ・・・・・・・・ 超 カッコよくって、大好きなんですから.



  ・ ・ ・ ・ ・


 
 さって、 Blue Note と言えば ・・・・・・・・・

 創立 75 周年を記念して 2013 年から発売されていた ブルーノート・ザ・マスターワークス・シリーズ ですが、 3 月 25 日に "第 5 期" 50 タイトルが発売になります.



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 今回がシリーズ最終ということで、 4000 番台ばかり.
 持っていないアルバムが約 20 枚ほどありました.



 持っていないアルバムのうち欲しいと思うのは 5・6 枚 ・・・・・・・

 できれば欲しいんだけれど ・・・・・・・・・・・

 いかんせん、お金がない ・・・・・・・・・・・



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 さらに ・・・・・・・・・


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 こんなのや ・・・・・・・・・


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 こんなものや ・・・・・・・・・


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 おまけに ・・・・・・・・・


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 ・・・・・・・・・・・ orz


 恐るべし ユニバーサル・ミュージック・ジャパン .

 いくら廉価価格とは言え ・・・・・・・・・・・ 終わった感ありあり.


 とても、無理 ・・・・・・ !!


 今月から 5 月にかけてはいろいろ物入りで、とても CD 購入にお小遣いを回す余裕がない.

 ・・・・・・・・・ ここはじっと我慢するしかないなぁ.



 お金と一緒に出るのはため息だけです ・・・・・・・・・・ ハフッ



  ・ ・ ・ ・ ・

最強のふたり

 とりあえず今日の午前で、お仕事の一山を越えました.
 まだいくつか山が待ち構えていますが、とりあえず一つ目を乗り越えたので、午後はまったり映画でも観ようと.

 ちょうどひと月くらい前に公開されたので、もうやっていないかと思いましたが、今だに回数も多いところを見ると結構評判がいいのかもしれません ・・・・・・ 今日も平日の午後というのに 10 人くらいいましたから.

 この映画は前から観ようと決めていた映画、話題の映画が数本ある中でこの映画を選びました.





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     " 最強のふたり (Untouchable) "






   監督 : エリック・トレダノ 、 オリヴィエ・ナカシュ
   脚本 : エリック・トレダノ 、 オリヴィエ・ナカシュ
   製作 : ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ 、 ヤン・ゼノウ 、
         ローラン・ゼイトゥン
   出演 : フランソワ・クリュゼ (フィリップ)
        オマール・シー (ドリス)
        オドレイ・フルーロ (マガリ)
        アンヌ・ル・ニ (イヴォンヌ)
        アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ (エリザ)
        トマ・ソリヴェレス (バスティアン)
        シリル・マンディ (アダマ)
        ドロテ・ブリエール (エレノア)
   音楽 : ルドヴィコ・エイナウディ
   撮影 : マチュー・ヴァドピエ
   編集 : ドリアン・リガル=アンスー
   美術 : フランソワ・エマニュエリ
   配給 : ゴーモン 、 ギャガ
   日本公開 : 2012 年 9 月 1 日
   上映時間 : 112 分






 
 さしずめ "手におえない二人" といったところでしょうか、邦題の "最強のふたり" はちょっとよくない題名じゃないかとボクは思っています.
 タイトルとこのポスターだけだったら、ひょっとするとドタバタ・コメディか・・・・なんて印象を受けます.
 そう思い始めると、なぜか車いすの フランソワ・クリュゼ が、 ダン・エイクロイド に見えてしまったりして (笑).



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 いきなりネガティブな批評で入ってしまいましたが、この映画はよかった ・・・・・・ 観てよかったなぁ.
 "ハンガー・ゲーム" 、 "ボーン・レガシー" といった話題作がありますが、どうもこれらの評判があまりよくない.
 結果的に大正解だったような気がします.
 大好きな "バグダット・カフェ" 的な映画かもしれません ・・・・・ 派手なアクションはないし、適度に笑いがあって、ウイットに富んだ会話もあったり、陰には深刻な部分もあったりして.


 冒頭のシーンからとても素敵なんですね.
 特に音楽がきれいです ・・・・・・ ピアノのメロディがとても素敵です.
 何となく "ピアノ・レッスン" を連想してしまいました ・・・・・・ あれほど究極の愛の形が描かれてもいませんし、ストーリーも重くはありませんが.
 あの "ピアノ・レッスン" の主題曲 ・・・・・ Michael Nyman が作曲した "The Heart Asks Pleasure First (楽しみを希う心)" は、ボクの好きな映画音楽の一曲です.
 たしか、主演の ホリー・ハンター 自身が弾いていたんじゃなかったっけ.
 内容が内容だけに、あの哀愁を帯びた旋律が心にズシ〜〜ンときました.


 ボクがこの "最強のふたり" を気にいったのは、このピアノによる音楽がとにかく素敵だったから.
 ついさっき気がついたのですが、この映画の冒頭の 5 分間が "Yahoo! 映画" で観ることができました.
 冒頭の部分だけ観ると、 「どんな映画 ???」 ってきっと思うかもしれません.
 映像とバックに流れる曲が妙にアンバランスで ・・・・・・ まぁそこがいいんですがね (笑)
 

 
intouchables004

 キワドイセリフのせいか PG12 指定になっていますが、まったく下品な感じがありません.
 逆に 「3P ・・・」 と返すような言葉のやりとりがおしゃれにさえ思えてしまいます.


 実話に基づいたストーリーで、エンディング・テロップにも本人たちが少し映ります.
 そうはいっても映画用にかなり脚色してある感じがあり、それはないだろうと思うような場面もありましたが、どこかほのぼのとしたやわらかな感じで全体が包まれていました.
 ドリスの家庭や弟のことも、一歩間違えるとかなりシリアスな感じになってしまうのですが、そのあたりをあまり突っ込まずにさらりと物語を進めてしまっています ・・・・・・・ これはこれでいいんじゃないでしょうか.
 至る所でニヤッとし、気がついたらあっという間の 2 時間でした.




 主演の フランソワ・クリュゼ は、 "ラウンド・ミッドナイト" で デイル (デクスター・ゴードン) に夢中になるデザイナーの フランシス 役を演じていました.
 そんな "ラウンド・ミッドナイト" もざっと観直してみたら若くてびっくり、当然ですが "最強のふたり" の フィリップ とは印象が全く違いました.
 この フランシス 役の演技もよかったですよ.

 ドリス 役の オマール・シー はこの映画でいくつかの賞を獲っています.
 この俳優さん ・・・・・ コメディアン でもあるようですが、ボクは初めて観ました.
 日本の下らない芸人達とは全然違いますね.
 この俳優のシリアスな部分の演技がボクは好きです.



intouchables003

 夜明け前の川のほとりを二人でいる場面は、まるで "ベンジャミン・バトン" の朝焼けの海を眺める場面のような感じ.
 エンディングはボクが途中で予想したとおりでしたが、まぁそれもいいでしょうね.
 最後の場面でも ダンケルク の海もとてもきれいでした.




 さて、明日はちょっとドライブして某イベントの打ち合わせ.
 天気もよさそうなので、自動車道は最小限にしてのんびりドライブでもしてきます.


 でも ・・・・・・・ 映画の中の マセラティ のエンジン音がどうも残っています.
 ついついボクの Type-R にもムチを入れてしまいそうです ・・・・・・・・・・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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