レイチェル・ワイズ

女王陛下のお気に入り

  ・ ・ ・ ・ ・ ・


 今朝も青空です.
 望遠で 蓼科山 を撮ってみました ・・・・ パジャマで寝室の窓開けての撮影ですが (笑)




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 ● EOS 5D Mark lV + EF 70-200mm F2.8L IS lll USM: F6.3 1/640秒 ISO-100 WB-AW 70mm ●

 ここ数日いいお天気が続いていますが、日中の最高気温も一桁台になってしまいました.
 確実に寒くなってますねぇ.
 昨日ボクの友達が近所のゴルフ場に行ったようですが、朝は雪降っていたそうです.


 火曜日もいいお天気だったので、思い切ってスタッドレス・タイヤに履き替え.
 少し早い気もしますが、寒い日に交換するよりは暖かい日にしてしまうほうがいいで、毎年いつも早めの交換.



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 ● 2019.11.18 : EF 16-35mm F4L IS USM: F8.0 1/800秒 ISO-100 WB-AW 16mm ●

 これでとりあえず冬の準備も完了.

 今年も暖冬のようなのですが、スキー場はどうなんだろう.
 今年もスキー場に撮影に行くので、早く全面真っ白になればいいんだけれど.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 そんなタイヤ交換の前に映画鑑賞.
 この映画は劇場で観るつもりでしたが、気が付いたら上映終了.

 Blu-ray 購入しようか迷ってましたが、 WOWOW オンデマンドで公開になったので、さっそく観てみました.






The Favourite 0010
 (C)2018 Twentieth Century Fox





  " 女王陛下のお気に入り "





  監督: ヨルゴス・ランティモス
  脚本: デボラ・デイヴィス 、 トニー・マクナマラ
  製作: セシ・デンプシー 、 エド・ギニー 、
      リー・マジデイ 、 ヨルゴス・ランティモス
  製作総指揮:
      ダニエル・バトセク 、 デボラ・デイヴィス 、
      ローズ・ガーネット 、 ケン・カオ 、
      アンドリュー・ロウ 、 ジョシュ・ローゼンバウム
  原題: "The Favourite"
  出演: オリヴィア・コールマン (アン女王)
      エマ・ストーン (アビゲイル・メイシャム)
      レイチェル・ワイズ (マールバラ公爵夫人 サラ)
      ニコラス・ホルト (ロバート・ハーレー)
      ジョー・アルウィン (サミュエル・マシャム大佐)
      マーク・ゲイティス (マールバラ公爵ジョン)
      ジェームズ・スミス (シドニー・ゴドルフィン )
      ジェニー・レインズフォールド (メイ)
  撮影: ロビー・ライアン
  編集: ヨルゴス・モヴロプサリディス
  配給: 20 世紀フォックス
  日本公開: 2019 年 2 月 15 日
  上映時間: 120 分





The Favourite 0018
 (C)2018 Twentieth Century Fox

 この映画、予告編程度の情報しかなかったのでもっともっとコメディ・タッチだと思ってました.
 もちろん至る所に、ウィットの効いた演出があったりしてニコッなのですが、かなりダークなドロドロの愛憎劇です.
 「大奥」 のような、というような表現がどこかでされていましたがまさにその通りって感じ.
 そんなドロドロの恋愛感情が政治に介入しまくりなのです.


 今年の 第 91 回 アカデミー賞 で最多の 10 部門にノミネートされていました.
 結果的に 主演女優賞 のみの受賞でしたが、評論家たちの評価はとても高かった映画.


 観終わった後に知ったんですが、なんとこの映画の登場人物たちはみんな実在の人物たちらしい.
 もちろん映画ですのでいろいろ脚色はしてありますが、 アビゲイル も実在の人物とはビックリ.




The Favourite 0012
 (C)2018 Twentieth Century Fox

 そんな アカデミー賞 主演女優賞 を獲得したのが アン女王 を演じた オリヴィア・コールマン . 
 イギリス の女優さんですが、この方の映画は今まで一本も観たことがなくこの映画で初めて.
 だから アカデミー賞 受賞式でも見たことない顔だなぁ ・・・・・ なんて.


 この映画ではまさに怪演ですね.
 いろいろなトラウマ抱えてる アン女王 は感情的に威張り散らかしたりするものの、実権を握っているのは サラ .
 いろいろなところで優柔不断さが表れてしまいますね.

 アン女王 は病弱で頭の回転も速そうじゃない、ただ終盤は サラ や アビゲイル の言われるままだった姿が違ってきていました.

 最後の場面、二人の表情の変化がもすごく意味深でした.




The Favourite 0017
 (C)2018 Twentieth Century Fox

 サラ を演じたのは レイチェル・ワイズ 

 "ハムナプトラ" シリーズのヒロインを演じていたので、彼女のことは覚えてました.
 彼女の代表作品は アカデミー賞助演女優賞 を獲得した "ナイロビの蜂" ですが、この映画もずっと前から観たいと思っているんだけれど ・・・・・・ 観れてない.


 この映画での サラ は女王に対してもズバズバ意見言います.
 そして政治を実質執り行っているといっても過言ではないかな.
 まぁその根底には肉体関係で成り立っている部分があるのかもしれませんが.

 かなりプライドも高そう ・・・・ それだけに アビゲイル の登場でそれまでの立場やプライドまでもズタズタに切り刻まれてしまう.
 それでもラストではまだ強がっていますが.

 実在の人物も追放され ヨーロッパ 旅行 (お金はかなり持っていたようですね) 、 アン女王 死去の後イギリスの戻りそれなりの立場に復帰したようです.



The Favourite 0016
 (C)2018 Twentieth Century Fox

 ボクの推してる エマ・ストーン .
 映画の中の アビゲイル ですが、最初は結構可哀そうだなぁ ・・・・ きっとこの先女王様に気に入られてハッピーエンドなのかななんて思っていたんだけれど、したたかさがどんどん出てきて、最初のイメージとガラリと変わってきます.

 感情移入していたはずなのに、いつの間にか嫌な女って感じに、観ている方の気持ちも変わっていきます.
 この映画では、 アビゲイル だけでなくほかの二人もに対しても、観る側の感情がどんどん変化していくようにも思います.


 嫌々足をさすっていた顔でしたが、主従関係をはっきりさせるような現実を突きつけられだんだん変わっていく.
 アン女王 もアビゲイルを蔑むような攻撃的な顔から、どこかうつろに遠くを見つめる視線に変わっていきエンディング.




The Favourite 0015
 (C)2018 Twentieth Century Fox

 すごく意味深な終わり方をします.
 ドロドロした内容なのですが、映画としてはとても楽しめた映画でした.


 この映画でちょっと気になるのが、ところどころで魚眼レンズで撮った対角線魚眼の映像が入っているところ.
 どういう意図なのかはわかりませんが、奥行きのある独特な雰囲気の映像がちょっと面白かった.



 エンディングでは "Skyline Pigeon / Elton John" が使われています.
 この曲は彼のファーストアルバム "Empty Sky (エルトン・ジョンの肖像)" に入っていた曲.
 ハープシコードをバックにきれいな曲ですね.

 この曲は 1973 年に発売されたシングル盤 "Daniel" の B 面に収められてました.




Elton001
 ● "Empty Sky (1969)" ●

 この曲の後もテロップのバックに鳥のはばたきや鳴き声、風の音などいろいろな音が聞こえ、テロップ終わったらまた映像になるのかと思っていました.

 でもそのまま終わってしまいましたね (笑)


 あの音の意味は何なんだろう ・・・・・・・




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 最近空いた時間は、部屋でのんびり写真眺めたり、本を読んだり ・・・・・




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 木村伊兵衛 の書籍は写真集ではなく図録です.

 写真集は結構いいお値段しますのでなかなか買えず、いろいろ探していて見つけたものです.
 写真の印刷は写真集ではないのでそれなりになってしまいますが、しっかりした製本で紙も厚く、写真も主だった作品が結構入っているので、十分満足できます.

 初めてこの図録観たときに、ページめくっていたらいきなり 「信州 上田」 なんて写真が出てきてビックリ.
 今からちょうど 70 年前の 上田 だから場所はさっぱりわかりません.
 でもこの写真、子供たちの笑顔が素敵すぎる.



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 こんな古い写真見ながら、ちょっとモノクロのお勉強中なのです.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Norah Jones




 昨日の土曜日の午後、仕事の関係で市民の皆様に 2 時間弱のプレゼン.
 ボクにとっては今月の大きなイベントの一つでしたが、まぁ好評のうちに終了.
 昨年 5 月頃から準備していたので、ようやく終わった感です.



 ということで、今日は朝から気分的にものんびりなのです.
 普段聴かないアルバムを BGM にブログ更新です.





 休日の朝はこういったちょっと緩めのアルバムがマッチするなぁ.
 ただし、今日のメインはこのアルバムではなくて、映画のことです.





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  " The Fall / Norah Jones "




  Disk 1
  1. Chasing Pirates
  2. Even Though
  3. Light As a Feather
  4. Young Blood
  5. I Wouldn't Need You
  6. Waiting
  7. It's Gonna Be
  8. You've Ruined Me
  9. Back To Manhattan
  10. Stuck
  11. December
  12. Tell Yer Mama
  13. Man Of The Hour



  Disk 2  "Live at The Living Room"
  1. It's Gonna Be [Live]
  2. Waiting [Live]
  3. You've Ruined Me [Live]
  4. Jesus, Etc. [Live]
  5. Cry, Cry, Cry [Live]
  6. Strangers [Live]






 2009 年に発表した彼女自身 4 枚目のアルバム.
 作曲はほとんど ノラ・ジョーンズ で、演奏者は演奏ごとの変わっているので今回はすべて割愛しました.





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 このアルバムは なんとなく買った 感のとても強いアルバム.
 さらにどうしてわざわざ 2 枚組のデラックス・エディションなのか ・・・・・・・ よく覚えていません.

 普通のアルバムだったら、輸入盤で 1,000 円前後で購入できます.
 
 きっと "Live at The Living Room" とサブタイトルの付いたライブ演奏を聴いてみたいと思ったからだろうか.


 2002 年のデビュー・アルバム "Come Away with Me" が大ヒットし、それではと思い購入し聴いてみたら、ジャズとはちょっと違うかもしれないけれど思いのほかよかった.
 それでこのアルバムも購入したような感じだったかな.


 で、その 2 枚目のライブが微妙にいいんですよね.
 3 曲目までは "The Fall" からで、残りの 3 曲は誰か (笑) のカバー.
 ボクは特に最後の "Strangers" が好きです.



 このアルバムもおおよそジャズとは言い難いけれど、彼女独特のホンワカした雰囲気が漂っています.
 のんびり過ごす休日には微妙にマッチするのです.






 今日の本題はここから.
 彼女の主演した映画のお話しです.
 おまけに監督がボクの大好きな ウォン・カーウァイ .





My-Blueberry-Nights-001






  "マイ・ブルーベリー・ナイツ"




  監督 : ウォン・カーウァイ
  脚本 : ローレンス・ブロック 、 ウォン・カーウァイ
  原案 : ウォン・カーウァイ
  製作 : ジャッキー・パン 、 ウォン・カーウァイ
  原題 : My Blueberry Nights
  出演 : ノラ・ジョーンズ (エリザベス)
       ジュード・ロウ (ジェレミー)
       ナタリー・ポートマン (レスリー)
       レイチェル・ワイズ (スー・リン)
       デヴィッド・ストラザーン (アーニ)
  音楽 : ライ・クーダー
  撮影 : ダリウス・コンジ
  編集 : ウィリアム・チャン
  配給 : アスミック・エース
  日本公開 : 2008 年 3 月 22 日
  上映時間 : 95 分





My-Blueberry-Nights-009

 映画の中で初めて彼女を観たのは "トゥー・ウィークス・ノーティス (Two Weeks Notice)" でした.
 映画は サンドラ・ブロック と ヒュー・グラント が共演したロマンティック・コメディで、まぁ普通の映画でしたが、そのワンシーンでピアノの弾き語りをしていたのが ノラ・ジョーンズ .
 この時はまさかこんな映画に出ているとは思ってもいなかったので、ビックリ.

 こちらの "マイ・ブルーベリー・ナイツ" はそんな端役ではなく、堂々たる主演.
 彼女の音楽のような独特の雰囲気を持った演技です.

 ただし映画自体は万人受けするような感じじゃないかな.
 公開当時は印象的なキス・シーンのポスターなどで女性客がかなり入ったようですが、そこは ウォン・カーウァイ ですので ・・・・・・・・ .




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 この映画の中で、ボクが変に気に入っているところがヘア・スタイル.
 特に ジュード・ロウ 、 ナタリー・ポートマン 、 レイチェル・ワイズ のヘア・スタイルがいいなぁ.

 ジュード・ロウ は結構好きな男優.
 何といっても一番は "コールド・マウンテン" .
 ああいったシリアスな演技だけではなく、この "マイ・ブルーベリー・ナイツ" のようなもう少し軽めの演技もでき、そっちのほうがボクは好きです.

 シャーロック・ホームズ の ワトソン 役もよかった ・・・・・・ そういえばもう続編はないのかな.




My-Blueberry-Nights-007

 この映画の ナタリー・ポートマン 、とてもキレイです.
 一番輝いている時期じゃないかなぁ.
 おまけにこのヘア・スタイルがとてもいい.
 こういったショートヘアが似合うのも、きれいな顔立ちだからでしょうね.

 着ている服なんかはちょっとチープな感じなんだけれど、彼女が着ると全然ステキに見えちゃいます.




My-Blueberry-Nights-0010

 レイチェル・ワイズ も微妙な役柄でした.
 演じた スー・リン のヘア・スタイルも、ボクは何気に気に入っています.

 ステキなヘア・スタイルではなく、どこかボサッとした感じで生活が何となく見えてくるような感じ.
 このあたりのちょっとしたところが、ボクはグッとくるんだなぁ.

 ちなみに レイチェル・ワイズ は、 007 シリーズの ダニエル・クレイグ の現在の奥さんだそうです.



 
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 ジェイソン・ボーン シリーズで ノア・ヴォーゼン を演じている デヴィッド・ストラザーン .
 最初なかなか思い出せませんでした.

 ボクのイメージだと、彼の場合は白髪の混じった知的な紳士のイメージだったので.

 結構なダメダメぶり.
 それでもとても印象に残る演技です.




My-Blueberry-Nights-006

 ウォン・カーウァイ の映画は、登場人物がとても少ない.
 この映画でも他の登場人物が数人いるのですが、メインとなるのはこの 5 人.
 言葉だけではなく微妙なしぐさや視線、そういった映像の表現がボクのお気に入りです.


 映画の中では ウォン・カーウァイ 独特な色彩感覚や映像表現を観ることができるのですが、過去の一連作品で撮影を担当していた クリストファー・ドイル ではないので、そのあたりの表現が以前の映画とはちょっと違うかなぁという感じなのです.
 ボクは クリストファー・ドイル の表現がずっと好きだったので ・・・・・・・・ もうちょっと違う映像でもよかったのかなぁ.


 ロード・ムービーと言えばいいのかな.
 ビックリしたのは "モーターサイクル・ダイアリーズ" の主題曲 "De Usuahia a la Quiaca"が途中で堂々と使われていたことです.
 これにはビックリ.
 とても印象的なシーンにあの曲なんだもの.
 イントロ流れ出した時に 「うっそー」


 エンディングのテロップにもきちんと出ています.
 当然許可は取っていると思うんだけれど、あの曲はすごくインパクトがある曲なので "モーターサイクル・ダイアリーズ" の映像がついついオーバーラップしちゃいますね.


 映画全体としては好き嫌い ・・・・・・・ はっきりしないイメージを受ける映画かもしれません.
 ボクのように とりあえず ウォン・カーウァイ 的な人には受け入れられそうですが、そうでない人にはどうなのかな.





 ということで ノラ・ジョーンズ にちなんだ二つの話題でしたが、以前 "Come Away With Me" のアルバムのことを書いたのが、今日と同じちょうど 4 年前の 2 月 7 日でした.


 これは完全なる偶然の一致でした.



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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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