職場の後輩女子がブログを始めました.
 ボクと同じ Livedoor Blog なので、ボクが少しずつ教えてあげて、一応ブログらしくなりました.
 そう言えば、ボクも数年前にブログ始めた時は、わからないことだらけ ・・・・・ 彼女にいろいろ教えながら、そんなことをふと思い出しました.

 それにしてもそのブログの文章がぶっ飛んでいて ・・・・・・ 笑えちゃいます.
 そんな始めたばかりのブログなのですが、なぜか拍手の数がボクと同じくらい ・・・・・・・・ 結構ショックだったりして (涙) .





 どうも最近、いい映画がないなぁ ・・・・ と感じてしまう今日この頃なのであります.
 お金もたくさんかけて、 CG なんかも使ってとてもきれいな映像だったりするのですが、なんとなく観終わってしまった、という感じの映画が多い.

 
 昨年発売された "死ぬまでに観たい映画 1001 本 (改訂新版) " の最初に出ている映画は、先日観た "Hugo" にも登場した ・・・・・ というか、あの映画の本題でもある ジョルジュ・メリエス の "月世界旅行" 、そしてこの本の表紙カバーを飾り、最後のほうに紹介されているのが "ブラック・スワン" .
 ちなみに、この本で紹介されている映画の 1/3 くらいは観たいとも思わない映画でした (笑) .
 この本のコンセプトは、「単に名画を選び出して紹介するのではなく、読者を刺激して映画への興味を書きたてることを目指している・・・・・」 と、総編集の スティーヴン・ジェイ・シュナイダー が書いています.
 でも、どうみても 「二度と映画を観たくなくなるような映画」 も紹介されているんですよね.
 なんだかんだ言いながらも、暇があるとついパラパラめくってしまう本なのです.




 "ブラック・スワン" ・・・・・・・・ 2011 年を代表する映画の一本.
 ボクはこの映画 ・・・・・ ちょっと好きかも.
 ただ、公開時はあまり観たいと思わず、劇場にももちろん行きませんし、映画に関しての情報も予告編程度しかありませんでした.

 ついこの頃、 Blu-ray 購入してようやくこの映画を観ましたが、ほとんど白紙の状態からの鑑賞です.
 こんな感じの鑑賞が、映画を観ながらワクワクできるので本当はいいんですが、最近はあまりにも情報過多 ・・・・・ まぁそれだけにつまらない映画を観ることも少なくなるというメリットもあることはあるのですがね.






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        " Black Swan "




   監督 : ダーレン・アロノフスキー
   脚本 : マーク・ヘイマン、 アンドレス・ハインツ、
         ジョン・J・マクローリン
   原案 : アンドレス・ハインツ
   製作 : スコット・フランクリン、 マイク・メダヴォイ、
         アーノルド・メッサー、 ブライアン・オリヴァー
   製作総指揮 :
         ジョン・アヴネット、 ブラッド・フィッシャー、
         ピーター・フラックマン、 アリ・ハンデル、
         ジェニファー・ロス、 リック・シュウォーツ、
         タイラー・トンプソン、 デヴィッド・スウェイツ
   出演 : ナタリー・ポートマン (ニナ・セイヤーズ)
         ヴァンサン・カッセル (トマス・ルロイ)
         ミラ・キュニス (リリー)
         バーバラ・ハーシー (エリカ・セイヤーズ)  
         ウィノナ・ライダー (ベス・マッキンタイア)
   音楽 : クリント・マンセル
   撮影 : マシュー・リバティーク
   編集 : アンドリュー・ワイスブラム
   配給 : フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、
         20 世紀フォックス
   日本公開 : 2011 年 5 月 11 日
   上映時間 : 108 分


   アカデミー賞主演女優賞受賞 ・・・ ナタリー・ポートマン
   アカデミー賞 撮影賞ノミネート ・・・ マシュー・リバティーク   
   アカデミー賞監督賞ノミネート ・・・ ダーレン・アロノフスキー
   アカデミー賞編集賞ノミネート ・・・ アンドリュー・ワイスブラム
   アカデミー賞作品賞ノミネート ・・・ "ブラック・スワン"







 ボクはバレエまったくわかりません ・・・・・ 観たこともないし、バレエ音楽も聴いたこともなし.
 映画冒頭、夢の中でのバレエ・シーンの手の表現の美しさ ・・・・・・ 一気に映画に引き込まれていきます.
 この映画全編に映し出されるバレエ・シーンはとても素敵です.
 そして音楽もまた素敵です.


 上質のスリラーのように、精神的にジワジワと恐怖感を煽ってきます.
 そう ・・・・・・・・ サスペンスというよりは、スリラーのほうが合っているかな.
 このあたりのいろいろな要素のバランスが、何とも言えず絶妙なのです.




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 主役の ナタリー・ポートマン は "スター・ウォーズ エピソード 1-3 " の "パドメ・アミダラ" の役で有名.
  ・・・・・・ ですが、ボクの印象に残っているのは "レオン" での マチルダ であり、南北戦争を背景にした "コールド・マウンテン" での サラ .
 特に "コールド・マウンテン" は、映画自体が暗く重めの映画で、好んで観ようとは思わないのですが、なぜか心に残っています.

 
 そしてもう一人 ・・・・・ ヴァンサン・カッセル ですが、彼の映画は結構観ました.
 "ドーベルマン" 、 "エリザベス" 、 "クリムゾン・リバー" 、 "ジェヴォーダンの獣" 、 "アレックス" ・・・・ そんなに多くの映画に出ている訳ではないので、それを考えると結構観ているほうかな.
 一番印象深いのは、 "ドーベルマン" ですね.
 この映画、映像もストーリーもぶっ飛んでいました.
 彼は何本かの映画で、実際の奥さん モニカ・ベルッチ と共演しており、この "ドーベルマン" でも一緒に出ています.
 この モニカ 演ずる "ナット" が、これまた強烈な個性でした.



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 "ブラック・スワン" に話を戻しましょう ・・・・・・・
 アカデミー主演女優賞を獲得したことでもわかるように、とにかくこの映画での ナタリー・ポートマン は素晴らしい.
 バレエのシーンはもちろんですが、女優としての演技も素晴らしい.


 精神的な崩壊を、うまく映像にしています ・・・・・ 引っかき傷や、交差する現実と幻想など.
 そして映像的には、カラーなのにどこかモノトーンに近いような感じを受けてしまいます.
 ただ、彼女の部屋だけはピンクを主体とし、縫いぐるみなど少女趣味的なものが置いてあるというのが結構キーポイントだったりもします.


 一人のバレリーナの姿を描いてはいるものの、単なるバレエ映画ではもちろんありません ・・・・・ 逆に言うと、どんな職業だってこのテーマで問題なく映画にできたようにも思えます.
 最初から最後まで、一気に物語に引き込まれてしまう映画です. 
 暗くて、重い映画なんですが、観終わっての不快感というものは、ボクにはあまりなかった映画でもあります.




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 監督は ダーレン・アロノフスキー ・・・・・・ そう言えば、彼の監督作品 "レスラー" をまだ観ていませんでした.
 たまにはレンタルでもして見て観ようかな.