先週 「上腕骨外側上顆炎」 の診断を受けました.
 俗に言う 「テニス肘」 !!


 床にあるカメラなどを持ち上げようとすると、激痛で持ち上げることができません.


 テニスなんてもう何十年もやっていませんし、写真撮る前の手首ブラブラ準備運動のせいでもありません.
 原因はパソコンのし過ぎ ・・・・・ 最近これでこの症状になる方が増えているようです.




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 治療は湿布と安静で、できるだけ右手を使わないで負担掛けないようにするのが大事のようですが、右手はどうしても使ってしまいますよね.

 そんな今も、結局 PC でブログ書いたりしてますし.






 さて水曜日から一泊で 東京 でした.
 一番の目的でもある EOS学園 については 前回 書きましたが、折角の 東京 なので他にも目的持って行くようにしています.


 ということで今回の 東京 は写真展や映画を観てかなり満腹感.
 久しぶりにそんな 東京 歩きのことを書いてみます.

 そうは言うものの、歩いた場所はそんなに多くありませんが.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F2.8 1/40 ISO-100 ● 

 恵比寿 にある 東京都写真美術館 です.
 水曜日の目的はここでドキュメンタリー映画を観ること.


 天井や正面のドアなどを目安に水平出していますが、通路の模様が独特でうねった様に見えます.
 この通路の模様は フェルメール が好みそうな床のデザインです.

 この美術館も結構外国の方が来ていました.




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  ● スマホ撮影 ●

 東京都写真美術館 内のカフェ "MAISON ICHI" .
 「自家製ローストビーフ & デリプレート」
 
 代官山 にある有名なベーカリー "メゾン・イチ (Maison ICHI)" のカフェです.
 映画上映まで小一時間あり、朝ごはんもほとんど食べていなかったので、ちょっとオサレにブランチ.

 このローストビーフはとてもおいしかった.
 注文する時はこんなにボリュームあるとは思わなかった.
 サービスでついてきたパンもおいしそうでしたが、一片食べただけでした.




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 最初に観た映画は "Don't Blink Robert Frank の写した時代 (原題 : Don't Blink - Robert Frank) "

 アメリカを代表する写真家の一人ですね.
 さすがに名前や写真集 "The Americans" くらいの情報は前から知っていました.

 この映画には彼の作る映像が多く使われていました、.
 その映像は結構アグレッシブな感じ.
 まるで彼の撮るスナップ写真のよう ・・・・・・ 断片的な映像をつなぎ合わせたような感じです.


 ボクは彼が映像作品を作っていることを全く知らなかったので、ある意味で新鮮な反面、ちょっとした戸惑いなんかも.
 ローリング・ストーンズ の未公開ドキュメンタリー "コックサッカー・ブルース (Cocksucker Blues)" を監督したのが ロバート・フランク だったことも初めて知りました.




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 さらに観た映画が "写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた 13 のこと (原題 : In No Great Hurry - 13 Lessons in Life with Saul Leiter) "

 実はこちらの映画が今回観たかった映画.


 昨年、映画 "Carol" を観た頃知った写真家です.
 "Carol" のことをいろいろ調べていたら、映画の場面と全く同じような写真がたくさん出てきて、それが ソール・ライター の作品だった訳.

 それから一気に好きになりました.


 写真も、今回の映画も、ボクは ロバート・フランク よりも ソール・ライター .
 同じ時代に同じようにファッション誌の表紙を撮り、さらに アメリカ の素顔をスナップ写真として撮り続け、さらに同じように心に深い闇を抱えている二人ですが、映画の内容も含めていろいろな意味で違いだらけの感じ.




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 "All About Saul Leiter" という写真集があり、ボクも最近ようやく購入できました.
 そのカバー写真は雪の中左下から右上に歩いていく赤い傘の女性.

 この写真は何度観ても 日本 の風景に見えてしまいます.
 彼は若い頃から 日本 の浮世絵などを多く収集したりして、とても日本美術が好きだったようです.
 このあたりの話も聞きたかったなぁ.


 予告編で 1980 年代に突然自身のスタジオを閉鎖し活動を止めたことをちょっとインパクトをつけて入れてあったので、そのあたりの話が映像にもあるのかと思っていましたがほとんどありませんでした.

 また 2006 年 ドイツ の出版社 シュタイデル が初の写真集 "Early Color" を出版されましたが、あれだけの作品がありながらどうしてそれまで写真集を作らなかったのかも触れられていなかった.




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 これは "Carol" の一場面ですが、まるで ソール・ライター の写真って感じ.
 他にも雪の場面や、雨の場面もかなり ソール・ライター を意識しているんじゃないでしょうか.


 ソール・ライター の 1950 年代のカラー写真は、当時の街の風景や人々のファッションなどをすごくクリアに写し取っているので、映画製作の参考になるのは当然と言えば当然か.

 彼の色彩感覚や計算されつくしたような構図 ・・・・・・・・ どこか、温かい写真です.
 彼が切り取った ・・・・・・ と言うよりは覗いた ニューヨーク の風景を観てみたいな.

 そして雨の日 ・・・・・・・ だからボクも好きです.



 「物事を先送りする、急ぐ理由がわからない ・・・・・・ 」

 ・・・・・・・・・・・・ なるほど







 時間的に EOS学園 までに余裕があれば 京橋 で開催中の写真展観るつもりだったのですが、中途半端な時間だったので軽めの夕食をして久しぶりの 銀座六丁目 Bar le sept へ.




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 飲むのが目的ではなくて、写真展の招待券があるということでいただきに寄りました.
 お返しに DVD 持参ですが、最近は Blu-ray もほとんど購入していないので一緒に付いてくるような DVD もほとんどなし.

 以前購入した超廉価盤の DVD セットを持って行き招待券と交換.
 一人分だけもらうつもりでしたが、たくさんあるということで EOS学園 で配るためたくさんいただきました.
 おかげでしっかり皆さんに配ることができました、感謝感謝.

 今度この人たち連れていこうかな.


 そのあとは EOS学園 + デニーズでの課外授業 で水曜日が終わり.




 翌日の木曜日は頂いたチケットを使うためにまた 恵比寿 へ.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/320 ISO-100 ● 

 駅から 恵比寿ガーデン・プレイス までは スカイウォーク という動く歩道で行くのが普通ですが、あえて西口に降りて歩いてみました.
 東口とはかなり印象が違いますね.

 線路わきを歩いていくと面白い建物発見.
 ボク的には、 ニューヨーク の フラットアイアン・ビル を連想させます.
 右の行き止まりの小路、モダン風だけれどよく見ると多国籍感や場末の雰囲気もあったりで.

 なんとなくふしぎ発見的でこういうの好きです.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/100 ISO-3200 モノクロ ● 

 最初に観たのが 2F で展示されている "荒木経惟 センチメンタルな旅 1971- 2017-"

 あの アラーキー の写真展.

 一時期 TV などにも出ていたので当然名前は知っていますが、作品をきちんと観るのは初めてです.
 水曜日の映画もスナップ写真がメインでしたが、こちらもスナップ写真.
 それも超プライベートな部分をも撮った究極のスナップ写真とでも言えばいいのか.

 特に妻 陽子さんの死に顔までのせた "センチメンタルな旅・冬の旅" 辺りの作品は賛否の分かれるところでしょう.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/100 ISO-3200 モノクロ ● 

 この写真展とにかくその枚数の多さにビックリ.
 全体が 14 のパートに分かれほぼ年代別に並んでいきます.

 これはもう、観ていくだけでもとてもパワーが必要.

 ほとんどがどうってことのない日常の風景で、特に安っぽい匂いのする写真が多い.
 好きか嫌いかと言われると ・・・・・・ ボク的には好みとは違うかな.

 ただこれだけの作品を目の前にするとやっぱり圧倒されます.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/100 ISO-3200 モノクロ ● 

 写真撮影ダメだと思っていましたが 12:59 までは OK ということで少し撮ってきました.

 なんとなくモノクロで撮りたくなったので ・・・・・・・・・・・・・・・・・



 これを一通り観ただけでも結構な疲労感.


 さらに B1F に降りて "世界報道写真展 2017"

 こちらの方は完全撮影禁止でしたので写真はありませんが、大判サイズで約60点ほど展示されています.
 ボクなんか知らない世界がこういった写真によって鮮明に映し出されており、説明を読んでいくととても考えさせられました.

 この説明を読むというのが結構ハードで疲れました.
 でも写真はすごい写真が並んでいて、そこから出てくるパワーは半端ない.


 無料券なければいかなかったかもしれませんが、とてもよかった.






 いったん 渋谷 に出て 銀座線 で 京橋 へ.

 まずは腹ごしらえということで、またまた "どみそ" ・・・・・・・・ 前日よりは涼しかったので 「特製こて味噌らーめん」 を汗かきながら食す. 



 そして 以前も行った 富士フィルムギャラリー へ.



 まずは "雨宮里江 写真展 女・生・ジョセイ"




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/125 ISO-3200 ● 

 この方の作品は、 6 月の 渋谷 ルデコ で開催された写真展 "闇の王 lV" で拝見し、今回ちょうど 京橋 で写真展開催しているのを知って観ようと思いました.

 "闇の王 lV" の時はもっとドロドロした感じで、作品も小さなものも含めかなり凝縮させてあった感じ.
 さらにテーマも単純に一つというのではなく、いろいろなものが詰め込まれている感じでした.
 今回の展示はモデルさんごとに作品を整列させてあり、そのモデルごとに作品の雰囲気もかなり変わっていました.

 でも "闇の王 lV" よりはかなり大人しいイメージ.


 好みで言えば前回の "闇の王 lV" のほうが、カオス感漂ってはいるもののちょっと面白かった.


 今回のは結構まとまっている感じです.

 ・・・・・ が、よく観ていくとモデルさんの負の部分なんかもチラホラと見て取ることができます.



 そういう部分も含めての写真展ですので、これはこれで見応えがあった.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/160 ISO-3200 ●

 ご本人もおいででしたのでちょっとお話ししたかったのですが、他の方といろいろお話しされていたのでお話しはできず.

 セルフ・ポートレートがボクは好きだったので、それとご本人の写真を一緒に撮りたかったなぁ.


 相変わらずステキな女性の前では借りてきた猫になってしまうボクなのです (笑)

 この方の作品は機会があればまた観てみたいと思っています.






 隣で開催されていたのが "長嶋厚樹 写真展 星のある風景 vol.2"

 こういう感じの風景写真は、以前 小諸高原美術館 で開催されていた "星の風景" 展 以来.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/100 ISO-3200 ● 

 月並みですが、どれもとてもきれいな写真ばかりです.
 ボクはこの手の長時間露光・バルブタイマーなどほとんどしたことがないので、ステキだとは思っても写真のすごさはよくわからない.
 おまけにボクはこんなに我慢強くないので絶対に無理だな (笑)


 観ていると 美瑛 の写真が結構ありました.
 やっぱりあそこの風景は特別なのでしょうね.


 それと ニュージーランド の "善き羊飼いの教会" .
 ここもいろいろな意味で今年ボクの周りで何度も話題になりました.




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  ● EF 50mm f1.8 STM : F5.6 1/160 ISO-3200 ● 

 こういった写真展の風景はできるだけ人物入れないのですが、この写真はとてもほのぼの感が出ているので敢えてアップしました.
 まぁ後姿だけで個人を特定できないので許してもらうことにして.






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 こちらは 東京 でも写真展でもなく、以前書いた 「東御十景」 フォトコンテスト入賞作品の展示.
 昨日・今日は温泉施設 湯楽里館 での展示で、その後市内の観光施設に展示されます.

 今回の展示は入賞作品 21 点のみ、別の施設では入選作も一緒に展示されます.

 こういう場所に展示されると、入賞したんだなーという実感が湧いてきます.


 ちなみに 21 点中、人物を被写体にしたのはボクの一枚だけでした.





 ということで、今回の 東京 はもう写真オンリーという感じです.

 ただ、今までは街の風景シャッター押しまくりでしたが、今回も街の風景ほとんどとってありません.
 撮りたいと思った時にしかシャッター押さなくなってきました.

 このあたりも自分なりにだいぶ変わってきたところでしょうか.


 もう一週間後には撮影実習.
 どうも長期予想だと天気が今一つといった感じです.


 青空と白い雲が欲しい、今日この頃なのです.