今田勝

横浜コンサート

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 スキーシーズンはすでに終了してますが、これからは高原歩き.
 5 月 2 日に 湯の丸高原 池の平湿原 での撮影もシーズンインしました.
 これについては次回記事にする予定です. 



 連休と言っても人混み大嫌いなのでどこに行くわけでもなく、家でうだうだ過ごしてます.
 暇に任せてトレッキングシューズを更新しました.



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 今履いてるシューズも Merrell Moab 3 で、 2022 年 12 月に間違えてワイドを購入.
 普段履きをメインにしてるので、多少靴の中で足が泳いでしまっても問題なし.

 ただ高原歩きはもう少ししっかりホールド欲しいと思い、今回の更新.
 一応固めの登山靴もありますが、池の平湿原 の撮影程度だと、軽めのトレッキングシューズのほうが楽です.

 少し前から量販店などでいろいろなメーカーも履いたり見てきましたが、どうもしっくりこない.
 結局 モアブ にしようと、ネットでいろいろ検索.


 モアブ と言ってもいろいろなモデルが出ていますが、ボクが購入したのはミドルカットの MOAB 3 SYNTHETIC MID GORE-TEX で、色は INCENSE/INCENSE .



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 ふつうはお店で実際に履いてから購入しますが、 モアブ に関しては、ずっと前から履いているので今回も予想通りピッタリ.

 色も以前はこういった色はレディーズのみだったと思います、とてもいい感じの色.

 白系の BIRCH/BIRCH が素敵なので、街歩き用にもう一足買っちゃおうかと、連休中の暇に任せて思案中.



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 4 月もあっという間に通り過ぎました.
 ブログタイトルに恥じないよう、少なくても月一回はアルバム紹介しようと決意したはずなのに、気がつけば 4 月には一枚も紹介記事がありませんでした.

 ということで今日はジャズのアルバム.
 ボクの大好きな日本のジャズ・レーベル Three Blind Mice (TBM) から.




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  " 横浜コンサート / 今田勝トリオ+戸谷重子 "




  1. Shadows in Swing
       (Masaru Imada) ・・・・ 4:30
  2. On The Green Pavement
       (Masaru Imada) ・・・・ 6:32
  3. Ascent
       (Masaru Imada) ・・・・ 12:03
  4. I'll Be Seeing You
       (I.Kahal-S.Fain) ・・・・ 5:09
  5. Can't Help Lovin’ Dat Man
       (O.Hammerstain ll-J.Kern) ・・・・ 5:26
  6. Call Me Irresponsible
       (S.Cahn-J.V.Heusen) ・・・・ 3:49
  7. Willow Weep For Me
       (Ann Ronnell) ・・・・ 4:38
  8. Fine and Mellow
       (Bollie Holiday) ・・・・ 6:48




  今田勝 (p),  福井五十雄 (b), 小原哲次郎 (ds),
  戸谷重子 (vo,p), 森剣治 (as)
  Recorded at 神奈川県立音楽堂, June 21, 1973.




 ジャケットが面白い.
 まったく同じようなデザイン、あたかも 2 枚のアルバムを一つにまとめたようにジャケットの裏表になっています.
 レコード盤の A 面は 今田勝 トリオの演奏で、 B 面は 今田勝 トリオをバックにした 戸谷重子 のヴォーカルアルバム.
 アルバムタイトルからも、 今田勝 と 戸谷重子 の双頭アルバムという感じですね.




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 このアルバム、ライナーノーツが一応あるんですが、ボーカルの歌詞や基本的なデータのみの記載で、評論家やプロデューサーが書くような俗にいうライナーノーツ部分がないんです.
 ひょっとすると、オリジナル LP は別にライナーノートが入っていたのかもしれませんが.

 そのため、この "横浜コンサート" がどういったコンサートだったのかもよくわからない.
 最後の 2 曲には 森剣治 も参加しているので、他のミュージシャンも参加していたコンサートなのかもしれません. 
 TBM のライブと言えば、まず思う浮かぶのが 「 5 Days In Jazz」 ですが、これは 1974 年から三年間だけ開催されたと思います.


 「TBM The Complete Disck Guide」 (小川隆夫 著) で調べてみましたが、そのあたりのことは記載がありませんでした.

 ボクの想像では、当時の TBM のミュージシャンたちで 藤井武 氏の地元 横浜 でコンサートを開き、それが翌年からの 「 5 Days In Jazz」 に繋がっていったんじゃないかと.



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 全体的に 今田勝 ですね、って感じのアルバムです.
 トリオ演奏は最初の 3 曲だけですが、聴き応えのある素敵な演奏.

 すべて彼のオリジナルですが、彼のリリシズム全開です.

 特に 3 曲目の "Ascent" は、前作 "Poppy" (TBM-14) でも演奏されていますが、ちょっと新主流派っぽい感じに心躍らさせてくれます.

 軽快な 1 曲目に続くのは、打って変わってリリシズム溢れ出る "On The Green Pavement" .

 後半の演奏も、ぽいなぁ.


 当時 名古屋 で活躍していた 森剣治 も、 2 曲だけですが一緒に演奏しています.
 リーダーアルバムではかなりアグレッシブな演奏もありましたが、流石にここでは少し控えめに吹いています.
 ボーカルなしで 1 曲くらいバリバリの演奏が聴きたかったり.



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 戸谷重子 さんは活動期間も短かったので、アルバムも多くはありません.
 TBM に残した 4 枚のアルバムか貴重です.
 彼女はジャズというよりもゴスペル系が得意だったようです.


 正直今のボーカルとは違って、ちょっと昔の日本人ボーカルという感じがしないでもない.
 それが悪いわけではありませんが、どうしても発音とか歌い方が日本人っぽい部分があります.
 逆に日本人らしさがいいという意見も間違いなくあるでしょう.
 でもこういった偏見が昔のジャズ屋などでは普通に存在しており、日本人のボーカルというだけでダメだしされていたことも事実.
 ボクも最近になって許容できるようになったかな (笑)



 このあたりのアルバムも、すでに古き良き時代のアルバムになってしまったんだろうか ・・・・・



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Remember Of Love

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 お休みなんですが、雨降り ・・・・・
 朝も結構しっかり降ってました.

 暖かかった日曜日、思い切ってワックスがけしちゃって正解でした.



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 ● 2021.11.9 14:03 ●

 今日はどこにも出かける予定はないので家でボ〜〜〜〜〜ッ.

 特にやることもないのでブログ更新なのです.



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 先月届いたアルバム.
 このシリーズも残すところあと一回、残る購入は一枚だけです.

 でも、予約したアルバム何枚かも 11 月発売か ・・・・・ 暮れに向かって出費も加速してるなぁ.




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  " Remember Of Love / 今田勝 "




  1. Maki ・・・・ 5:03

  2. Remember Of Love ・・・・ 8:52

  3. Sea Weeds ・・・・ 7:58

  4. Little Step ・・・・ 8:02




  今田勝 (p,el-p.synth), 古野光昭 (b), 楠本卓司 (ds),
  今村祐司 (conga)

  Recorded at SONY Audio Technology Center, February 18, 1978.





 CRAFTMAN RECORDS から 10 月 20 日にリリース.
 "TBM Supreme Collection 1500" の第 15 期から今回も 2 枚購入です.
 もう一枚が "処女航海 / 高橋達也 & 東京ユニオン " なので、奇しくも海の関係したアルバム 2 枚となりました.





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 データ入力していて気が付いたんですが、このアルバムの録音は アオイ・スタジオ や 東京エピキュラス・スタジオ じゃないんですね.
 ライナーノーツにも詳しく書かれていますが、 TBM 初の PCM 録音が本アルバムなのです.
 通常のスタジオでは録音できなかったせいか、芝浦ソニー技術研究所という物々しいところでの録音になったようです.


 PCM (pulse code modulation) とは、パルス符号変調方式 による録音で、音声などのアナログ信号をパルスの形にデジタル化して記録すること.
 今でこそ改めて PCM なんて言わないですが 1970 年代に入って、世界初のデジタル録音を成功させたのが 日本コロムビア (現在の DENON ) だったようです.
 ボクがジャズを聴き始めたころ、アナログ・レコードでも PCM なんて表示がされたものが出てました.

 1977 年に SONY が PCM-1 という VTR への録音機を発売、その翌年録音された本アルバムでも PCM-1 が使われています.



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 ● 録音に使用された PCM-1 、 ベーター・マックス U マチック ●

 さてこのアルバム、 4 曲すべて 今田勝 の作曲.
 演奏スタイルも、ピアノのほかにエレクトリック・ピアノやシンセサイザーなど演奏しています.
 "TBM The Complete Disc Guide / 小川隆夫 著" にも、いろいろな楽器を使うことにより、PCM録音の良さを聴いてもらう目的もあったんじゃないかといったことが書かれています.


 1 曲目の "Maki" はピアノソロの演奏.
 とてもメランコリックな雰囲気の演奏で、今田ワールド全開って感じ.
 確かに音 (録音) はいいですね.


 エレクトリック・ピアノやシンセサイザーの音も、こういったデジタルな録音にはほんとに映えます.
 アルバム全編、彼のリリシズムあふれる音で満たされています.



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 気が付けば、家にある 今田勝 のアルバムも 10 枚超えました.
 TBM の彼のアルバムはこれでコンプリート.

 彼のアルバム聴き始めたのは比較的最近なんだけれど、やっぱりいいな.



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 今年はほんとに休んでないなぁ.
 まぁ週休 4 日なので、別に休まなくても問題ないって感じなのです (笑)

 そろそろ仕事もやめようかと思ってるんですが、どうもあと 2 年くらいは勤めなければいけないような風向きで ・・・・・


 仕方ないから、先日新しい Y シャツ数枚購入してしまいました ・・・・・ もう新しいものはいらないだろうと思ってたんですがねぇ (涙)



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 ● 2021.10.9 銀座 Model: Ayaha ●

 さて今週末も 東京 .
 今回はボクの撮影ではなく、師匠の撮影のお手伝いをメインにいろいろ勉強してきます.


 日曜日は暇だからまた写真展観に行こうか ・・・・・ それとも 天王洲 あたりでスナップ撮影か.


 晴れますように.



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アンダルシアの風

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 昨日は広い範囲で大雨.
 ボクの家の周りも午前中は結構降っていましたが、午後にはほとんど止んでいました.

 木曜日に気象台の方と話す機会があり、このあたりの梅雨入りは来週以降らしいです.



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 ● 2021.5.21 SIGMA 50mm DG HSM l Art : F8.0 1/50秒 ISO-100 EV+0 モノクロ ●

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 ● 2021.5.22 SIGMA 50mm DG HSM l Art : F8.0 1/250秒 ISO-100 EV+0 ●

 写真は昨日と今日の朝の風景.

 今日は昨日の雨でもっときれいな青空になるかと思いましたが、雲があるせいかいまいち.
 眼下の水田では田植えが始まっています.


 相変らず SIGMA はキレがいい.
 今モノクロの設定をいろいろ試してます.
 黒をガッツリしめて、コントラスト強めに、輪郭をカリッとしたいんですが、なかなか理想とする設定にならない.
 あちらがよければ、こちらが ・・・・ って感じなのです.

 画像編集ソフト使えば好みの編集はできますが、できればカメラで何とかしたい.

 いまだに Photoshop 持っていない貧乏人の希望なのです.


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 朝方晴れていたものの、どんよりした曇り空になってしまいました.
 こんな日はジャズでも聴いて、ボケ〜〜〜〜〜〜っと過ごします.

 今日も日本のジャズにスポットライト当ててみよう.





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  " アンダルシアの風 / 今田勝 "




  1. Andalusian Breeze

  2. Morning Dream

  3. Gulf Stream

  4. Touch and Go

  5. Samba del Centauro

  6. Nowin

  7. Andalusian Breeze (Radio Edit)

       * All compositions by 今田勝





  今田勝 (p), 渡辺香津美 (g), 古野光昭(b),
  守新治(ds), 今村裕司 (perc) 
  Recorded at ONKYO House, Tokyo, September 3 &4, 1980.





 ボクが持っている 今田勝 のアルバムはほとんど TBM ですが、今日のアルバムは数少ない他のレーベル、Full House レーベルですが持っている CD は TRIO Records からの再販ものです.

 全曲 今田勝 の書下ろし.




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 "The Men With The Bass" というオムニバス・アルバムに入っている "Double Bass" という ロン・カーター の曲があります.

 この曲はずっと昔、 サントリー ホワイトウイスキー の CM に使われていました.
 このウイスキーの CM と言えば サミーデイヴィスJr や、 ロン・カーター や ハービー・ハンコック といったジャズ・ミュージシャン、さらには 菅原文太 などの映画俳優が登場していました.
 結構カッコいいキャッチ・コピーと、スタイリッシュな映像を覚えてます.

 そんなウイスキーに使われたのが"Double Bass" でしたが、 "36414" という曲を使った別のバージョンもありました.
 この CM のせいか、当時 ロン・カーター は大人気で、ジャズなんか聴かない人たちもコンサート会場に押し掛けたようです ・・・・・ でも数年後、コンサート会場がガラガラになっていたという話をどこかで聞いた記憶があります.



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 どうして ロン・カーター の話なのかというと、今日のアルバムのタイトル曲のイントロが、 "Double Bass" をとても連想させてくれるから.

 ベースとカスタネットのイントロから始まるこのタイトル曲、ドラムスとアコースティックギターも加わり、最後にピアノが入ってきます.

 「ウイスキーも、音楽もなかったら、心がグシャグシャになってしまうなぁ ・・・」
 なんてナレーションが入ると、そのまま CM になりそうです (笑)


 アルバムは、全編ラテンやスパニッシュ系の演奏でまとめられています.

 とにかく音がいいです ・・・・・ 録音エンジニアは 神成芳彦 .
 TBM のアルバムを彷彿させるような、しっかりした音になっていますね.
 音のいいアルバムって、それだけでもちょっとうれしくなる.
 今日も、 9 時 30 分くらいまでボリューム上げて聴いてます.



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 このアルバムは、彼のアルバムの中でも人気のあったアルバムのようです.
 彼のメロディックでリリカルなピアノが、キレのいい 渡辺香津美 のギターや 今野裕司 のパーカッションなど、軽快なリズムにグイグイ押されて流れ出してます.


 4 ビートのモダン・ジャズとはちょっと違って、どちらかというと フュージョン に近い感じ.
 4 曲目 "Touch and Go" は、ギターがエレキギターに変わり、アップテンポのアツい演奏になっています.
 こういう演奏聴くと、ただメロディがキレイで聴きやすい、というだけじゃないというのがよくわかります.


 まぁ、今聴くにはそんなジャンル分けは全く持ってナンセンスなので、とりあえず気楽にビートにのれればいいのかな.


 このアルバムは普段ジャズ聴かない方でも、すんなり聴けて楽しめるアルバムだと思います.



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 金曜日が振替の休みだったので、今日は三連休の中日.
 と言っても天気も良くないし、取り立てて予定もないので家に引きこもって映画でも観ることにします.



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 来週は TOHO シネマズ で鑑賞予定.

 小難しいことはどこかに置いておいて、とりあえず笑ってこよう ・・・・・



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Blues-Blues-Blues

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 週三日勤務の生活も、一か月を過ぎてようやく慣れてきた感じ.
 収入は大幅減ですが、肉体的にも精神的にもかなり楽ですね.

 今日も天気が良ければちょっと写真でも撮りにいこうかと思いましたが、ちょっと明るめな曇り空.



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 ● 2021.5.13 EOS-1D X Mark ll + EF 16-35mm F4L IS USM ●

 おとなしく家でブログ更新したり、写真データの整理でもします.



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 そういえば、最近はジャズ・アルバムの記事が全くありません.
 過去を見てみたら 1 月 16 日が最後.
 さすがにこれではブログ・タイトル変更しなくちゃいかん.
 ということで、久しぶりにアルバム取り上げてみます.


 以前このアルバムのこと書くつもりでしたが、何か違う話題になってしまいお蔵入り.
 書きかけの記事も削除されちゃっていたので、最初からか.




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  " Blues-Blues-Blues / 和田直 "





  1. Nothing But The Tonic
         (Sunao Wada) ・・・・ 6:52
  2. Ocha-Ocha
         (Sunao Wada) ・・・・ 7:29
  3. Local Men's Blues
         (Masaru Imada) ・・・・ 6:41
  4. Blues Men
         (S.Suzuki-S.Wada) ・・・・ 4:33
  5. Blues In The Closet
         (Oscar Pettiford) ・・・・ 6:12
  6. A Good Deal Of The Blues
         (Sunao Wada) ・・・・ 10:50





  和田直 (g), 今田勝 (p.Hammond-org), 
  鈴木勲 (b.cello), 小原哲次郎 (ds)
  Recorded at Epicures Studio, Tokyo, July 26 & 27, 1977.





 ジャズ・ギタリスト 和田直 による、 TBM (Three Blind Mice) 5 枚目のリーダー・アルバム.
 TBM-5001 、 TBM 的に見ると後期のアルバムになります.




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 このアルバム、発売されたのは昨年 12 月.
 TBM のアルバムについては、国内レーベルで、日本人ミュージシャン主体のアルバムがほとんどなので、セールス面でもなかなか厳しいものがあり、一度廃盤になってしまうとなかなか再販にならないので、再販がわかった時点で内容云々関係なくポチっております.

 家にあるアルバムは 101 タイトル.
 総数が 140 枚弱なので、もうひと頑張りなのですが、いかんせん再版されないと話にならないので、これ以上は結構厳しいかな.
 ネットオークションではたまに廃盤 CD 見かけますが、安いものでも 5,000 円くらいしてしまうのでちょっと手出しできません.



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 ● → 和田直 、 藤井武 ●

 ベースとドラムスのイントロから始まるこのアルバムは、全編ブルース一色.
 彼のリーダー・アルバムはTBM に 5 枚ありますが、手元にあるのは今日のアルバムと "Coco's Blues" の二枚だけ.

 他のアルバムも聴いてみたいのですが、前述のとおりちょっと厳しそうですね.
 このあたりは Disk Union の 塙 氏にプッシュするしかなさそうです.


 それでもまぁ、今日のアルバムが再版されたことだけでも本当に感謝.
 Disk Union からの再販は、ライナーノーツなども当時のものを再現してあるのがすごくいい.
 普段ほとんどライナーノーツに目を通さないボクにとって、そんなライナーノーツの一昔前の表現など読んでいくと、色々な思い出もよみがえってきます.



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 ● 今田勝 ●

 "Coco's Blues" は、ボクが初めて彼の演奏を耳にしたアルバムなので、結構思い入れもある.
 一部の演奏にホーンも入っていますが、ベースはブルース.
 ピアノはボクが大好きな 本田竹曠 でした.

 そちらもコテコテのアルバム、どちらのアルバムが好きかと言われると "Coco's Blues" を選んでしまうかな ・・・・・ そんな、大好きなアルバムの一枚.


 今日のアルバムはタイトルからして、さらにブルース一色.
 ピアノは 今田勝 ですが、 2 曲目と 5 曲目ではハモンド・オルガンを弾いています.
 こういうコテコテ系のブルースには、オルガンも結構似合う.


 演奏の中で一番好きなのは 2 曲目の "Ocha-Ocha" .
 そうそう、こういうブルースなんだよなぁ ・・・・・・・



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 ● 和田直 ●

 アルバム・リーダーの 和田直 氏ですが、実は今年 4 月 29 日、肺炎による急性呼吸不全のため 87 年の生涯を閉じております.

 仕方ないこととはいえ、残念です.
 これでますますアルバム再販は難しいかもしれません.


 慎んでご冥福をお祈りします.



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 お休みも増えたので家で映画観る時間も増えてます.
 ちょっと前までは 三国志 (The Three Kingdom) の 95 話コンプリートのため、毎日こればかりでしたが ・・・・ やっと終わった.



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 最近も WOWOW オンデマンド で、昔の 高倉健 主演の映画が何本か鑑賞.
 改めて観てみると、やっぱりあのころの日本映画はよかったなぁと思ってしまいます.

 特に 健さん ・・・・・・ ブルースっぽいなぁ (笑)
 あの不器用さが、変にかっこよく見えちゃうんだけれど、今時こんな男は絶滅種になりつつあるかな.


 さて今日の午後も映画でも観て、まったりすることにします.



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Standards

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 10 月ですねぇ、振り返るといろいろなことが身の回りに起きてはいるものの、今年もあっという間に過ぎてく感じです.
 もう少し時間が欲しいと思う今日この頃 ・・・・・・


 最初に 9 月の映画鑑賞いっちゃおう.
 相変わらず 井之頭五郎 観まくってるし、最近は冬の撮影のため slopestyle の映像とかも観てるので、映画鑑賞は少ないなぁ. 


  悪魔の手毬唄
  エベレスト
  おっぱいバレー
  ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK
  クローズZERO II
  ナヴァロンの要塞
  聯合艦隊司令長官 山本五十六
  パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト
  アンストッパブル
  戦場にかける橋
  カリガリ博士
  ターミネーター:ニュー・フェイト
  ちはやふる−上の句−
  ちはやふる−下の句−
  ちはやふる−結び−




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 "パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト"
 この映画は劇場で観たかったんだけれど、地方にやってなんか来るはずなく・・・・・
 ようやく鑑賞できました.

 超絶という言葉がまさにぴったり.
 そんな彼のドキュメンタリー.
 全然知らなかったことも語られており、ちょっとおもしろかった.



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 "戦場にかける橋"
 こちらは名作と呼ばれる映画.
 DVD 持っていましたが Blu-ray に買い換えました.
 映画の楽しい要素が盛りだくさんです.

 エンディングは虚しさが漂っていますが、後味は悪くない.



 ということで、 9 月の一番はあえて ・・・・・



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 "ちはやふる" 三部作

 漫画が原作でしたっけ、単純に面白いし映画もよくできてると思う.
 大ヒットした映画 ・・・・ なんですね.
 以前ちらっと観たような記憶があるようなないような ・・・・・・


 知らなかった競技かるたの世界が、とてもよく描かれてる.
 そしてカメラワークがいいな、特に競技場面の映像がいい.



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 この映画、やっぱり主役の 広瀬すず だろう.
 とっても魅力的です.
 彼女の名前くらいは知っていたけど、作品って "海街 diary" しか観たことなかった.
 ドアップになった時の目の表情とかすごくいい.


 次は "四月は君の嘘" 観てみよう.



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 さて、今日も最近購入したアルバムから.
 先日の "Blossom Dearie Sings Rootin' Songs" と同じ ディスク・ユニオン Craftman Record からの再販になります.





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  " Standards / 今田勝 "





  1. Falling In Love With Love
        (Richard Rogers) ・・・・ 7:56
  2. I Can't Get Started
        (I.Gershwin-V.Duke) ・・・・ 4:21
  3. Days Of Wine And Roses
        (Henry Mancini) ・・・・ 7:09
  4. Softly As In A Morning Sunrise
        (S.Romberg-O.Hammerstein ll) ・・・・ 6:21
  5. What's New
        (B.Haggart-J.Buke) ・・・・ 6:52
  6. I Fall In Love Too Easily
        (J.Styne-S.Cahn) ・・・・ 2:15
  7. It Could Happen To You
        (J.V.Heusen-J.Burke) ・・・・ 5:53





  今田勝 (p), 鈴木憲 (b), 藤沢博延 (ds) 

  # 1, 3 - 5, 7 :
  Recorded at EPICURUS studio, Tokyo, October 26, 1976.
  # 2 & 6 :
  Recorded at EPICURUS studio, Tokyo, October 30, 1976.





 オリジナルは Three Blind Mice (TBM) .
 日本の Blue Note ・・・・・ と、ボクは思ってます.

 TBM のアルバムはこの先再販なんかないかもしれないので、内容云々ではなく、とりあえず持っていないアルバムはすべて ポチッてます.
 まぁそうはいっても全体で 150 枚ほど、すでに持っているアルバムが 100 枚弱なので、発売さえされれば何とかゲットできそうかな.





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 アルバム・ジャケットがいいねぇ.
 都会的な二人の女性がアルバム持って、パンチ・パーマのおじさんと談笑.
 前ボケ、意識してますねぇ.

 裏ジャケットの三人の写真も素敵です.
 外が明るいのに三人の顔もしっかり、外も白飛びしてないし.

 だれが撮ったのかとても気になる.
 西沢勉 氏はアートディレクターなのでデザインだと思うんだけど ・・・・ 海外のアルバムのように写真家の名前も入れておいてほしいな.



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 さてアルバムの内容は、ずばりタイトル通りのスタンダードがずらり.
 みんな聞いたことのあるタイトル.

 リリカルな今田節 (と言っても、このアルバムはとても軽快ですごく聴きやすい内容) でこういうスタンダードの演奏、悪いわけがない.

 こういうアルバムはジャケットの女の子達でも気軽に聴けるだろう.
 アドリブはちょっと粗削りなところもある気がしますが、

 アルバムの入り方がベースのソロからなので、一瞬アグレッシブな展開なのかと思ってしまいますが、ピアノが入ってくると全然ストレート.


 藤井武 さんとお話したのが 5 年前

 もうそんな前なのか ・・・・・ 本当に月日の流れが速く感じるなぁ.
 いつまでもこんな素敵な演奏を聴いていられることに、感謝、感謝.



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No Tears

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 今日は雨降り ・・・・ だからジャズでも聴こうか.

 昨年 11 月末に デスクユニオン の 塙耕記 氏が Facebook で TBM 作品販売の告知.
 内容なんか確認しないで、すぐにホームページから予約.
 忘れかけていた 2 月中旬、家に届きました.



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 ● 細川綾子 さんのアルバム 3 枚 ●

 Tree Blind Mace (TBM) の場合は、後で購入しようなんて思っていると、それきり購入できなくなってしまう危険性が大なので、買える時必ず買わないと.
 まぁこれは TBM に限らず、ジャズ全体に言えることなんだけれど.
 情報収集ほとんどしていないボクは、結構今までも痛い目に合ってます.


 TBM も Blue Note のような革新的なレーベルなので、かなり前衛的というかアバンギャルドな感じのアルバムもたくさんあります.
 当然そんなアルバムの全部が好きなわけじゃないんだけれど、根底にあるスピリッツに共感してできるだけそろえるようにしてます.
 数えたら 88 タイトル.



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 ● 藤井武 氏にいただいたサイン ・・・・ TBM 1 作目の "MINE" にガツンと ●

 塙 氏に再販されない 和田直 さんのアルバムもって、コメント入れたらすでに "Blues Blues Blues" は予定してるって ・・・・ 公表しちゃっていいんですか ?


 でもこのアルバムもずっと待っていたので、素直にうれしいし、楽しみです.



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 さて今回の 3 枚のアルバム、内容なんて全く確認してないから、聴くまではドキドキ.
 内容は Jazzy なアルバムって感じなのかな.





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  " No Tears / 細川綾子 "




  1. No Tears
      (R.McDonald-W.Salter) ・・・・ 5:18
  2. Hey There
      (R.Adler-J.Ross) ・・・・ 3:06
  3. Georgia On My Mind
      (S.Carrol-H.Carmichael) ・・・・ 5:14
  4. I Wanted It Too
      (R.McDonald-W.Salter) ・・・・ 3:32
  5. Bewitched
      (L.Hart-R.Rodgers) ・・・・ 5:10
  6. Indiana
      (B.MacDonald-J.Hanley) ・・・・ 2:51
  7. When Sunny Gets Blue
      (M.Fisher-J.Segal) ・・・・ 5:51
  8. I'm Beginning To See The Light
      (H.James-D.Ellington-J.Hodges-D.George) ・・・・ 3:19




  細川綾子 (vo), 今田勝 (p), 古野光昭 (b), 
  小原哲次郎 (ds), 今村祐司 (perc)

  Recorded at Toshiba EMI Studio, Tokyo, December 27 & 28,1977.




 アルバム番号は TBM-5005 、この 5000 番台とかどういう意味だったかよくわかりません.
 一桁から始まり 78 までいったらいきなり 1000 番台になって.
 1005 まで行ったら 3000 番台、それも 3009 までいって 4000 番台.
 4000 番台に至っては 4005 まで、そこから 5000 番台になっています.
 以前調べた気もしますが、覚えてない.

 いつかここ解明したいな、ネットで何かあるかと思って検索したら、過去の自分のブログがいくつか出てきて、思わず苦笑い.




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 Bewitched がいいな.

 これ聴いて、 エラ・フィッツジェラルド なんかと比較しちゃうのは野暮っていうやつです.
 確かにヴァースから歌い上げる エラ の演奏は完成形に近いといってもいいでしょうが、ジャズはやっぱりそれだけでない楽しみ方があるので 細川綾子 なりの演奏は、それはそれで好きです.


 家のアルバムの中には、いくつかこの曲の演奏がありますが、ボクの一推しはなにげにクリア感のある歌声の アン・リチャーズ
 バーニー・ケッセル とのデュオなんだけれど、これがいいんだなぁ.

 ハーツ & ロジャース ( ロジャース & ハーツ の記載も結構あるけど、どっちが正しいんだろ ・・・) の良さがようやくわかってきた年代に達したって感じですかね.




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 このアルバムは、タイトル曲 "No Tears" もロバータ・フラックが好んだ曲としても知られてます.

 このアルバムはそんなポピュラー・ソングなども選曲されています.
 変にジャズに拘らずライナーノーツにも 「悲壮感もみじめったらしい暗さもない」 とありましたが、まさにその通り.
 そこが彼女の魅力なんだろ.
 だからこれを聴いて、黒くないとかいうのはちょっと違うなぁ.


 でもかく言う私も、数十年前まではシリアスなモダンジャズファンの思想下で培われたゴリゴリの思想で、多くのものを排除してました ・・・・ あの頃だったらこのアルバムもするーだっかも.
 これって今思うと、ナチズムにも似たところあるような気がする.



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 このアルバム、サポートするバックの演奏もとてもいい.

 特にピアノの 今田勝 がいいな.
 しっとりとサポートしながらも、彼らしいリリカルな演奏を聴くことができます.

 まぁ万人向けのアルバムではありませんが、通を唸らせるようなアルバムかな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 雛祭りも終わり、すっかり 3 月になってます.
 2 月の映画鑑賞まだ書いてませんでした.
 毎年 2 月は アカデミー賞 発表もあり、何となく映画館で観る機会も増えているような気がします.
 今年は 作品賞 を受賞した "パラサイト" を観たり ・・・・・


  シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
  ある女流作家の罪と罰
  麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
  ヒート
  ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦
  グリーンブック
  アンタッチャブル
  あの頃ペニー・レインと[特別編集版]
  パラサイト 半地下の家族
  8 Mile
  バイス
  アリータ: バトル・エンジェル
  ハンターキラー 潜航せよ
  グエムル-漢江の怪物
  アベンジャーズ/エンドゲーム



Heat 003

 久しぶりに見た "HEAT" はやっぱり映画として面白い.
 デ・ニーロ も パチーノ もとてもいい.
 ハチャメチャな ヴァル・キルマー 、結構好きでした.


あの頃ペニー・レインと 003

 "あの頃ペニー・レインと" は[特別編集版]を観たんですが、以前の記憶がぼんやりなので、どこが特別編集かわからなかった.
 でも結構好きな映画です.


 そんな中の一本は ・・・・・・・





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 "Green Book"

 やっぱりこれかな.
 二人の駆け引きがとても面白かった.
 実話に基づいているというのも興味深いし.
 なにより ヴィゴ・モーテンセン がよかった、ボクは彼に 主演男優賞 あげたい.



Greenbook 0025

 アカデミー賞 では、作品賞、助演男優賞、脚本賞の三部門を獲得.
 なるほどと思うような映画でした.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

One For Duke

  500,000 アクセス !!

 とうとうこのブログの総アクセス数が 500,000 になりました.
 正直数年前まではこんな数字は夢の世界だったというのに ・・・・・・・

 今まで見て、そして読んでいただいたみなさん、本当にありがとうございました.



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 ブログ始めたのが 2008 年 2 月、 2009 年に半年ほど休みましたが、その後は月 10 回程度の更新.
 100,000 アクセスが 2013 年 5 月、本当にここまでが長かった.
 その後は、なんとか年 100,000 アクセスを超えるようになりました.


 Facebook にそのことアップしたら、すぐに 小川隆夫 氏が 「いいね」 してくれました.
 これが一番うれしかったなぁ.

 自分でブログ書き始め、そのうちに 小川隆夫 氏のことを知り、いつの間にか話までさせていただいていたり ・・・・・・・・ 一緒にイベントまでやっちゃったなぁ.

 一時離れていたジャズをもう一度聴くようになり、 CD も一気に増えました.

 他のブロガーさんともつながりができ、いろいろな刺激をいただいています.

 そうそう、写真に傾倒していったのもこのブログをやっていたからでしょう.



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 どこまで続くかわかりませんが、これからもマイペースでのんびり更新していきます.

 基本的には内容よりも見た目重視 ・・・・・・ 自称、ビジュアル派なのです.





 さて、今日は少し前に購入した TBM のアルバムの中から.
 先日 Facebook で 小川 さんが TBM の名物エンジニア 神成芳彦 さんと対談したことをアップしていました.

 このアルバムも 神成 さんの手によるものです.
 機会があれば 神成 さんのお話しも聴いてみたいなぁ、できれば 藤井武 さんと一緒に.


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  " One For Duke / 今田勝 "





  1. Sophisticated Lady
           (Duke Ellington) ・・・・・ 5:05
  2. In A Sentimental Mood
           (Duke Ellington) ・・・・・ 4:55
  3. Satin Doll
           (Duke Ellington) ・・・・・ 8:06
  4. One For Duke
           (今田勝) ・・・・・ 6:26
  5. Blue Rain
           (今田勝) ・・・・・ 7:11
  6. Stevie
           (Duke Ellington) ・・・・・ 7:58





  今田勝 (p), 福井五十雄 (b), 小原哲次郎 (ds)
  Recorded at Nihon Toshi Center Hall, Tokyo, May 27, 1975.






 このアルバムは 1975年5月に 日本都市センター・ホール で開催された "5 デイズ・イン・ジャズ 1975" 4 日目 "エリントンに捧げる夕" での演奏をアルバムにしたものです.
 後半には 宮間利之とニューハード の演奏がありますが、そちらは "Take The A Train (TBM-48)" として発表されました.

 ちなみに第 3 日目は "チャーリー・パーカーに捧げる夕" で、その時の演奏は "Lover Man (TBM-51)" としてアルバムになっています.




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 上のような事前情報を持たずに聴くと、きっと 2 曲目の途中に入る拍手でビックリだと思います.
 そのくらいライブとは思えないくらい録音がいい.

 1 曲目から透明感のあるピアノの世界に一気に引き込まれてしまいます.
 リリシズム溢れる今田ワールドそのもの.

 ボクは デューク・エリントン をほとんど聴かないのです.
 ・・・・・・ こんなこと書いちゃうと Duke さん に叱られそうですが、最近はちょっと古典的なジャズほとんど聴いていないんです.

 You Tube で エリントン の演奏を観た限りでは、この曲の出だしのバースともいえる部分の 今田勝 の弾き方がとても エリントン らしく聴こえます.
 このコンサートのちょうど一年前、 1974 年 5 月 24 日に亡くなった デューク・エリントン を偲んでのコンサートなので当たり前と言えば当たり前か.

 そしてそのまま 2 曲目の "In A Sentimental Mood" へと続いていきます.

 とてもいい演奏なのですが、お客さんが聴き惚れちゃってる感じ.
 ようやく 3 曲目の "Satin Doll" でコンサートらしい拍手や喝さいの声が上がります.




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 このアルバムの中で一番好きな演奏が 5 曲目の "Blue Rain" .
 この演奏のソロパートは鳥肌ものだな.
 テーマ部はブルージーなメロディで、ゆったりしたリズム.
 そしてソロ ・・・・・・・ スインギーかつ抒情的な演奏が広がります.
 観客も演奏に圧倒されちゃっている感じ.
 途中の拍手も忘れてしまっている感じなのです.



 そして 6 曲目の "Stevie" ・・・・・・・・
 以前からとても好きな曲の一つです.
 テーマのメロディがとてもいい.
 こちらの演奏はちょっとアップテンポで、軽快なリズムの上を転がるようにピアノの音が流れていきます.

 この曲を最初に聴いたのが "Duke Ellington & John Coltrane (Impulse)"
 この演奏でこの曲が好きになりました.




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 しっかし ・・・・・・・・・

 今田勝 のピアノはいい.
 やっぱり Three Blind Mice 最高だな.



 面食いのボクですが、今までの食わず嫌いを誤らなくちゃいけないなぁ.
 外見がパンチ・パーマだって、演奏はこんなにも心を揺さぶるんだから (笑)


 人を見かけで判断するのはよくありません ・・・・・・・ キッパリ

 最初に書いた 見た目重視 は忘れてください (笑)

NOW !!

 おかしな日本語表現的に言うと、 「筋肉痛が痛い !!」
 火曜日の疲れが数日間残っていました、ようやくほとんど痛みも無くなりましたが.

 特に太ももの筋肉痛が辛かったなぁ.


 まぁ、今年に入ってはまったくと言っていいほど運動らしい運動もしていなかったので、無理もないでしょう.
 それを考えると、よく無事にあれだけ歩いてきたなぁという感じでしょうか.




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 確かに大変な山歩きではありましたが、やっぱり気持ちよかったなぁ.

 次は ・・・・・・・・
 西穂高 !!

 と言っても、ゆるい山登りのボクは 独標 まで ・・・・・・・ 辛かったら 丸山 で U ターンかな.
 西穂山荘 のラーメンでも食べてきます.




 今週はあっという間に金曜日 ・・・・・・・ 月曜日が祝日で火曜日代休だったので当然と言えば当然なんですが.
 ただ、今日明日ともにお仕事入ってますので、ゆっくり二日間休むなんてことできません.

 なんだかなぁ ・・・・・・・ な、週末なのです.





 さて、気を取り直して TBM (Three Blind Mice レーベル).
 今日のアルバムは TBM 極初期のアルバムで、レコード番号で言うと TBM-2 !!
 少し前に流行語にもなった 「今でしょ !」 や、映画 "リンカーン" での 「Now, Now, Now」 を連想するアルバム・タイトル.






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  " NOW !! / 今田勝 "





  1. Nostalgia
          (M.Imada) ・・・・ 10:09
  2. Alter
          (M.Imada) ・・・・ 8:41
  3. Gehi Dorian
          (M.Imada) ・・・・ 9:56
  4. The Shadow Of The Castle
          (M.Imada) ・・・・ 9:49






  三森一郎 (ts.ss), 今田勝 (p), 水橋孝 (b), 小津昌彦 (ds)
  Recorded at AOI Studio, Tokyo, August 10 & 11, 1970.






 今田 リリシズム全開の "Nostalgia" からこのアルバムは始まります.
 サックスの 三森一郎 の演奏もリリカルなのですが、どうもその裏にはちょっと危険な香りが潜んでいるような感じなんですね.
 そんな気持ちを持ちながら曲を進めると、 2 曲目の "Alter" で 「やっぱり !!」 ・・・・・ (笑).


 このアルバムは TBM にとっては 2 作目.
 にも拘らず、 "ステレオ・サウンド誌録音グランプリ金賞" を獲得しています.
 TBM 創立わずかにして、すでに録音技術の素晴らしさは立証されていたようです.




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 TBM のアルバムを語る上で欠かせないのが 神成芳彦 氏.
 TBM 創立前は AOI スタジオで映画のミキシングを担当していましたが、たまたま "いわな / 宮沢昭" のミキシングを行ったことにより、そのアルバムを監修していた 油井正一 氏が TBM の 藤井武 氏に推薦し、この TBM 2 作目からエンジニアに.
 それ以降 TBM 独特の音作りに欠かせない存在になりました.
 ちなみに TBM 第 1 作の "MINE / 峰厚介" の録音では、録音助手という肩書になっています.


 栃木県 那須高原 に自身の宿泊もできるスタジオを作り活動をしていたようです.
 ただ、最近はホームページの更新も無いようですので、近況は不明というところ.



 彼の手がけたアルバムは圧倒的にジャズ・アルバムが多いのですが、そんな中に URC (アングラ・レコード・クラブ) の録音も何枚か.
 URC については、かなり前に なぎら健壱 氏が BS の フォーク特集 で説明してました. 
 そんな URC の 1970 年に吹き込まれた "教訓1 / 加川良" を、 神成 氏が録音.
 イメージ的にはかなり不釣り合いな感じはしますが、スタジオ勤務だったのでそれもありかと.




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 このアルバムもジャケットがいい.
 TBM は特に初期のアルバム・ジャケットが秀逸です.
 TBM も Blue Note 同様、後期になるとちょっと首を傾げたくなるようなものもありますが、総じてレベルの高いジャケット・デザインではないでしょうか.



 2 曲目で 「おや、おや」 と思った演奏も、軽快な 3 曲目になるとまたホッと胸を撫で下ろすことができます.
 タイトルが "Gehi Dorian" なので、バリバリのモード演奏になってしまうかと思っていたら、まったくもってストレートな演奏.

 全編モーダルなんだけれど、バリバリとどこか高いところに上り詰めるような感じはないので、非常に聴き易い.

 ルーキーでもまったく問題なく楽しめるアルバムですね ・・・・・・ ちょびっとモーダルではありますが.









 それにしても暑い ・・・・・・・・




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 外は、強い日差しを遮る雲一つないお天気.
 暑さはやる気を失わせてくれます.


 夕方からお仕事があるので、暑い家の中でグダグダになっています.
 昼はできるだけエアコン使わないようにしていますが、断熱効果のいいお家だけに熱がなかなか逃げていかず、ブログを書く集中力も途切れ途切れ.





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 スピーカーから "心を開いて / Zard" が流れています.
 ボクの夏は絶対この曲なのです.
 焼けつくような青空と 坂井泉水 の透き通るような声が微妙にマッチ.

 ほんの少しだけでも、清涼感をいただきます (笑)



 夏は嫌いじゃないけれど、何もしないで過ごす夏の暑さは応えます.

Spanish Flower

 台風と梅雨の影響で各地で被害が出ていますね.
 長野県内でも土砂災害でお一人が亡くなってしまいました.


 今夜から明日にかけて最接近の見込みですが、これ以上の被害がないことを祈るばかりです.



 さて、台風が通りすぎたら明日からちょっと講習会のため南下するため、今日のうちにブログ更新するとします.
 このアルバムも買おうかどうしようかと、かなり悩んだ末の購入.
 結局今回の TBM シリーズ 69 枚のうち、持っていない物はすべて購入することを決意しました.



 このアルバム、台風のようなエネルギッシュな演奏です.







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  " Spanish Flower / Tee & Company "




  1. A Tree Frog
           (M.Imada) ・・・・・ 14:15
  2. Spanish Flower
           (M.Imada) ・・・・・ 18:50





  森剣治 (fl.ss), 植松孝夫 (ts), 高柳昌行 (g), 今田勝 (p),
  金井英人 (b), 井野信義 (cello.b), 村上寛 (ds)、今村祐司 (perc)
  Recorded at AOI Studio, Tokyo, November 13 & 14, 1977.







 このメンバーの中で、ボクが目にした演奏者は 金井英人 と 井野信義 .
 それぞれ自身のグループでの演奏を、昔行っていたジャズ屋で聴きました.

 演奏自体はすべて忘れてしまいましたが、覚えているのが 金井英人 のオーラ.
 とても気安く話しかけることのできないようなオーラを全身からプンプン.
 おまけに演奏がかなりモーダルな演奏だったので、その後結構苦手になったりしてました ・・・・・ まぁいつもの食わず嫌い的な要素もあったんですが (笑)


 逆に 井野信義 は同じように寡黙なんだけれどどこかホンワカしていて、誠実さが漂っている感じ.
 演奏もとてもストレートな演奏だったことだけは憶えています.



 
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 さてこのアルバムの Tee & Company ですが、実は今までかなり苦手だったのです.
 TBM には Tee & Company 名で合計 3 枚のアルバムがあります.
   TBM-5004 Sonet
   TBM-5006 Dragon Garden
   TBM-5008 Spanish Flower


 実は "Sonet" と "Dragon Garden" はすでに持っていました.
 そしてその 2 枚のアルバムには、今回の "Spanish Flower" の演奏も入っていたんですね.
 TBM のアルバムの CD 化ではこういったことが他にもあり、 "The In Clowd / 山本剛" もそんなアルバムの一枚でした.
 お金に余裕があれば "Sonet" と "Dragon Garden" も買い直したいところではありますが、さすがにボクの懐具合では ・・・・・・・・・ とりあえず今回のアルバムのみ頑張って購入.


 前に買ってあった "Sonet" がねぇ ・・・・・ もう厳しかった ・・・・・・
 だから本当にこのアルバム考えちゃったのです.


 ぶっちゃけ、このアルバム ・・・・・・ というか、 Tee & Company のアルバムはルーキーの皆様にはちょっとお勧めできないかな.
 かなりモーダルでフリーキーな演奏なので、そういった演奏でも楽しめる人でないと、かなり修業的なアルバムになってしまいそうです.

 このあたりの演奏が、ある意味では TBM らしいと言えばらしのです.






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 これが Tee & Company というビッグ・コンボのメンバーたち.
 左から 4 人目は、 TBM 生みの親 藤井武 さんですね.
 この藤井さんが企画して誕生させたのがこのビッグ・コンボ ・・・・・ Tee & Company の Tee は、藤井さんのニックネームでもあります.

 メンバーはこの当時 TBM ・・・・・ というか、これからの日本のジャズを背負って立つような人たちばかり.
 ただ、いろいろなコンセプトが込められていたり、新しいことにチャレンジしようとしたものが演奏になっているので、おおよそ万人向けとは言い難いかな.



 新たにこのアルバムを購入して聴いてみたら、以前ほどの違和感はなくなっていました.
 特にアナログ盤でいうところの B 面にあたるアルバム・タイトル曲 "Spanish Flower" なんて、結構気持ちのいい演奏だったりもします.

 まぁボクも、いつの間にか エレクトリック・マイルス なんかも平気で聴けるようになったのですからかなり成長したということでしょうかね (笑)



 万人向けではないと書きましたが "Spanish Flower" くらいだったら、たぶんみんな聴けるかな ・・・・・・









 先日から紹介している TBM のアルバムですが、仕掛け人は Disk Union の 塙耕記 さん.
 先日 Facebook でお友達になったりしております.


 Disk Union というと、ボクとの繋がりは Roger Dean.




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 ずっと前にこのリトグラフを購入したのが Disk Union .

 でも、それ以来 CD などはまったく購入していなかったのですが ・・・・・・


 最近になり TBM から 塙さん に繋がったりして、せっかくだから最終の 第10期 だけは Disk Union のボックスを購入しようと思い数日前に予約を入れておきました.

 このシリーズの全アルバムを 6 ページほどのカタログに Disk Union が製作し、明日からお店に置いておくようです.
 残念ながらボクはそれだけのために 東京 に行くこともできないので、諦めていたのですが ・・・・・・・・


 ちょっとしたことから自宅に送っていただけることになりました.


 いろいろな意味で TBM はこういったことが多いのです.
 だから多少無理してでも買おうと思っちゃうんですねぇ.




 なんだかんだ理由をつけて買っていると言えなくもないのですが (笑)

Poppy

 今日は朝早くからお仕事でした.
 昨日は雨の心配をしたりしましたが、まったくそんな心配のいらない一日で暑いくらい.

 午後 1 時過ぎに家に帰ってきましたが、ちょっとばかりお疲れモード
 遅めの昼食とって、リビングのソファーでテレビを眺めていたら、いつの間にか 10 分ほど爆睡.




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 気がついたら曇り空になっていました (写真は夕方、東の空)

 今日の午後は何にも予定を入れておかなかったので、中途半端な時間を利用してブログでも書いてみましょう.





 今日も TBM ・・・・・・・・
 今日のアルバムはとてもリリカルなピアノのアルバム.








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  " Poppy / 今田勝 "




  1. Misty
        (E.Garner-J.Burke) ・・・・・ 4:38
  2. When Sunny Gets Blue
        (J.Segal-M.Fisher) ・・・・・ 4:38
  3. Left Alone
        (M.Waldron-B.Holiday) ・・・・・ 4:53
  4. Polka Dots And Moonbeams
        (J.V.Heusen-J.Burke) ・・・・・ 4:45
  5. Sea Weeds
        (M.Imada) ・・・・・ 5:01
  6. Poppy
        (M.Imada) ・・・・・ 6:42
  7. Ascent
        (M.Imada) ・・・・・ 7:23




 今田勝 (p), 福井五十雄 (b), 小津昌彦 (ds)
 Recorded at AOI Studio, Tokyo, January 25 & 26, 1973.






 1 曲目から 4 曲目までが、アナログ盤で言うところの A 面で、この 4 曲は 今田勝 のソロピアノ.
 演奏されている曲はすべて有名な曲ばかり.
 残りの 3 曲がトリオでの演奏で、 3 曲共 今田勝 のオリジナル曲です.

 好みとしてはピアノ・ソロよりもトリオの演奏のほうが好きですが、こういったスロー・バラードはソロ演奏もピタッとはまりますね.




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 このアルバムも録音がとてもいいですね.
 ボクの部屋のなんちゃってオーディオでも、何となくその良さがわかるような気がします.


 4 曲目までスローバラードが並んでします.
 ボクが特にうれしかったのが、 2 曲目の "When Sunny Gets Blue" と 4 曲目の "Polka Dots And Moonbeams" ・・・・・・


 ちなみに、オリジナル・アルバムには "When Sunny Gets Blue" を "サニーが憂鬱になったとき" と書かれています.
 この当時って、結構こういった日本語での曲名を表記しているアルバムがあります.
 確かに間違いではないですが ・・・・・・・・ あまりに直訳過ぎませんかねぇ (笑)
 この曲について少し調べてみたものの、詳細まではよくわかりませんでした.


 1956 年 ナット・キング・コール によって歌われ、翌年には ジョニー・マティス によってヒットしています.
 ジャック・シーガル と マービン・フィッシャー が サニー・ゲイル のためにニューヨークで書いた曲だったのですが、歌われることなく ナット・キング・コール が.
 その後 1 年間で 8 人の歌手がレコーディングするほどヒットしました.

 ちなみにタイトルの Sunny は、歌詞にでてくる女の子のニックネームのようです.




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 これがその ナット・キング・コール のアルバム.
 このジャケット写真を捜していたら、ブログ友の azumino さんのブログ に行きつきました.
 世の中狭いなぁ ・・・・ (笑)

 ただ "When Sunny Gets Blue" のことについては書かれていませんでしたので、この曲についてはもっとほかのお勧めがあるのでしょうか.
 機会があれば聞いてみましょう ・・・・・・・ ちなみにこのアルバム、購入予定です.


 このアルバムに入っていて azumino さんが絶賛していた "Stardust" ですが、映画 "めぐり逢えたら" (トム・ハンクス、メグ・ライアン 出演) の中でも流れていましたね.
 そういえば "When I Fall in Love" もこの映画では流れています.
 折角だからこれからもう一度この映画でも観てみよう.



 それとボクな好きな "Polka Dots And Moonbeams" ・・・・・・ ビル・エバンス の演奏でも有名ですね.
 この曲も大好きなので、こういった曲が入っているだけでもちょっとラッキーと思ってしまいます.



 アルバム全体が4曲目までのようなスローバラードばかりだったら、ボクの中ではそれほど印象に残らなかったかもしれません.
 後半のピアノ・トリオの演奏がいいんですね.

 アルバム全体に漂う 今田リリシズム の中で、後半 "Sea Weeds" から "Ascent" へとだんだん高揚していくような感じがとても心地良いのです.




 
 アルバム・タイトルの Poppy ってよく聞くけれどどういう意味なんだろ ・・・・・・
 その昔 「車にポピー ・・・・」 なんていうのもありました ・・・・・ っていうか、現在もまだ商品としてありました.




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 調べたら けしの花 のことを言うんですね.

 そう言えば 「赤く咲くのは けしの花 ・・・・・」 なんて、その昔 宇多田 のお母さんが歌っていました.

 けし と言えば あへん法 により栽培等が禁止されているイメージが強いのですが、栽培しても問題ないものもたくさんあるようです.
 写真の花は 剛毛 が多いので、きっと栽培してもいいものではないかな.
 さらに 「丘の上ひなげしの花が ・・・・・」 という歌で有名な ひなげし なんていうものもあります.
 花には全くもって疎いので、このあたりで止めておきましょう.




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 このアルバムのライナー・ノーツは 今田勝 本人が書いておりました.
 アナログ盤の頃も TBM のライナー・ノーツは、他のレーベルのライナー・ノーツがほぼ正方形だったのにちょっとデザインがちがっていました.
 今回の紙ジャケットの Blu-spec CD でも、それも忠実に再現してあります ・・・・・・ が、忠実すぎて字が読みにくい.
 年寄りには字が小さすぎ、ツライなぁ (笑)

 そんなライナー・ノーツには TBM プロデューサー 藤井武 との出会いから、レコーディングに至るまでのことも簡単に書かれていました.


 普段こういったライナー・ノーツをほとんど読まないボクですが、この TBM シリーズに関しては懐かしさもありみんな読んでいます.
 いろいろ個性的で、とても面白いんですよ.




 TBM のアルバムって、改めて聴くと本当に面白い発見がゴロゴロ.
 やっぱり無理してでも、アブストラクティブな演奏も購入しようかなぁ ・・・・・・・


 本気で考えている今日この頃なのであります (笑)



 さて、今日はお疲れですので早めに休もうか.
 明日からまた、一週間が始まりますので.

North Plain (北の大地) / 中山英二

 先日、またまた TBM からのダイレクト・メール.
 今回は Blue Note の xrcd24 シリーズが中心の割引セールの案内でした.

 少し前からお小遣いの余裕がほとんどなくなっていることと、主要なアルバムはすでに購入済みなので、今回は残念ながら見送り.
 でもこういうアルバムって、次に買おうと思っても購入できないことがほとんどなんですよねぇ ・・・・・・・.

 それでも、無い袖は振れない のでありまして.





 そう言えば、今日のアルバムもそんな割引セールの案内で何となく購入したアルバムでした.
 購入した際に一回くらい聴いただけで、演奏内容なんかほとんど忘れていましたし、演奏者もまったく知らない人ばかり.



 ところが ・・・・・・・・







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  " North Plain (北の大地) / 中山英二 "





  1. North Plain (北の大地)
        (E.Nakamura) ・・・・・ 7:18
  2. My Memories
        (E.Nakamura) ・・・・・ 6:27
  3. Summertime
        (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 6:49
  4. Wheel of Fortune
        (E.Nakamura) ・・・・・ 6:02
  5. April Song
        (E.Nakamura) ・・・・・ 6:13
  6. Spanish Highway
        (E.Nakamura) ・・・・・ 7:26





  山中良之 (ts.ss.fl) # 1, 2, 4, 6, 宮野弘紀 (g) # 1. 2. 3. 6,
  今田勝 (p)、 中山英二 (b), 渥美孝昭 (ds), 
  スザンヌ・キム (vo) # 1. 2. 5

  Recoreded at Onkio Haus, Tokyo, April 3-4, 1982.






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 昨日、何気なく iTunes から流れた "Summertime" にビックリです.
 最初は 「面白いアレンジの演奏だなぁ ・・・・ 」 なんて思っていたら、ラテン・ビートに乗りながら一気に駆け上がっていきます.
 ピアノがとても軽快 ・・・・・ このピアノ、調べたら 今田勝 !!
 さらに続くアコースティック・ギターのソロが、超 スパニッシュ・テイスト.
 まったく新しい感じの ・・・・・ サンバ のような "Summertime" .
 そしてベースが、歌う歌う ・・・・・・・


 これはしっかり聴かなくちゃいかん、と最初から聴いてみました.



 アルバム・タイトル曲 "North Plain (北の大地)" は、ボウイングによるソロから、これまたアップ・テンポなサンバの・リズムに変わりベースでのテーマ演奏、そしてギター、テナーのソロになっていきます.


 このギターがすごいんだわ.
 "Summertime" のギターと同じように、スパニッシュな演奏で、まるで パコ・デ・ルシア か ディ・メオラ か ・・・・・・ って感じ (笑) .
 技巧的に云々 ・・・・ というよりは、とにかくこのギターが演奏に完璧なまでにマッチしちゃっています.


 テナーもちょっと短いソロだけど、悪くない.
 この人もボクはまったく知らない人でした.

 そしてそれに続くベースのソロがまたまたスゴイ.
 ベースによる早弾きなんだけれど、そのメロディがステキなのです.

 そして最後はベースのボウイングのテーマでおしまい ・・・・・・・ スゴイ !!

 この一曲だけでも、ワクワクしてしまいます.
 7 分の演奏があっという間です.




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 中山英二は 1948 年 11 月 21 日札幌生まれのベーシスト.
 若いころはかなり苦労したようで、 東京 と 札幌 を行ったり来たり.
 調べてみたら、アルバムは結構出ていました.

 陸前高田にあった 「ジャズタイム・ジョニー」 の自主製作アルバム "アヤのサンバ" 、 "My Present Song" の 2 枚が 中山英二 初期のアルバム.
 彼はこの 「ジョニー」 に所縁の深いミュージシャン.
 この 「ジョニー」 は東北でも有名なジャズ・クラブでしたが、 3・11 大震災で津波に飲み込まれてしまいました.
 お店はもちろん、レコードをはじめとするすべてのものが津波に飲み込まれてしまいましたが、なんとか避難できた女性店主が、現在は仮設住宅でお店を再開しているようです.
 同じようなお店が、大船渡市にもありました.

 どちらのお店も、いつか機会があったらゆっくり珈琲でも飲みに行ってみたいものです.
 まぁいつになるのかわからないので、自主アルバムの上記 2 枚を購入することにして Click .
 このアルバムは、機会を逃すと絶対手に入りそうもありませんので.



 話しを今日のアルバムに戻しましょう ・・・・・


  
 グイグイ引っ張られてしまう一曲目の "North Plain (北の大地)" の次は、とても美しい "My Memories" .
 ここでの 今田勝 のピアノも、いかにもという感じで、フルートや透き通るようなヴォーカルに融け込んでいます.

 "Summertime" までの 3 曲聴いただけでも、このアルバムの良さがわかります.
 一曲ごとに、聴きどころがうまく作られているという感じです.
 ベース奏者のリーダー・アルバムですが、変に前面に出てしまうのではなく、とてもうまいさじ加減で良さが見え隠れしています.


 このアルバムは よい !!!
 購入する時は、ただこれが最後の購入機会になりそうだからと何枚か一緒に購入しただけなのですが、こんなに内容がいいとは.
 さすがボクの大好きな TBM です.

 久しぶりにいいアルバムを見つけたという感じなのです.


 折角だからと、 TBM のアルバム・ジャケットをすべてスキャナで取り込んでみました.
 こういうアルバムの写真って、かなりマイナーなのでインターネットでもヒットしないんですよね.
 気持ち白っぽくなってしまいましたが、まぁそこそこキレイかな.






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 昨日の夜から今朝にかけての冷え込みもかなりでした.
 たまには暖かい部屋の中から、いつもの 北八ヶ岳 ・・・・ 蓼科山 です.

 北の大地同様に、まだまだ春は遠からじ ・・・・・・・・ です.


 でも暖かい部屋の中で聴いているホットな演奏は、外の寒さをいつしか忘れさせてくれもします.

Blue Rain

 暇な時に無料動画サイト GyaO! を観ることがあります.
 今は、ボクの大・大・大好きな "モーターサイクル・ダイアリーズ (Diarios de motocicleta) " なんかも無料で観れちゃいます.
 ただ、途中で キング・カズ の CM がスクリーンの横にドドーーーンと何回も入ってしまうのは仕方ありませんが(笑)


 そんな GyaO! の中に "男たちの戦場" というオーストラリア映画がありました.
 第二次世界大戦を描いた映画で、ちょっと面白そうだったので見始めてみたのですが ・・・・・・・・



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 超つまらないというか、不快な映画で途中で観るのをやめてしまいました.
 映画好きなので、大概の映画だったらつまらなくても観るのですが、久しぶりに怒りを覚えちゃうくらいです.

 こんな映画を誰が作ったのかと監督を見てみると アリスター・グリアソン とあります
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 どこかで聞いたことのある名前.

 そう、以前酷評した "サンクタム" と同じ監督じゃないですか !


 確かに戦争は悲惨で、昔の映画のようなヒーローが活躍するような場所ではありません.
 きっとこの映画のように、目をそむけたくなるくらいの光景が至る所で見られたんじゃないかということくらい、ボクでもわかります.
 でも映画です ・・・・・ ここまでグロテスクで不快感を催すような表現をする必要があるのかねぇ.

 "プラーベート・ライアン (Saving Private Ryan) " での冒頭の息が止まるくらいのリアリティさが、それ以降の戦争映画を大きく変えてしまいました.
 でも、 "プラーベート・ライアン" は単に残酷なリアリティさを表現しただけではなく、きちんとそこに登場する兵士たちのドラマとして秀逸でした.


 "男たちの戦場" のレビューを見てみると、ボクと同じことを思っている人もいれば、いい映画だという人もいます.
 どんなことでも、人によっては色々な受け止め方になるのでそういう人たちを否定はしませんが、少なくてもボクにとってはまったくつまらない映画の一本です ・・・・・ "サンクタム" 同様に.



 そうかと思うと、まったく期待していなかったのにハッとするほどいい作品に巡り合ったりすることもあります.
 それがこのアルバム.
 とりあえず買っておかないと、二度と買えないかもしれなし、バーゲンで半値以下だから ・・・・・
 そんな単純な理由で購入した一枚です.






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    " Alone Together / 今田勝 & George Mraz "





   1. Alone Together (A.Schwartz-H.Dietz) ・・・・ 6:54
   2. Poppy (M.Imada) ・・・・ 4:54
   3. Stella By Starlight (V.Young) ・・・・ 5:09
   4. Blue Road (M.Imada) ・・・・ 6:08
   5. Blue RAIN:take two (M.Imada) ・・・・ 7:35
   6. Remember Of Love (M.Imada) ・・・・ 3:26
   7. Blue RAIN:take one (M.Imada) ・・・・ 7:36





   今田勝(p), George Mraz(b)
   Recorded at Onkio Haus, Tokyo, October 24, 1977.





 一見、演歌歌手のような風貌ですが、れっきとしたジャズ・ピアニスト.
 ただ、ジャズばかりではなく、CM曲作ったり、TV音楽や歌謡曲の伴奏なども平気でこなしちゃう人のようです.
 この写真にも、何となくあるジャズのちょっと暗いようなイメージが全くなく、どうみても演歌の世界です.

 どうも彼のピアノは今までも縁がなく、家にあるアルバムも Tee & Company の "Dragon Garden" と "Sonnet" の 2 枚のみ ・・・・・・ でもこの 2 枚は、彼のアルバムとは言い難いような実験的かつ前衛的なアルバムです.
 



 それで今回購入したアルバムを何気なく流してみると ・・・・・・・・・

 写真とはまったく違うイメージのピアノなんですよね.
 彼が作った "Blue Rain" なんか、まったく同一人物というイメージが湧いてきません(笑).
 非常にリリカルなピアノです.
 そして作曲のセンスがいいですね ・・・・・ "Blue Rain" 、 "Remember Of Love" .
 聴けば聴くほど、イメージとのギャップが開くばかりです(笑). 




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 George Mraz は 1944 年 9 月 9 日 チェコ 生まれのベーシストで、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の著名なコントラバス奏者であった フランチシェク・ポシュタ の弟子となり、やがてジャズへ.
 1966 年にウィーンで開かれたフリードリヒ・グルダ主催、国際ジャズ・コンクールのベース部門において準優勝した ・・・・ この時の優勝者は、同じチェコ出身で フランチシェク・ポシュタ の下で一緒に学んだ ミロスラフ・ビトウス .
 その後、 George Mraz はモダン・ジャズ路線を進み、 ミロスラフ・ビトウス は Weather Report 加入など新しい方向に進んでいきます.
 きちんとクラシックを学んだ音感の良さと、アルコ弾き (弓弾き) が有名で、このアルバム 6 曲目 "Remember Of Love" でのアルコ弾きなどはまさにクラシック音楽を彷彿とさせます.



 こんな二人によるデュオ演奏.
 何とも言えないくらい抒情的で、メランコリックな雰囲気に溢れています.
 スタンダードの "Alone Together" でさえも、何か全く別いの曲のように聴こえてしまいます.
 ただ、ジャケットがちょっと残念 ・・・・・・・ この笑顔は本当に曲のイメージとはかけ離れてますから (笑).


 こんなアルバムに巡り合えたのも、ほんとうに縁.
 前にも書いたとおり TBM からのダイレクトメールが来なかったら、一生こんなアルバム購入することなかったはずですから.



 
 こんなリリカルな演奏を聴いていると、くだらない映画のことなど忘れてしまいます.
 そう言えば、 TOHO シネマズ のマイレージ・カードを作りました.
 このカードを使うと、ボクの近所にある TOHO シネマズ ではすべて 1,300 円で入場券が買えるようです.
 これからは月一回くらいは顔出してみよう.
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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