和ジャズ

Leeward

 最近、ちょっと大人買いしてみました.


 それも車の大人買い !!!
 プラモじゃないよ、本物の ク・ル・マ !!!

 何と一気に新車を 2 台更新することにしました.



 今まで夫婦それぞれで使っていた車はすでに 120000 km 超えており、奥様の車に至ってはドアの下が塩カル (塩化カルシウム : 降雪時の融雪剤) の影響で錆びつき、穴まで開いちゃっています.
 おまけに数年前ミラーバーンで単独事故起こして大ダメージ食らっていますので、さすがにそろそろ.

 まぁ大人買いとは言うものの、ちょっとした BMW や アウディ の価格にも届かないので、そこはもう完全なる庶民感覚ですが (笑)

 ちなみに奥様が真っ赤な ベゼル で、ボクは N-ONE .


HONDA N-ONE

 最近本当に乗りたいと思う車がないから、移動できればいいやと思いきって軽にシフトダウンです.

 もう車に対する拘りもほとんどありません ・・・・・・・・


 でも、さすがに今度の車は 4WD にしたい.
 色は何でもいいけれど、たまにはポップに黄色、それも屋根は黒く ツートンで.
 そうそう、ターボもできればほしいな ・・・・・・ そうなるとグレードは Premium Tourer かな.

 そう言えば最近軽自動車も白ナンバー取れるようなので、折角だから白ナンバーで.
 ナビ装着スペシャルパッケージもこのグレードだとあるので、カーナビも一応付けておこうか ・・・・・・・・・

 まぁ走ればいいんですが ・・・・・・・

 ちなみに納車が 9 月って、ちょっとあり得ないなぁ.

 それにしても軽自動車と言っても車本体も結構大きくなっていますし、なによりいい値段だなぁ.


 インテ R はあと 2 週間ほどでお別れです.
 スタッドレス用の純正ホイールも一緒に処分しようと思っていたら、結構いい値段で買取業者が買ってくれたのでラッキーでした.





 さて、ここ数日めっきり涼しくなりました ・・・・・・ というか、これがこの時期の気温なのでしょうか.
 異常なくらいの暑い日が続きましたからねぇ.

 折角出した部屋の扇風機も、こんなに涼しくなるとただ邪魔なだけです (笑)



 そんな扇風機の写真を使ったアルバムです.





Yamaguchi001






  " Leeward / 山口真文 "





  1. Dawn ・・・・・ 12:32

  2. Dewdrop ・・・・・ 6:58

  3. Distant Thunder ・・・・・ 10:33

  4. Leeward ・・・・・ 9:32





  山口真文 (ts.ss), 土井一郎 (p.el-p), 桜井郁雄 (b), 関根英雄 (ds)
  Recorded at テイチク会館 Studio, Tokyo, January 20 & 27, 1978.






 塙耕起 氏監修の "昭和ジャズ復刻シリーズ" の一枚です.
 オビにはセカンド・アルバムと書かれています.

 演奏されている曲は、すべて 山口真文 によるものです.






Yamaguchi001-2

 最初は " 野ばら / 藤原幹典 " を紹介しようかと思ったのですが、かなりアグレッシブで、聴くのに疲れたのでこちらのアルバムにしました.

 このアルバムは全体が独特のリリシズムでまとめられたアルバム.
 モーダルな演奏ではあるものの、とても聴きやすい.

 こういうテナーは好きだなぁ.
 とても気持ちよく聴くことができます.

 先日の クリス・コナー は彼女の声が好きでしたが、 山口真文 のテナーやソプラノの音が結構好きです.


 だから結構ハードな 3 曲目 "Distant Thunder" やアルバム・タイトル曲 "Leeward" の演奏にしても、まったく苦にならず気持ちよく聴ける.




Yamaguchi005

 このアルバム、山口真文の演奏はもちろんですが、バックの三人の演奏がかなりいい感じ.
 特にピアノの 土井一郎 がいいなぁ.
 サックスのリリシズムとピッタリ合った演奏です.


 山口真文 のアルバムですが ・・・・・・ リーダー・アルバムで持っているのはこれ一枚のみ.

 ただし彼が参加しているアルバムは何枚かあります.
 少し前に書いた "流氷" や ジョージ大塚・グループ のアルバム、さらには 笠井紀美子 のアルバムなどなど.

 彼のホームページにディスコグラフィがありますが、それを見てもリーダー作品がそれほど多くない.
 もっとあるとボクは思っていたんだけれどなぁ.


 このアルバム購入時、さして期待はしていなかったのですが、いい意味で裏切られるのはとても気持ちいい.

 もう少しリーダー・アルバム探して聴いてみようと思わせる、とても好演のアルバムです.








 さて、 5 月に観た映画ですが前半はかなりハイペースでしたが、中旬から家族旅行や 東京 へ行ったりで思ったほど伸びませんでした.

 劇場で観たのも "メッセージ" 一本だけ.




  ランス・アームストロング ツール・ド・フランス7冠の真実
  冒険者たち 、 蛇にピアス 、
  クレイジーハート 、 アリス・イン・ワンダーランド / 時間の旅 、
  ゴーストバスターズ 、 もののけ姫 、
  ゴーストバスターズ (2016) 、 ダイ・ハード 、
  スーサイド・スクワッド 、 四月物語 、
  ターザン:REBORN 、 メッセージ 、
  ゴースト / ニューヨークの幻 、 最強のふたり



 結構好きな映画もありましたが、そんな中の一本は ・・・・・・・・・・






冒険者たち 001

 いろいろな意味でとても面白い映画です.
 あの哀愁を帯びたテーマ曲を聴くだけで、胸がキュンとなっちゃいます.


 ほろ苦い恋愛や、サスペンスの要素や、ちょっとしたアクションも入った青春映画.
 今観ても決して色褪せていないところがいいなぁ.



 特にこの映画を魅力的にしているのは ジョアンナ・シムカス .



Aventuriers 003

 彼女が演じる レティシア の魅力だろう.

 ジョアンナ・シムカス の出演映画も多くありません.
 1976 年 シドニー・ポワチエ と結婚し、女優を引退してしまいました.

 今までフランス人とばかり思ってましたが、カナダ人なんですね.
 "若草の萌えるころ (Tante Zita)" ではヌードも披露して話題になりました ・・・・・・ 当然、 DVD 持ってます (笑)

 アラン・ドロン も リノ・ヴァンチュラ も輝いていたなぁ ・・・・・・・・・






0R9A8929-001
  銀座 和光

 さて実習で撮影してきた写真の中から二つ作品にしていかなければなりません.
 いろいろ考えながら、改めて写真見てみると ・・・・・・・・・・・

 違うんだなぁ.

 違和感ありあり ・・・・・・・

 確かに表情も背景もいい感じのものはあるんだけれど ・・・・・・・・


 再来週は品評会、どうなることやら.

Mr. Wonderful

 Disk Union はジャズを聴く方でしたらみんな知っているくらいの販売店ですが、ボクのような地方にはお店がないので、ほとんど縁がありませんでした.
 最近こそオンラインショッピングなどでたまに利用するものの、頻度的にはちょっと少なめ.


 そんなだから Tokyo Jazz ( Jazz TOKYO も)だって知らなかったし ・・・・・・ これはジャズ聴くものとして恥ずかしいくらいのことかもしれません.
 ましてや Thinks! Records なんて ・・・・・ ???
 ボクの場合は以前からジャズ雑誌などほとんど読んでいなかったので、こういった情報には本当に疎いのです.

 今日はそんな Disk Union の Think! Records について勉強してみましょう.




IMG_7032
 ( Disk Union ジャズ担当 塙耕記 氏)

 Disk Union の制作部門 (これはあくまで想像です) に Think! Records というレーベルがあります.

 ジャズのリイシューだけにとどまらず、 山口いずみ さんの新譜をはじめ海外の民族音楽から、昭和歌謡と呼べるようなものまで、とにかく幅広いジャンルのアルバムをアナログ盤も含めてリリースしています.

 少し前にはボクの大好きな Three Blind Mice (以下 TBM) や日本のジャズ、最近では Steeple Chase のリイシューなどなど.

 その仕掛人とも呼べる方が上の 塙 氏 ・・・・・ Think! Records のアルバムの監修を務めているようですが、具体的にどんなことをしているのかはちょっと不明.


 ちなみに 2012 年には "Blue Note プレミアム復刻シリーズ" というアナログ盤の再販があり、この監修に 塙 氏が関わっていますが、こちらは Think! Records ではなく、確かユニバーサルミュージック・ジャパン だったかな.


 ジャズ雑誌のレビューなどでもよく見かける方です.




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  (当時 Disk Union から送っていただいたカタログ)

 ボクが初めて Think! Records を知ったのは、 2013 年 6 月から TBM のリイシューを Blue-spec CD で発売した時でした.
 第 1 期のフライヤー見てみたら、全 7 期 43 タイトルと記載してありました ・・・・・ このフライヤーも第 5 期分までの 3 枚頂いたなぁ.

 その後販売好調 (?) だったせいか、翌年 2014年の 8 月まで 10 期にわたり全部で 69 タイトル.
 ですので上記のカタログは 2014 年 7 月に送っていただいたものです.

 さらに 2016 年 9 月に第 11 期として 10 タイトル追加で、 79 タイトルになりました.
 TBM のアルバムは全部で 140 タイトル弱なので、半数以上のアルバムを一気に再販したことになります.

 この再販のニュースを聞いた当時は、
  「すごいことするなぁ、ジャズというマイナーな世界で、さらにマイナーな国内レーベルの再販 ・・・・・ 絶対赤字じゃないの」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




19 006

 そうは思ってもボクにとってはこれはもう超感動ものだったので、その時期に持っていなかった CD すべてを購入しました.
 1 枚 2,500 円 + 消費税 という、その当時のボクからするととても高額な CD でしたが.

 さらにこれらの中には絶対好みと違う、購入しても間違いなく一度聴いてお終い、という感じのものもありましたがそんなこと関係なくみんな !!

 半数ほど持っていなかったかな.
 いかんせん TBM の CD は、いろいろ探してみるもののオークションでたまに見つけるくらいしかなかったので.


 ちなみにボクが通っていたジャズ屋では Three Blind Mice は、スリー・ブラインド・マウス なんです.
 ボクも最近までずっと、それが正しいと思って呼んでいました.
 今でもたまにそう言ってしまいます (笑)

 でも正しくは スリー・ブラインド・マイス で、ネズミが複数なんですよね.




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 (今日届いたカタログ)

 Think! Records はすでに 300 枚以上のアルバムリリースをしているようです.
 一躍有名になったのは "和ジャズ" と呼ばれる "昭和ジャズ復刻シリーズ" じゃないでしょうか.
 TBM よりももうひとつ前、 1960 年代を中心にした国内ジャズ・アルバムたちです.


 小川隆夫 氏はそんな時代の タクト・レーベル に結構思い出があるようですが、ボクはやっぱり TBM 時代.
 少しリアルタイムに被った時期だったこともあるのかもしれませんが、 70 年代からだなぁ.

 どうもそれ以前になってしまうとなかなか CD 買ってまでという気持ちになってしまいます.
 これは、例えば今 Charlie Parker をなんとなく聴きたいと思わないような感覚にも似ています.
 決して主流派のアブストラクティブな演奏だけが好みという訳ではないんだけれど ・・・・・・・・


 今日届いたカタログ見てみると、このシリーズの中で "山女魚/宮沢昭" 、 "What's Happened ? Miya / 宮之上貴昭" 、 "Hush-Bye / 森山威男" の三枚がボクの家の棚にもありました.

 買った時はこのシリーズなんて全く気にもしないでの購入でした (笑)


 ちなみに私、こうみえても国内ジャズ結構好きで、その昔放送していた Inter FM "Jazz Conversation" には TBM の曲をいくつかリクエストし、かなりかけていただいた記憶があります.
 パーソナリティは 小川隆夫 氏でしたが (笑)




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 昭和ジャズ復刻シリーズ はかなりの反響を生んで、今でも売れているアルバムが多いようです.
 ちなみに TBM のリイシューも、このシリーズの一つという位置付けのようです.

 このあたりのことは最近刊行された 小川隆夫 氏の "TBM" の中で、 塙 氏と 小川 氏の対談に結構書かれています.
 興味のある方はぜひ購入して読んでください、 TBM にちょっとでも興味ある方にはとても面白い本だと思いますよ.
 Think! Records についてもいろいろ語っておられます.


 そんな Think! Records が最初に出したアルバムが "4 SONGS EP + 2 / KALIMA" というクラブ系のアルバムで、 2005 年 11 月 24 日にアナログ LP として発売されました.
 初期のアルバム見ていると他に 青江三奈 とかあって ・・・・・・・ ちょっとしたカオス感が漂ってもいます.


 CD 業界そのものが厳しい時代でもあるようですが、これからも頑張ってほしいですね.
 そして TBM の完全コンプリートしてほしいなぁ (笑)






 そんな Think! Records が昨年 12 月に発売したアナログ盤 TBM の一枚が今日のアルバムです.
 三枚のアナログ盤を発売したのですが、最初に思ったのがなぜこの三枚 ???

 そしてその三枚中、 Disk Union で唯一売り切れになっているのがこのアルバムなのです.






Hosokawa001001






  " Mr. Wonderful / 細川綾子 "





  1. Wrap Your Troubles In Dreams
          (H.Barris-T.Koehler-B.Moll) ・・・・・ 3:30
  2. Misty
          (J.Burke-E.Ganer) ・・・・・ 5:38
  3. Our Love Is Here To Stay
          (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 4:03
  4. My Foolish Heart
          (V.Young-N.Washington) ・・・・・ 5:21
  5. Bridge Over Troubled Water
          (Paul Simon) ・・・・・ 5:43
  6. Whwn You Smile
          (R.Macdonald-W.Salter) ・・・・・ 2:58
  7. Mr. Wonderful
          (G.D.Weiss-L.Holofcener) ・・・・・ 3:54
  8. Feel Like Makin' Love
          (Eugene B McDaniels) ・・・・・ 4:18
  9. The Lady In A Tramp
          (R.Rogers-L.Hart) ・・・・・ 2:43






  細川綾子 (vo), 西条孝之介 (ts), 横内章次 (g), 山本剛 (p),
  福井五十雄 (b), 小原哲次郎 (ds), 横井俊雄 (viola), 
  岡本和夫 (cello), 玉野嘉久 (vln), 森岡美穂子 (vln)
  Recorded at Epicurus Studio, Tokyo, June 9 & 10, 1977.






 ボクの持っているものは 2014 年 7 月に発売された Blue-spec CD .
 第 9 期で発売された 7 枚のアルバムすべてが女性で、 6 枚がヴォーカルものだったと思います.

 書籍 "TBM" の中では、このアルバムのことも 塙 氏と 小川 氏の対談の中に出てきます.





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 1 曲目の選曲がいいですね.
 とても軽快で、アルバムの最初を飾るにはぴったりした感じの曲です.

 どこから聴いても日本人のヴォーカルです ・・・・・・
 ボクに言わせると 「だから問題でも ?」 って感じです.

 ヴォーカルだけでなく、演奏も日本人だからダメという人がおいでのようですが、どうなの.
 別に黒っぽくなきゃジャズっていうことでもないし、もっといろいろな演奏があっていいんじゃないでしょうか.
 逆に日本らしさにホッとできる部分もあるんじゃないのかねぇ.


 だからボクは ホンタケ が好きだし、 TBM も大好き.

 このヴォーカルにしたって、日本人らしさが出ているけれど、普通にうまい.
 発音も聴きやすいと思います.




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 このアルバムで一番好きなのは 7 曲目"Mr. Wonderful"
 ギターの伴奏でしっとりと歌い上げています.
 声もものすごくきれいですし、ギターの伴奏もいいなぁ.

 癒されます.

 スタンダード中心ですが、当時流行っていたポピュラー・ソングも入っています.
 "Bridge Over Troubled Water (邦題: 明日に架ける橋)" は サイモン & ガーファンクル の有名な曲ですし、 8 曲目の "Feel Like Makin' Love (邦題: 愛のためいき)" は ロバータ・フラック が歌って大ヒットした曲です.

 彼女自身はジャズ・シンガーとは思わず自らポピュラー・シンガーと言っていたようですが、それもありかなと思わせるようなアルバムです.

 それとこのアルバムの聴きどころは伴奏陣.
  2 曲目は有名な "Misty" ですが、歌伴として 山本剛 がどんなピアノを弾いているかも楽しめますよ.
 西条孝之介 のテナーも聴きどころありますし、ギターの 横内章次 も ・・・・・・・



 細川綾子 さんは現在も現役ミュージシャン.
 今年も 4 月 19 日には 阿佐ヶ谷 スタッカート でライブを開催しています.

 いろいろな意味で聴けば聴くほど楽しみが広がってくるアルバムなのです.
 









 Disk Union には縁がなかったと最初に書きましたが、実はボクの Disk Union デビューは CD ではなくて アート でした.


 それがこの "海洋地形学の物語" のリトグラフ

 たまたまオークションで見つけた Roger Dean の出品者が Disk Union .
 変なところで繋がっていました (笑)






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 今日は東御市の風景はお休みして TBM マイ・ベスト 5
 書籍 "TBM" の 塙 氏との対談の最後にベスト 5 を聞いていましたので、ボクもそれをパクってみました.
 でも TBM 好きな人だったらわかると思うけれど、絶対同じにはならないはず.
 とにかくいろいろな演奏が TBM にはあったから.


 1. Blue City / 鈴木勲
 これは恋の思い出や通っていたジャズ屋の思い出が思いっきり被っているから.
 それと "Play Fiddle Play" での 渡辺香津美 のソロが大好き、特に出だしのフレーズでノック・アウトです.

 2. The In Crowd / 山本剛
 クリスマスの Misty 三部作の一枚で、三枚とも好きですがやっぱりこの "The In Crowd"
 大由彰 の演歌チックな演奏が大好きで、昔みんなでフレーズ口ずさんだなぁ.

 3. Coco's Blues / 和田直
 このアルバムは初めて聴いてぶっ飛んだ. 
 それまで 和田直 なんて全く知らなかったので、彼のブルージーなギターにビックリでした.

 4. MINE / 峰厚介
 これは内容云々でなく、記念すべき TBM の第一作だから.
 ちなみに 藤井武 さんにお会いした時にこのジャケットにしっかりサインいただきました.
 オビをよく見たら、しっかり "昭和ジャズ復刻シリーズ" のロゴが書かれてましたね.

 5. Greensleeves / 横内章次
 5 枚に絞るなんて土台無理ではありますが、最後は超マニアックに.
 中でも "Your Watch Is Ten Minutes Slow" 、 田代ユリ さんのオルガンが大好きです.



 やっぱり TBM 最高だな.

 残りのアルバムも誰か出してくれないかなぁ ・・・・・・・・


 最後は Think! Records ではなく TBM になっちゃいました (笑)




 そうそう、 Steeple Chase の今後の販売ですが、カタログ写真載せますのでたくさん購入してください.
 ボクはとりあえず第 2 期の Billy Harper いきます.



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海を見ていたジョニー

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 最近、と言うか少し前からいろいろなところで 和ジャズ という言葉を目にします ・・・・・・ もちろん、ジャズに興味のない人などはまったく興味もないでしょうが.

 この 和ジャズ の多くは 1950 年台から 60 年台くらいのジャズを指し、廃盤だったアルバムが CD などで再販されています ・・・・・・ この 50-60 年代と言うのは、あくまでボクのイメージであって当然それ以降のアルバムも含まれています.

 少し前にはかなりのブームにもなったようで、古いアナログ盤には高額な価格が付けられていました.



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 ボクも日本のジャズは大好きなのですが、この 50 年代から 60 年代の日本のジャズってちょっと苦手意識があって聴きません.
 どちらかというとそれ以降 70 年代から 80 年代くらいが好きなんですね.

 そんなせいか、ボクは 和ジャズ というよりも 日本のジャズ という表現のほうが好きだったりします.


 ・・・・・・・・ どうでもいいことなんですがね (笑)


 

 そんなんで、今日も日本のジャズ・アルバム.



 ボクの好きな映画 "下妻物語" の中で、 白百合イチゴ が 竜ヶ崎桃子 を初めて見た時に 「人を見かけで判断するのはよくないよな」 っていうセリフがあります.

 このアルバムはまさにそんな感じのアルバムなのでした.





Sakamoto001






  " 海を見ていたジョニー / 坂元輝 "





  1. Left Alone
          (M.Waldron-B.Holiday) ・・・・・ 8:40

  2. My Favorite Things
          (R.Rodgers-O.Hammerstein II) ・・・・・ 9:44

  3. 夕焼け小焼け
          (草川信-中村雨紅) ・・・・・ 5:58

  4. 枯葉
          (J.Kosma-J.Prevert) ・・・・・ 12:26






  坂元輝 (p), 根市タカオ (b), 渡辺毅 (ds)
  Recorded live at ジャズ喫茶 "ジョニー" , October 13, 1980.







 このアルバムは結構有名なアルバムで、概ね評判もいいのです.
 ただリーダーの 坂元輝 なんて全然知らなかったので、購入するまでかなり悩んだ記憶があります.


 正直、ジャケットがダサい ・・・・・・・・
 日本語のインパクトは大なのですが、いかんせん下の写真とのバランスが良くない感じ.

 おまけにタイトルは 五木寛之 の短編小説の題名じゃないですか.




Sakamoto001-2

 重い腰を持ち上げてようやく購入したものの、ジャケット裏を見たらもっとびっくり.

 これって、ヤバくない.
 さすがの ホンタケ でさえ、ここまでのインパクトはなかったぞ.

 すでに聴く前からテンションは下がりっぱなしでした (笑)


 ボクが購入した CD は、 HQ-CD として再販されたものです.
 このアルバムは、前にも書いたようにかなり評判の高いアルバムなので、それまでにも CD などで再版されています.


 購入してから聴くまで、変なドキドキ感を持ってました.
 期待してドキドキしながらかけるのは結構ありますが、こういうちょっと違ったドキドキ感は オーネット・コールマン 以来かな (笑)



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 ところがですよ ・・・・・・・・・

 1 曲目の "" の数フレーズ聴いただけでもフリーズ状態.

 「うそだろ ・・・・・・・・」


 すごいんです ・・・・・・ このリリシズムが.

 そして、この音が ・・・・・・・ HQ-CD たる所以なのか.

 だから 1 曲目の終わり、突然拍手が入り 「えっ、ライブだったんだ」 って感じなんです.


 選曲は有名な曲ばかりなので、改めて書く必要ないくらいです.

 超抒情的な 1 曲目から、 2 曲目で一気に昇天.
 この 2 曲目は 1 曲目とは打って変わった激しい演奏です.


 ただ、フレーズのいたるところに日本らしさ ・・・・・・・
 というか、ボクが日本人ミュージシャンの演奏でなんとなく感じる日本らしさが至る所に感じられます.


 こういうところがホッとできるんだな.




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 このアルバムの1曲目にレフト・アローンを持ってきたのは、五木寛之の短編 "海を見ていたジョニー" からでしょう.

 あの小説の中で、 ジュンイチ の 「ピアノ・バー」 に初めてやってきた ジョニー が弾いた曲こそ、この "レフト・アローン" だったからです.


 五木寛之 はいろいろジャズをテーマにした小説を書いていますが、正直すべてに共感できるわけではありません.
 この短編の最初のくだりで、 ジョニー が ジュンイチ にブルースのことを説くところはちょっと共感できなかったりもします.
 また、終盤の海辺での二人の会話も、そういう考えもわかるけれどちょっとねぇ ・・・・・・・・・


 この小説の書かれた頃はジャズ喫茶全盛期で、多くのジャズ・ファンがシリアスなジャズを求めていた時代だからこそこういったものも受けたのかもしれません.
 そういう意味ではこの小説のような考え方もありなのか.
 
 ちなみに、そういったシリアスなジャズ・ファンたちがジャズへの入り口を狭くしていたのかもしれませんね.


 ボクもそういうジャズ屋で育ってきたので、小説の中の会話などもよくわかります.
 でも今のようにお気楽な聴き方のほうが、いろいろ、ずっと楽しめるような気もします.
 
 

 小説の中で ジョニー が "レフト・アローン" を引き始めると、それまで殺気立っていた店内がなごやかで温かい雰囲気に包まれます.


 このアルバムも、そんな和やかな雰囲気にさせてくれるアルバム.


 久しぶりに びっくりぽん なアルバムでした.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



ohashi001

 7 月 12 日、大橋巨泉 さんがお亡くなりになりました.

 ジャズ評論家としても有名で、特にヴォーカルに造詣が深かったと記憶しています.
 ただボクは以前から評論家嫌い、ライナーノーツ嫌いだったので、彼の書いた記事も全くと言っていいほど印象に残っていません.

 まぁ最近は評論家嫌いもなくなってきましたから、本でも探してゆっくり読んでみようと思ってます.



 Requiescat in Pace




  ・ ・ ・ ・ ・ ・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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