塙耕記

POINT OF JAZZ

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 24 日の夜は 京橋 でジャズのイベントに参加.
 開始時刻は 18:30 でしたが、ちょうどそのころから雨が落ちてきました.

 雨降りだからジャズではないんですが ・・・・・



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 今回参加したイベントは 京橋 にある BAG-Brillia Art Gallery で 4 月 9 日まで開催されている "POINT OF JAZZ" というイベントに合わせた "POINT OF JAZZ ギャラリーツアー" .
 展示されているジャケットを、それにまつわる蘊蓄を聞きながら観ていくというものです.


 開催日がちょうど CP+ と重なってくれたので、速攻で申し込みました.
 銀座 でジャズと言えば、ボクにとっては 小川隆夫 さんとなりますが、たまには他の方の話を聞くのもいいでしょう.
 特に最近はブログも名前ばかりになってますので.



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 ● BAG+1 ●
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 ● BAG+2 に展示されている鉄筋彫刻 ●

 このギャラリーは BAG+1 と BAG+2 の二つあり、イベント会場でもある BAG+1 にはアナログ盤ジャケットがテーマ別に展示されています.
 お隣りにある BAG+2 では、 徳持耕一郎 氏の鉄筋彫刻や、 阿部克自 氏のオリジナルプリント、関連書籍やイベントに合わせたアナログ盤などの販売も行っていました.

 そう言えば、 阿部克自 氏の 写真 は以前 リコーイメージングスクエア銀座 で観たことがあります.

  徳持氏 の鉄筋彫刻もどこかで一度観た記憶があるのですが ・・・・ 気のせいかなぁ.
 二次元が立体化されたような彫刻なので、観る角度によっていろいろ変わってくるのが面白うです.



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 ● 向かって左から 原田和典 氏、 塙耕記 氏 ●
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 ● 猫が写っているジャケット ●

 今回の MC は、この展示の仕掛け人でもある 塙耕記 氏とジャズジャーナリスト 原田和典 氏.

 特に 塙 氏には 10 年ほど前から SNS 上でいろいろ繋がりを持たせていただき、 TBM の情報などもいろいろいただいた記憶があります.
 一度ご挨拶したいと思っていたのでいい機会でした.
 まだ Disk Union にお勤めだった頃、二度ほどお店に寄ったことがありましたが、アポなしだったので会えず仕舞い.
 実は今回の申し込みでも、いろいろご足労おかけしてしまって感謝なのです.


 原田氏 はライナーノーツの執筆もかなり多く、再販 Blue Note 盤などでもよく目にしますが、お話しは少し Punk でとても面白かったです.


 お話しはステージにも飾られていた アンディ ・ ウォーホル の描いたジャケットのことから始まり、ジャケットやジャズについての面白トークが続き、その後みんなで各テーマごとのジャケットを見て回りました.

 ちなみにこのイベント、なんと無料です.
 ボクは正直少しお金取ってもいいんじゃないかと思うんだけどな.
 申し込み順に 20 名だけ.



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 ● David Stone Martin によって描かれているジャケット ●

 Verve レーベルでよく目にしたのが、 David Stone Martin によって描かれているジャケットです.
 実はボク、なんとなく Verve レーベルが好みじゃないんですよね.
 だから、彼が書いたこれらのジャケットもド・ストライクという感じではありません.
 そうはいっても、展示してあるアルバムの半分くらいは聴いたことがありますし、特に "Jam Session / Norman Granz" などは昔かなり聴いたアルバムなので思い出もあります.


 塙 氏所有の、 David Stone Martin のオリジナル作品が展示され、それについてもちょっと触れていました.

 ジャケットのオリジナルと言えば、 Rock になってしまいますがボクの持っている Roger Dean も、 Disk Union のオークション出品されたものを購入しました.
 そんなこともあり、なんとなく繋がっているのかと思う今日この頃 ・・・・ (脱線)



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 ● Prestige & Riverside ●
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 ● Blue Note ●

 こちらは三大レーベルといった感じののジャケット ・・・・・ ボクのイメージとしては、ちょっと Riverside が格下だろうか (笑)
 まぁ Verve は別のコーナーに展示されてますし、 Columbia も Miles Davis のところで展示されてるし ・・・・・ そうそう Atlantic なんていう大手もありますね.

 Atlantic は金にものを言わせて、 ソール・ライター といった超有名な写真家を使ったりしてます.

 そんなこと言い始めたらキリがないのがジャズの世界.


 Riverside に "Blue's Moods / Blue Mitchell" が入っているのがうれしい.
 ボクの愛聴盤です.
 Barry Harris の "Lolita" のお話も登場しましたが、できれば "Magnificent !" だったら完璧、あのアルバムの "You Sweet and Fancy Lady" 大好きでいろいろ思い出もあるので ・・・・・・ でもあちらは Prestige でした (笑)


 このあたりのレーベルだと、以前持っていたアナログ盤や聴いたことのあるアルバムがぐっと増えます.



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 ● Blue Note Uncom promising expression から ●
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 ● 部屋の King 盤 "Candy" ・・・ 隣はジャケ買いした 纐纈歩美 ●

 やっぱり Blue Note は圧巻です.

 Ornette Coleman のお話しや、中古市場での "Candy / Lee Morgan" のお話なども面白かったですね ・・・・ Ornette Coleman の写真は家に帰ってから調べちゃったくらいです.
  "Candy / Lee Morgan" が市場では高価ということもおっしゃってましたが、ボクが飾っているのは キング盤 なのでダメでしょう.

 ちなみに上の写真の 纐纈歩美 のアルバム、確か 塙氏 が関わっていたように思います.
 アナログ盤聴けない環境にもかかわらず、ついついジャケ買いしてしまうジャズ・オタのサガ.


 壁に並んだアルバムの半分くらいはアナログ盤で持っていましたが、現在はすべて CD で持ってます.
 今になって思えば、もう少しアナログ盤残しておいてインテリアとして使えばよかったと大・大後悔.


 今回展示してあったアルバムの中に、隅をちょっとだけカットしてあるものがありました.
 その昔まだアナログ盤を買い漁っていた頃、輸入盤コーナーでよく見かけました.
 そんなあたりが変に懐かしかったり.

 昔 小川さん から聞いた アルフレッド・ライオン の話の中に、創設当時こんな黒人のジャケットじゃ売れないと周囲からは言われたらしいのですが、今になればこれがいいんですよね.


 Blue Note は本当に正義だな.



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 ● Miles Davis 、奥は 阿部氏の写真を使ったジャケット ●
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 ● Bill Evens & John Coltrane ●

 そして 阿部氏 のコーナーがあって、最後は Miles Davis 、 John Coltrane 、 Bill Evans の三人のアルバムたち.
 まぁこのあたりは何も言うことないですね、
 個人的にhentaiチックな意見を言わせていただければ、 "Ascension" も欲しかった.
 あのジャケットは、もまるで 矢吹ジョー が燃え尽きたような感じでボクは好きなんですが ・・・・ 内容が内容だけに (?) ありませんでした.


 Bill Evans の "On Green Dolphin Street" は 阿部氏 のところに入っているかとも思いましたが、ミュージシャンのほうで飾られてました.


 とにかくこれだけのスペースに見やすく飾るってすごく大変だと思います.
 何といってもアルバムの数は膨大ですから、個人の好みになるのは仕方ないですよね.


 だから何か自分と似たような感じだとつい微笑んでしまいます.
 ジャズ・オタはこういうのを眺めたり、話を聞きながら、頭の中でそれぞれ自分なりの何かを感じ取ってるんだろうな、きっと.



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 ● まるで "School of Rock" ●

 一回りした後、それぞれのお気に入り・秘蔵のアルバムからさわりだけ流していただきました.
 原田氏 のお勧めは 1950 年代の 渡辺貞夫 氏の演奏.
 まだ渡米する前ですので、ちょっと尖った感じがしましたが、他のメンバーの演奏が結構よくて面白かったです.
 なにより、音が思ったより良くてビックリ.


 塙氏 が選んだのは "Dippin'" から "Recado Bossa Nova" 、モノラル盤です.
 これがねぇ、このモノラルというのが、感動もの.
 やっぱりこうだよね ・・・・・ Blue Note は、 ジャズは !


 音響的には小さなスピーカーでしたが、されど Blue Note .
 このあたりは、大きなスピーカーで聴くイベントどこかでやって欲しいな ・・・・ "Recado Bossa Nova" もずっと聴いていたかった.


 ちょっと爆音に飢えている、今日この頃 (笑)
 家の 4311 でも十分ですが、やっぱりアナログ盤なんですよ.
 全然違うもんなぁ ・・・・・・ でも、今からアナログには戻りません.



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 ●"Dippin' / Hank Mobley " (BLP-4209) ●

 改めてステキなジャケットを観ながら、それに関係したエピソードを聞いていると、まだアナログ盤を聴いていたころの記憶が蘇ってきました.
 今よりも全然お金もなかったけれど、そんな少ない給料で購入したアナログ盤はとても大事に聴いた思い出があります.

 あの頃はジャケット手に持ったり、眺めたりしているだけでも幸福感に浸れました.


 1 時間半のイベントでしたが、なにか心がホッコリ.
 終了後、 塙氏 にご挨拶して会場を後にしました.


 なおこのイベントはあと数回、テーマを変えて行われるようです.
 無料でこんな楽しいひと時を過ごせるので、ちょっとジャズに興味のある方はギャラリーの ホームページ 覗いてみてください.



 ギャラリーを出ると外は冷たい雨、でも気分はちょっとイイ感じで 銀座 を歩いてみました.


 雨の日だからジャズでも勉強しよう ・・・・・



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 ● 2023.2.24 20:31 銀座 2 丁目 ●
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 ● 2023.2.24 京橋で見つけた桜 ●



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Blues Worlds / 和田直

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 東京オリンピック が始まりました.



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 ● from 2020.yahoo.co.jp

 すでに 4 日目を終え、金メダルが 8 つって、すごすぎるなぁ.
 開催については圧倒的に中止や延期といった意見が多かったはずなのに、そんな言葉がどこかに行ってしまったような感じで、盛り上がってますね.


 「すべては IOC のシナリオどおりに ・・・・」
 って感じになりましたね、碇司令.



 開催前は、ボクもこんな状況で開催するのか、って疑問感じてましたが、さすがにこれだけ選手が頑張ってると.

 自国開催の場合は、とにかく普段観ることのないような競技も観ることができるのがいい.
 今になれば、明日観戦予定だったバスケット行きたかったなぁ ・・・・・



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 さて、そんなオリンピック開会式についての感想を最後に書こうと思いますが、今日の本題はこちら.
 久しぶりのアルバム購入です.





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  " Blues Worlds / 和田直 "





  1. Now See How You Are
        (W.Harris-O.Pettiford) ・・・・ 10:06
  2. Falling In Love With Love
         (L.Hart-R.Rodgers) ・・・・ 4:214
  3. Blues For Charlie Christian
         (Sunao Wada) ・・・・ 4:23
  4. Blues Worlds
         (Sunao Wada) ・・・・ 19:27



  和田直 (g), 酒井潮 (Hummond org), 古野光昭 (b),
  倉田在秀(ds), 植松孝夫 (ts - #4 only)
  Recorded at AOI Studio, Tokyo, March 25, 1974.





 CRAFTMAN RECORDS から 7 月 21 日にリリースされました.

 "TBM Supreme Collection 1500" が正確なキャンペーン名.
 今回は 第 12 期から 16 期まで、各期 5 タイトルで、全部で 25 タイトル


 第 16 期までの中で、まだに持っていないものが 8 タイトルなので、みんな予約、内容に関係なく購入します.
 今回、某 密林版売 から予約購入したので、届いたのが 24 日の土曜日.
 いつもは発売日に届くんだけれど、いろいろ大人の事情がありそうです.

 
 本来は Disk Union から購入するのが筋なんだろうが ・・・・・ すみません 塙さん、送料が.




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 さて、第 12 期は上の 2 枚を購入.
 和田直 氏のギター好きなので、こういうアルバムがリリースされるのは本当にうれしい.
 ただ、今年 4 月 29 日に他界され、このアルバムが追悼アルバムになってしまったのはすごく残念でした.


 TBM (Three Blind Mice) レーベルは、あの Blue Note のようにミュージシャンのやりたいようにできたレーベルです.
 新主流派ともいえるようなモーダルな演奏やフリーキーな演奏もも多い中で、和田氏はこのアルバムのように Blues に拘るっていう姿勢がボクは好きだったりします.


 このアルバムは一曲を除きカルテット演奏で、オルガンには 酒井潮 が入っています.
 彼の演奏はこのアルバムで聴くのが初めてかもしれません.
 Jimmy Smith のアルバムのように、ギターとオルガンの組み合わせの場合、ベースが入らないトリオでの演奏も結構ありますが、このアルバムはベースが入っています.



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 1 曲目の "Now See How You Are" 、どこかで聴いた記憶がったので調べてみたら、 "Kenny Burrell (Volume 2)" 【BLP- 1543】 の演奏がヒットしました.
 すごくゆったりしたリズムで、変に気負いもなく落ち着いた演奏が続きます.
 2 曲目は有名なスタンダードで、残り 2 曲がオリジナル.


 アナログ盤で言うところの B 面全面を使っての 4 曲目は、ここだけ 植松孝夫 のテナーが入ります.
 ミディアムテンポで、最初のうちはテナーもちょっと控えめな感じですが、徐々にらしい演奏に変わっていきます.

 アルバム・タイトル通り、ブルースに溢れたとっても素敵なアルバムでした.



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 こういうアルバムが、また陽の目を見るのは本当にうれしい.
 CD 離れが進む中で、この先どのくらいこういったアルバムが出てくるかわかりませんが、 Disk Union には頑張って欲しいな.



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 さてオリンピックの開会式について書いてみましょう.
 いろいろツッコミどころ満載って感じでしたね.
 一個人の感想なのでピンボケあるかもしれませんので、あしからず.


 あの開会式、しっかり最後まで観ちゃいましたね.



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 ● from news.yahoo.co.jp

 国旗を運んだ 6 人の中に女性救急隊員が一名.
 いろいろな意味があってのことだと思うんだけれど、それが伝わらないのですごく浮いて見えちゃう.
 以前のボクの職業でのあるので、こういう舞台で登場するのはすごくうれしいし、いいと思うんだけれど、その意味がしっかり伝わらないと逆効果にもなりかねないかな.
 彼女の前の方が目が不自由そうだったので、その方のエスコートの役割だったんじゃないかということもネットなどで囁かれてましたが、全国の救急隊員の代表という立場だったようです.


 一言だけでも映像に一緒にいる意味を説明してあげればみんなにもっと理解してもらえたんじゃないかな.


 今回のオリンピック組織委員会って、こういうちょっとした説明とか全然できてないから、理解もされないような気がしてます.



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 ● from news.yahoo.co.jp

 国旗掲揚、 MISIA の国歌「君が代」の熱唱はよかった.
 安定の歌唱力ですね.

 ネットにはブレスのタイミングがどうのこうのという意見も書かれていますが、まぁいいんじゃないですか.
 そこまで言う人たちは、ご自身でもそんなに厳格に国歌を歌っているんでしょうか? って突っ込み入れたくなります (笑)


 
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 ● from news.yahoo.co.jp

 ただ、そのあとの演出が ・・・・・・・
 木遣り、大工さんたち、周りには今風の人たち、タップダンス ・・・・・・
 たくさんのお金と時間を使って考え出された演出がこれって、どうなのよ.

 いっそのこと Little Glee Monster "ECHO" でもドラマチックな演出加えて歌ってもらったほうが、一気にテンション上がったかも.

 あれだけ広いスペースの中で、よくわからないことをちょこちょことなにかしてるって感じでした.
 みんな意味があっての演出だとは思いますが、なかなかうまく伝わらない気がしたぁ.


 もっと日本各地に残る伝統的なお祭りなどを見せたほうがよかったんじゃないかという意見も、かなりありました.
 まぁこればかりはすべての人が満足できるはずもないので ・・・・



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 プロジェクションマッピングはとてもきれいでした.
 市松模様が空に映し出され、それが地球に変わっていくところのドローンは感動ものでした.

 マジで デススター じゃないか !! (いい意味で)
 あとで知ったんですが、これって、みんな インテル に丸投げだったんですか?


 ただ、なぜに "Imagine" ・・・・・・



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 ピストグラムの演出はとても手作り感があってよかったな.
 お金余りかかっていないと思うんだけれど、お金かけなくてもいいものは作れるっていう見本のようでした.
 リアルタイムと映像の部分とのつなぎ方もすごくよかった.
 カメラもすごくアングル難しいのに、計算されている感じでしたね.

 観ていて緊張感もあったし、ついつい微笑んでしまうようなところもあって、素直に面白かった.



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● from news.yahoo.co.jp

 上原ひとみ & 市川海老蔵 も伝えたいことがよくわからなかった.
 なだぎ武 と 劇団ひとり の演出もいらなかったかな、特に なだぎ武 のほうは意味不明.

 最後の聖火が 大阪なおみ ・・・・・ ってどうなの、オリンピックとあまり関係ないように思う.
 当日、聖火ランナーで登場するという情報が流れていましたが、ボクは人選違うんじゃない、ってと思いました.
 他の大会ならまだしも、オリンピックの最終聖火ランナーは (ちょっとゴタゴタはあったものの ・・・) 伊調馨 とかがふさわしい気がしました.



 という感じで、全体の評価はあまあま評価で 10 点満点中 5 点くらいかな.
 いいところもあったけれど、あれだけお金使ってこれだけって感じも.



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 ● from www3.nhk.or.jp

 先述のとおり、批判の多かった開会式も、すっかり金メダルラッシュの陰に隠れてしまいました.

 結果よければすべてよし、になってしまうのでしょうか ・・・・・・・ どんな閉会式を迎えることができるのかな.

 とりあえず、 TV で応援します.



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雨の日曜日

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 5 月 16 日、日曜日.


 休日だというのにいつもより早く目が覚め、
 いまにも降りそうな空見ながら通勤日よりも早い時間に朝食食べ、
 そんな空にピッタリの半世紀も前の "Echoes" ( Little Glee Monstersじゃないです) 聴きながら、
 することないからブログ更新、
 窓の外には リンゴ売り はいませんけれど、いつの間にか雨に変わってます ・・・・・・


 そんな、何かとっても損した気分になるような日曜日の朝です (笑)



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 ● おせっかい ( Meddle ) 1971 年 ●



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 最近のいろいろなことでも軽く書いてみようかな.


 まずは実家の草刈りです.
 昨日の土曜日、ちょっと早いかとも思いましたが、結構暑い日が続いたので行ってきました.

 まだ伸びてませんね ・・・・・・ 予想通り早かった.



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 ● イメージ写真: 2018.8 休耕地の草刈り ●

 あと一週間くらい遅くても良かったかな.
 でも、とても刈りやすかったので、予定より 1 時間ほど早く終わりました.


 天気予報では曇りということでしたが、途中からは青空が広がり作業するにはちょうど良かったかな.

 回数は増えてしまいますが、次回も早めに行って刈ったほうが絶対楽だな.



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 前の記事を書いたのが 13 日.
 内容は TBM レーベルの "Blues-Blues-Blues" についてでした.

 そしたら翌日の 14 日、 Disk Union の 塙 さんからビックリするようなコメント.

 なんとその日 TBM の新シリーズ 「three blind mice Supreme Collection 1500」 2021 シーズンが始動し始めると !!!

 今回は通算第 12 期からで、全部で 25 タイトル.



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 ● Disk Union オンラインショップから ●

 塙耕記 さんが主宰する CRAFTMAN RECORDS からのリリースになります.

 ボクからしてみると、かなりマニアックなアルバムもあります.
 ボクが持っていないアルバムが 10 枚もありましたので、これらは内容に関係なくすべて購入します.


 そして今回のトップに位置しているのが、な・な・なんと " Blues World / 和田直 " !!
 先日の記事書きながらも、絶対再版されないだろうと思っていたんですが ・・・・・



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 ● Disk Union 塙耕記 氏 (Facebook より) ●

 この情報決して知っていて記事書いたわけじゃないですよ.
 それにしてもあまりにもタイムリー過ぎるなぁ.



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 これからの梅雨に向かってブログのタイトル画面も変更.
 やっぱりこのブログにはこんな雨の写真かな.



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 ● 2020.1.18 築地 あかつき公園 Model: Yumi さん ●

 それにしても、次に 東京 に行けるのはいつになることやら.
 EOS学園 もようやく 実践組 受講のお許しが出たものの、新型コロナの影響でコースそのものの開催すらできない状況です.

 開催が微妙な オリンピック がもし開催されてしまうと、当然その期間中に東京へ行くことはないだろうから.
 そうなると秋になってしまうのかな.



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 ● 2020.1.18 築地 あかつき公園 Model: Yumi さん ●

 そこまでポトレ撮影できないのは本当にツライ.

 ちょっと冬のモデル候補に交渉してみようかなぁ ・・・・・



 ブログといえば、約一か月前に URL を https 化しましたが、その際に過去の 「いいね」 がすべて 0 にリセットされました.
 記事によっては何百も貰ったものもあったのに ・・・・ 仕方ないことですが、残念.






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 ● 2021.4.26 VACILANDO COFFEE ●

 さて、しとしとと雨が落ちてますが、ちょっと街までコーヒーでも飲みに行くとするか.

 まだ 11 時前というのに、すでに眠い ・・・・・・



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Blossom Dearie Sings Rootin' Songs

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 朝はどんより曇り空だったんだけれど、昼頃から一気に晴れてきました.



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 夕方にはこんな秋晴れ.

 風がすっかり秋の涼しさいっぱいです.
 気が付けば周りの田んぼも黄金色、すでに稲刈りの終わった田んぼもちらほら.

 信州の秋は駆け足だからなぁ ・・・・・・



 前回の記事の中で DOMKE のことも少し書きましたが、なんとカメラ 2 台入ることが判明.
 


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 オレンジの布の下が EOS-1D X Mark ll 、背面液晶が EF 16-35mm F4L IS USM を付けた EOS 5D Mark lV です.

 DOMKE の上蓋部分が結構余裕あったので、それでもと思い入れてみたら入っちゃいました.
 もちろん 1DX Mark ll には EF 50mm F1.8 STM が付けてあります.

 5D Mark lV がちょっとだけ浮いている感じはありますが、蓋をすれば落下の心配もありません.

 実際にこんな風に 2 台持っていくことはありませんが、こんなに入ることがわかってなんとなくうれしいのでした.



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 久しぶりに CD がやってきたので、今日はそんな中の一枚.
 数日前に知って、すぐにポチっとして、すぐに届きました.
 偉いぞアマゾン、ブラボー ( by 秋山課長補佐)





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  " Blossom Dearie Sings Rootin' Songs "





  1. Days Of Wine And Roses
        (H.Mancini-J.Mercer) ・・・・ 2:28
  2. I Left My Heart In San Francisco
        (G.Cory-D.Cross) ・・・・ 2:41
  3. I Wanna Be Around
        (S.Vimmerstedt-J.Mercer) ・・・・ 2:34
  4. The Sweetest Sounds
        (Richard Rodgers) ・・・・ 2:33
  5. The Good Life
        (S.Distel-J.Reardon) ・・・・ 2:47
  6. Lazy,Crazy Days Of Summer
        (H.Carste-C.Tobias) ・・・・ 2:08
  7. Desafinade
        (A.C.Jobim-N.Mendonca-J.Hendricks-J.Cavanagh) ・・・・ 3:10
  8. Our Day Will Come
        (M.Garson-B.Hilliard) ・・・・ 2:33
  9. Fly Me To The Moon
        (Bart Howard) ・・・・ 2:18
  10. I’ve Got Your Number
        (C.Coleman-C.Leigh) ・・・・ 2:20
  11. What Kind Of Fool Am I
        (L.Bricusse-A.Newley) ・・・・ 2:46
  12. He Loves Me
        (S.Harnick-J.Bock) ・・・・ 2:26



  Blossom Dearie (vo),
  Jerome Richardson (fl.ts), Joe Harnell (p.arr),
  Dick Romoff (b), Teddy Sommer (ds)
  Recorded on June, 1963.





 9 月 23 日に発売されたばかりのアルバム.
 あの ディスク・ユニオン の Craftman Record から発売され、監修はもちろん 塙耕記 さん.
 Facebook での彼のアナウンスで発売を知りました.




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 彼女の歌って、いい意味で黒っぽくない ・・・・ 子供のような声してるからかな.
 スモール・コンボをバックに、そんな感じの声もありかな.

 まずは "The Good Life" ・・・・・ この曲大好き.
 ルイス・ヴァン・ダイク のリリカルなピアノをバックにしっとり歌い上げる アン・バートン の演奏もいいし、都会的な雰囲気の トニー・ベネット の老練な歌もいい.
 インストだったらまちがいなく 纐纈歩美 か ルー・ドナルドソン かな.


 本当にこの曲キレイだなぁ.
 この曲聴いているだけで、ご飯三杯はいけるな.
 今日のアルバムにしても、この曲入ってるから買っちゃったと言っても、あながち嘘ではないかも.
 でもそういうのもありだろね.

 ブロッサム・ディアリー のこの曲、ボクは結構好きかな.



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 彼女の声はすごく独特なので、好き嫌い分かれるだろうな.
 ピアノを弾きながら歌うスタイルなので、そのピアノの演奏も好みが出ちゃうんだろうか.
 モダンジャズというよりはポピュラーが似合う感じの声.

 ボクもそんなに好きとは言えないので、彼女のアルバムは "Give Him the Ooh-La-La" しか持ってません.
 デビュー・アルバムの "Blossom Dearie" 以前から買おうと思っていて、いまだにポチっていないという.

 だから、本当にこのアルバムに関しては衝動買いもいいところ.

 ポピュラーとか書いているけれど、例えば "Fly Me To The Moon" だって、しっかりヴァースから歌い上げている.
 ただ全体的に、みんな曲が短いのが唯一の不満かな.



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 このアルバムは飲料会社 Keurig Dr Pepper が Hires Root Beer の販売促進のため作ったアルバムで、ボトルキャップ 2 つと 50 セントで、アルバムを手にできたようです ・・・・ ボクの情報は Wiki などで、 CD 付属のライナーノーツとはちょっと違うことが書かれていますので、どちらが正解かはちょっとわかりません.
 ブロッサム・ディアリー はこの会社の CM でも歌っていたので、こんな企画になったんでしょう.

 アルバムはポピュラー・ソング中心で、誰でも聴きやすいような雰囲気です.
 "思い出のサンフランシスコ" は トニー・ベネット でも有名ですが、このアルバムでは変に感情込めず淡々と歌っています.


 ちょっと肌寒くなり、暗くなるのが早くなった秋の夜、こんなアルバム流すのがいい.



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No Tears

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 今日は雨降り ・・・・ だからジャズでも聴こうか.

 昨年 11 月末に デスクユニオン の 塙耕記 氏が Facebook で TBM 作品販売の告知.
 内容なんか確認しないで、すぐにホームページから予約.
 忘れかけていた 2 月中旬、家に届きました.



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 ● 細川綾子 さんのアルバム 3 枚 ●

 Tree Blind Mace (TBM) の場合は、後で購入しようなんて思っていると、それきり購入できなくなってしまう危険性が大なので、買える時必ず買わないと.
 まぁこれは TBM に限らず、ジャズ全体に言えることなんだけれど.
 情報収集ほとんどしていないボクは、結構今までも痛い目に合ってます.


 TBM も Blue Note のような革新的なレーベルなので、かなり前衛的というかアバンギャルドな感じのアルバムもたくさんあります.
 当然そんなアルバムの全部が好きなわけじゃないんだけれど、根底にあるスピリッツに共感してできるだけそろえるようにしてます.
 数えたら 88 タイトル.



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 ● 藤井武 氏にいただいたサイン ・・・・ TBM 1 作目の "MINE" にガツンと ●

 塙 氏に再販されない 和田直 さんのアルバムもって、コメント入れたらすでに "Blues Blues Blues" は予定してるって ・・・・ 公表しちゃっていいんですか ?


 でもこのアルバムもずっと待っていたので、素直にうれしいし、楽しみです.



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 さて今回の 3 枚のアルバム、内容なんて全く確認してないから、聴くまではドキドキ.
 内容は Jazzy なアルバムって感じなのかな.





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  " No Tears / 細川綾子 "




  1. No Tears
      (R.McDonald-W.Salter) ・・・・ 5:18
  2. Hey There
      (R.Adler-J.Ross) ・・・・ 3:06
  3. Georgia On My Mind
      (S.Carrol-H.Carmichael) ・・・・ 5:14
  4. I Wanted It Too
      (R.McDonald-W.Salter) ・・・・ 3:32
  5. Bewitched
      (L.Hart-R.Rodgers) ・・・・ 5:10
  6. Indiana
      (B.MacDonald-J.Hanley) ・・・・ 2:51
  7. When Sunny Gets Blue
      (M.Fisher-J.Segal) ・・・・ 5:51
  8. I'm Beginning To See The Light
      (H.James-D.Ellington-J.Hodges-D.George) ・・・・ 3:19




  細川綾子 (vo), 今田勝 (p), 古野光昭 (b), 
  小原哲次郎 (ds), 今村祐司 (perc)

  Recorded at Toshiba EMI Studio, Tokyo, December 27 & 28,1977.




 アルバム番号は TBM-5005 、この 5000 番台とかどういう意味だったかよくわかりません.
 一桁から始まり 78 までいったらいきなり 1000 番台になって.
 1005 まで行ったら 3000 番台、それも 3009 までいって 4000 番台.
 4000 番台に至っては 4005 まで、そこから 5000 番台になっています.
 以前調べた気もしますが、覚えてない.

 いつかここ解明したいな、ネットで何かあるかと思って検索したら、過去の自分のブログがいくつか出てきて、思わず苦笑い.




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 Bewitched がいいな.

 これ聴いて、 エラ・フィッツジェラルド なんかと比較しちゃうのは野暮っていうやつです.
 確かにヴァースから歌い上げる エラ の演奏は完成形に近いといってもいいでしょうが、ジャズはやっぱりそれだけでない楽しみ方があるので 細川綾子 なりの演奏は、それはそれで好きです.


 家のアルバムの中には、いくつかこの曲の演奏がありますが、ボクの一推しはなにげにクリア感のある歌声の アン・リチャーズ
 バーニー・ケッセル とのデュオなんだけれど、これがいいんだなぁ.

 ハーツ & ロジャース ( ロジャース & ハーツ の記載も結構あるけど、どっちが正しいんだろ ・・・) の良さがようやくわかってきた年代に達したって感じですかね.




Hosokawa Ayako 004-4

 このアルバムは、タイトル曲 "No Tears" もロバータ・フラックが好んだ曲としても知られてます.

 このアルバムはそんなポピュラー・ソングなども選曲されています.
 変にジャズに拘らずライナーノーツにも 「悲壮感もみじめったらしい暗さもない」 とありましたが、まさにその通り.
 そこが彼女の魅力なんだろ.
 だからこれを聴いて、黒くないとかいうのはちょっと違うなぁ.


 でもかく言う私も、数十年前まではシリアスなモダンジャズファンの思想下で培われたゴリゴリの思想で、多くのものを排除してました ・・・・ あの頃だったらこのアルバムもするーだっかも.
 これって今思うと、ナチズムにも似たところあるような気がする.



Imada Masaru  005

 このアルバム、サポートするバックの演奏もとてもいい.

 特にピアノの 今田勝 がいいな.
 しっとりとサポートしながらも、彼らしいリリカルな演奏を聴くことができます.

 まぁ万人向けのアルバムではありませんが、通を唸らせるようなアルバムかな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 雛祭りも終わり、すっかり 3 月になってます.
 2 月の映画鑑賞まだ書いてませんでした.
 毎年 2 月は アカデミー賞 発表もあり、何となく映画館で観る機会も増えているような気がします.
 今年は 作品賞 を受賞した "パラサイト" を観たり ・・・・・


  シャーロック・ホームズ シャドウゲーム
  ある女流作家の罪と罰
  麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜
  ヒート
  ウィンター・ウォー 厳寒の攻防戦
  グリーンブック
  アンタッチャブル
  あの頃ペニー・レインと[特別編集版]
  パラサイト 半地下の家族
  8 Mile
  バイス
  アリータ: バトル・エンジェル
  ハンターキラー 潜航せよ
  グエムル-漢江の怪物
  アベンジャーズ/エンドゲーム



Heat 003

 久しぶりに見た "HEAT" はやっぱり映画として面白い.
 デ・ニーロ も パチーノ もとてもいい.
 ハチャメチャな ヴァル・キルマー 、結構好きでした.


あの頃ペニー・レインと 003

 "あの頃ペニー・レインと" は[特別編集版]を観たんですが、以前の記憶がぼんやりなので、どこが特別編集かわからなかった.
 でも結構好きな映画です.


 そんな中の一本は ・・・・・・・





Greenbook 0021

 "Green Book"

 やっぱりこれかな.
 二人の駆け引きがとても面白かった.
 実話に基づいているというのも興味深いし.
 なにより ヴィゴ・モーテンセン がよかった、ボクは彼に 主演男優賞 あげたい.



Greenbook 0025

 アカデミー賞 では、作品賞、助演男優賞、脚本賞の三部門を獲得.
 なるほどと思うような映画でした.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Mr. Wonderful

 Disk Union はジャズを聴く方でしたらみんな知っているくらいの販売店ですが、ボクのような地方にはお店がないので、ほとんど縁がありませんでした.
 最近こそオンラインショッピングなどでたまに利用するものの、頻度的にはちょっと少なめ.


 そんなだから Tokyo Jazz ( Jazz TOKYO も)だって知らなかったし ・・・・・・ これはジャズ聴くものとして恥ずかしいくらいのことかもしれません.
 ましてや Thinks! Records なんて ・・・・・ ???
 ボクの場合は以前からジャズ雑誌などほとんど読んでいなかったので、こういった情報には本当に疎いのです.

 今日はそんな Disk Union の Think! Records について勉強してみましょう.




IMG_7032
 ( Disk Union ジャズ担当 塙耕記 氏)

 Disk Union の制作部門 (これはあくまで想像です) に Think! Records というレーベルがあります.

 ジャズのリイシューだけにとどまらず、 山口いずみ さんの新譜をはじめ海外の民族音楽から、昭和歌謡と呼べるようなものまで、とにかく幅広いジャンルのアルバムをアナログ盤も含めてリリースしています.

 少し前にはボクの大好きな Three Blind Mice (以下 TBM) や日本のジャズ、最近では Steeple Chase のリイシューなどなど.

 その仕掛人とも呼べる方が上の 塙 氏 ・・・・・ Think! Records のアルバムの監修を務めているようですが、具体的にどんなことをしているのかはちょっと不明.


 ちなみに 2012 年には "Blue Note プレミアム復刻シリーズ" というアナログ盤の再販があり、この監修に 塙 氏が関わっていますが、こちらは Think! Records ではなく、確かユニバーサルミュージック・ジャパン だったかな.


 ジャズ雑誌のレビューなどでもよく見かける方です.




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  (当時 Disk Union から送っていただいたカタログ)

 ボクが初めて Think! Records を知ったのは、 2013 年 6 月から TBM のリイシューを Blue-spec CD で発売した時でした.
 第 1 期のフライヤー見てみたら、全 7 期 43 タイトルと記載してありました ・・・・・ このフライヤーも第 5 期分までの 3 枚頂いたなぁ.

 その後販売好調 (?) だったせいか、翌年 2014年の 8 月まで 10 期にわたり全部で 69 タイトル.
 ですので上記のカタログは 2014 年 7 月に送っていただいたものです.

 さらに 2016 年 9 月に第 11 期として 10 タイトル追加で、 79 タイトルになりました.
 TBM のアルバムは全部で 140 タイトル弱なので、半数以上のアルバムを一気に再販したことになります.

 この再販のニュースを聞いた当時は、
  「すごいことするなぁ、ジャズというマイナーな世界で、さらにマイナーな国内レーベルの再販 ・・・・・ 絶対赤字じゃないの」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




19 006

 そうは思ってもボクにとってはこれはもう超感動ものだったので、その時期に持っていなかった CD すべてを購入しました.
 1 枚 2,500 円 + 消費税 という、その当時のボクからするととても高額な CD でしたが.

 さらにこれらの中には絶対好みと違う、購入しても間違いなく一度聴いてお終い、という感じのものもありましたがそんなこと関係なくみんな !!

 半数ほど持っていなかったかな.
 いかんせん TBM の CD は、いろいろ探してみるもののオークションでたまに見つけるくらいしかなかったので.


 ちなみにボクが通っていたジャズ屋では Three Blind Mice は、スリー・ブラインド・マウス なんです.
 ボクも最近までずっと、それが正しいと思って呼んでいました.
 今でもたまにそう言ってしまいます (笑)

 でも正しくは スリー・ブラインド・マイス で、ネズミが複数なんですよね.




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 (今日届いたカタログ)

 Think! Records はすでに 300 枚以上のアルバムリリースをしているようです.
 一躍有名になったのは "和ジャズ" と呼ばれる "昭和ジャズ復刻シリーズ" じゃないでしょうか.
 TBM よりももうひとつ前、 1960 年代を中心にした国内ジャズ・アルバムたちです.


 小川隆夫 氏はそんな時代の タクト・レーベル に結構思い出があるようですが、ボクはやっぱり TBM 時代.
 少しリアルタイムに被った時期だったこともあるのかもしれませんが、 70 年代からだなぁ.

 どうもそれ以前になってしまうとなかなか CD 買ってまでという気持ちになってしまいます.
 これは、例えば今 Charlie Parker をなんとなく聴きたいと思わないような感覚にも似ています.
 決して主流派のアブストラクティブな演奏だけが好みという訳ではないんだけれど ・・・・・・・・


 今日届いたカタログ見てみると、このシリーズの中で "山女魚/宮沢昭" 、 "What's Happened ? Miya / 宮之上貴昭" 、 "Hush-Bye / 森山威男" の三枚がボクの家の棚にもありました.

 買った時はこのシリーズなんて全く気にもしないでの購入でした (笑)


 ちなみに私、こうみえても国内ジャズ結構好きで、その昔放送していた Inter FM "Jazz Conversation" には TBM の曲をいくつかリクエストし、かなりかけていただいた記憶があります.
 パーソナリティは 小川隆夫 氏でしたが (笑)




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 昭和ジャズ復刻シリーズ はかなりの反響を生んで、今でも売れているアルバムが多いようです.
 ちなみに TBM のリイシューも、このシリーズの一つという位置付けのようです.

 このあたりのことは最近刊行された 小川隆夫 氏の "TBM" の中で、 塙 氏と 小川 氏の対談に結構書かれています.
 興味のある方はぜひ購入して読んでください、 TBM にちょっとでも興味ある方にはとても面白い本だと思いますよ.
 Think! Records についてもいろいろ語っておられます.


 そんな Think! Records が最初に出したアルバムが "4 SONGS EP + 2 / KALIMA" というクラブ系のアルバムで、 2005 年 11 月 24 日にアナログ LP として発売されました.
 初期のアルバム見ていると他に 青江三奈 とかあって ・・・・・・・ ちょっとしたカオス感が漂ってもいます.


 CD 業界そのものが厳しい時代でもあるようですが、これからも頑張ってほしいですね.
 そして TBM の完全コンプリートしてほしいなぁ (笑)






 そんな Think! Records が昨年 12 月に発売したアナログ盤 TBM の一枚が今日のアルバムです.
 三枚のアナログ盤を発売したのですが、最初に思ったのがなぜこの三枚 ???

 そしてその三枚中、 Disk Union で唯一売り切れになっているのがこのアルバムなのです.






Hosokawa001001






  " Mr. Wonderful / 細川綾子 "





  1. Wrap Your Troubles In Dreams
          (H.Barris-T.Koehler-B.Moll) ・・・・・ 3:30
  2. Misty
          (J.Burke-E.Ganer) ・・・・・ 5:38
  3. Our Love Is Here To Stay
          (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 4:03
  4. My Foolish Heart
          (V.Young-N.Washington) ・・・・・ 5:21
  5. Bridge Over Troubled Water
          (Paul Simon) ・・・・・ 5:43
  6. Whwn You Smile
          (R.Macdonald-W.Salter) ・・・・・ 2:58
  7. Mr. Wonderful
          (G.D.Weiss-L.Holofcener) ・・・・・ 3:54
  8. Feel Like Makin' Love
          (Eugene B McDaniels) ・・・・・ 4:18
  9. The Lady In A Tramp
          (R.Rogers-L.Hart) ・・・・・ 2:43






  細川綾子 (vo), 西条孝之介 (ts), 横内章次 (g), 山本剛 (p),
  福井五十雄 (b), 小原哲次郎 (ds), 横井俊雄 (viola), 
  岡本和夫 (cello), 玉野嘉久 (vln), 森岡美穂子 (vln)
  Recorded at Epicurus Studio, Tokyo, June 9 & 10, 1977.






 ボクの持っているものは 2014 年 7 月に発売された Blue-spec CD .
 第 9 期で発売された 7 枚のアルバムすべてが女性で、 6 枚がヴォーカルものだったと思います.

 書籍 "TBM" の中では、このアルバムのことも 塙 氏と 小川 氏の対談の中に出てきます.





Hosokawa001-2001

 1 曲目の選曲がいいですね.
 とても軽快で、アルバムの最初を飾るにはぴったりした感じの曲です.

 どこから聴いても日本人のヴォーカルです ・・・・・・
 ボクに言わせると 「だから問題でも ?」 って感じです.

 ヴォーカルだけでなく、演奏も日本人だからダメという人がおいでのようですが、どうなの.
 別に黒っぽくなきゃジャズっていうことでもないし、もっといろいろな演奏があっていいんじゃないでしょうか.
 逆に日本らしさにホッとできる部分もあるんじゃないのかねぇ.


 だからボクは ホンタケ が好きだし、 TBM も大好き.

 このヴォーカルにしたって、日本人らしさが出ているけれど、普通にうまい.
 発音も聴きやすいと思います.




Hosokawa Ayako 001

 このアルバムで一番好きなのは 7 曲目"Mr. Wonderful"
 ギターの伴奏でしっとりと歌い上げています.
 声もものすごくきれいですし、ギターの伴奏もいいなぁ.

 癒されます.

 スタンダード中心ですが、当時流行っていたポピュラー・ソングも入っています.
 "Bridge Over Troubled Water (邦題: 明日に架ける橋)" は サイモン & ガーファンクル の有名な曲ですし、 8 曲目の "Feel Like Makin' Love (邦題: 愛のためいき)" は ロバータ・フラック が歌って大ヒットした曲です.

 彼女自身はジャズ・シンガーとは思わず自らポピュラー・シンガーと言っていたようですが、それもありかなと思わせるようなアルバムです.

 それとこのアルバムの聴きどころは伴奏陣.
  2 曲目は有名な "Misty" ですが、歌伴として 山本剛 がどんなピアノを弾いているかも楽しめますよ.
 西条孝之介 のテナーも聴きどころありますし、ギターの 横内章次 も ・・・・・・・



 細川綾子 さんは現在も現役ミュージシャン.
 今年も 4 月 19 日には 阿佐ヶ谷 スタッカート でライブを開催しています.

 いろいろな意味で聴けば聴くほど楽しみが広がってくるアルバムなのです.
 









 Disk Union には縁がなかったと最初に書きましたが、実はボクの Disk Union デビューは CD ではなくて アート でした.


 それがこの "海洋地形学の物語" のリトグラフ

 たまたまオークションで見つけた Roger Dean の出品者が Disk Union .
 変なところで繋がっていました (笑)






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 今日は東御市の風景はお休みして TBM マイ・ベスト 5
 書籍 "TBM" の 塙 氏との対談の最後にベスト 5 を聞いていましたので、ボクもそれをパクってみました.
 でも TBM 好きな人だったらわかると思うけれど、絶対同じにはならないはず.
 とにかくいろいろな演奏が TBM にはあったから.


 1. Blue City / 鈴木勲
 これは恋の思い出や通っていたジャズ屋の思い出が思いっきり被っているから.
 それと "Play Fiddle Play" での 渡辺香津美 のソロが大好き、特に出だしのフレーズでノック・アウトです.

 2. The In Crowd / 山本剛
 クリスマスの Misty 三部作の一枚で、三枚とも好きですがやっぱりこの "The In Crowd"
 大由彰 の演歌チックな演奏が大好きで、昔みんなでフレーズ口ずさんだなぁ.

 3. Coco's Blues / 和田直
 このアルバムは初めて聴いてぶっ飛んだ. 
 それまで 和田直 なんて全く知らなかったので、彼のブルージーなギターにビックリでした.

 4. MINE / 峰厚介
 これは内容云々でなく、記念すべき TBM の第一作だから.
 ちなみに 藤井武 さんにお会いした時にこのジャケットにしっかりサインいただきました.
 オビをよく見たら、しっかり "昭和ジャズ復刻シリーズ" のロゴが書かれてましたね.

 5. Greensleeves / 横内章次
 5 枚に絞るなんて土台無理ではありますが、最後は超マニアックに.
 中でも "Your Watch Is Ten Minutes Slow" 、 田代ユリ さんのオルガンが大好きです.



 やっぱり TBM 最高だな.

 残りのアルバムも誰か出してくれないかなぁ ・・・・・・・・


 最後は Think! Records ではなく TBM になっちゃいました (笑)




 そうそう、 Steeple Chase の今後の販売ですが、カタログ写真載せますのでたくさん購入してください.
 ボクはとりあえず第 2 期の Billy Harper いきます.



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Yellow Carcass In The Blue

 昨日は部下の結婚式 & 披露宴パーティー.
 場所は 軽井沢 の ビラ・デ・マリアージュ 軽井澤.




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 本当だったら教会の外には青空が広がっているはずだったのですが、昨日の 軽井沢 はあいにくの雨.
 おまけに土曜日ということもあり、会場までの道路も結構混んでいました.

 今回のボクのお役目は、祝辞のご披露.
 だったので、終わった後は美味しい料理を食べながらみんなで歓談.
 「もう職場の上司とか呼ばなくてもいいんじゃないの ・・・」 って、若い職員には言っているんだけれど、どうも本人たちよりも御両親などの希望が強いようですね.
 一生に一度のことだから、仕方ないかな.


 ボクの家から軽井沢までは 30 - 90 分くらい ・・・・・ 混雑状況によってまったく時間が違ってしまうんですが、結構近いんですよ.
 ですので、職場の若い職員も 軽井沢ウエディング が多くなっています.
 費用的には 軽井沢 というネームバリューだけでもかなりの額になってしまうと思うのですが、これまた一生に一度のことだからちょっと無理してでも頑張っちゃうのでしょうか.

 きっと女性的あこがれで、奥様になる方の 「絶対、 軽井沢 で結婚式 !!」 という意見が強いんでしょうね (笑)
 男子的にはどこでもいいような気もしますが.




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 さて、最近の出来事を一つ.

 ボクは Twitter よりは Facebook 派.
 最近になりジャズに関係している 3 名の方とお友達にさせていただきました.
 一人は いつもの O さん、もう一人は O さんのお友達で Universal Music Japan 関係の方、そしてもう一人が今日のアルバム復刻をプロデュースした方で Disk Union 関係の方です.

 ボクにとっては 藤井武 さんと同じくらい遠い存在でしたが、こんな形で知るとは思ってもみなかったなぁ.



 そんな今日のアルバムですが、上の結婚式の話題とはかけ離れているアルバム・タイトル.
 ちょっとばかり カオス だったりします.







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  " Yellow Carcass In The Blue / 笠井紀美子 "





  1. Alone Together
        (A.Schwartz-H.Dietz) ・・・・・ 3:15
  2. Blues In C Miner
        (K.Kasai) ・・・・・ 6:02
  3. River Dry
        (K.Mine) ・・・・・ 13:01
  4. 'Rouind Midnight
        (T.Monk-B.Hanighen-C.Williams) ・・・・・ 9:10
  5. Yellow Carcass In The Blue
        (M.Kikuchi-K.Kasai-A.Shimizu) ・・・・・ 7:39
  6. Be Still, My Soul
        (Y.Suzuki) ・・・・・ 7:30





  笠井紀美子 (vo), 峰厚介 (ss.as), 菊池雅洋 (p),
  鈴木良雄 (b), 村上寛 (ds)
  Recorded at AOI Studio, Tokyo, July 11 & 13, 1971.






 笠井紀美子 が TBM に残した唯一のアルバム.

 ですが、ジャケットの裏の写真を見るとわかるように、このアルバムは 笠井紀美子 のアルバムというよりも 峰厚介 のアルバムに 笠井紀美子 が参加したという表現のほうが適切かもしれません.

 演奏に対するボクの感じも、そんな感じです.
 峰厚介 クインテットのアツい演奏に、 飄々と、そしてどこかアンニュイな 笠井紀美子 の歌が吹き抜けていくような感じかな.





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 TBM - 8 ・・・・・・ TBM 初期のアルバムですね.


 TBM (Three Blind Mice) は、藤井武氏が設立したマイナー・レーベル.
 録音された演奏は、藤井氏の好みを反映したものばかり.
 特にオリジナリティを大切にしていたようで、個性的なラインナップなのです ・・・・ 時代的にもスタンダードばかり演奏していたものが、だんだんオリジナル曲の演奏をするようになっていった時代.
 確か ナベサダ 氏が アメリカ から帰ってきた頃からでしょうか.

 TBM は、そんな時に現れた若手のミュージシャンたちを積極的に取り上げ、その多くのミュージシャンは日本を代表するようなミュージシャンに成長していきました.

 本当に Blue Note と一緒ですよね.


 記念すべき TBM 1 枚目のアルバムは "MINE / 峰厚介クインテット" .

 初期のミュージシャンは、 峰厚介 、 今田勝 、 植松孝夫 、 金井英人 、 高柳昌行 、 和田直 、 ジョージ大塚 ・・・・・・・・ 
 設立から 3 年目くらいは年間 4-5 枚でしたが、 1974 年あたりから一気に製作枚数が増えています.
 その頃中心になったのが 鈴木勲 や 山本剛 といったところでしょうか.





Kasai006

 ちょっとルーキーにはしんどいアルバムかもしれません.
 軽快なテンポで始まる "Alone Together" にしても、ヴォーカルの 1 コーラス後のソロは普通のヴォーカル・アルバムのソロとはかなり違い、吹きまくりなのです.

 スピリチュアルなイントロから始まる 3 曲目なんかすごいから.

 正直、こういったアブストラクティブな演奏はボクの好みとはちょっと違うなぁと思っています.
 その感じは購入前から分かっていたんだけれど、まぁそれも承知で購入.


 アルバム・タイトル曲 "Yellow Carcass In The Blue" は、ピアニストの 菊池雅章 の曲 ・・・・・・ ちなみにこのアルバムの 菊池雅洋 は 菊池雅章 の弟です.
 日本語の詩を 笠井紀美子 が書き、それを英語の歌詞に翻訳したのが 清水明江 .


 疾走するソプラノ・サックスが、聴いていくうちに心地良くなっていくアルバム.











 レーベルが TBM だとすると、次にいつ発売になるかまったくもってわかりません.
 だから少しでも無理して買わないと ・・・・・・・・・





 そしたら、昨年の 第 7 期 で終了予定だった "TBM 復刻シリーズ" が、なんと 第 10 期 まで延長されました.
 おまけに最後となる 第 10 期 はすべて 山本剛 !!!




DiskUnion0006

 今回もかなり無理して予約に Click !!
 この第10期では、持っているアルバムも数枚ありますが、なんといっても "The In Clowd"

 このアルバムは、 xrcd 化の際に 2 枚のアルバム ("Live At The Misty" と "Blues For Tee") に分割され加えられた経緯があるので絶対出ないかなと思っていたんですよね.


 だから演奏自体は持っていても、購入しちゃいます.
 面倒だから Disk Union のボックスで.


 監修した 塙 さんに敬意を表して (笑)
 ただ、 第 9 期 の女性ボーカルにも気にあるアルバムが何枚かあるので、ボクのお小遣いがとても心配なのです.



 TBM が世に送り出したアルバムは 130 枚ほど、まだまだ聴きたいアルバムがあります.
 それらのアルバムも、いつか陽の目を見ることがあればいいのですが ・・・・・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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