山中千尋

Point of Departure

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今日も朝からきれいな青空です.
 こんないいお天気ですが、今日は年一回の暖房用気調システムの点検が午前中あるので家でお留守番です.
 点検中も特にやることないので、とりあえずのブログ更新.



16 002
 (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/320sec f/10 ISO-100)

 今年の冬って、雪も少なく比較的穏やかな日が続いているから、家からの見る景色はほとんど変化なく面白くありません.
 そのため例年に比べると写真撮影枚数が極めて少ないのです.


 雪が多ければ多いで道路の凍結で大迷惑、もういらないと思ったりするのですが、今年のようになければないでもう少し冬らしい景色も眺めたいとも思ったりします.

 本当に自分勝手なのです (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・


 さてどこにも行くことのできない土曜日、午前中にブログを更新してしまおう.


 アブストラクト (・・・ [形動]抽象的な。観念的な。 ・・・)
 そんな言葉の似あうアルバムです.





4167






  "Point of Departure / Andrew Hill"





  1. Refuge ・・・・・ 12:16

  2. New Monastery ・・・・・ 7:05

  3. Spectrum ・・・・・ 9:47

  4. Flight 19 ・・・・・ 4:18

  5. Dedication ・・・・・ 6:45

  (All compositions by Andrew Hill)





  Kenny Dorham (tp), Eric Dolphy (as.b-cl.fl),
  Joe Henderson (ts), Andrew Hill (p),
  Richard Davis (b), Tony Williams (ds)
  Recorded at RVG Studio, Engl. Cliffs, NJ, March 21, 1964.






 BLP-4167 ・・・・・・ 4100番台も後期になりますと、結構危険な香りのするアルバムがゴロゴロ.
 ボクにとってはこのアルバムもかなり危険な香りが.

 ボクの CD には入っていませんが、別テイク 3 曲がボーナストラックとして入っているものもあります.



4167-2

 超・新主流派 とでも呼んでしまおうか.

 それまでほとんど聴こうとしなかった アンドリュー・ヒル .
 幾度となく聴いてきたけれど、どうしても苦手な エリック・ドルフィー .

 このアルバムはこの二人に象徴されるのかなぁ.


 ベースの リチャード・デイヴィス はいかにも彼らしい演奏で、こういった演奏にも溶け込んでいます.
 トニー・ウィリアムス も同じですね.

 決してフリー・ジャズではないんだけれど、フリーキーな香りがプンプンしています.

 そしてとどめを刺すのが 3 曲目での エリック・ドルフィー の バス・クラリネット .




hill006

 5 曲目 "Dedication" はとても抒情的な曲.
 途中の アンドリュー・ヒル のピアノがとてもリリカルなのです ・・・・・・・

 が、フレーズのところどころに予想外の音がちりばめられています.
 すごくステキな旋律を追いかけていると、突然一つの音が ・・・・・ そう予想外に飛び出すのです.

 このあたり、聴いていてもハラハラ・ドキドキといった感じで、これが彼の演奏を好きになるのかダメなのかのターニング・ポイントになるんじゃないのかなぁ.


 ボクは ・・・・・・・・・

 とりあえず数年前に比べかなり成長したので、最後まで聴き通すことはできるようになりました (笑)
 まぁ、これは 山中千尋 さんのエッセイの影響が大ではあるんですがね.

 結局は美女に弱いということなのか.



Dolphy002

 もっとダメなのが、 エリック・ドルフィー 様.

 ジョン・コルトレーン を聴きまくっていた頃に エリック・ドルフィー にも出会ったので、彼の演奏はぶっちゃけ以前かなり頑張って聴いた記憶があります.
 アルバムも有名どころのアルバム中心に、リーダー・アルバムだけでもたしか 5・6 枚は持っていました.


 でもねぇ ・・・・・・・・ やっぱりダメ.



 CD 集め始めてからは、彼のリーダー・アルバムで購入したのは "Out to Lunch!" のみ.
 彼を代表するアルバムではありますが、 CD を買うことにかなり躊躇していたアルバム ・・・・・・・ 購入後もたまに姿勢を正して聴いてみようと思うものの、やっぱりキツイのです.


 このアルバム、 ジョー・ヘンダーソン が出てくるとなにかホッとできます.
 この時期の ジョー・ヘンダーソン は "In 'n Out" (BLP-4166) 、 "Inner Urge" (BLP-4189) といったバリバリのモード演奏をしていましたが、この "Point of Departure" の中では非常にモダンて聴きやすい感じを受けます.

 それだけ エリック・ドルフィー や アンドリュー・ヒル の演奏がアブストラクトということなのかな.

 結構修業的なアルバムでもありますが、せっかく購入したアルバムなので聴かないとね.
 たまにはこういったアブストラクトな演奏も刺激に満ちていていいのかも.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ベアリスタ がまたまた届きました.
 10月に職場を異動になった元部下の腐女子からです.



F07A1587

  今年の干支にちなんだ猿のバリエスタ ・・・・・ ではなく ベアリスタ です.


 ちなみに今年最初の心の旅の行き先は ・・・・・・・・

 ミャンマー という国のようです 昔でいう ビルマ ..


 まぁこのあたりのことは次の機会にでも書くことにします.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Forever Begins

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ずっと雨や曇り空ですね.
 明日も天気悪そうですし ・・・・・・・・・


 自然に気分もこんな感じ.



F07A8587

 そんな天気も影響してかどうか、最近どうも バップ や ハード・バップ ・・・・・・ さらにそれ以前の演奏を聴く気になれない.
 俗に言うところの 新主流派 の演奏が、無性に聴きたくって.




 そもそも 新主流派 って何 ?

    New Mainstream Jazz

 アイラ・ギトラー が "Miles Smiles" のアルバムについて言ったようなことが書かれていますが、このアルバムのライナーノーツは確か Anthony Tuttle が書いていると思うんだけれど ・・・・・・

 バップとハードバップの違いもうまく表現できないボクなんかがうまく書くことはできないので、興味のある方は調べていただければいろいろな解説が簡単にヒットするでしょう.
 




 せめて新主流派 っぽい画像でも貼り付けようと検索かけたら、ボクの過去ブログで使ったジャケット写真が数枚出てきて、思わず苦笑い.

 仕方ないので アメリカ版 Yahoo で 「New Mainstream Jazz」 検索 ・・・・・・・



Raynald Colom Evocacion

 そこで気に入った写真がこれっ !

 これがボクの抱いている 新主流派 のイメージに一番近い写真かな.
 ただ、あくまでイメージなので、この写真の人も知らないし、そもそもこれがアルバムなのかもわからないんですが (笑)


 ビルの谷間を駆け抜けていくような都会的なリリシズムと、そんなリリシズムを飲み込もうとするようなビート ・・・・・・ そんな漠然とした感じがボクの 新主流派 なのです.


 まぁそんな漠然としたものだから、当然聴き方も漠然としまくり.
 あくまで 「新主流派 っぽいなぁ ・・・・・・」 程度なのです.

 家で作業用にかけるアルバムも、最近はそんな 新主流派 ばかりです.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて、今日のアルバムは 新主流派 とかジャンル分けはいらないかな.
 独特のリリシズムがあふれるアルバムです.

 ぶっちゃけ、何を買っていいのかわからなかったのですが、久しぶりに直感で購入しました.


 そうしたら今日、届いていたので早速聴きまくり.
 さすが Amazon 、 2 日でしっかり届きますね.







Yamanaka001







  " Forever Begins / 山中千尋 "





  1. So Long
        (Chihiro Yamanaka) ・・・・・ 5:34
  2. Blue Pearl
        (Bud Powell) ・・・・・ 5:43
  3. Summer Wave
        (Kyohei Tsutsumi) ・・・・・ 6:00
  4. Cherokee
        (Ray Noble) ・・・・・ 6:34
  5. W.W.W.
        (Koichi Matsukaze) ・・・・・ 5:47
  6. Good Morning Heartache
        (E.Drake-D.Fisher-I.Higginbotham) ・・・・・ 6:30
  7. Saudade E Carinho
        (V.Falcao-R.Franca-R.Franca) ・・・・・ 4:45
  8. Forever Begins
        (Chihiro Yamanaka) ・・・・・ 6:31
  9. The Moon Was Yellow
        (F.E.Ahlert-E.Leslie) ・・・・・ 4:53
  10. Avance
        (Russell Ferrante) ・・・・・ 8:50





  Chihiro Yamanaka (p), Ben Williams (b), Kendrick Scott (ds)
  Recorded at Avatar Studio, NYC, May 16 & June 20, 2010.






 先日話題にした 山中千尋 です.
 あのブログ書いた後、やっぱり何か買ってみようと思い、ついつい Click !

 と言っても、本当に何買っていいのかわからない状態.
 仕方ないから You Tube でどんな演奏か聴いてみようと、最初にヒットしたのが "So Long" のライブ映像でした.


 それで、その曲の入っているアルバムにしたという訳.
 おまけにこのアルバム、輸入盤なのです.
 だから他のアルバムに比べ格段に安い !! ・・・・・・・ それが一番の購入理由かもしれません (笑)




Yamanaka001-2

 "So Long" と低価格で購入したようなものですから、他にどんな曲入っているかよく見ないまま購入.
 だから 2 曲目に "Blue Pearl" のイントロが聴こえビックリ.
 こういった選曲がボクの持っていた彼女のイメージとちょっと違い、意外だったりします.
 どうしてこの曲が入っているのか、日本語ライナーノーツには書いてあるのかなぁ ・・・・


 おまけに独特のアレンジをした "Cherokee" まで.
 この "Cherokee" ですが、前の曲が終わったと思うとすぐにこの曲に入ってくるので、最初ちょっとビックリ.
 ちなみにこの曲のアレンジは、正直ボクの好みとは少し違うなぁ.

 アルバム・タイトル曲 "Forever Begins" もステキな曲です.

 次の "The Moon Was Yellow" は雰囲気が変わり、ゴキゲンにスイング.



Yamanaka001-3

 最初に彼女に興味を持ったのは アンドリュー・ヒル を絶賛した記事のおもしろさ.
 だから演奏云々ではなく、文章の表現力でした.


 こんな面白い表現をする人のピアノはどうなんだろって ・・・・・・・


 それで You Tube の "So Long" を聴いて、「あぁ、なるほど、人気あるのが何となくわかる」



 で、このアルバム聴いてみて 「やっぱり、人気あるのわかるなぁ」

 女性独特のメランコリックなフレーズなんかも所々に散りばめられていて、煌びやかな雰囲気です.
 そんな中に日本的なフレーズが入っていたり ・・・・・・・ "So Long" は結構日本的な曲だなぁ、なんてボクは感じたりします.

 さらにクラシックっぽい部分も見えたりして ・・・・・・・

 セロニアス・モンク だったり、
 アンドリュー・ヒル だったり、
 はたまた ユタ・ヒップ だったり、
 かと思うと エディ・コスタ だったり、

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 たった一枚聴いただけですが、いろいろなものがたくさん詰まっている感じで、次はどんなんだ ・・・・・ なんて楽しみになるアルバム.



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 さらに買うかは ・・・・・・・・・・


 実際のライブにでも行ってアルバム購入しサインでもしてもらったら、
 あるいはこのブログに本人が降臨でもすれば、一気にすべてのアルバム集めちゃうけれど ・・・・・・ (笑)

 それよりも次は彼女の書籍でも読んでみるか.


 このアルバム聴くとなんとなく人気のあるのはわかりますし、聴いていてとても心地よかったりもするアルバムなのです.


 それにしても、「今頃彼女を知ったんかいっ ! 」 って感じですね.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 さて今日から 9 月、 8 月中に見た映画は次の 19 本.
 年間目標を 300 本から 250 本に修正したので、まぁなんとかクリアできそうな感じ.
 ちなみに合計で 164 本、シルバーウィークと年末頑張ってギリギリかなぁ (笑)


 映画館で観たい映画が数本あるのですが、ヒマとお金が微妙なので、結局は家での鑑賞ばかり.
 この時期、テレビは戦争に関した映画やドラマが多くなります.
 WOWOW もご多分に漏れず、 8 月は戦争映画が沢山でした.


  スリー・リバーズ 、 砂漠の鬼将軍 、 紀元前 1 万年 、
  サベージ・キラー 、 セブン・イヤーズ・イン・チベット 、
  インターステラー 、 怪盗グルーの月泥棒 、 パトロール 、
  WOOD JOB ! 神去なあなあ日常 、 ニード・フォー・スピード 、
  怪盗グルーのミニオン危機一髪 、 60 セカンズ 、
  スター・ウォーズ エピソード 1 ファントム・メナス 、
  スター・ウォーズ エピソード 2 クローンの攻撃 、
  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 、
  ブレスト要塞大攻防戦 、 リベリオン -ワルシャワ大攻防戦- 、
  M:i:lll 、 ワンス・アンド・フォーエバー





 そんな中での月一は ・・・・・・・・・・・・・・・





interstellar001


 "インターステラー (Interstellar)" ですね.


 メイキングを観たら、この映画が非常に根拠に基づいて作られたことにビックリ.
 と言っても、あまりに壮大なテーマだけに、考えれば考えるほどボクの頭脳では理解できない世界になっちゃうんです (笑)


 ほんとに、宇宙のことと死後のこと考えちゃうと眠れなくなります (笑)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Judgment !

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今日も雨降りです.
 昨日もそうだったし ・・・・・・・・

 そんなに大雨ではありませんが、日照不足がどうなんだろ.
 ここ数日は、青空を見た記憶があまりないのです.


 このまま本格的な秋に突入しちゃうと、農作物もかなりの影響受けそうです.



F07A8589
 (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/1250sec f/5 ISO-100 HDR)

 昨日の午前中ですが、雨降り.
 いつもの風景も、変わり映えしないので HDR で撮影してみました.

 かろうじて 蓼科山 の山頂付近が見えています.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて今日は午前中ちょっとお仕事.

 朝から雨が降ったり止んだりで空もどんよりです.
 雨の日だからジャズでも勉強しようかと、数日前に届いたアルバムを聴いています.



 新主流派の面目躍如というようなアルバムが数枚.
 そんな中から選んでみました.





4159






  " Judgment ! / Andrew Hill "





  1. Siete Ocho ・・・・・ 8:58

  2. Flea Flop ・・・・・ 7:21

  3. Yokada Yokada ・・・・・・ 5:17

  4. Alfred ・・・・・ 7:04

  5. Judgment ・・・・・ 6:53

  6. Reconciliation ・・・・・ 7:24

  7. Yokada Yokada (alt-tk) ・・・・・ 5:12

   (All compositions by Andrew Hill)




  Andrew Hill (p), Bobby Hutcherson (vib),
  Richard Davis (b), Elvin Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, January 8, 1964.







 ボクの持っているアルバムは輸入盤なので、ジャケット写真のアルバム番号も見なれない数字になっています.
 正式には BST-84159 .
 7 曲目は CD 化のボーナス・トラックです.

 このアルバム、いきなりの 変拍子 から始まります.



4159-2

 今回購入したアルバムは Blue Note 4 枚で、そのうちの 2 枚がなんと アンドリュー・ヒル .
 それまでに持っていた彼のアルバムは、 "Black Fire" たった一枚.
 それを考えると結構冒険とでも言うのか ・・・・・・・・


 "Black Fire" については、今年の 1 月にここで取り上げました.
 その時に、 Jazz Perspective の記事で 山中千尋 さんが アンドリュー・ヒル のことを絶賛していたことも書きました.

 その中の オバサン の話し がおもしろくって.
 本当ならこういったところへはアルバム・レビューを書いたりするのが当たり前なのにおもしろいこと書くなぁ ・・・・・ なんて思ってました.


 Jazz Perspective には彼女のコラムが連載されているので、それ以来これらの文章を読むのが楽しみになりました.
 本当だったら彼女のピアノ聴かなくちゃいけないのですが (笑)

 ちなみに、彼女のピアノは今だに聴いたことがありません.
 なんでだろう、基本的には日本のジャズ大好きなのですが、タイミングということにしておきましょう.

 何を聴けばいいのかもよくわからない.
 ジャケットだけだったら、文句なしに "Runnin' Wild" なんだがなぁ (笑)



yamanaka006

 その昔 ・・・・・・ ジャズを聴き始めてまもなくの頃ですが、ボクの通ったジャズ屋のアルバイトの一人にピアニスト志望の Y 君がおりました.
 Y 君といろいろ話をしていると、どうも聴き方の視点がボクらと違うような感じなのです.


 その当時ボクが常連と呼ばれる人たちやお店のマスターなどから教わってきた聴き方と、かなり違うんですよね.
 当時このお店で人気があったピアニストは、よく耳にするハード・バップのピアニストたちですが、ある時 Y 君が アンドリュー・ヒル のことをスゴイと言っていたことがありました.
 ただ アンドリュー・ヒル のアルバムはほとんどお店ではかからなかったのでボクはどんなにスゴイかなんてまったくわからないまま

 「ふぅーーーん、そうなんだ」
 やっぱり音楽専攻している人の聴き方はボクら凡人とは違うんだなぁ ・・・・・・


 そんなことがあったので、 山中千尋 さんが絶賛していても素直に聴くぞって気にはなれなかったのも事実な訳でして. 
 最近になってようやく自然に受け入れられるようになってきた感じかな.



hill005

 さてちょっとアルバムのことも.
 よくわからないけれど、彼のアルバムでのポイントってドラムのような気がします.

 このアルバムでは エルヴィン・ジョーンズ 、 "Black Fire" での ロイ・ヘインズ .
 同時購入した "Point of Departure" は トニー・ウイリアムズ .
 何となくですが、こういったドラマーを入れていることに納得なのです.


 このアルバム、予想していたとおり全体な感じはとてもスリリングです.
 こちらの予想できないような音やフレーズ、そして 間 だったりします.


 そういったところが、当時は新しいという感覚で捉えられたのでしょうか.
 そしてそれは人によっては不安感を引き起こしたりするかもしれません.
 あるいは、露骨な嫌悪感を示されたのかもしれませんね.



 ボクの場合はやっぱり真ん中.
 聴いていてもすごく不安感を感じちゃうんですね.
 これを緊張感ととるか、不安感と受け止めるかはきっと紙一重といったところでしょうか.

 アルフレッド・ライオンは間違いなく最初でしょう.
 だからデビュー・アルバム録音後、立て続けに彼のアルバムを録音しているのですから.
 ただ、 アルフレッド・ライオン は売れないとわかっていてもミュージシャンの好きなようにさせたようですので、ひょっとするともっとこうして欲しいという願望がどこかにあったのかもしれませんね.


 4 曲目の "Alfred" はそんな アルフレッド・ライオン に捧げられた曲.


 こんな雨の日、窓に当たる雨を眺めながら聴くにはピッタリだったりします.



 さて、 8 月も終わろうとしています.
 9 月はいろいろな意味で忙しくて、肉体的というよりも精神的にお疲れになりそうな気配がプンプンしています.

 それでも途中に気分転換できそうなイベントがいくつかあるので、精神的に病まないようにほどほどに頑張りましょうか.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Art Pepper Meets the Rhythm Section

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 年末年始の 9 連休終了後の一週間、やっと一週間が終わったという感じです.
 連休明けはさすがにキツイなぁ (笑)


 さて、毎年これはというような目標もなくただただ一年が過ぎていってしまう感じなので、今年はちょっと目標なんかを立ててみました.


 と言っても大した目標ではなく、とりあえず一年で映画を 300 本観ようかと ・・・・・・ 爆
 もちろん映画館鑑賞だけではなく、家にある DVD と Blu-ray を含めてです.



2015.1.2 0022

 連休中、 DVD と Blu-ray の整理がてらリストを作ってみたら、驚くほどの本数がまだあったりして ・・・・・・・

 DVD はかなりの量を業者に売ったはずなんだけれどねぇ.


 当然これらの映画は、少なくても一度は観ていますが中にはすでに忘れかけたりしているものもあったりして、懐かしいものもたくさん.




 それでもう一度こういった映画観直してみようかと思い、年間 300 本になった次第です (笑)


 元旦から今日までで 8 本.
 どこまでこんなペースでいけるのかわかりませんが、今年は観た映画もメモしていくつもりなので今年の大晦日には何本観たか報告したいと思っています.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて、そんな映画ですが当然なかにはボクの好みとはかけ離れた作品もあります.
 実は一昨日観た映画もそんな一本.
 大好きな スカーレット・ヨハンソン 主演なので、価格が高かったのを無理して Blu-ray 予約購入したのですが ・・・・・・・



165726_01

 とにかく 説明不足 過ぎる映画.
 まぁストーリー的にはなんとなくわかるんだけれど、何を伝えたいのか意味不明.
 演技を隠しカメラを使いながら撮影しているようで、実験的な意図もあるようなのですが.


 この映画では スカヨハ が全裸になることがやたら強調されています ・・・・・・・・
 面食い のボクですが、別に スカヨハ の全裸とか興味ないし.


 年末から彼女が出演した映画 "私がクマにキレた理由" 、 "そんな彼なら捨てちゃえば" そしてこの映画観たんだけれど、結構みんな微妙なのです (笑)

 そんな中でもこの映画、彼女の出演した "Lucy" 以上にダメでしょ.
 "Lucy" 以上にスッキリしない映画でした.

 なので、今日の話題はこの映画ではありません.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 もっとみんなが納得の名盤でも聴きましょう.
 いろいろなレビューを見てみても、このアルバムについてはほとんどが名盤と書いています.





9900 Pepper002 Art Pepper Meets The Rhythm Section






  " Art Pepper Meets the Rhythm Section"




  1. You'd Be So Nice to Come Home To
         (C.Porter) ・・・・・ 5:25
  2. Red Pepper Blues
         (R.Garland) ・・・・・ 3:36
  3. Imagination
         (J.Burke-J.V.Heusen) ・・・・・ 5:39
  4. Waltz Me Blues
         (P.Chambers-A.Pepper) ・・・・・ 2:55
  5. Straight Life
         (A.Pepper) ・・・・・ 3:58
  6. Jazz Me Blues
         (T.Delaney) ・・・・・ 4:32
  7. Tin Tin Deo
         (C.Pozo) ・・・・・ 7:42
  8. Star Eyes
         (G.D.Paul-D.Raye) ・・・・・ 5:12
  9. Birks' Works
         (D.Gillespie) ・・・・・ 4:15
  10. The Man I Love
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 6:36




  Art Pepper (as), Red Garland (p), Paul Chambers (b),
  Philly Joe Jones (ds)
  Recorded at Contemporary's Studio, LA, January 19, 1957.








 もう有名すぎるくらい有名な、アート・ペッパーを代表するアルバムです.
 オリジナル・アルバムは 9 曲目までで、10 曲目の "The Man I Love" は、 CD 化に伴うボーナス・トラック.

 このアルバムも、その昔アナログ盤を持っていましたが、 CD 購入はほんの数か月前.
 結構このアルバムは聴いたので、廉価盤発売になってようやく 「それでも買っておこうかな ・・・・・・」 的雰囲気で購入.





IMG_20201122_0002

 バックのリズム・セクションは、当時 マイルス・デイヴィス のレギュラー・グループの 3 人.
 別名 All American rhythm section とも呼ばれていた 3 人です


 アート・ペッパー としては久し振りの録音で、リズム・セクションは当時絶好調の 3 人なので、自信が持てなくて不安のうちに録音を始めた ・・・・・・・ とか、
 麻薬中毒で出所したばかりの アート・ペッパー に平常心で演奏させるため、直前まで誰と録音するかは敢えて伏せていた ・・・・・・・ とか、

 いろいろな逸話がこのアルバムにはありますが、


 正直どうなんでしょう.



Art Pepper 006

 名作 "Modern Art" を録音した後でまさに絶好調の時期だったので、こんなにも伸びやかな演奏ができた気もするのですが、真実は ・・・・・・・・ ???

 このくらい有名なアルバムになると、後年必ず別テイクなどが発見され、追加等されるのですが、このアルバムに関してはそういった別テイクが全くないようです. 
 すべてが一度の演奏で OK というから、スゴイ.



 1 曲目の "You'd Be So Nice to Come Home To" だけでも十分満足できちゃいます.
 こういうのが Jazz だよなぁ ・・・・・・・・・・ って思わず納得しちゃったりして.



 バックの 3 人も前に出てくる感じがなく、どちらかというとちょっと控えめな演奏なんだけれど、それでも らしさ が漂うステキな演奏をしています.
 このあたりのバランスの良さが、このアルバムを素敵にさせているような気がします.



Art Pepper 003

 アート・ペッパー (Art Pepper) は 1925 年 9 月 1 日 カリフォルニア州 ガーデナ 生まれのアルト・サックス奏者で、 1982 年 6 月 15 日 56 歳で死去.
 56 歳って ・・・・・・・・ 若すぎるなぁ.



 1940 年代より スタン・ケントン 楽団や ベニー・カーター 楽団で活動を開始し、 1950 年代には自己のコンボを結成し、ウエストコースト・ジャズの中心的な人物として活躍したが、生涯を通じて麻薬中毒によりしばしば音楽活動が中断されている.
 このアルバム録音前にもリハビリテーション施設 シナノン (Synanon) に入所しており、 1960 年代後半からは長いリハビリ生活のため音楽活動から離れていました.



 アナログ盤を聴いていた頃、なぜか アート・ペッパー がすごく好きな時期があり、比較的廉価だった Contemporary 盤をほとんど購入した記憶があります.
 ところがそのうち、どうもこのアルトの音色が微妙に気になりだし、まったくと言っていいほど聴かなくなり、その後アナログ盤の処分になってしまいました.


 数年前から マーティ・ペイチ のアルバムでの演奏を聴いて 「やっぱりいいじゃん」
 

 今年は CD 購入をかなり減らしある目的のための積み立てを始めるつもりですが、こんな感じのステキなアルバムだったら少しずつ買っていこうかな.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて、読まなくちゃいけない本がたくさんあります.
 観なくちゃいけない映画もたくさんあります.
 スタバにも行っていないし、写真も撮りにいってない ・・・・・・・・


 時間がどうも足りないなぁ.




IMG_4071

 今日はとても温かな一日です.


 ちょっとした買い物もあったので、混んでいるのを覚悟で スタバ に出撃.
 大型店舗の中のお店なのでかなり大きな駐車場なのですが、すでにかなりの混み具合.
 座ることなんか無理だろうと諦め気分で行ってみたら、店内はどちらかというと空いていて難なくソファー席をゲットでした.



 ということで買い物前、のんびりコーヒー飲みながら、 Jazz Parspective をパラパラ.

 先日書いた ハンク・モブレー のアルバムに アンドリュー・ヒル が入っているんだけれど、 山中千尋 が彼のことを一押ししている面白い記事を発見.

 好きな ブルーノート のアルバム紹介の記事なのに、いつの間にかクリーニング店のオバサンの話になっていたりして笑える.

 こういうの好きだなぁ.

 山中千尋 の演奏は残念ながらまったく聴いたことがないけれど、こういう文章書く人の演奏聴いてみたいかなと.



 とりあえず今日は外に出ていろいろな用事を済ませたので、これから明日、明後日と家でノンビリと映画鑑賞だな.


 300 本まではまだまだ遠いのです (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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