気がつけば、もう 11 月 ・・・・・・・ 今年もあとわずかになってきました.
今年も、いつもの年と同じような一年.
まぁ、変わらないことはいいことなのでしょうが、この時期になって振り返るといつも同じというのもねぇ ・・・・・・
ブログを始めた頃、簡単に取り上げたアルバム.
あの時はアナログ盤の青みがかったジャケット写真を載せましたが、今夜はボクが現在持っているのと同じ XRCD 版のモノクロ・ジャケット写真です.
データを中心に軽く取り上げてみることにしましょう.
これは名盤 ・・・・・・ 今では手に入らないのがとても残念です.
" Moon Ray / 大友義雄 "
1. Moon Ray
(A.Shaw) ・・・・・ 9:12
2. Emily
(J.Mandel-J.Mercer) ・・・・・ 8:49
3. If I Should Lose You
(R.Rainger-L.Robin) ・・・・・ 5:09
4. Love Comes Quietly ( 愛は静かに )
(Y.Otomo) ・・・・・ 8:12
5. Shufflin'
(O.Nelson) ・・・・・ 6:08
大友義雄 (as), 山本剛 (p), 川端民生 (b),
オージェス倉田 (ds)
Recorded at Epicurus Studio, Tokyo, April 21 & 22, 1977.
彼が吹くバラードは、日本人の心にグッとくるような、演歌に近いバラードのような気がしてなりません.
タメとか、リフとか ・・・・・・・・・ グッとくるんです、ハイッ !!
そうかと思うと、アップテンポの曲では非常に饒舌になったりします.
ボクが一番印象に残っているのは、行きつけのジャズ屋で聴いた時のライブ演奏.
もうまったくと言っていいほど、その時の演奏の内容は憶えてはいませんが、アップ・テンポの曲を一気に吹いていた姿は何となく覚えています.
当時はアフロヘアにひげを蓄えて、いかにもミュージシャンといったオーラ全開.
結構小柄な体格だったと思いますが、アップテンポの曲でみせるエネルギッシュな演奏を聴いてビックリしてしまいました.
まぁ、今ではボクとおんなじでかなりの貫禄がでているようですが ・・・・・・・ (笑)
そして、ピアノの 山本剛 もおんなじ (笑)
アルバム・タイトル曲の "Moon Ray" がとにかくステキすぎちゃいます.
この曲、何度聴いてもグッときちゃうのです ・・・・・ この曲があるから、このアルバムを聴くたびにグッとくるのかもしれません.
そういえば、 小川隆夫 さんがパーソナリティを務めている Inter-FM "Jazz Conversation" でも、この曲をリクエストしてかけていただきました ・・・・・・ あの頃は、番組も日曜日の 16:00 - 18:00 だったのに、今では水曜日の 23:00 から一時間に変わっています.
リクエストも、ずっと昔のような錯覚を覚えてしまいます.
さてこのアルバム、選曲がいいですよね.
彼のオリジナル曲が一曲入っていますが、それ以外はスタンダード曲.
それも歌心溢れる演奏にピッタリの曲ばかりです.
そんな中の一曲が、 2 曲目の "Emily" .
この曲は 1964 年に公開された "The Americanization of Emily" というラブ・コメディ映画の主題曲です.
日本での公開名 "卑怯者の勲章" というようですが、この映画のことはまったく知りませんでした.
出演しているのは ジェームズ・ガーナー 、 ジュリー・アンドリュース 、 ジェームズ・コバーン 、 メルヴィン・ダグラス ・・・・・・・ といった、錚々たるメンバー.
アカデミー賞 2 部門にノミネートもされたようですが、ラブ・コメディの哀しさかあまりヒットしなかったのでしょうか.
作品はモノクロ映画、当時はほとんどカラー映画に移行していたんじゃないでしょうか.
ジュリー・アンドリュース にとって、 "メリー・ポピンズ" の次に撮った作品がこの映画だったようです.
話が全く違う方向に行きますが、先日行われた フィギュア・スケート "中国杯" のエキシビションで、 浅田真央 ちゃんが演じたのが "メリー・ポピンズ" だったようで、いろいろな所に写真が出ていましたね.
作曲は Johnny Mandel 、 作詞が Johnny Mercer 、映画では ジュリー・アンドリュース が主題歌を歌っていたようですが、探してもヒットしませんでした.
その代わり、 フランク・シナトラ や アンディー・ウィリアムズ といった歌手の曲がいくつかありました.
"Emily, Emily, Emily ・・・・・・・・"
非常に甘〜く、素敵な曲です.