市川秀男

明日への旅立ち

 下の写真、火曜日の朝です.


 上空は厚い雲に覆われ、小雨模様.
 東の空だけが少し雲が切れ、朝陽がのぞいていました.



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 もう 12 月も半分を過ぎ、ここにきてめっきり寒くなってきました.
 ただ積雪は全くなし.
 先月季節外れの雪が積もった後は、雪が舞う程度.
 今週朝起きたら真っ白になっていた時が一度ありましたが、あっという間に融けてしまいました.

 この写真も EF 50mm F1.8 STM の単焦点で撮りましたが、逆光にも拘らず暗い部分の描写も結構はっきりしているし、遠くの雲の輪郭なんかも拡大してみるとビックリするくらいくっきり.
 この 撒き餌レンズ は 費用対効果 的に本当にすごいなぁ




 さて ・・・・・・・
 机の上にはまだ一度しか聴いていないアルバムが 20 数枚山積み.



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 ブログの記事にすれば記事書いている間ずっとリピートさせるので、少なくても 5・6 回は聴くことになります.
 そしてブログ記事になったアルバムは棚に並べられていきますが、そうでないアルバムは忘れちゃわないように机の上に積まれたままになるのです.




 そんな山の中から今日も一枚.
 まるで雪の風景を連想させるかのような、白っぽいジャケットです.







TBM 73






  " 明日への旅立ち / 市川秀男 "





  1. 234 ~果てしなき緑の大地より~

  2. 黄昏

  3. 鳥よ ~翼を止めて‐また、翔び立とう~

  4. 明日への旅立ち





  市川秀男 (p.el-p), 福井五十雄 (b), 山木秀男 (ds) 
  Recorded at EPICURUS Studio, Tokyo, July 27 & August 17, 1976.







 曲はすべて市川秀男のオリジナル曲です.
 英語タイトルも付けられていますが、今日はあえて日本語で.

 ジャケットがねぇ ・・・・・・・ ちょっと残念だな.
 ジャケット裏の絵のほうがダイナミックで、ボクは好きだな.




TBM 73-2

 1 曲目のイントロ ・・・・・・ 歌モノでいうところの バース 部分がかなりフリーキーで、この先どうなっちゃうんだろうと思って聴き始めましたが ・・・・・・・・

 ところがテーマ部分になると普通のメインストリーム系の演奏なのです.
 ただし最後のほうでリコーダーまで出てきたのにはビックリ.
 「オカリナじゃないから 明田川荘之 じゃないよなぁ ・・・」 なんて感じだったのです (笑)

 このアルバム、 2 曲目の "黄昏" を除いた 3 曲はオーヴァーダビングによる録音のようです.
 どうだろう、 TBM にしては結構珍しいんじゃないのかなぁ.
 TBM に限らず、ピアノ・トリオでこういった録音するのもあまりないように思いますが ・・・・・・


 その 2 曲目がとてもリリカルで心地よく音が転がっていくのです.
 思わず 「狼は走らない. 男は、狩りをしない ・・・・」 なんていうナレーションが聴こえてきそうなのです.
 その昔、 ジョージ・ウインストン のピアノ演奏で一世を風靡したそんな CM がありました.




Ichikawa Hideo003
  (左から 福井五十雄、 市川秀男、 山木秀男)

 レーベルは大好きな Three Blind Mice 、 TBM-73 .
 この 1 番前の TBM-72 は少し前に取り上げた 太田邦夫グループの "Free And Lovely" 、 5 番あとの TBM-78 は 福井五十雄 の "Sunrise / Sunset" と、いかにも TBM らしい録音が並んでいます.

 まぁ、これはこの年代に限ったことではなく、 TBM 全体がそんな若手たちに注目していたので、レーベル全体のイメージがとてもユニークで、日本の Blue Note たる所以でもありますが.

 そんな 福井五十雄 の "Sunrise / Sunset" のピアノは、今日のアルバムのリーダー 市川秀男 でした.
 今日のアルバムの 福井五十雄 もいいなぁ、こういうベース好きです.



Ichikawa Hideo002

 市川秀男 がすべての曲を書いていますが、メロディ・ラインがとてもきれいな曲を書くように思います.
 だからこそシンプルなピアノ・トリオでもよかったんじゃないかなぁ ・・・・・・・・ いろいろな楽器をオーヴァーダビングしていますが、ボクは単純にピアノ・トリオでよかったように思います.

 まぁこれは作り手側と聴く側の考え方が一緒ではないので仕方ありませんが.

 TBM に残された多くの演奏同様、派手さはないかもしれませんがとても聴きやすい秀作アルバムではないでしょうか.



 そういえば、某ジャズ・ジャーナリストが来年春に TBM に関した書籍を出版するようです.
 また某プロデューサーがそれにリンクするかのように、アルバム・リリース企画を計画しているような噂も流れてきました.

 TBM は現在では手に入らないアルバムも多いので、特に今までリリースされていないようなマイナーな作品再販してほしいなぁ.
 個人的には 和田直 氏のアルバム群、まだ聴いたことないアルバムが何枚かあるのでぜひ陽の目をあたらせて欲しいのです ・・・・・・・・

 ・・・・・・・・ と、この記事を読んでいない某プロデューサーに呟いてみる (笑)





 さて、あと 2 週間で今年も終わり.
 公私ともにいろいろありましたが、今年も振り返るとあっという間でした.



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 毎年この時期は必ず 東京 へ行って街の風景撮っていたんですが、今年はもう行けそうにないかな.
 ですから上の写真は去年撮ったものです.

 1 月下中は久しぶりに ONゼミ に参加し 東京 など歩いてくる予定なので、写真も撮れればいいなぁ.

 ちなみに来年は一つの区切りの年になります.
 今から少しずつ計画的に一区切りつけようかと思っています.


 まぁその前に "ローグ・ワン" 観てこなくちゃ (笑)

Sunrise / Sunset




 急に寒くなってきました ・・・・・ と言っても、もうすでに 11 月.
 紅葉も真っ盛りなのですが、なんとなく紅葉ってもう少し早い時期じゃなかったかと思っています.


 今朝は今年一番の冷え込みだったようです ・・・・・・・・
 が、お休みだったので 8 時頃までベッドの中、ダルダルな生活していると季節の変わり目さえ分からなくなってしまいます.


 少し前に購入したアルバム.
 リリカルな、透き通るようなヴァイブの音色が冷え切った空気に染みていきます.
 早くなった夕暮れを見ながら聴くにはピッタリでしょうか.





Hukui001








  " Sunrise ・ Sunset / 福井五十雄 "





  1. 7 th Avenue Sunrise
           (I.Fukui) ・・・・・ 8:49
  2. Happy Walk
           (I.Fukui) ・・・・・ 6:39
  3. Lady T
           (H.Ichikawa) ・・・・・ 5:51
  4. Don't Explain
           (B.Holiday-A.Herzog) ・・・・・ 7:11
  5. 7 th Avenue Sunset
           (I.Fukui) ・・・・・ 7:26
  6. Eary Summer
           (H.Ichikawa) ・・・・・ 6:53





  松石和宏 (vib), 横内章次 (g: # 2, 4, 6), 市川秀男 (p: # 1, 5, 6),
  福井五十雄 (b.cello: # 2 & 5), 小原哲次郎 (ds)
  Recorded at EPCURUS Studio, Shibuya, October 18 & 20, 1976.  







 TBM (スリー・ブラインド・マイス) 復刻シリーズ第四期 7 枚の中の一枚です.
 全部買いたいところですが、 Blu-spec CD でありあまり多くの販売が見込まれないせいか販売価格はちょっとお高めでした.
 なので最低限の購入ということでこの中から一枚選んだのがこのアルバムでした.
 第四期のアルバムは次の通り、

  MIDNIGHT SUGAR / 山本剛
  ACTIVE VOLCANO / 原信夫
  AIR / 今村祐司
  SUNRISE SUNSET / 福井五十雄
  PHYSICAL STRUCTURE / ジョージ大塚
  BLOW UP / 鈴木勲
  YELLOW CARCASS IN THE BLUE / 笠井紀美子

 笠井紀美子 にしようか考えましたが、結局まだ聴いたことのなかったこのアルバム.


 完全にジャケットやバンドの編成だけで選びました.
 決め手となったのはビブラフォン (ヴァイブ) が入っていたこと.
 何となくこんな感じかなぁと思いながらも、この時期って結構モーダルだったりフリーキーな演奏も TBM に多く残されていたのでひょっとすると危険かなぁ ・・・・・ なんていう期待と不安の入り混じった購入.

 今までのほとんどのアルバムが、過去に聴いたことのあるようなアルバムだったので、まったくわからないアルバム購入というワクワク感を久しぶりに感じちゃいました.




Fukui Isoo 001

 昔の写真が全く見つからなかったので、ライナーノーツから.


 リーダーは一応 福井五十雄 になっているものの、グループとしてのサウンドを求めたアルバムということがライナーノーツに書かれていましたが、ボクのこのアルバムを聴いた印象もまったくその通りという印象.
 何となく、ベースのリーダーアルバムという感じがしなかったんです.
 ライナーノーツを読んでみてなるほどでした.


 このアルバムは、スタンダードが一曲、他は 福井五十雄 と 市川秀男 のオリジナルで構成されています.
 これらのオリジナルがとても素敵な曲で、演奏もとてもいい.

 アップテンポの一曲目 "7 th Avenue Sunrise" は、ヴァイブが独特なグルーブ感を出しスピーディに駆け抜けていきます.
 ピアノはちょっとフリーキーな旋律でのソロ.
 3 曲目のベースソロに入る前あたりも、フリーキーな感じ出まくりでボクはこんな感じがちょっと苦手なのですが、スローテンポの後半の数曲などを聴くと、ヴァイブとの相性がとてもいいなぁと思えちゃう.


 2 曲目も同じく軽快な演奏で、ここではギターが加わりベースがチェロに変わりますが、ここでもヴァイブが際立っています.
 まるで 松石和宏 のリーダー・アルバムといってもおかしいとは思わないでしょうね.




Hukui001-2

 5 曲目は 1 曲目と対になる曲.
 1 曲目はボクの印象はどちらかというと明るい日差しの昼間の街ですが、こちらの曲は夕闇せまる街の中を一人で闊歩していくような雰囲気の曲です.



 いいなぁ、こういう演奏.
 これがジャズだよなぁ.
 変に小難しくなくて、軽快で、リリシズムも漂ったりしていて ・・・・・・・・

 このアルバム、期待以上でした.







 さて、金曜日から いつもの講習会 の出張コースで県の南まで.
 今回は違う用事もあったので、そちらの方がメインだったりしました.

 金曜日は本当にきれいな青空が広がり、絶好のドライブ日和.
 遠くの山々はすでに白く雪景色、確実に冬が近づいています.


DSC02213

 おトイレ・タイムで立ち寄った 駒ヶ根 SA から遠くの 南アルプス を.
 目的地が次の IC なので別に寄らなくてもよかったんだけれど、あまりに天気がいいので寄り道.


 ただ、日曜日の 飯田市 は雨 ・・・・・・・ まぁ、いつもの講習会中は外に出ないので天気なんてまったく関係ないのですが (笑)
 帰りも途中まで雨と霧.
 高速道路も途中途中で 50 km/h 規制、慌ててもろくなことないのでゆっくり帰ってきました.




Aozora001

 いつもどおりのらーめんです.

 ホテルから歩いて数分のところにある "蒼空" 飯田店.
 これまたよく行く 伊那市 にも同じお店がありますが、本店は 伊那市 のほうみたいです.

 写真は 味玉つけめん .
 最近コッテリ系がほとんどだったのですが、久しぶりの超さっぱり系でした.
 見た目、麺が少なく見えましたが食べてみると普通の量くらいしっかりありました.
 もう少し濃い目が好みですが、食べ終わった後のスープ割はとても美味しくいただけました.



 行く場所こそ違えども、基本的行動はまったく同じなのであります.

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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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