広角ズーム

Goodbye EF 16-35mm F4L IS USM

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 前回に続いて Goodbye シリーズ第二弾です.

 今回のドナドナは広角ズームレンズです.



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 2014 年 12 月に購入したのですでに 10 年以上.

 このレンズは当時 EOS 70D を使っいて、写真に目覚めはじめた頃に初めて買った L レンズでした.

 その時に同じ職場だったのが shige君と Y 口君.
 当時は初めての 赤ハチマキ だったので、みんなで興奮しながら触っていたのを思い出します.
 なんたってカメラ本体より、レンズのほうが高かったんですから.

 それからしばらくして、撮り鉄 H 氏から壊れかけの EF 70-200mm F2.8L USM を頂いたんでした.
 あの時あのメンバーとの出会いがなかったら、きっと今のような写真には沼っていなかったかもしれません.



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 この EF 16-35mm F4L IS USM は、間違いなく一番撮影したレンズです.
 このレンズは本当に使いやすくて、出てくる画もすごくよかった.
 気持ちいい写真が撮れた気がします.

 その後何本か交換レンズ購入しましたが、どこかに行く時にも必ずこのレンズだけはバックに入れて、もう一本どうしようか考えるのがパターン.

 使った割にはまだまだ目に見えるような劣化もなく、まだ現役で使うには十分.
 今回は懐事情により、泣く泣くお別れになってしまいました.



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 更新を考え始めたのは、その大きさがちょっと気になり始めていたからです.
 重さ自体はほとんど気にはならなかったんだけれど、バッグに入れたりする時に感じたマウントアダプターを付けた時の長さ.
 どうも最近はそこが気になってきちゃって ・・・・・

 春から秋にかけては池の平湿原 での撮影が続き、カメラは軽量の EOS R8 をメインにしてましたが、マウントアダプター付けたこのレンズが結構バックパックの中で窮屈な感じ.
 夏ころから、そろそろ更新かなぁなんて思い始めました.

 望遠ズーム購入も最後まで頭の片隅にチラチラしてましたが、結果的には広角の後継機となりました.
 まぁ価格的な部分も大きかったんですが.



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 このレンズってまだ現役なんですね.
 てっきりラインナップから消えてしまったとばかり思ってました.

 ネット検索してみたら、マップカメラで 168,300 円でした.
 ボクが買ったときは約 178,000 円でしたが、これだけの期間使ったことを考えると、決して高いレンズとは思えないです.

 まぁそういう自己正当化することで、どんどん沼っていくみたいですが ・・・・



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 そしてマップカメラからやってきた新しいレンズが

 Canon RF 14-35mm F4L IS USM .



IMG_1049


 カメラ本体がいつ来るのかわからないから、決してヤケになって買ったわけではありません.

 ここにきて EOS R3 がちょっといい価格で 撮り鉄 H 氏に引き取ってもらえたことと、キヤノン・キャッシュバック・キャンペーンがうまく噛み合ったので、スノーシーズン突入前に思い切って購入しました.


 少し前に飛行機撮ってみて、もう少し長いレンズもあったら便利と RF 100-500mm F4.5-7.1L IS USM も次期戦闘機の候補の一本には入っていましたが、やっぱり広角ズームの更新の方がボクのスタイルには優先度高いので.



IMG_1056


 ちょっと湾曲してしまいましたが、新旧並べて.
 こういう写真はしっかり水平取らないとこんな変な写真になってしまうから、微妙に難しいですね.
 収差補正も設定してあったと思うんだけれど、レンズが届いてすぐにバタバタしながら撮ったのものですから.


 RF レンズのほうが全長は短いですが、太さは RF の方が太い.
 重さは RF が 540g 、EF が 615g と、若干軽くなっていますがカメラに装着してみると感覚的にはかなり軽くなった感じがします.
 それも当然、マウントアダプターがいらなくなったことが大きい.

 これでマウントアダプターは Zeiss 専用になります.



IMG_1032



 さっそくフィルター付けて.
 フィルター付けてもケラれないは有り難いです.
 フィルターについては否定的な意見を持っている方も結構いますが、ボクはハードな環境での撮影も多いので多少画質が落ちようが、まずは保護のほうを優先.


 こちらのレンズはインナーズームではないので若干伸び縮みがあります.
 RF 70-200mm F2.8L IS USM も同じく伸びるタイプで、双方防塵防滴性能がありますが、インナーズームに比べるとなんとなく大丈夫かなぁと思ってしまいますね.
 あくまで気持ち的になんですが.

 雨や雪、寒さの中での使用が多いので、この辺りはメーカー信じるしかないんです.



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 手元にある EOS R8 に早速付けてみましたが、カメラ本体が小さいのでレンズがかなり大きく見えます.
 エクステンショングリップ付けていてもこの大きさです.

 持ってみるとレンズの太さがとてもいい感じでホールドできるので、 R8 のような小さな本体でもまったく気にならない.
 構えた時の安定感は RF のほうがあるかな.


 先端部にコントロールリングがあります.

 今家にある RF レンズは RF 70-200mm F2.8L IS USM と RF 24mm F1.8 MACRO IS STM の 2 本で、 2 本ともコントロールリングが付いていますが、実は全く使ってません.
 カメラのファインダー内ですべて操作することに慣れてしまっているので、コントロールリング使わなくても全く問題ないんです. 

 でもせっかく付いているので、これを機にちょっとカスタマイズしてみようと思います.



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 画像はどうなんでしょうか.

 まだプリントもしてないので、正直違いがよくわかりませんが、パソコン画面で観る限り、あまり違わないような気もしないでもない.
 ボクは shige君 のようなメカ・ヲタとは違うので、カメラの画素数やら連写性能やら、レンズのコーティングやらとかにほとんど拘り持っていないので、違いとか言われてもほとんどわからないのが正直なところです.
 だから「このレンズの〇〇がいいんだなぁ・・・」なんてとても言えません.

 これだけのお金出してるんだから、このくらいの画を表現できれば十分と割り切るようにしてます.
 ミーハー的な赤ハチマキのブランド志向です.



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 14 mm の画角については、以前から SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art を使っているので、違和感は全くありません.
 16 mm との違いもファインダーの中だけだと、正直あまり感じないかな.

 SIGMA 14mm については、とにかくレンズが大きくて重いので、さらにアダプター付けてみると、軽量化されたミラーレスカメラが一気に重戦車になってしまうので、今後は出番がグッと少なくなってしまいそうです.



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 それにしても本当にレンズやカメラの価格が高くなった.
 最近の L レンズは当たり前のように 30 万円超えてますから.

 今回購入した RFレンズも公式オンラインショップで 236,500 円.
 EF の下取りやキャッシュバックキャンペーンのおかげでかなり安く購入できるとは言うものの、 F4 のレンズが 20 万超えって ・・・・ どうなんだろう.

 この先キヤノンの更新はないかなぁ ・・・・・ というか購入できそうもない.

 このレンズはこれからも末長く使わせていただきます.




 最後は EF の記念、昔撮った写真を.



2016.2 Canon 006 trip
 ● 2016. 2. EOS 7D Mark ll + EF 16-35mm F4L IS USM 33mm ●

 初めて キヤノンフォトサークル で講評してもらった写真.
 あの頃はプロカメラマンという存在がはるか遠くだったので、そんな講評してもらえるだけでも天にも昇る気分でした.
 今は撮影会なども経験しているので、プロカメラマンもぐっと近い存在になりつつあります.


 あの頃からずっと使っていた 広角レンズ.

 EOS 学園 に行くようになってからも、このレンズはかなり使いました.
 ポートレートでも広角ズーム ・・・・・・ 土屋先生にはかなり絞られました (笑)



0R9A2237-5
 ● 2020. 1. EOS 5D Mark lV + EF 16-35mm F4L IS USM 16mm ●


 Bye Bye ・・・・・・・・・

 

  ・ ・ ・ ・ ・ ・

キヤノン 超広角ズーム発売

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



00
 ● Canon 特設ページから ●

 超広角ズームレンズが Canon から発売になります.
 今回発売されるレンズは RF 10-20mm F4L IS STM .

 すでに師匠でもある 土屋勝義 先生は作例をいろいろアップしてますが、一般的な発売予定は 10 月 27 日.
 今日はそんなまだ触ったこともないレンズについて、妄想・迷走しながら書いてみましょう.



01
 ● Canon 特設ページから ●

 広角も広角、超広角なズームレンズです.
 上のタイトルにもあるように異次元の画角ですね.
 ボクも EF 16-35mm F4L IS USM は大好きなレンズなので、 EOS学園 でも使っていますし、 SIGMA 14mm F1.4 DG HSM も使っていますが、 10mm の世界は見当もつかない.


 これくらいの焦点距離になると、すぐにイメージするのが魚眼レンズ.
 魚眼レンズについては、一度だけ Canon のモニターで EF 8-15mm F4L Fisheye USM を借りて撮ったことがあります.
 最初はとても楽しいんですが、だんだん同じような写真ばかりになってしまい、難しさを感じるようになるので、しっかりした意図が必要なレンズだと思いました.

 下の写真も、見慣れた 銀座四丁目交差点 が全然違う場所のように見えてしまいます.
 これを、いつも使っている EF 16-35mm F4L IS USM のワイド端で撮っても、こうはならないはずです.

 ちなみに魚眼レンズの場合、 10mm だと円周魚眼でケラれてしまいます.


0R9A3118
 ● 2017. 9. 18. EOS 5D Mark lV + EF 8-15mm F4L Fisheye USM : 15mm ●

0R9A3120
 ● 2017. 9. 18. EOS 5D Mark lV + EF 8-15mm F4L Fisheye USM : 10mm ●

0R9A3096
 ● 2017. 9. 18. EOS 5D Mark lV + EF 8-15mm F4L Fisheye USM : 8mm ●





02
 ● Canon 特設ページから ●

 aspherical (非球面) という言葉が出てきました.
 簡単に言うと、球面レンズで発生する収差を補正するため何枚ものレンズを使っていたものが、非球面にすることによりレンズ枚数も増やすことなく収差補正できるということらしい.
 Leica 、 Zeiss 、 Voigtlander などのオールドタイプレンズには、レンズ名称に aspherical が入ったものがいくつかあるので、昔から使われているのかと思っていましたが、比較的新しいレンズのようです.

 1966 年の フォトキナ で発表された Noctilux 50mm F1.2 が、世界で初めて一般用カメラに採用されたレンズで、国内では キヤノン が 1971 年に発売された FD 55mm F1.2 AL で初めて非球面レンズを採用.

 キヤノン の場合、蛍石 や UD といった言葉はかなり聞きますが、 非球面 についてはボクがメカ的な部分あまり興味なかったこともあるのか、あまり印象深くないですね.

 まぁ shige 君だったら、このあたりの話題を撒き餌にすれば入れ食いでしょう.



03
 ● Canon 特設ページから ●

 新発売のレンズは、超広角レンズによくみられる前玉が出目金タイプ.
 当然保護フィルターは使用できません.

 プロはフィルターなんか着けずにガンガン使いますが、我々アマチュアはそうもいきません.
 高いレンズだからと、どうしてもフィルター付けちゃうんですよね.
 だから出目金タイプは使う時もちょっとおっかなびっくり.

 今手元にある SIGMA 14mm F1.4 DG HSM と同じような感じですが、重量が全く違います.
 SIGMA は約 1.2 kg なので半分以下の重さですね.

 前述の非球面レンズを三枚使っているようなので、そんなところも軽量化に繋がっているのでしょう.



04
 ● Canon 特設ページから ●

 お馴染みの手ブレ補正もしっかりあります.
 レンズ本体で 5 段分ですから、強力ですね.

 特に広角レンズの場合は開放よりも絞って使うことが多いので、夕景や夜景撮影の際に手ブレ補正があるのは心強いです.
 EOS R3 と合わせると6段分と記載がありますが、R3のページでは最大8段分という表記もあって、詳しいことはメカ・オンチのボクではちょっとわからない.
 でもまぁ、手ブレ補正は強力ということなんでしょう (笑)



05
 ● Canon 特設ページから ●

 周辺協調制御 ・・・・・ 初めて耳にする言葉が出てきました.

 「広角レンズ特有の画面周辺のブレや変形を補正する、レンズ内手ブレ補正とボディ内手振れ補正の新しい協調制御です。
 新制御アルゴリズムを組み込むことにより、レンズ内 IS やボディ内 IS のみでは補正しきれない画面周辺のブレを、より強力に補正できます。
 また、動画撮影において動画電子 IS を使用しない場合でも、手ブレによる周辺の変形を軽減します。」 (Canon ホームページから引用)

 ここも手ブレに関係してるようですね.



06
 ● Canon 特設ページから ●

 STM ・・・・ 最初に気になったのがこの部分
 一般的に Canon のレンズのモーターは、 USM が上位機種で、 STM は一般的な (廉価な) レンズというイメージがボクの中にあります.
 USM (Ultrasonic Motor) は高速 AF に不可欠のようなイメージだったのですが、このレンズの場合はそこまで高速化を意識してないのでしょうか.


 リードスクリュータイプのSTMに位置検出センサーを組み合わせて、高速 AF と軽量化を図ったとありますが、だとすると今後発売予定の ll 型タイプのレンズにも採用されていくのかどうか、ちょっと興味あります.



07
 ● Canon 特設ページから ●

 防塵防滴は当然でしょう.
 このレンズもインナーフォーカスというところがいいですね.
 RF 70-200mm F2.8L IS USM は前玉が飛び出すタイプなので、防塵防滴とは言いつつも、なんとなく大丈夫かなぁと思ってしまうのがアマチュアたる所以.
 ただ移動などですぐにバッグに入れたりするときは、やっぱりインナーズームのほうがいいと思ってしまう.

 出目金タイプでフィルター付けれないので、前玉のコーティングなどはやっぱり重要.
 撥油・撥水性の高いフッ素コーティングのようです.



08
 ● Canon 特設ページから ●

 ファンクションボタンが付いていますが、このボタンは使ったことがないのでよくわかりません.
 ただある一つの動作を左手の親指で簡単にできるというのは、まぁマイナス要素ではないですね.

 さらにはコントロールリングも当然あります.
 ボクは昔からのクセのせいか、ほとんどコントロールリング使わず、本体で設定変えちゃうことがほとんど.
 このあたりも慣れの問題でしょう.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 Facebook などを観ていると、多くのプロカメラマンからも大歓迎の声が聞こえます.
 特に鉄道やモータースポーツを広角というのはよくとなくわかります.

 キヤノンホームページの作例は、風景写真家 米美智子 さんが担当してましたが、風景の広角大歓迎もわかります.



011
 ● キヤノンオンラインショップから ●

 ただ、価格が ・・・・・・ この一言につきます.
 価格.com の最安値でも 338,580 円 !!
 この価格を見てボクは買わない、というかとても買えないというのが正直な意見.
 持っていれば楽しい写真撮れそうですが、これだけ L レンズの価格が高騰している状態では、まぁ普通のアマチュアのみなさんは簡単に購入できないですね.


 ボクの場合も、今のところ来年発売されるであろう R1 (明治乳酸菌飲料ではなく) 購入に的を絞ってるので、それまではレンズ購入はしません ・・・・ と言っても、 R1 の価格次第ですが.
 だから Voigtlander も見て見ないふりしてますし、この広角ズームもスルーですねぇ.



IMG_2274
 ● EOS RP + SIGMA 14mm F1.4 DG HSM : F8.0 1/500秒 ISO-100 14mm ●

IMG_2275
 ● EOS RP + EF 16-35mm F4L IS USM : F8.0 1/500秒 ISO-100 16mm ●

 たかが 1mm 、されど 1mm って感じだなぁ ・・・・・・ ため息

 その数 mm のためレンズ 1 本 30 万円って、カメラを趣味にしない人から見るとあり得ない気がしますが、これがレンズ沼の恐ろしいところで、金銭感覚を完璧に崩壊させてくれます.
 15 万円くらいの Zeiss Milvus が安いと感じてしまう ・・・・・・


 ちなみに EOS学園 では下記のような特別講座を開催します.
 講師は土屋先生で、限定 10 名、全員にこのレンズの貸し出しがあるようです.
 モデルのポートレート撮影を最新の広角ズームで、格安の価格で撮れるという太っ腹企画.

 当然ですが瞬殺で定員に達してしまいました (笑)



10202201
 ● キヤノン EOS学園 から ●

 今、レンズでどうしても使ってみたいと思うのは、今のところ Voigtlander APO-LANTHAR かなぁ.
 性能いいレンズはたくさんありますが、なにか使ってみたいと思うようなレンズって、そんなにない気もしたりします.

 こうやって貧乏人は開き直るのであります (笑)



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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