攻殻機動隊

Ghost In The Shell

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今日は久しぶりに映画の話題を.

 公開初日に観にいった映画は本当に久しぶり.
 今までも数えるほどしかないからなぁ.




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 この映画が実写版として公開されるということは、 以前 書きました.
 オリジナル・アニメがとても面白く、登場人物たちもすごく魅力的だっただけに、初期の公開映像など観た時にかなりの微妙感も持っておりました.


 だから別に公開初日に観るつもりもなかったのですが ・・・・・・・




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  (左から 大塚明夫 、 田中敦子 、 山寺宏一)

 数日前に、何と日本語吹き替えをこのオリジナルのメンバーたちが行うという情報をキャッチ.
 そうなるとちょっと話が違ってきます.

 普段洋画の日本語吹き替えは極力観ないボクですが、今回はあえて日本語吹き替え版に.
 それも、超期待しての観賞になりました.



 いつものようにできるだけネタバレさせないように書いてみます ・・・・・・






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  " ゴースト・イン・ザ・シェル "





  監督 : ルパート・サンダース
  脚本 : ジェイミー・モス 、 ウィリアム・ウィーラー 、
      アーレン・クルーガー
  原作 : 士郎正宗 『攻殻機動隊』
  製作 : アヴィ・アラッド 、 アリ・アラッド 、
      スティーヴン・ポール 、 マイケル・コスティガン
  製作総指揮 :
      石川光久 、 藤村哲哉 、 野間省伸 、
      ジェフリー・シルヴァー  
  原題 : "Ghost in the Shell"
  出演 : 少佐 (スカーレット・ヨハンソン : 田中敦子)
      バトー (ピルー・アスベック : 大塚明夫)
      荒巻大輔 (北野武)
      オウレイ博士 (ジュリエット・ビノシュ : 山像かおり)
      クゼ・ヒデオ (マイケル・ピット : 小山力也)
      トグサ (チン・ハン : 山寺宏一)
      ラドリヤ (ダヌーシャ・サマル : 山賀晴代)
      イシカワ (ラザラス・ラトゥーリー : 仲野裕)
      サイトー (泉原豊)
      ボーマ (タワンダ・マニーモ)
      カッター (ピーター・フェルディナンド : てらそままさき)
      ダーリン博士 (アナマリア・マリンカ : 加納千秋)
      母親 (桃井かおり : 大西多摩恵)
  音楽 : クリント・マンセル 、 ローン・バルフェ
  撮影 : ジェス・ホール
  編集 : ニール・スミス 、 ビリー・リッチ
  配給 : 東和ピクチャーズ
  日本公開 : 2017 年 4 月 7 日
  上映時間 : 107 分






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 主人公の 少佐 を スカーレット・ヨハンソン が演じることについては、前に書いたように全く気にもしていません.
 逆に、とてもステキな 少佐 のような気もします.

 そこに日本語の 田中敦子 の声が乗ってくるんですから、これはもう問題ないというレベルではなく、完璧に近いかもしれません.

 もともと 少佐 という存在自体がどこかイメージに近く、 シェル なんて関係ないのかもしれません.
 極端なことを言うと、映画の途中で スカーレット・ヨハンソン の顔が破壊され エマ・ストーン に変わっても、同じ 田中敦子 の声だったら全く違和感がないはずです.

 とにかく、映画の中での スカーレット・ヨハンソン は、 田中敦子 の声とともに完全にシンクロしてしまった感じでした.


 スカヨハ 大好き & 攻殻 大好きなボクにとっては、これだけでも十分すぎるほどの満足感です.




 じゃあ、映画としてどうだったかというと ・・・・・・・・・・




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 かなり厳しいですね.



 まずボクはこの 攻殻機動隊 シリーズ (新作の "ARISE" は除く) のすべて DVD or Blu-ray で持っており、この結構難しい世界観もある程度は理解しています ・・・・・・・・ この世界観に共鳴する熱心な攻殻ファンも多いんですよね.


 そんなボクのように 攻殻機動隊 のすべてを観て、ある程度 ゴースト の概念なんかも知っていると、すごくいろいろな部分で楽しめる映画でした.
 いろいろなシーンが過去作品の場面と同じく実写で再現されるんですから、おもわずニヤリとしてしまいます.

 まぁそれ以前に、映画が始まって 田中敦子 の声が聞こえたところから完全にそっちの世界に行っちゃっていましたが (笑)


 逆にそんな知識を全く持たないで観ると、それほど面白い映画ではないんじゃないかな.
 あまりにいろいろなことに対しての説明が不足しているので、きっと消化不良起こすはずです.

 過去の作品のいろいろなところを寄せ集めたせいか、どうもストーリーが今一つな感じがしてしまいます.
 やっぱり完全オリジナルな作品にしてほしかったなぁ.




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 映像ですが、いろいろな意味でよかったとは思います.
 ただ街の描写がちょっとやりすぎかなぁ.


 "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での街並みにどこかしら似ていることは似ているんだけれど、こんなにも 3D 電飾化 していなかったよなぁ.
 もっと普通の、ボクらが目にするような雑踏が描かれていたと思うんだけれど.




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 上の場面も "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊" (1995 年版) での有名な場面.
 とてもうまく再現していました.
 この場面は予告編でも観ていたので、この再現で映画観てみようかなと思ったくらい.


 ただ、先に書いたように、 光学迷彩 の説明も全くないので、知らない人たちはなんで 少佐 があんな格好しているのかわからないよなぁ.




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 クゼ を登場させたのがどうだろ.

 クゼ は "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG" の中の 「個別の 11 人」 事件の中心人物.
 この物語のストーリーとそもそも合うのかということなのです.

 こういう部分も含め、ボクは絶対オリジナルストーリーのほうがよかったと思っています.

 それかもっと単純に、前のストーリーの完全実写版でも ・・・・・・・・




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 ストーリーにいろいろ詰め込んだせいか、世界観などの説明がほとんどないことは先に書きましたが、 公安 9 課 のメンバーがあまりに描かれていないのが大減点といったところか.

 バトー や トグサ は映像的にはキツイですが、吹き替え版だと違和感なくなるんだけれど、あまりに他のメンバーが.


 折角オリジナルの声優を揃えたというのに ・・・・・・・

 ボーマ はともかく、せめて サイトウ や イシカワ はもう少し出てほしかったなぁ.


 そしてなんといっても 荒巻 だろうな.
 どうして 北野武 なのか意味不明、映画観終わった後も意味不明.

 荒巻 ただ一人日本語喋るのも違和感ありありなんだなぁ.




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 この作品は、この世界観を語る上でもある意味哲学的なセリフ回しがとても重要だと思っています.
 当然映画の中でもそういった部分をついつい探してしまう.
 そうなると旧作と同じ場面を知らず知らず求めてしまうんだな.


 海から上がった場面では、是非このセリフを言ってほしかった.

 「人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なのよ
 他人を隔てる為の顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる掌、幼かった頃の記憶、未来の予感 ・・・・・・
 それだけじゃないわ、私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がりそれら全てが "私" の一部であり、 "私" という意識そのものを生み出し ・・・・・ そして、同時に "私" をある限界に制約しつづける」


 ・・・・・・・・・・・ wwwww




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 映画のオープニング、

 「企業のネットが星を被い
  電子や光が駆け巡っても
  国家や民族が消えてなくなるほど
  情報化されていない近未来 ・・・・・ 」
   (オリジナル版の表記ですが、本作でも同じようなことが書かれていたと思います)

 これだけでもゾクッときます.

 "Star Wars" の "A long time ago in a galaxy far, far away . . . ." と一緒.




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 いろいろツッコミどころはありますが、でもまぁ日本語吹き替えにドップリハマることができ、懐かしい 攻殻 ワールドにトリップできる映画.
 自称 攻殻オタ は絶対に吹き替え版観るだろうな (笑)

 ボクとしてはこの日本語吹き替え版にかなりの高評価をあげますが、初めて 攻殻 の世界に触れる人にとっては、かなり消化不良な映画だと思います.

 その意味でとても観る人を選ぶ映画でしょう.



 ちなみに、最後の場面のコート姿に萌え萌えだったのであります.


 「モトコーーーーッ」 とは叫びませんでしたが (笑)



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Good Gracious!

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 最初はシャレだとばかり思っていたのですが ・・・・・・・
 ここにきて予告編が解禁になってきました.



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 これだけいくつもの予告編が出ているということは、マジみたいですね.
 ボクとしては冗談であってほしかったのですが ・・・・・・



 そうなると、自称 攻殻機動隊 オタク としてはちょっと一言言わせていただかないと ・・・・・・・・


 まぁ スカーレット・ヨハンソン の 草薙素子 は何とか我慢できる.
 ・・・・ というか、下の写真の雰囲気なんて全然いい、ひょっとすると原作以上かとも思っちゃう.
 これは ・・・・・・・・ 萌えるぞ.
 予告編に映る銃の構え方が今一つですが (笑)


 草薙素子 の顔は TV 版でも話ごとに違っていたので、敢えて特定なものに合わせる必要はないと思っています.
 今回の スカヨハ はその意味でもいいと思うんだけれど、ヘアスタイルを無理にアニメと一緒にする必要はなかったなぁ.



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 問題はさぁ、まわりの配役なんだな .
 特に 荒巻 役が 北野武 だって ・・・・・・・ ムリ、ムリ.
 スピルバーグ にでもやらせた方がずっと似合っていそうだな.


 バトー はPilou Asbak ・・・・・・・・ "Lucy" で リチャード 役ですぐ殺されちゃった人だね.
 これも ・・・・・・ 予告編観る限り微妙すぎる、っていうか無理ですから.
 やっぱり スティーヴン・セガール だろ、どこから見ても絶対的 (笑)


 トグサ が Chin Han だって ・・・・・・ だれっ、それ ?


 クゼ・ヒデオ まで出るのか ・・・・・・・ これは "個別の十一人" だろ.
 じゃあ 人形使い は出ないのか ・・・・・・・


 ホントに出演するキャラが結構残念すぎる.
 まぁこの中でマッチしていると思うのが サイトー 役くらいか.



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 ストーリーも結構合わせてる部分が多そうなんだけれど、絶対オリジナル・ストーリーにしたほうがいいと思う.

 確かに上の写真のように 光学迷彩 でキックする場面は、アニメと同じように足を回転させて倒れるところなんかとてもよくできているし、光学迷彩の描写も実写版のほうがいいと思う.
 この写真見ただけでも、オリジナルをしっかり踏襲している感がありあり.
 それにこの身体の太さがいいなぁ、やっぱりこのくらいの太さのほうがリアリティある.

 それでもまぁ、やっぱりオリジナルにすべき ・・・・・・・・ というのがボクの考え.

 この映画はツッコミどころ満載の映画になりそうだな.
 いかんせんオリジナルに絶対的な信者がたくさんいるから.

 まぁ スカヨハ が出ているし、ブログの美味しいネタになりそうだから間違いなく映画館で観ますが ・・・・・・



 なんか "Lucy" のようにいいところと悪いところが混在した映画になりそうです.
 現時点で残念極まりないなぁ (笑)



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 そんな映画の Ghost に関係した曲が入っているアルバム.
 本当だったら "Ghost of the Chance" の入っているアルバムにしたかったのですが、少ない球数のすべてが紹介済みでした.



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 もし スカヨハ とすれ違うような機会があれば、間違いなくこんなジャケット写真のようになっちゃうでしょう.





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  " Good Gracious! / Lou Donaldson "





  1. Bad John
        (Lou Donaldson) ・・・・・ 8:18
  2. The Holy Ghost
        (Lou Donaldson) ・・・・・ 8:38
  3. Cherry
        (D.Redman-R.Gilbert) ・・・・・ 5:17
  4. Caracas
        (Lou Donaldson) ・・・・・ 7:19
  5. Good Gracious
        (Lou Donaldson) ・・・・・ 6:52
  6. Don't Worry 'Bout Me
         (R.Bloom-T.Koehler) ・・・・・ 5:35





  Lou Donaldson (as), Grant Green (g),
  Big John Patton (org), Ben Dixon (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, January 24, 1963.







 
 1500 番台の ルー・ドナルドソン の印象を引きずったまま聴くと、ビックリするかもしれませんが BST-84125 ですから、まぁこんな感じも十分にありといったところでしょうか. 

 よく見るとこのジャケット写真が変.
 女性の影がありませんね、意図的なものなのかそれともたまたまなのか ・・・・・・・




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 ファンキー ・・・・・・・・
 ソウル ・・・・・・・・

 まぁ小難しいことは考えず楽しく演奏、聴く方も軽快な音楽を楽しんでくれ、って感じのアルバムです.
 このアルバム、一回目に聴いた時と、ここまで 10 回以上聴いた感じではだいぶ印象が変わってきました.

 確かに、俗に言うところの 軽い感じ のアルバムなんですが、個々の演奏聴いていると結構いいんじゃない ・・・・・・・・

 ただこのアルバムにはいろいろな感じ、スタイルの違っている曲が入っています.
 そのせいか、以前書いた "Joe Farrell Quartet" ほどではないにしろ、ちょっと全体にまとまった感じを最初に受けてしまいます.

 それが聴いていくうちにぜんぜんよくなって ・・・・・ ゴキゲンになってくるんだから.



Grant Green and Big John Patton
   ( Grant Green and Big John Patton )

 この二人の演奏がいいなぁ.
 グラント・グリーン 、 ビッグ・ジョン・パットン 、 ベン・ディクソン のリズムセクションは "The Natural Soul (BLP-4108)" に続いてですが、その時はトランペットが入ったクインテットでした.
 ちなみに "The Natural Soul " は パットン のデビュー作.


 このリズム・セクション、その後も
    "Along Came John / Big John Patton" (BLP-4130)
    "Steppin' Out! / Harold Vick" (BLP-4138)
    "Am I Blue / Grant Green" (BLP-4139)
    "Blue John / John Patton" (BLP-4143)
    "Shoutin' / Don Wilkerson" (BLP-4145)

 と録音を残していますが、このアルバムたち一目見ただけでも納得.
 こういうソウルフルなアルバムには、このリズム・セクションピッタリだったんだなぁと改めて. 

 特に Big John Patton はこういうソウルフルな演奏させるととてもいい.



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 ルー・ドナルドソン については Blue Note の顔ともいいでしょね、今さら言うまでもありません.
 バップ から ハード・バップ、ファンキー ・・・・・・ いつの時代でも自分のスタイルを残したまま、時代にうまく乗っていく感じなのです.

 以前からコンガを加えての演奏をしたり.
 自分自身も楽しむし、聴いている人たちにももっと気楽に楽しんでくれ、って感じの演奏は自然と笑顔になってしまいます.


 そういえば去年の夏、来日予定でしたが体調不良のためキャンセルになってしまいました.
 残念だったなぁ・・・・・・・・・
 間接的にサイン貰うつもりで段取りつけてあったのですが.


 今年 90 歳という年齢を考えると、仕方ありません.
 また 日本 にやってきて楽しい演奏を聴かせて欲しいものです.



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 さて明日から某団体の研修旅行に参加し 名古屋 まで.
 この旅行は多くの研修旅行と同様、研修半分、懇親半分といった感じ

 ・・・・・・ ですが、ボクはがっつり写真撮ってくるつもりです.



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 特に二日目は セントレア空港 の滑走路見学コースなるものに参加するので、初めての航空情景写真にチャレンジ.
 前日は夕方の懇親会までちょっと時間があるので、ホテル近くの オアシス 21 でもぶらついてスナップ撮影.
 懇親会終了後は某公園まで行って 名古屋 の夜景でも撮る予定です.

 三脚 + 望遠レンズ の重装備になっちゃうなぁ.

 完全に、研修旅行というよりは撮影旅行に気持ちはいっちゃってます (笑)
 果たして予定通りいい写真撮れるかなぁ.


 せめて天気くらい ・・・・・・・ 晴れてくれないかな.




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The Incredible Jazz Guitar

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 最近どうも写真を撮りたいと思うような、ステキなお天気の日がなくて.

 土曜日、久しぶりにいつもの風景を撮ってみました.



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  (EF16-35mm F4L IS USM : 17mm 1/2500sec f/8 ISO-100)

 と言っても、この日は朝から濃霧で、 10 時過ぎにようやく青空がのぞいてきました.




 実はこんな濃霧の土曜の朝、奥様を送る用事があったのですが、なぜか車のヒーターが回りません.
 時間が経つとほんの数秒ファンが回るのですが、すぐに止まってしまいます.
 原因はブロワー・トランジスターの故障.
 ちょうど 12 か月点検直後だったので工賃はサービスしてもらい部品代が 4,000 円程度でそれほど大きなダメージではなかったのですが ・・・・・・・・


 修理金額はともかくとして、この時期にヒーター効かないのはかなりヤバイ.
 この朝もかなり冷え込み、車の窓は完全凍結状態.
 当然車内も、我々夫婦の関係を表わしているな寒さで、往復で 40 分程度でしたがマジで風邪をひくかと思いました.



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 先日購入したアルバムから、ホットな演奏を聴いてみましょう.
 ウェスのアルバムは今回 2 枚購入しましたが、この 2 枚は内容がガラリと違います.
 今日のアルバムは、シリアスなジャズ・ファンも唸るようなアルバム.





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  "The Incredible Jazz Guitar of Wes Montgomery"




  1. Airegin
          (Sonny Rollins) ・・・・・ 4:26
  2. D-Natural Blues
          (Wes Montgomery) ・・・・・ 5:23
  3. Polka Dots and Moonbeams
          (J.V.Heusen-J.Burke) ・・・・・ 4:44
  4. Four on Six
          (Wes Montgomery) ・・・・・ 6:15
  5. West Coast Blues
          (Wes Montgomery) ・・・・・ 7:26
  6. In Your Own Sweet Way
          (Dave Brubeck) ・・・・・ 4:53
  7. Mr. Walker
          (Wes Montgomery) ・・・・・ 4:33
  8. Gone With the Wind
          (A.Wrubel-H.Magison) ・・・・・ 6:24





  Wes Montgomery (g), Tommy Flanagan (p),
  Percy Heath (b), Albert Heath (ds)

  # 1, 2, 4, 5 & 6 :
  Recorded at Reeves Sound Studios, NYC, January 26, 1960.
  # 3, 7 & 8:
  Recorded at Reeves Sound Studios, NYC, January 28, 1960.







 Riverside レーベル 2 枚目になるアルバムです.
 



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 ウェス がすごいのは当たり前なんだけれど、今回聴いてみて感じたのはピアノの トミー・フラナガン が何気にステキだったりします.
 1 曲目の "Airegin" ではすごく背中をピーンと張ったような、はっきりしたアドリブで.
 最近こういうピアノ聴いていなかったので新鮮さありありなのです.
 フレーズの終わりがとてもピシッとしているというか.
 7 曲目の "Mr. Walker" でのピアノも、一音一音がとてもはっきりしている感じ.

 
 6 曲目の "In Your Own Sweet Way" ・・・・・ この曲はステキな曲ですね.
 この演奏はとてもリリカルで、流れるようなピアノ.


 ギターが独特な少し曇ったような音色なので、なおさらそう感じるのかもしれませんね.



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 ウェス・モンゴメリー については、すでに幾度となく書いているのでパス.

 後年 CTI で独特の路線でブレイクしましたが、日本のシリアスなジャズ・ファンからは、その頃の作品は敬遠気味でした.
 ボクの通ったジャズ屋でも、一応 CTI の数枚が置いてありましたが、常連的にはリクエスト不可といった感じで、そんなことを知らずに訪れたお客さんがリクエストしたりしちゃうと、常連の白い眼の餌食になるのでした (笑)

 ボクもいつしかそんな常連風を吹かして白い目で見ていた記憶が蘇りました. 


 そんなボクも、今では普通に CTI も同時購入.
 あのころよりも軟弱になった今のほうがずっとジャズを楽しめているような気がします. 


 最初にホットな演奏と書きましたが、このアルバムでの演奏は淡々とした感じ.

 でもその温もりのある音色で淡々と演奏する "Polka Dots and Moonbeams" も ・・・・・・


 なにげにホッコリできる演奏だったりします.



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 さて 11 月に観た映画は次の 19 本.
 これで今年のトータルは 215 本.


 当初目的にしていた 300 本には程遠く、途中で変更した目標 250 本にもこれでは届きそうにありません.
 目標達成できなかったことはどうでもいいのですが、問題は観たいと思う映画が非常に少ないことと、観たいと思う映画が地方の映画館にはやってこないことです.




  海月姫 、 スターリングラード 、 ホビット 決戦のゆくえ 、
  ハンガー・ゲーム 2 、 フランティック 、
  GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 、 天空の城ラピュタ 、
  ミュータント・タートルズ 、 ターミネーター 3 、 96 時間 、
  G.I.ジョー 、 96 時間 / リベンジ 、 ティン・カップ 、
  96 時間 / レクイエム 、トゥー・ウィークス・ノーティス 、
  ヘラクレス 、 ディファイアンス 、 魔女の宅急便 、
  フランシス・ハ




 どうも今月は今一つだったなぁ.
 "Modern Love / David Bowie" がとても懐かしかった "フランシス・ハ" も悪くないけれど ・・・・・・




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 やっぱりこれかなぁ.
 久しぶりに観たけれどやっぱり面白いし、とてもよくできている.
 あの頃の 押井守 はすごかったなぁ ・・・・・・・ 完全に過去形 (笑)


 企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても、国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来 ・・・・・・・・・・・
 が舞台になっているんだけれど、現在そう言われた時代にすでになっています.



 いろいろな意味で、ここに描かれているものが現実にも起こっているように思えるのは気のせいなのでしょうか.



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 最後は土曜日の夕焼けです.




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  (EF16-35mm F4L IS USM : 18mm 1/500sec f/8 ISO-100)

 夕焼けといってもそれほど赤くは染まりませんでした.

 そういえば今年、思いっきり赤く染まる夕焼けをあまり見た記憶がないなぁ ・・・・・・



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Salinger, Tramp & Ghost in the Shell




 金曜日から長野県の南側 飯田市 に行っていましたが、ご存じの通り大雪.
 金曜日は晴れて暖かだったのですが、土曜日の朝になったら雪降り.

 朝、会場の病院駐車場に停めて、講習会終了の夕方行ってみたら、車の横は吹きだまりで 50 cm ほど.
 トランクに長靴が入っていたので出そうとするものの、雪の重さで開きません.
 トランク開けるだけでも一汗でした.
 結局土曜日はホテルに車で戻るのを断念し、タクシーで.

 土曜日は高速道路も至る所で通行止め.
 今朝も市内は雪がかなり残っていたので、高速使って夕方帰れるか超心配だったのですが ・・・・・・・・




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 こんな感じでキレイに除雪され、無事に家に帰ってこれました.
 それでも途中で雪の壁に突っ込んでいる車がいたり、自然渋滞がなぜか発生したり ・・・・・・
 おまけに途中は吹雪のところもあったので、早く帰ってこれてなによりでした.





 さてここからが本日の本題です.

 J.D.サリンジャー の "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" という小説は以前から物凄く興味がありました.
 なんで突然 サリンジャー ・・・・・・ ??


 今夜はいろいろなつながりを辿りながら、どうでもいいようなちょっとマニアックなことでも綴ってみます.



 まずはその前にアルバム.
 このアルバムも サリンジャー にちょっと関係したりしてます.
 「えっ、なんでこのアルバムが ?? 」

 それはそれは、不思議な力が引き寄せてくれたのかもしれません.






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  " Ella in Berlin : Mack the Knife "





  1. That Old Black Magic
         (H.Arlen-J.Mercer) ・・・・・ 4:10
  2. Our Love Is Here to Stay
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:11
  3. Gone With the Wind
         (H.Magidson-A.Wrubel) ・・・・・ 2:26
  4. Misty
         (J.Burke-E.Garner) ・・・・・ 2:47
  5. The Lady Is a Tramp
         (R.Rodgers-L.Hart) ・・・・・ 3:17
  6. The Man I Love
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:38
  7. Summertime
         (G.Gershwin-I.Gershwin-D.Heyward) ・・・・・ 3:00
  8. Too Darn Hot
         (C.Porter) ・・・・・ 3:30
  9. Lorelei
         (G.Gershwin-I.Gershwin) ・・・・・ 3:27
  10. Mack the Knife
         (M.Blitzstein-B.Brecht-K.Weill) ・・・・・ 5:01
  11. How High the Moon
         (N.Hamilton-M.Lewis) ・・・・・ 8:10
  12. Lover Come Back To Me
         (S.Romberg-O.Harmmarstein ll) ・・・・・ 1:59
  13. Angel Eyes
         (E.Brent-M.Dennis) ・・・・・ 3:17
  14. I'm Beginning to See the Light
         (D.Ellington-D.George-J.Hodges-H.James) ・・・・・ 3:31
  15. My Heart Belongs to Daddy
         (C.Porter) ・・・・・ 2:37
  16. Just One of Those Things (take 1)
         (C.Porter) ・・・・・ 3:03
  17. I Can't Give You Anything But Love
         (J.McHugh-D.Fields) ・・・・・ 3:17
  18. Sophisticated Lady
         (D.Ellington-I.Mills) ・・・・・ 3:37
  19. Love for Sale
         (C.Porter) ・・・・・ 2:59
  20. Just One of Those Things (take 2)
         (C.Porter) ・・・・・ 3:54





  # 1 - 11 :
  Ella Fitzgerald (vo), Paul Smith (p), Jim Hall (g),
  Wilfred Middlebrooks (b), Gus Johnson (ds)
  Recorded live at the Deutschlandhalle, Berlin, February 13, 1960,

  # 12 - 18 :
  Ella Fitzgerald (vo), Lou Levy (p),
  Max Bennett (b), Gus Johnson (ds)
  Recorded live at the Cannes Jazz Festival, France, July 1, 1959.

  # 19 & 20 :
  Ella Fitzgerald (vo), Paul Smith (p), Barney Kessel (g),
  Joe Mondragon (b), Alvin Stoller (ds)
  Recorded live at the Hollywood Bowl, LA, August 15, 1956.






 このアルバム、 エラ・フィッツジェラルド の代表アルバムの一枚.
 ボクの持っているアルバムはコンプリート盤で 20 曲入っているものの、レーベルもよくわからないレーベルなので、オリジナルに拘る方にとってはゴミ同然かもしれません.
 ただ、そういったことにまったく拘らない方には廉価価格でボーナス・トラックが入っているので、ルーキーの皆様も含めて絶対オススメのアルバム.


 ・・・・・・ なんて偉そうに言っているのですが、ボクが購入したのは昨年.


 そんなんで、購入するまでピアノはてっきり トミー・フラナガン だと思ってました (汗)




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 兎にも角にも、うまい の一言.
 こういうのがジャズ・ヴォーカルだなぁ ・・・・・ なんて、よくわからないなり気に思えてしまうのです.
 自然と笑顔になってしまう、そんな楽しさがたくさん詰まったアルバム.
 繰り返し出てくる "Tank you" がとても可愛いんです.
 そして、ライブならではのかっこよさや、粋な部分とかが最高なのです.

 こういったアルバムを聴いていると、ボクは変なところを気に入ったりしちゃいます.
 ちょっとした MC だったり、先に書いた "Thank you" だったり ・・・・・


 例えば カーメン・マクレー の "The Great American Songbook" 一曲目 "Satin Doll" でベースだけをバックに 1 コーラス終了後に 「ジョー・パス」 と紹介し、ギターのソロが入って行くところが大好きだったりします.
 ちょっと変態チックですかね (笑)




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 脱線しました、今夜は脱線するといつ終わるかわからなくなってしまうので、戻りましょう.
 ただ、今夜は正直このアルバム自体がメインではありません.
 このアルバムはとても有名なアルバムでもあるので、このアルバムについてのいろいろなお話しはちょっと探せばいろいろ出てくるはずですのでそちらをご覧ください.



 このアルバムの 5 曲目 "The Lady Is a Tramp" という曲があります.
 今夜は、この曲がいろいろに繋がっていきます.


 今ボクがハマっている tamae さんのブログ Interlude の過去を紐解いていたら、この曲の "Tramp" という言葉の日本語訳について 書かれていました
 ボクは普段ほとんど歌詞を気にしない ・・・・・ というか歌詞がわからないので、こういった単語をほとんど気にしませんでした.



 このブログを読んで、あァなるほど ・・・・・・・・・ 目から鱗、どころか目玉が落ちるくらい.
 先日の 小川隆夫さん の "ON ゼミ" で、ロック・ミュージシャンがジャズを歌っているものを幾つか聴き、かなりの違和感があったのはそんなところなのか.

 どこで伸ばしたり、どこで区切ったり、どこでアクセントを置いたり ・・・・・・
 どんなに曲のアレンジが完全なジャズだったとしても、歌い方一つで全く違うものになったりしちゃうのはそう言った部分なのでしょう.

 さらに歌詞に注目すれば、ライブでの言葉遊びなんかもわかってくるんでしょうけど.
 そんな歌詞を少し理解できるようになるとしたら、きっと ボクは土の中になってしまうほどの時間が必要かも.


 そして、この "Tramp" という単語の解釈のことでなんと サリンジャー の名前が出てきたのです.




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 これにはビックリ !!
 まさかこんなところに サリンジャー の名前が出てくるとは !
 思わず 「嘘でしょ ・・・・・」

 そこに出てきたのは "バナナフィッシュにふさわしい日" という短編.
 シーモア・グラース を中心とした 「グラース家」 をめぐる物語の最初の作品で、ボクが読みたかった "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" のエンディング部分のような立ち位置かな.
 この物語は、 "ナイン・ストーリーズ" という短編集に入っています.
 かなり難解な雰囲気が漂っているので、ボクなんかに読めるだろうか.

 その短編にこの単語が出てくるというのです.
 スタンダードの歌詞から J.D.サリンジャー に話しが繋がること自体が驚きなのですが、さらにそこにボクが繋がっていくというのもなんなんでしょ (笑)


 こんな繋がりなんだからこれは買って読むしかありません.





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 買いました 2 冊 !
 価格的には 2 冊買っても 1,000 円くらいだから、いつでもクリックできたのですが、内容がボクの文学的センスではかなりハードルが高そうなので、今まで躊躇.
 それがこんな形でいろいろ繋がってきたので、これはもうクリックするしかないですね.

 順序は当然 "大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" から読むのがいいでしょうか.
 なんたって昔から読みたかったものですから ・・・・・・ という理由もあるけれど、やはり 序章 から読むのがいいでしょうね.
 そしてその"大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア:序章" に登場する Tom Collins を読んでみなくちゃ.




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 ボクの数少ないお酒のレパートリーの一つ ・・・・・・・ というか、どこでもまず注文するのが この Tom Cillins .
 とりあえず 「Tom Collins ! 」 なのです.

 なかなか Old Tom を使ってこれを作ってくれるところがなかったのですが、ようやく味わった Tom Collins .
 これは 西船橋 の Tom Collins .

 Tom Collins は、レモンジュースや、ジンの割合、そしてジンの種類でも味がガラリと変わります.
 この Old Tom を使ったものが本来の Tom Collins で、厳密に言うと ドライ・ジン を使ったものは Tom Collins と名乗るのはおかしいのですが、 ドライ・ジン の方が一般的なせいか、 ドライ・ジン を使ったものも Tom Collins と呼ぶのが一般的になっているようです.

 今までボクが飲んできた Tom Collins のジンは ボンベイ・サファイア が圧倒的に多かった.
 きっとこれは、フルーティな香りがあるからでしょうね.
 先日、 ヴィクトリアン・バット を使ったものをいただきましたが、これはこれでキレのある Tom Collins で、こういうのもありかななんて思えちゃいます.

 まぁ、いろいろな意味で違いがよくわからない男なので、何でもいいという結論になってしまいます.



 そして tamae さんのブログに登場した "バナナフィッシュにふさわしい日" という短編ですが、先にも書いたように "ナイン・ストーリーズ" という短編集に入っています.
 実はこの短編集も以前から購入しようか考えていたもの.
 ただし、 "バナナフィッシュにふさわしい日" を読みたいからではなく、そこに入っている ・・・・


 "笑い男 (The Laughing Man) "




TheLaughingMan1001

 マニアックな人はこれ見てすぐにわかりますが、これが笑い男のシンボル・マーク.
 かなりディープな世界に入っていきますが、 "攻殻機動隊" というアニメに登場します.
 攻殻機動隊 については こちら をどうぞ.

 人間の身体が当たり前のように擬体化される近未来、四肢だけでなく脳の電脳化もすすみ、そういった電脳の記憶をハッキングし、見たものをこのシンボルに書き換えてしまうというのが 笑い男 のサイバーテロ.
 数行で書くには奥は深すぎるので、かなり乱暴な説明です.

 そんな 笑い男 の書き換えた記憶として現れるのが、上のマークなのです.
 そしてそこに書かれている文面が サリンジャー の "ライ麦畑でつかまえて" の一節.


 "I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes"
 (僕は耳と目を閉じ口をつぐんだ人間になろうと考えた) 



 さらに違うところには次のような文面も出てきます.

 "You know what I'd like to be? I mean if I had my goddamn choice, I'd just be the catcher in the rye and all."
 (僕が何になりたいか知ってるよね? 僕の馬鹿げた選択は、ただライ麦畑で [子供達を] 捕まえる人になりたい、それだけなんだ)


 さらに赤いハンチング帽も登場したりしています.
 たかがアニメなのですが サリンジャー ですよ ・・・・・・・・




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 こういうところが、この "攻殻機動隊" の凄さであり、大好きな部分なのです.
 もちろん 草薙素子 という超魅力的な主人公が、ボクのハートをがっちり掴んでいることは言うまでもありませんが (笑)
 ちなみに 草薙素子 は The Lady Is a Tramp とは言えないようです.


 ということで、"Tramp" という一つの単語からいろいろめぐってみました.
 いろいろなことが、いろいろなところで、くっついたり離れたり ・・・・・・・・




 「さてどこへ行こうかしらね、ネットは広大だわ」 ・・・・・・・・ 草薙素子 の有名なお言葉です (爆).


攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG




 映画の DVD や Blu-ray 観るのには、どうしても 2 時間くらいの時間が必要になってしまいます.
 でも、ちょっとした時間に何か映画みたいな映像を観てボーーッとしたいと思う時があります.

 そんなちょっと暇な時間に、昔そろえたアニメの DVD を少しずつ観直しているので、今夜はそんなことを話題にしてみましょうか ・・・・・ これって一話あたり 30 分くらいなので.




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 言っておきますが、ボクは俗に言う 「アニヲタ」 ではありません.
 TV も家ではほとんど観ませんし、ましてやアニメなどまったく ・・・・・
  ただ、 "新世紀エヴァンゲリヲン" とこのアニメだけは別で、がっつり DVD などを揃えてあります.



 このアニメは、 サイバーパンク SF と言われている通り、とてもスタイリッシュなアニメなのです.
 このアニメはアニメと侮っているとかなり痛い目に遭います ・・・・・ とにかく作り込みがスゴイし、その世界観がスゴイ !!!
 サスペンス映画としても十分に通用するくらい、しっかりしたストーリーがここにはあります.





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    "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG"





  原作 : 士郎正宗
  企画 : 石川光久、渡辺繁
  監督 : 神山健治
  ストーリーコンセプト : 押井守
  キャラクターデザイン : 後藤隆幸、西尾鉄也
  オリジナルキャラクターデザイン : 下村一
  メカニカルデザイン : 寺岡賢司、常木志伸
  美術監督 : 竹田悠介
  美術設定 : 加藤浩
  色彩設定 : 片山由美子
  特殊効果 : 村上正博
  編集 : 植松淳一
  撮影監督 : 田中宏侍
  3D監督 : 遠藤誠
  音響監督 : 若林和弘
  音楽 : 菅野よう子
  制作 : Production I.G
  声優 :
   田中敦子 : 草薙素子(公安 9 課員、通称 「少佐」)
   阪脩 : 荒巻大輔 (公安 9 課課長)
   大塚明夫 : バトー (公安 9 課員、元陸上自衛軍レンジャー 4 課所属)
   山寺宏一 : トグサ (公安 9 課員、元警視庁捜査一課特務班刑事)
   仲野裕 : イシカワ (公安 9 課員、情報収集担当の電脳戦エキスパート)
   大川透 : サイトー (公安 9 課員、 狙撃のプロフェッショナル)
   山口太郎 : ボーマ (公安 9 課員、電脳戦エキスパート)
   小野塚貴志 : パズ (公安 9 課員)
   玉川紗己子 : タチコマ (公安9課の主力多脚戦車)
   榊原良子 : 茅葺よう子 (女性首相)
   武藤与志則 : 高倉官房長官
   西田健 : 合田一人 (内庁戦略影響調査会議代表補佐官)
   小山力也 : クゼ・ヒデオ (元自衛軍の軍人)





 この "攻殻機動隊" は、コミック誌掲載から劇場用アニメ、TVアニメ、小説など多くの関連作品があります.
 そして、それぞれの作品が完全リンクしてはおらず、作品により微妙な違いなどがあるのも特徴です.


 映像関連だけを見てみても、
 
  "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊"
    (劇場版、 1995 年 11 月 18 日公開)
  "攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX"
    (TV 版、 2002 年 10 月 1 日 〜 2003 年 11 月 30 日 全 26 話)
  "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG"
    (TV 版、 2004 年 1 月 〜 2005 年 1 月 全 26 話)
  "イノセンス"
    (劇場版、 2004 年 3 月公開)
  "攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society"
    ( 2006 年 9 月パーフェクト・チョイス のみ公開)
  "GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊2.0"
    (劇場版、 2008 年 7 月 12 日公開)
  "攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D"
    (劇場版、 2011 年 3 月 26 日公開)

 これだけあります.





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 去年公開された "攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D" 以外は、我が家にみんなありました (笑) .
 少し前には Blu-ray も発売されましたが、もともとこのシリーズは結構いい価格 (超高いという意味ね) なので、とても Blu-ray 買う余裕はありません.
 ちなみに写真の DVD も、劇場版を除いてはすべてオークションで購入 ・・・・・・ それでも結構な値段でした.

 アニオタ ではありませんので ・・・・・・・ フィギュア などはさすがにありません (笑).



 とりあえず、最近見ているシリーズ "攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG" について、少し書いてみましょう.
 いきなりこの "S.A.C. 2nd GIG" シリーズを観ても、理解できないことはないと思いますが、よりこの 攻殻 の世界を理解するには順序だって観たほうがいいかもしれません.
 なんと言っても、このシリーズは 公安 9 課 の再編から始まるので、どうして再編なのかということは前シリーズを観ないと ・・・・・・・・ .




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 この "S.A.C. 2nd GIG" シリーズは全 26 話構成.
 「個別の 11 人」 を名乗るテロリストの事件を中心に、内閣情報庁、招慰難民問題、出島攻撃などが描かれますが、それらとは別のエピソードが一話完結で織り込まれているのも、この TV 版シリーズ (前シリーズも含め) の特徴です.
 内容的にはかなり難しい部分が多々あります.
 特に 「個別の 11 人」 に関係している 初期革命評論集 、 STAND ALONE COMPLEX 概念や ハブ電脳 云々 ・・・・・・ よくわからないのがシュールなのかもしれませんが (苦笑) .

 このあたりは、この "S.A.C. 2nd GIG" シリーズから ストーリーコンセプト として参加した 押井守 の影響が強いのかもしれません.


 全シリーズに登場する 公安 9 課 のメンバーたちが個性的で、魅力的です.
 特に主役とも言える 草薙素子 は、改めて言うまでもありません.

 このシリーズ、核となるストーリーの他に一話完結の違うストーリーが入っていますが、作画監督も何人かが交代で作成しているため、登場する人物の顔も若干違っています.




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 主人公の 草薙素子 の顔もこんな感じで、かなり違うものもあります.

 でも、これくらい顔が違っているにも拘らず、映像を観ているとまったくと言っていいほど違和感なく物語の世界に引き込まれています.
 このあたりは、ストーリーがしっかりしているからでしょう.



 この "攻殻" シリーズ全般に言えるのですが、いろいろ難しい書籍が現れたり、おっと驚くような絵画が何気なく書かれていたりします.
 だから何回と観るたびに、こんなところにこんなものが ・・・・ 的な楽しみもある訳です.

 最初の TV シリーズ "攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX" に登場する 「笑い男事件」 に使われる 笑い男 マークに書かれている "You know what I'd like to be? I mean if I had my goddamn choice, I'd just be the catcher in the rye and all." は、 サリンジャー の "ライ麦畑でつかまえて" からの引用ですし、 DVD のおまけ映像として入っている "タチコマな日々" では、 1 台の タチコマ がフランスの哲学者 ジル・ドゥルーズ の書いた "アンチ・オイディプス - 資本主義と分裂症 (Anti-Oedipus)" を読んだりしています.

 何気なく表れる絵画では、以前も確か書いたと思うんですが アルフォンス・ミュシャ の絵がある話の中でたくさん使われていました.
 ミュシャ 大好きなボクといたしましては、これだけでもこのシリーズが好きだったりしちゃうわけです.




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 物語の舞台となるのは、大規模な核戦争による第 3 次核大戦、および第 4 次非核大戦を経て荒廃した 2029 年の架空都市 新浜市 が中心.
 ネットワークや義体化 (脳と脊髄以外の器官を人工器官とマイクロマシンを用いてサイボーグ化) した人間との係わり合い、人間とサイボーグ、 AI など ・・・・・・ 人間の人間たる所以はどこにあるのか.

 "GHOST IN THE SHELL" とは ・・・・・・
 "STAND ALONE COMPLEX" とは ・・・・・・
 "ゴースト" とは ・・・・・


 この辺りを理解できると、物凄くハマってしまうアニメなのです.
 理解できない場合は、何度も観てからハマりましょう ・・・・・・・・ って、ボクのゴーストが囁きます (笑)






 今日はいい天気でしたね、とても青空がきれいでした.




2012.10.24 003


 この木、何の木、気になる木 ・・・・・・・・・
 じゃありませんが、ボクの団地の空いている区画に立っている木です.
 
 ボクがこの団地に家を建てた頃は、まだ細い木だったのに.
 いまではこんなに大きな木になってしまいました.
 
 もう少しするとこの葉っぱもすべて落ちてしまいます.


Speakin' My Piece + EVANGELION: 2.22

 今日からお仕事 ・・・・・・ 一週間以上休んだので仕事ができるか心配でしたが、無事に一日終了.
 たくさんの仕事があったので、考えている余裕なんかなかったというのが、本当のところです.

 ブログのフリーエリアにバナーの貼り付けをして、少しばかりイメージ・アップを図ってみました.
 できてみれば簡単なことですが、これを張り付けるまで超大変でした.
 また一つ勉強になりました.
 でも次にやる頃には、きっと忘れていそうです ・・・・・・・.
 新しくなったブログ画面を見て、自己満足の世界に浸っています.




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  "Speakin' My Piece / Horace Parlan"





  1. Wadin'
  2. Up In Cynthia's Room
  3. Borderline
  4. Rastus
  5. Oh So Blue
  6. Speakin' My Piece





  Tommy Turrentine (tp), Stanley Turrentine (ts), Horace Parlan(p),
  George Tucker (b), Al Harewood (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, July 14, 1960.







 Horace Parlan と出会ったのは "Us Three" (# 4037) !
 たまたまCD の帯の紹介文に 「最高にかっこいいジャズがここにある。」 と書かれていたので、本当かー?と思いながら買ったアルバム.
 このメンバーに Stanley Turrentine が加わると "Look Out" (# 4039) で、そこに Tommy Turrentine が加わってこのアルバムになっちゃいます.
 この Horace Parlan , George Tucker , Al Harewood の 3 人はその後も何枚かのアルバムを吹き込んでいます.




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 "Us Three" は本当に衝撃的でした.
 おかげで Horace Parlan の Blue Note でのリーダー・アルバムはみんな買ってしまいました (大人買いならぬ、衝動買い) ・・・・・ 他のレーベルからも結構アルバム出しているんですよね.

 このメンバーだときっとどんな曲を演奏しても、このアルバムのようなアーシーな演奏になってしまうんだろうな.
 もう一曲目のベースからそんな気持ちになります.

 しっかし ・・・・ Stanley Turrentine はいつもこんな感じですねー.
 ボクの通っていたジャズ屋でもなぜか人気ありませんでしたし、最近拾い集めた知識を見ても、日本人にはなぜかちょっと敬遠されていたようなことが書かれています.
 特に昔のジャズ屋なんていうのは、先輩的な常連さんや、店のマスターの意見が絶対的なので、そういった風潮から人気がなかったのかも知れませんね.
 ボクは好きですけどね・・・・ただ 24 時間 Stanley Turrentine というのはご勘弁ですが.


 このアルバムも 1 月に XRCD 24 シリーズの 1 枚として発売になりました.
 最初はどうしようか考えて購入しなかったのですが Complete を決めたので購入しました.
 最近自分がコレクターの道を歩いているような錯覚をおぼえます ・・・・・ 勘違いだといいのですが.





 今日のもう一つの話題は、これっ!




22

 "ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破"


 いよいよ 5 月解禁です.
 当然、クリックで Blu-ray 購入です.
 ある意味エヴァ・ヲタです ・・・・・・ ただ、レイやアスカのヲタではありません.
 好きなのは、全体の世界観 !!
 だから TV 盤のエンディングなんかは、ふざけるな ! です.
 劇場版に、かなりの期待をしています (笑)
 TV は基本的にほとんど見ませんので、ましてやアニメなど ・・・・ まったくの世界です.
 が、このエヴァと "攻殻機動隊" だけは別 ・・・・ とにかくおもしろいですよね.
 両方に描かれる世界観や、ちょっとしたところに見え隠れする作り手のセンスの良さにグラッときちゃいます.
 ただ、そこから深い世界に行くことなく、踏みとどまったことを、自分ではとても偉いと思っています.
 そうしなかったら、完全無欠のキモ・オヤジになっていたでしょうから.


 エヴァのいいところは、よくわからないところでしょう.
 よくわからないところばかりなのに、突然現在と同じような日常が現れ、普通の中学生の姿があったり、大人の男と女の世界があったり ・・・・・・・


 攻殻機動隊の魅力は 素子 ですね ・・・・・ これに尽きるかも.
 それにストーリーが本当にしっかりしています ・・・・ 「笑い男事件」 は先日亡くなった サリンジャー の "ナイン・ストーリーズ" からで、 "ライ麦畑でつかまえて" の一節もあります.


 こういったアニメは、楽しめばいいんですよね ・・・・ その後にいろいろな空想などを膨らませていくと、作り手が想像もしなかったような広大なイメージがさらに広がっていくのかもしれません.
 そういえば、攻殻機動隊の背景の中に A・ミュシャ の絵が何ヶ所か現れます.
 ボク的には、こういうところがたまらなく好きなんですよねー.


 ということで、またまたまとまりのないブログで、一週間をスタートしてしまいました.
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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