新主流派

Forever Begins

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 ずっと雨や曇り空ですね.
 明日も天気悪そうですし ・・・・・・・・・


 自然に気分もこんな感じ.



F07A8587

 そんな天気も影響してかどうか、最近どうも バップ や ハード・バップ ・・・・・・ さらにそれ以前の演奏を聴く気になれない.
 俗に言うところの 新主流派 の演奏が、無性に聴きたくって.




 そもそも 新主流派 って何 ?

    New Mainstream Jazz

 アイラ・ギトラー が "Miles Smiles" のアルバムについて言ったようなことが書かれていますが、このアルバムのライナーノーツは確か Anthony Tuttle が書いていると思うんだけれど ・・・・・・

 バップとハードバップの違いもうまく表現できないボクなんかがうまく書くことはできないので、興味のある方は調べていただければいろいろな解説が簡単にヒットするでしょう.
 




 せめて新主流派 っぽい画像でも貼り付けようと検索かけたら、ボクの過去ブログで使ったジャケット写真が数枚出てきて、思わず苦笑い.

 仕方ないので アメリカ版 Yahoo で 「New Mainstream Jazz」 検索 ・・・・・・・



Raynald Colom Evocacion

 そこで気に入った写真がこれっ !

 これがボクの抱いている 新主流派 のイメージに一番近い写真かな.
 ただ、あくまでイメージなので、この写真の人も知らないし、そもそもこれがアルバムなのかもわからないんですが (笑)


 ビルの谷間を駆け抜けていくような都会的なリリシズムと、そんなリリシズムを飲み込もうとするようなビート ・・・・・・ そんな漠然とした感じがボクの 新主流派 なのです.


 まぁそんな漠然としたものだから、当然聴き方も漠然としまくり.
 あくまで 「新主流派 っぽいなぁ ・・・・・・」 程度なのです.

 家で作業用にかけるアルバムも、最近はそんな 新主流派 ばかりです.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて、今日のアルバムは 新主流派 とかジャンル分けはいらないかな.
 独特のリリシズムがあふれるアルバムです.

 ぶっちゃけ、何を買っていいのかわからなかったのですが、久しぶりに直感で購入しました.


 そうしたら今日、届いていたので早速聴きまくり.
 さすが Amazon 、 2 日でしっかり届きますね.







Yamanaka001







  " Forever Begins / 山中千尋 "





  1. So Long
        (Chihiro Yamanaka) ・・・・・ 5:34
  2. Blue Pearl
        (Bud Powell) ・・・・・ 5:43
  3. Summer Wave
        (Kyohei Tsutsumi) ・・・・・ 6:00
  4. Cherokee
        (Ray Noble) ・・・・・ 6:34
  5. W.W.W.
        (Koichi Matsukaze) ・・・・・ 5:47
  6. Good Morning Heartache
        (E.Drake-D.Fisher-I.Higginbotham) ・・・・・ 6:30
  7. Saudade E Carinho
        (V.Falcao-R.Franca-R.Franca) ・・・・・ 4:45
  8. Forever Begins
        (Chihiro Yamanaka) ・・・・・ 6:31
  9. The Moon Was Yellow
        (F.E.Ahlert-E.Leslie) ・・・・・ 4:53
  10. Avance
        (Russell Ferrante) ・・・・・ 8:50





  Chihiro Yamanaka (p), Ben Williams (b), Kendrick Scott (ds)
  Recorded at Avatar Studio, NYC, May 16 & June 20, 2010.






 先日話題にした 山中千尋 です.
 あのブログ書いた後、やっぱり何か買ってみようと思い、ついつい Click !

 と言っても、本当に何買っていいのかわからない状態.
 仕方ないから You Tube でどんな演奏か聴いてみようと、最初にヒットしたのが "So Long" のライブ映像でした.


 それで、その曲の入っているアルバムにしたという訳.
 おまけにこのアルバム、輸入盤なのです.
 だから他のアルバムに比べ格段に安い !! ・・・・・・・ それが一番の購入理由かもしれません (笑)




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 "So Long" と低価格で購入したようなものですから、他にどんな曲入っているかよく見ないまま購入.
 だから 2 曲目に "Blue Pearl" のイントロが聴こえビックリ.
 こういった選曲がボクの持っていた彼女のイメージとちょっと違い、意外だったりします.
 どうしてこの曲が入っているのか、日本語ライナーノーツには書いてあるのかなぁ ・・・・


 おまけに独特のアレンジをした "Cherokee" まで.
 この "Cherokee" ですが、前の曲が終わったと思うとすぐにこの曲に入ってくるので、最初ちょっとビックリ.
 ちなみにこの曲のアレンジは、正直ボクの好みとは少し違うなぁ.

 アルバム・タイトル曲 "Forever Begins" もステキな曲です.

 次の "The Moon Was Yellow" は雰囲気が変わり、ゴキゲンにスイング.



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 最初に彼女に興味を持ったのは アンドリュー・ヒル を絶賛した記事のおもしろさ.
 だから演奏云々ではなく、文章の表現力でした.


 こんな面白い表現をする人のピアノはどうなんだろって ・・・・・・・


 それで You Tube の "So Long" を聴いて、「あぁ、なるほど、人気あるのが何となくわかる」



 で、このアルバム聴いてみて 「やっぱり、人気あるのわかるなぁ」

 女性独特のメランコリックなフレーズなんかも所々に散りばめられていて、煌びやかな雰囲気です.
 そんな中に日本的なフレーズが入っていたり ・・・・・・・ "So Long" は結構日本的な曲だなぁ、なんてボクは感じたりします.

 さらにクラシックっぽい部分も見えたりして ・・・・・・・

 セロニアス・モンク だったり、
 アンドリュー・ヒル だったり、
 はたまた ユタ・ヒップ だったり、
 かと思うと エディ・コスタ だったり、

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 たった一枚聴いただけですが、いろいろなものがたくさん詰まっている感じで、次はどんなんだ ・・・・・ なんて楽しみになるアルバム.



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 さらに買うかは ・・・・・・・・・・


 実際のライブにでも行ってアルバム購入しサインでもしてもらったら、
 あるいはこのブログに本人が降臨でもすれば、一気にすべてのアルバム集めちゃうけれど ・・・・・・ (笑)

 それよりも次は彼女の書籍でも読んでみるか.


 このアルバム聴くとなんとなく人気のあるのはわかりますし、聴いていてとても心地よかったりもするアルバムなのです.


 それにしても、「今頃彼女を知ったんかいっ ! 」 って感じですね.




  ・ ・ ・ ・ ・ ・




 さて今日から 9 月、 8 月中に見た映画は次の 19 本.
 年間目標を 300 本から 250 本に修正したので、まぁなんとかクリアできそうな感じ.
 ちなみに合計で 164 本、シルバーウィークと年末頑張ってギリギリかなぁ (笑)


 映画館で観たい映画が数本あるのですが、ヒマとお金が微妙なので、結局は家での鑑賞ばかり.
 この時期、テレビは戦争に関した映画やドラマが多くなります.
 WOWOW もご多分に漏れず、 8 月は戦争映画が沢山でした.


  スリー・リバーズ 、 砂漠の鬼将軍 、 紀元前 1 万年 、
  サベージ・キラー 、 セブン・イヤーズ・イン・チベット 、
  インターステラー 、 怪盗グルーの月泥棒 、 パトロール 、
  WOOD JOB ! 神去なあなあ日常 、 ニード・フォー・スピード 、
  怪盗グルーのミニオン危機一髪 、 60 セカンズ 、
  スター・ウォーズ エピソード 1 ファントム・メナス 、
  スター・ウォーズ エピソード 2 クローンの攻撃 、
  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル 、
  ブレスト要塞大攻防戦 、 リベリオン -ワルシャワ大攻防戦- 、
  M:i:lll 、 ワンス・アンド・フォーエバー





 そんな中での月一は ・・・・・・・・・・・・・・・





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 "インターステラー (Interstellar)" ですね.


 メイキングを観たら、この映画が非常に根拠に基づいて作られたことにビックリ.
 と言っても、あまりに壮大なテーマだけに、考えれば考えるほどボクの頭脳では理解できない世界になっちゃうんです (笑)


 ほんとに、宇宙のことと死後のこと考えちゃうと眠れなくなります (笑)




  ・ ・ ・ ・ ・ ・

Herbie, your point of view

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 土曜日の講習会終了後は、会場の隣の居酒屋で軽く忘年会のような飲み会.
 そして終了後は、 6 丁目まで歩いていつもの 7 階、そう "Bar le sept"

 この日はかなり寒かったですね.
 エレベーターを 7 階で降りると、ドアの横にとても素敵な花がたくさん並んでいたのですが・・・・・・・
 写真撮るのをすっかり忘れてました、大反省です.
 バッグにはカメラが入っていたというのに.



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 クリスマス・プレゼントの DVD をお届けし、 1 杯だけいただいて、早めにホテルです.
 その 1 杯は "いつもの" Tom Collins !

 どうもこういったところに、成長の跡がまったくみられません.
 帰りは、寒いのにわざわざ外までお見送りしていただき、恐縮してしまいます.
 ボクなんて見送っていただくほど、お店に貢献していませんし.
 今年一年、大変お世話になりました.
 来年はもう少しお酒の名前を覚えたいと思ってます(笑).


 Tom Collins と言えば、 "Raise High the Roof Beam, Carpenters / J. D. Salinger" なのですが、これについては以前も書いた記憶があるのでスルーしましょう.
 本来 Tom Collins は、Old Tom Gin を使ったことから、John Collins が今の Tom Collins になったというようなことが言われています.
 でも、ほとんどのお店は ドライ・ジン を使っているようですので、本当だったら、 John Collins と呼ぶのが正しいのでしょうか、でもなぜか ウィスキー・ベースのものが John Collins と呼ばれたりしています.
 こういったカクテルの名前の由来も、いろいろなドラマがあって面白そうですよね.

 ボクのような冴えないオヤジには、ショート・カクテル・グラスなんてまったく似合わないので、ストレートなコリンズ・グラスがいいです.
 それにお酒強くないから、時間かけてちびちびと ・・・・・.


 なんて、ちょっと偉そうにお酒に対する見解などを語ってしまいました.
 彼の見解はどうなんだろ ・・・・・






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  "My Point of View / Herbie Hancock" (BLP 4126)




  1. Blind Man, Blind Man
  2. A Tribute To Someone
  3. King Cobra
  4. The Pleasure Is Mine
  5. And What If I Don't Know
  6. Blind Man, Blind Man (alt-tk)





  Donald Byrd(tp), Grachan Moncur III(tb -#2,4,5),
  Hank Mobley(ts), Grant Green(g -#3,5), Herbie Hancock(p),
  Chuck Israels(b), Tony Williams(ds)
  Recorded March 19, 1963.







 「これが彼、 Herbie の見解です.」

 ジャケットに、 Blue Note としては珍しく、アルバム・タイトルや演奏者名といった必要なこと以外の文が記載されています.
 これも珍しいです、 Blue Note ってこういった余計なものを入れず、シンプルなデザインにまとめているところが、ボクは好きなんだけれど.
 それとバックの壁が、微妙に汚い感じがします.
 だから、どうもデザイン的にあまり好きじゃ無く、購入したのも比較的最近です.



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 いつもの International RVG 版で、6 曲目がボーナス・トラック.
 ジャケットを見ても、どうもロック・ビートの 1 曲目 "Blind Man, Blind Man" を売りにしているような部分があるんですが、どうでしょ.
 ボクは、 2 曲目以降の 4 ビートの演奏のほうが、はるかにいいように思えます.

 初リーダー・アルバムの "Takin' Off" での "Watermelon Man" のヒットの影響でしょうか.
 すべての編曲を Herbie が手掛けています、ここも 売り の一つでしょうね.
 そういえばこの年、 Herbie は Miles Davis のグループに入るんですよね、それ以降のことは有名すぎる.
 トロンボーンの Grachan Moncur III がどんな演奏するのか、聴く前はすごく興味があったのですが、ホーン・アンサンブルに徹しています.


 ひょっとすると、彼の見解は "Blind Man, Blind Man" じゃないんじゃないかと思うくらい、 Herbie の弾く 4 ビートは素敵です.
 今でもいろいろなことやってはいますが、 4 ビートもきちんと素敵に弾いちゃう、だから彼の演奏好きなんだよね.

 ボクにとっては、彼の 4 ビートの演奏のほうが印象に残るアルバムです.
 初期のアルバムで、特段人気がある訳ではありませんが、しっかり作られたアルバムです.



 今年もあとわずかですね、周りが少しばかり慌ただしいように思います.
 でもボクはいつもと全く同じ.
 違うのは年賀状がくるくらいでしょうか (笑).

PEAK で新主流派を聴こう

 登山 ・・・・ というよりは、ボクの場合トレッキングなのです.
 登山は、どうも PEAK を目指すもので、トレッキングは具体的な目的を持たず歩いたりすることというようなことがどこかに書かれていました.
 となると、トレッキングではなく "徘徊" のほうが今のボクには近いのかもしれません(笑).


 山の楽しみ方は人それぞれ.
 ボクが見つけた楽しみは、"PEAK で新主流派" なのです.
 タイトルだけだと、ちょっとシュールな感じでステキですが、大したことはありません.
 要は、一応の目的場所で、昼ご飯食べながらで思いっきりジャズを聴くだけのことです.
 昼ご飯は前にも書いたように、おにぎり二つで十分 ・・・・ できれば、セブン・イレブンの "カリカリ梅のおにぎり" が希望.


 歩いている時は、何も聞かず、風の音や、自分の歩く音だけに浸るのがいいです (以前美ヶ原の散歩では iPod 聴きながらでしたが、やっぱりこれはよくない) ・・・・ 中には、熊除けの鈴の音も嫌という人がいますが、こればかりは出会ってからではシャレになりませんので.
 そして昼ご飯は、素敵な景色を見ながら、おにぎり頬張って、ちょっと熱めのコーヒーも煎れて、新主流派の音楽に浸るのであります ・・・・ まぁ、新主流派と言ってしまうと Blue Note だけになってしまいますが、モーダルな演奏全体という意味です.



 なぜか、ボクはこういった自然の中で、モーダルな演奏を聴くのが好きです.








4182






  "Juju / Wayne Shorter"





  1. Juju
  2. Deluge
  3. House Of Jade
  4. Mahjong
  5. Yes Or No
  6. Twelve More Bars To Go
  7. Juju (alt-tk)
  8. Twelve More Bars To Go (alt-tk)




  Wayne Shorter (ts), McCoy Tyner (p),
  Reggie Workman (b), Elvin Jones (ds)
  Recorded August 3, 1964






 そんな山頂で思いっきり聴きたいアルバムの一枚が、これっ.
 Wayne Shorter が Jazz Messengers から、よりモーダルな演奏へと変わっていく時代のアルバムです.
 躍動感のある演奏で、最近ちょっと好きになりました.




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 ただ、このアルバムはちょっとルーキーにお勧めできそうもありません.
 いい、悪いという意味ではなく、聴きやすいかどうかという点で.
 この時代あたりの、モーダルな演奏は、ともすればルーキーには辛いものがあるかもしれませんので、少し聴きこんでからこのあたりを聴くのが正統派のルートのような感じです.
 例えば John Coltrane の "至上の愛"、"Ascension" といった有名なアルバムがありますが、いくら有名で、絶賛されていたとしても、いきなりここは絶対だめです.
 登山初心者が、"大キレット" に挑むようなものです ・・・・ これ、我ながらいい例えです(笑).


 ジャズって、なんとなくですが大自然に似合いそうもありませんが、実際に聴いてみるとそんなことなくて、すんなりと心に染み込んできます.
 ましてや、満天の星空なんかを見上げながらだったら、他には何も要らないでしょうね.
 きっと昔あったウォークマンの CM の猿のようになってしまいます.



 今年の冬は、スノーシューでスノー・トレッキングです.
 雪の中ではどんなアルバムが似合うんだろう ・・・・・ 雪と言えば、 Ornette Coleman となるのですが、こればかりはさすがのボクでも、今だに手が出ません.
 雪の中で、熱いコーヒー飲むなんて、なんて素敵でしょうか.
 今から気分がルンルン状態です ・・・・・ 最近、完全にイカレテいます.


 さて季節はもう冬の気配がプンプンです.
 今朝の浅間山は真っ白.
 今週末だけは雪降らないように・・・・・・・スタッドレス履いてますが、我が家の DC5 はからきし雪に弱いので.




 キナ臭い国際情勢の中、こんな脳天気ことばかり考えているのは、平和にどっぷり漬かってしまっているからでしょうね.

Unity

 それにしても、雨が降りますね ・・・・・
 それも、大雨です.
 ボクの地域でも、連日大雨警報が発表になっています.
 ただボクの地域は、幸いなことに土砂崩れや大雨による災害がまったくと言っていいほど起きない (ごく稀です) 地域なので、九州や中国地域の災害を TV などで見るたびに大変だなーと思います.
 被害にあわれた皆さん、お見舞い申し上げます.


 そんな雨の夕方、いつもの HMV から、いつものダンボール、配達してくれるのはいつもの佐川急便です.
 昨日も少し書いた Blu-Ray がやってきました.
 この Blu-Ray もすでに DVD 持っているのですが、今回 HD 化したので買ってみました.
 ただ、この作品はアニメーションなので、HD 化してどれくらいきれいになるのかは、正直あまり期待していないというのが本音 ・・・・・ まぁ、とりあえずこの作品は大好きなので.


 「その者青き衣をまといて … 金色の野に降り立つべし … 」


 というような有名なセリフの作品ですが、この作品については見終わった後にまたブログに書いてみようと思っています.
 まだ、Blu-Ray 到着前に届いていた Blue Note がたくさんあるので、その中からピック・アップしてみます.








4221






  "Unity / Larry Young"





  1. Zoltan
  2. Monk's Dream
  3. If
  4. The Moontrane
  5. Softly, As In A Morning Sunrise
  6. Beyond All Limits





  Woody Shaw (tp), Joe Henderson (ts),
  Larry Young (org), Elvin Jones (ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, November 10, 1965.







 このアルバムのジャケット・デザインは秀逸ですね.
 Blue Note のジャケットの中でも、非常に有名な一枚です.

 でもアルバム・ナンバーは、 BLP 4221 なのです.
 俗に言うところの "新主流派" のジャズなのです.
 モード全開で、 Joe Henderson あたりは、かなりフリーキーな演奏になっています.
 この頃の Joe Henderson は、"Basra / Pete LaRoca" 、 "Mode For Joe / Joe Henderson" といったアルバムでもちょっとフリーっぽい演奏をしています.
 まぁ、この頃になるとほとんどのアルバムがモードからフリーというような感じですので、今まで買わなかった理由もここにあります.
 そういう意味では、ちょっとばかりルーキー向けとは言い難いでしょう.




4221-2

 Larry Young に至っては、今回彼のアルバムを 3 枚購入して、初めて (!) 聴いてみました.
 "Into Somethin'(BLP 4187)"、"Unity"、"Heaven On Earth(BST 84304)" の 3 枚 ・・・・ とうとう 4300番台まで買っています (汗).
 どんなオルガンなのか、興味あったのと、そろそろこの辺りも聴けるんじゃないかという感じで.

 この人は、後年 Miles Davis の Bitches Brew でも一緒に演奏したりしています.
 ボクの大好きな Babyface Willette のような、泥臭い R&B のようなオルガンとはまったく違います.
 ボクは Babyface のような、オルガン独特の音を引っ張っていく (?) ような演奏が好きなのですが、 Larry Young はそういうところ (ソロの辺りで) があまりありません.
 どちらかというと、一つ一つの音をはっきりと、ピアノのように弾いている感じでしょうか.
 この辺の感想は、いつもの通りわかったようでよくわかっていない感想なので、ルーキーのみなさんは当てにしないように.


 このアルバムにはベースが入っていないんですが、あたかもいるような感覚があります.
 オルガンのフット・ベースを使っているようですね.
 そういえば Babyface Willette や "Big" John Patton といったオルガン奏者のアルバムでも、ほとんどベースが入っていませんね.

 いざ聴いてみると、いつものように、聴くことができてしまいます.
 でも、棚に中で眠ってしまいそうなアルバムでもあります.


 先日アクアスロンのボランティアにいった仲間たちが、どうもバーンアウトしているようです.
 あたかも、祭りのあと ・・・・ 一種独特の寂しさがあります.
 一つの目標に向かって、初めて出会った人たちでしたが一つになって ・・・・ 今日のアルバム Unity のようですね(笑).
 ボクもなにか寂しいんですが、ゆっくりと感傷に浸る暇もなく、来週の京橋のことで頭がいっぱいです.
 金曜日に会場確認して、夜は友人とお食事 (これ、講習に関係ないですね)、いつもの銀座 le sept に顔出して (これも講習と関係ないか!) 、土日は講習会のマネージメントして、日曜日の夕方 "いつもの小川さん" の Jazz Conversation を聴きながら新幹線で帰ってくるという、いつも通りの講習会.
 さらには、翌月のコースもあります、9 月の日程も決定しています.
 一カ月なんか、あっという間に過ぎていってしまいます.



 そして一年後には、またアクアスロンが待っています.
 来年こそ、青空です.
 今年と同じメンバー、さらには新しいメンバーが増えていたりして ・・・・


 ・・・・・・ Unity !

Night Dreamer / Wayne Shorter

 4 月 1 日ですね、暖かな一日でした.
 雲が少し多かったのが残念ですが ・・・・

 新しいスタートの日でもあります.
 そういえば、ウン十年前のボクはどうだったんだろうかと、ふと昔のことを思い出してみると、そんなに新しいスタートというような意識を持っていなかったように思います.
 事前の研修が結構長かったので、そこで緊張感を使い切ってしまったような気がします.



 こんな新しいスタートの日は、なんとなく "新主流派" と呼ばれた音楽などを・・・




4173





  "Night Dreamer / Wayne Shorter"




  1. Night Dreamer
  2. Oriental Folk Song
  3. Virgo
  4. Black Nile
  5. Charcoal Blues
  6. Armageddon
  7. Virgo(alt-tk)




  Lee Morgan(tp 3,5,7out), Wayne Shorter(ts), McCoy Tyner(p),
  Reggie Workman(b), Elvin Jones(ds)
  Recorded at RVG Studio, Englewood Cliffs, NJ, April 29, 1964.






 "Oriental Folk Song" が昔から好きでした. 
 だからアナログ盤の頃は A 面ばかり聴いていました.
 Wayne Shorter の Blue Note での初リーダー・アルバムでもあります.




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 この少し後から、Miles Davis Quintet でも演奏していますが、そこでの演奏はまだまだぎこちなく聴こえます.
 この Blue Note 盤のほうが、ずっとのびのびと演奏しているように感じてしまいます.
 たとえばこの翌年に録音された "E.S.P. / Miles Davis" の "Agitation" なんかと聴き比べても、かなり違うなーと思ってしまいます.
 まぁ、音楽性の違いがそこにはあるのかもしれません.
 ましてや相手はあの Miles Davis なのですから・・・・
 自分のアドリブ終わったら、「あとはやってみろよ!」って感じでフラれるのですから無理もないかもしれません.


 ライブの映像見ても、ヤバすぎるくらいの緊張感で、聴いているほうがビリビリしてしまいます.
 とても目を合わせられませんね・・・・・・見ちゃだめです!!
 またわかったような事を書きましたが、まったくわかっていませんので.
 このあたりのことは、"いつもの小川さん" にでも機会があれば聴いてみようと思っています・・・・ちなみに、"となりの Wynton" ならぬ、"いつもの小川さん" と、これからこのブログでは書くことにしました.
 隣り近所の方みたいでちょっと親しみあって、いいですね.


 話を "Night Dreamer" に戻して・・・・
 俗に B 面とよばれるところの "Armageddon" もいいですね.
 なんとなくですが "Oriental Folk Song" に近いものがあるように思えます.
 結構歌心あるじゃありませんか・・・・.




WayneShorter0065

 このアルバムのもう一つの特徴は、バックを固めている 3 人が John Coltrane Quartet の 3 人というところです.
 この 3 人とは、次のアルバム "Juju" でも共演していますが、残念ながらボクは "Juju" を聴いたことがありません・・・・・正確に言うと聴いた記憶がまったく残っていません.
 だからどうしても、このアルバムと 3 作目の "Speak No Evil" のイメージが強く、演奏の好き嫌いで言うと、3 作目の Herbie Hancock たちとの共演のほうがいいと思っています.
 "Juju" はいつか買おうと思っていますが、どうもタイトルがブードゥーのようなイメージがあって、クリックできずにいます.


 ちなみに、昔この "Night Dreamer" を買ったのは、ジャケットが気に入ったからです.
 なんとなく、理由も特にはありませんが、気に入ってました.





 話が変わりますが、先日 "Empyrean Isles / Herbie Hancock" の "One Finger Snap" が好きということを、このブログに書いたのですが、ある方から拍手をいただきました、その方もこの曲がお好きなようでした.
 そしてそのコメントの中に 「"One Finger Snap" は "Riot" に似ていますよね・・・」 ということが書かれていました.
 実はボクも、この曲を聴くたびに似ていると思っていましたので、同じような感性を持った方にコメントいただいてすごく嬉しかったんですね.
 ようやくボクも、ジャズの世界にちょっとばかり足を踏み入れることができたんじゃないかと、また思い違いをしてしまいそうです.
 まだまだジャズというブラックホールの淵をフラフラ漂っているにすぎません.



 そういえば、職場での肩書が少し変わったので、昨日までの呼ばれ方と違っていて、なにかくすぐったい感じです.
 こんな肩書よりも時間を!! もっと自由を!! もっと光を・・・・・

 調子に乗ってしまいました・・・・・・
 もう少し、聴くとしましょう・・・・・おやすみなさいませ. 
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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