明神池

ほどよい田舎のさくら

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 金曜日、午前中はちょっと曇り空でしたが、暖かかったので洗車.

 そのあと、地元の公園まで足を延ばしてさくらを撮ってきました.



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 バッグは先日購入した Hazard4 、まぁ今回が「公園デビュー」といったところ.

 カメラは当然 EOS R8 、レンズは Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 を付けて.
 カメラは横から取り出せるようにして入れ、上部には RF 70-200mm を入れてみましたが、見た目狭いように見えますが結構入るのですっぽり収まってしまいました.
 ただ重量が重くなるとたすき掛けでの長時間はちょっと厳しいので、このバッグは広角と単焦点持っての街歩きという感じです.




 行ってきた公園は過去に何度も写真アップしている 東御中央公園 芝生広場 .
 場所は 上信越自動車道 東部湯の丸インター のすぐそばで、家から 5 分くらいかな.

 芝生広場 の周りにランニング用トラックと歩道があり、その外側に桜が植えてあります.

 ほとんどが ソメイヨシノ で シダレザクラ も数本.


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 前回の 上田城跡公園 では絞り開放でできるだけ撮ってみましたが、今回は F5.6 だけで.

 だったら撮影モードは絞り優先モードでいい気もしますが、いつものようにマニュアル・モード.

 これだけ絞るとピント合わせもかなり楽.
 最短撮影距離 30cm 近くに寄ってもなんとか ・・・・・ ただし、風がなければね.



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 今が満開という感じで、今週末にはだんだん花も落ちていきそうです.
 平日だったので、芝生の上でまったりしてたのはほんの数組だけ.

 あとはボクより高齢の方たちがトラックを歩いてました.



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 ということで、今日はもう一カ所.

 こちらも幾度となく遊びに行っている 明神池 .
 そろそろ散り始めているかとちょっと不安でしたが、今が満開という感じでした.



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 中央公園よりも標高が高いので、ちょっと遅れ気味の開花.
 農業用水をためたため池なので、水の色はきれいではありませんが、さくらとうまくマッチングしてる感じです.

 ほとんどの木はソメイヨシノで、数本シダレザクラがあります.
 一本白い花を咲かせた木がありますが、なんだろう.

 ソメイヨシノとはちょっと違う感じなので、ヤマザクラなのかもしれません.
 この木だけ新緑の葉も少しついていました.


 今日は EOS R8 + RF 14-35mm F4L IS USM です.
 焦点距離も変えて撮ってますが、まぁ楽ちん.
 この場所は 14mm くらいの広さがあったほうがいい.



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 桜の撮影ですが、今年はこれで終了です.

 それにしてもなんで日本人はこんなにもさくらに惹かれるんでしょう.
 もっときれいな花だってたくさん道端に咲いてますが、そういうのって写真撮ろうとか思わないですよね.

 やっぱり日本人のルーツなんでしょうかね.

 小学校のグラウンドの周りにもたくさんの桜の木があったので、さくらを見てるとそんな昔の思い出もたまにふっと浮かんできたりします.



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 金曜日、公園から帰ってくると コシナ から郵便物が届いてました.

 なんだろと思い、開けてみると 2025 Voigtlander のカタログと、ロゴ入りのトレイが入っていました.



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 カタログは CP+ でも配布したもので、ボクも shige 君と一緒にもらってきましたが、金額の誤記が見つかってホームページでも謝罪広告を出していました.

 わざわざ新しいものを作ってを送ってくるって、すごく大変なので個人的にはここまでしなくていいように思えますが、これは企業の姿勢ですよね.
 企業によっては謝罪広告だけで、そのままというところもあります.

 さらにマニア心をくすぐるようなちょっとしたものを同封してくるあたりは、さすがといった感じです.

 トレイも使う使わないは別として、こういうの貰うのはやっぱりうれしいですよね.



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 ● CP+2025 cosina ●

 長野県の中小企業「コシナ」ですが、大手に負けず頑張ってます.
 ますます応援したくなりました.

 ちなみに、我が家の交換レンズの中では、なんと コシナ Zeiss が 3 本、 Voigtlander 1 本の計 4 本で一番多かったりします.

 すっかりマニュアルフォーカスの写真作り ・・・・ ではなく、撮影にどっぷりハマっております.

 あとは Apo-Lanthar だけ、何とか欲しいんだが・・・・・



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真夏の超広角

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 本当に暑い毎日.
 7 月に入ったばかりというのに、連日 35 ℃超えです.
 今日は曇り空だったせいか、ほんの少し気温が低かったですが、それでも 30℃ .

 昨日の日中、家の中の暑さがなかなか抜けないので、午後 SIGMA の広角レンズの練習にとご近所まで出かけてみました.


 でも、家の中よりもずっと暑かった.



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 ● 1/6400秒 f1.8 ISO-100 EV+0 ●
0R9A0750
 ● 1/8000秒 f1.8 ISO-100 EV+0 ●

 撮影に行った場所は 海野宿 .

 上の 2 枚は絞り開放で撮影.
 広角レンズでの開放撮影の宿命ですね、周辺光量かなり落ちます.
 が、カメラの 「レンズ光学補正」 設定で周辺光量はもちろん、湾曲収差、回析補正など行うことができます.
 たまたまこの写真撮影した時は、みんな OFF にしてありました.

 それを考えると、思ったほどケラれていないかな.


 ちなみにこの場所は 3 年前の台風で、駐車場も含めそっくり崩壊してしまった場所です.
 今年の冬ようやく復旧しました.
 今は 千曲川 の水量も少なく、とても大きな被害があったとは思えません.



0R9A0858
 ● 1/320秒 f1.8 ISO-800 EV+0 周辺光量-OFF 歪曲-ON 回析-OFF ●
0R9A0859
 ● 1/320秒 f1.8 ISO-800 EV+0 周辺光量-ON 歪曲-ON 回析-OFF ●
0R9A0860
 ● 1/320秒 f1.8 ISO-800 EV+0 周辺光量-ON 歪曲-ON 回析-ON●

 その日の夜、暇を持て余してましたので部屋の中で比較してみました.
 通常時は、デジタルレンズオプティマイザと歪曲補正は Off にしています.
 周辺光量の差は大きいですが、この構図での回析補正の違いはほんの少しだけ.
 ほんの少し明るさが違いますが、窓からの天然光なので.

 このモノクロ写真ですが、設定はかなりソフトな設定にしてあります.
 前はできるだけエッジ効かせて、コントラストも強めのモノクロ撮っていましたが、最近はこんな感じのほうが好きかな.
 カスタムモードにモノクロを 2 つ入れてますが、柔らかめと硬めに設定し、服の色などでフィルターをかけるようにしてます.



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0R9A0769
 ● 1/1250秒 f4.0 ISO-100 EV+1/3 ●

 話を戻して日中の撮影、今回の機材は ・・・・・・・・
  EOS 5D Mark lV
  SIGMA 14mm F1.8 DG HSM | Art

 絞り優先でほとんど F4.0 、ISO-100 固定、露出補正を所々でかけてます.
 JPEG だけの撮影で、アップした写真はノートリミング・ノーレタッチ.


 絞りを 4.0 まで絞ってやると、周辺のケラレもまったくないかな.

 パースの効き方がすごいですね、奥行きとか以前撮った 16mmの 画像と比べるとかなり違っています.
 たった 2mm ・・・・・ されど 2mm .



0R9A0773
 ● 1/800秒 f4.0 ISO-100 EV-1/3 ●
0R9A0775
 ● 1/500秒 f4.0 ISO-100 EV-1/3 ●

 上の写真は正面にお日様入れましたが、中央付近に縦一線、ガッツリゴーストが見えてます.
 ちなみにフレアとゴーストの違いを、ボクはどうもきちんと理解できません.

 この二つはネットでもたくさん作例がありますが、どうもいろいろな説明があって.
 だから結構いい加減にそれぞれを使っています、あしからず.


 その下の写真はファインダー見ないで撮っているのでピントや構図があまあまですが、そこは目をつぶってください.
 お日様は左上の うだつ の上あたりでしたが、いくらのようなゴーストがくっきり.
 写真のタイトルを 「シャボン玉」 とでもすれば使えそうですが ・・・・ (笑)


 このレンズで逆行気味で撮るときは要注意.
 感覚的なのですが、 EF 16-35mm F4L IS USM のほうがそこまで神経質にならずに撮っていた気がします.



0R9A0765
 ● 1/1250秒 f4.0 ISO-100 EV-1/3 ●
0R9A0807
 ● 1/640秒 f4.0 ISO-100 EV+0 ●
0R9A0819
 ● 1/6400秒 f1.8 ISO-100 EV+0 ●
0R9A0790
 ● 1/320秒 f4.0 ISO-100 EV+0 ●

 それと気をつけなきゃいけないのが、カメラの向き.
 広角レンズの効果的な使い方の一つに、下から思いっきりあおる撮り方がありますが、そうすると上のほうはすぼむ感じになります.

 上の写真でも撮る高さや、カメラの向きで、上すぼみの強さが結構変わったりします.


 こういう時使えるのがシフトレンズで、建物などの歪みを補正してくれます.
 テーブルの上の料理など全部にピント合わせて撮ったりもできますが、いかんせんマニアックすぎるレンズなので、ボクのようなアマチュアにとってはちょっと特殊なレンズになってしまいます.



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 それにしても暑かった.
 観光客も、この暑さで数えるほどでした.


 もう少し涼しいところへと、こちらもいつもの 明神池 まで上ってみました.



0R9A0828
 ● 1/1000秒 f4.5 ISO-100 EV+0 ●
0R9A0833
 ● 1/320秒 f4.5 ISO-100 EV+1/3 ●

 着くや否や、雷の音がだんだん近くなり、空も雲がどんどん増えてきたので、少しだけ撮って撤収でした.
 何か水平も結構あいまいですね (笑)


 次回はポートレートでもこの広角レンズ使ってみる予定です.
 おまけにモノクロで ・・・・・・ 自虐の世界ですね (笑)



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 話が前後してしまいますが、数日前に娘たちからプレゼントが届きました.
 数週間遅れの父の日のプレゼントでした.



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 中身は、ボクの大好きな写真家 Peter Lindbergh の "Shadows on the Wall" という写真集.
 大判の写真集で結構いいお値段.
 
 この写真集は、タイヤブランド Pirelli の 2017 年度非売品カレンダーのために撮影された未発表作品 3 万 7 千枚からセレクトしてあります.
 二コール・キッドマン 、 ルピタ・ニョンゴ ら 14 人のハリウッド女優を撮った作品が収録されています.
 ルーニー・マーラ も入っていたのですごくうれしかった (笑)



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 今まではいつまで経っても子供と思っていた娘たちですが、最近ではすっかりお世話になっているような気もします.

 写真集大事にします、Thank You !!



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夏の風景

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 梅雨明けました
 一気に夏が来ました.
 溶けてしまいそうです ・・・・・・

 昨日今日の暑さは、ほんとに真夏って感じです.



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 家にいても、あまりにも暑いので、ちょっと撮影に出かけました.
 車の冷房ガンガン効かせて、窓は全開で外の風もいっぱい感じながら.

 市の南に位置する 明神池 ・・・・・・ 農業用のため池です.
 まぁ正しくは 芸術むら公園 で、その中にキャンプ場、 梅野記念美術館 や 明神池 があります.


 使用した機材は EOS 5D Mark lV + EF 16-35mm F4L IS USM .



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 この場所、今まではこんなに暑い日には美術館にやってくる人程度で、ほとんど人なんかいなかったのですが、今日は子供たち向けのカヌー体験の歓声が聞こえていました.

 まさに夏休みって感じです.


 撮影データに関しては、マニュアル露出 で絞り 8.0 にして、あとは露出レベル見ながら適当にアンダー気味に撮っています.



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 この池の道路沿いにある欄干がかなりユニーク.
 とてもフォトジェニックっぽいんだけれど、いざ写真に収めようとすると、これが結構難しいんだなぁ ・・・・

 旧 北御牧村 時代に整備された場所で、かなりこだわった部分が見え隠れします.
 ちなみに 鹿曲川 にかかる 御八城大橋 の欄干もかなりユニーク.



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 "Bread & Cafe まる屋"

 明神池 のすぐ隣にあるお店.
 地元の食材にこだわった手作りパンが有名.

 ただ営業日が限られますので、興味ある方はホームページで確認していかれたほうがいいでしょう.
 今日は結構人の出入りがありました.
 写真の三人のおばさまたち、結構ユニークでした (笑)



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 せっかくのいいお天気、まっすぐ家に帰るのも勿体ないのでちょっとドライブ.
 田楽平 地区まで行ってみました.

 走っている車も少ないので、のんびり田園地帯のドライブなのです.


 
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 上がオリジナルの JPEG .
 下の部分に露出合わせるので、どうしても空が白くなってしまいます.

 持っている "なんちゃってソフト" を使って、下の写真の空の部分だけちょっと青を強くしてみました.
 全く同じ写真ですが、かなり印象が変わります.
 このくらいだったら不自然さもないかな.


 こんなに天気のいい日撮影していると、ハーフ ND フィルター欲しくなるなぁ.



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 このままどこか遠くにドライブに行きたくなっちゃうような青空.
 新型コロナウィルスのこともあり、ずっと出かけてないのでストレスもたまりまくりっていう感じ.

 そういえば夏休みの予定も何にもなし.
 オリンピック終わったら 東京 にでも行ってみようか.



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 今日のお買い物 ・・・・ と言っても届いたのは昨日です.

 前からちょっとした LED ライト欲しいと思っていましたが、種類多すぎてわけわからない.
 そうしたら 土屋勝義 先生がライブでコンパクトなものを紹介していました.

 さらに EOS学園 で一緒だった F 氏も購入したということで、ついつい ヨドバシカメラ でポチリました.



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 "Phottix M200R RGB Light" ・・・・ メーカーはよくわからない (笑)
 でも購入は ヨドバシカメラ ですので、まぁそんなにひどいものはないでしょう.
 届いた商品見ると、箱もしっかりしていて、製品もかなりしっかりした感じです.

 スマホと同じくらいの大きさなので、さっとバックパックにも入れていけるのがいい.
 おまけにモバイル・バッテリーとしても使うことができます.


 モードは三つ
 CCT モード: 色温度、輝度の調整
 HSI モード: 色相、彩度、輝度の調整
 EFFECT モード: フラッシュ系のエフェクト、輝度の調整

 使用目的がポートレートなので、普通使うのは CCT モードでしょう.



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 スマホ程度の大きさですが、輝度はかなり落としても正面から見ちゃうとかなり明るくてちょっと辛いので、モデルさんへの当て方は要注意かな.
 ただし、正面から見ると明るいものの、実際当てるとそれほど光が届かないような気がするので、部分的な補助光に使うのがよさそうです.

 来シーズンのスキー場のポートレートではクリップオン・ストロボ使うつもりですが、晴天のゲレンデはかなり光が強いので、この LED ライトはちょっと使えないかな.



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 CCT モードでの背面液晶です.
 この液晶画面はとても見やすいですね.
 CCT モードは ケルビン と 輝度レベル が表示されています.


 液晶下のシールは HSI モードの時に背面液晶だけ見て色相を変えための目安 ・・・・ 2種類のシールが入っており、自分で貼ります.
 くまモン シールは他の人と間違えないように識別のためで、 EF 70-200mm F2.8L IS lll USM にもガッツリ貼ってあります.
 ちなみにこの くまモン 、しっかり AED 持っているんです.


 この LED ライトには一応小さなスタンドが付いており、物撮りなどには使えそうですが、ポトレだったらコンパクトな自撮り棒に取り付けると使いやすそうです.



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毛皮のヴィーナス

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 4 月になりました.
 3 月 31 日から 4 月 1 日は本当にバタバタしていて、おまけに 30 日は突発的なイベントも起きてしまったものだから大変でした.


 4 月最初の土曜日、今日も青空が広がり暖かな日になりました.



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  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/640sec f/8 EV-0.3 ISO-100)

 たまにはいつもの風景の逆から撮ってみようと ・・・・・・・・

 写真左側に小さな黄色の丸がありますが、その中にボクのお家があります.
 この写真では拡大してもわかりませんが、オリジナルではしっかりわかりました.
 すごいぞ L レンズ.
 APS-C も侮れません.




 先週の日曜日、 You Tube で 80 年代の邦楽をかけ流していたら、突然懐かしい曲が.

 そのイントロ聴いた瞬間に、何年も前にタイムスリップしたような感じ.
 あの頃 J-pop なんて全く興味なかったんだけれど、なぜかこのグループの音楽は好きだった.



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 流れていたのは "Chibi / Barbee Boys"

 キーーーーーーーッ、懐かしすぎる.
 この曲は特に好きだった曲.


 杏子 と KONTA のヴォーカル、そしてちょっと微妙なメロディ・ライン ・・・・・・・・・
 ビミョーにこのグループ、好きだったなぁ.

 職場で部下たちにアルバム持っているか聞いてみたら、ほとんどの職員がグループ名さえ知りません.


 そりゃそうです、若い子たちは普通に 1980 から '90 年代生まれなんですから.



 仕方ないの若い職員に CD レンタルしてきてもらい、家でノスタルジックな気持ちになっています (笑)



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 さて、そんなお天気や J-pop の話題とは関係なく今日は映画のお話し.
 映画の中で演じられる物語の原作は レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ の小説 "毛皮を着たヴィーナス" .




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  " 毛皮のヴィーナス "





  監督 : ロマン・ポランスキー
  脚本 : デイヴィッド・アイヴス 、 ロマン・ポランスキー
  原作 : デイヴィッド・アイヴス
  原題 : "La Venus a la fourrure"
  製作 : ロベール・ベンムッサ 、 アラン・サルド
  出演 : エマニュエル・セニエ (ワンダ・ジュルダン)
        マチュー・アマルリック (トマ・ノヴァチェク)
  音楽 : アレクサンドル・デスプラ
  撮影 : パヴェウ・エデルマン
  編集 : エルヴェ・ド・リューズ 、 マルゴ・メニエ
  配給 : ショウゲート
  日本公開 : 2014 年 12 月 20 日
  上映時間 : 96 分







 この映画、とても気になっていた一作です.
 一昨年のクリスマス、東京まで "ストックホルムでワルツを" を観に行ったのですが、上映館の "ヒューマントラストシネマ有楽町" で同時公開していたのがこの映画でした.




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 その時ロビーに飾られていたポスター等の雰囲気が結構スタイリッシュな感じ.
 内容はきっと中年男が倒錯的な快楽におぼれていくような、ちょっとエロイ官能サスペンスじゃないかと勝手に思い込んでいました.
 その日は目的の "ストックホルムでワルツを" を観ただけでした.

 当然、この映画がボクの住んでいる地域のシネコンにやってくるはずもなく、忘れかけていたんですが ・・・・・


 先日 WOWOW オンデマンド で公開になっていることを知って、早速観てみました.

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 こんな映画だったんですね、いい意味で ・・・・・・・・ これが率直な感想です.

 こういったセリフの多い演劇のような映画は苦手なはずだったんだけれど、とても面白かった.

 そういえば ・・・・・・・・・・ 
 "バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)" も演劇を舞台にした映画でしたが、結局好きになっています.



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 どうしておもしろかったかと言うと ・・・・・・・・


 この映画出演する役者はたった二人だけなんだけれど、演技がすごくうまい.
 表情やしぐさでどんどん感情が変わっていくのがとてもよく表現されています.
 だから物語の会話にすんなり入っていくことができます


 こういった舞台を演じている場面の映像は、どこまで舞台での演技で、どこまでが演出している場面かという境界がよくわからず最後には観ているほうもグチャグチャになっちゃうパターンが多いのですが、この映画はその境界のつなぎ合わせかたがとてもうまい.
 そして二人の感情も同時に変化していくのをとてもよく表現してました.



 これで最後、カメラが外に出たときになかから拍手でも聴こえれば、ボクにとって最高のエンディングだったんだけれどなぁ.
 ちょっと最後が残念.

 原作に絡めているとは思うんだけれど.
 このエンディングだけは、内容がよかっただけにちょっと残念でした.



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 たった二人しか登場しないうちの一人が トマ・ノヴァチェク 役の マチュー・アマルリック.

 この人の印象は "青の寝室" と "グランド・ブダペスト・ホテル" .
 もっと有名な映画 "007 慰めの報酬" に敵役で出ていましたが、ボクは前の 2 作のほうが印象深いかな.

 

 まぁそんな映画に出ていた人だな、くらいの気持ちで観てみたのですが、この "毛皮のヴィーナス" での演技がすごかった.
 こんなにうまい俳優さんだったんだと改めて感心しました.

 後半の女性のしぐさなんかは、まんま女性だろって感じ.

 彼の代表作に "潜水服は蝶の夢を見る" があります、これ観る機会があったのに見損なってます.
 今度観てみよう.



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 もう一人の出演者、相手役 オーディションを受けにやってきた ワンダ・ジュルダン を演じたのが エマニュエル・セニエ .

 この人は全く知らなかった.
 ただこの映画の監督 ロマン・ポランスキー の奥さんということは知ってました.
 調べてみたら "潜水服は蝶の夢を見る" にも出演しているようで、元々は有名なモデルさんだったようです.

 この人の演技もすごい.
 とにかくうまいです.

 物語の部分と、感情的なところや、

 この ワンダ の正体についてはすでにいろいろなところで明かされている通り、 ギリシア の女神 アフロディーテ の降臨のようです.
 ボク的には、先にも書いたように普通に拍手でも入れてすべてが舞台上であったかのように思わせるのもアリだったかと思います.


 興味はあったものの、大して期待していなかった作品だけに満足.



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 さて 3 月に観た映画 ・・・・・・・・・・


 グッと少なくたった 9 本 !!!

 とぎれとぎれに観たものはまだ数本ありますが、それにしても少ないなぁ.
 趣味が、完全に写真のほうへシフトし始めているので、家にいるときも BGM かけ流して本読んだり している時間が増えたせいだろうな.
 まぁマイペースでいくことにしよう.



  超強台風
  BIUTIFUL ビューティフル
  楽園の瑕 終極版
  フライボーイズ
  暗殺教室
  ワイルド・スピード SKY MISSION
  俺たちに明日はない
  パルプ・フィクション
  毛皮のヴィーナス




 内容的にも、乏しいなぁ.
 それでも "俺たちに明日はない" は久しぶりに観たけれど面白かった.

 そんな中での一本は ・・・・・・・・・・






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 "毛皮のヴィーナス" もそうなんだけれど、この映画もセリフがとても面白い.
 観るたびに新しい発見があります.

 時間の流れもいろいろ変わっていくんだけれど、わかりやすいし、その切り替えがとてもいいのです.

 やっぱりこの映画はボクの好きな映画の中でもトップクラスの映画だな.





 今日の最初の写真はボクの家から見えるところから撮ったものでしたが、ついでにほんの少し足を延ばして数年前までウォーキングをしていた場所に行ってみました.



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  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/500sec f/10 EV-1.0 ISO-100)

 昨年の秋、ここで 夕焼けの風景 を撮って以来です.
 その時と同じようなアングルで ・・・・・・・ 風が結構強かったので、波が立ってしまいました.


 なんてことない農業用のため池なんですが、ちょっとした観光地っぽく見えるかな.



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I Hear a Symphony

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 連休最終日、ようやく朝から青空が広がっています.
 この連休、地元ではちょっとしたイベントがあって、久しぶりに写真を撮ってきました.

 その話題は後半にするとして、まずは久しぶりの青空が似合いそうなアルバムを.





Crowford001






  " I Hear a Symphony / Hank Crawford "





  1. I Hear a Symphony
        (B.Holland-L.Dozier-E.Holland) ・・・・・ 4:46
  2. Madison (Spirit, The Power)
        (David Matthews) ・・・・・ 3:55
  3. Hang it on the Ceiling
        (Matthews) ・・・・・ 4:13
  4. The Stripper
        (David Rose) ・・・・・ 4:03
  5. Sugar Free
        (Hank Crawford) ・・・・・ 4:42
  6. Love Won't Let Me Wait
        (V.Barrett-B.Eli) ・・・・・ 4:03
  7. I'll Move You No Mountain
        (J.Ragovoy-A.Schroeder) ・・・・・ 4:08
  8. Baby! This Love I Have
        (M.Riperton-R.Rudolph-L.Ware) ・・・・・ 3:38





  Hank Crawford (as), David Matthews (arr)
  Jon Faddis (tp.flh), John Frosk (tp.flh), 
  Robert Millikan (tp.flh), Alan Rubin (tp.flh),
  Barry Rogers (tb), Fred Wesley(tb), Paul Faulise (b-tb),
  Tony Studd (b-tb), Dave Taylor (b-tb), Eric Gale (g),
  Richard Tee (key), Leon Pendarvis (el-p), Gary King (b),
  Steve Gadd (ds), Bernard Purdie (ds),
  Ralph MacDonald (perc), Idris Muhammad (shaker.tambourine),
  Patti Austin (vo), and othes.
  Recorded at Van Gelder Studio in Englewood Cliffs, June and July 1975.






 すでに何度か登場している CTI の傘下レーベル KUDU のアルバムです.
 これももう、廉価価格にならなかったら絶対に購入することのなかったアルバムと言っていいでしょう.




Crowford001-2

 ハンク・クロフォード のリーダー・アルバムもこれ一枚だけ.
 だから最初、このジャケットアルバムが本人とばかり思ってました.
 何かとても女性的だなぁ ・・・・・・・・・ なんて (笑)


 アルバムの内容は、まんま 70 年代のディスコそのものって感じのアルバムです.
 "Do The Hustle !" なんて掛け声が聞こえてきそうなのです.

 元々ソウルや R&B の演奏者だったようなので、そういわれると納得なのです.
 リーダー・アルバムは Atlantic から CTI (KUDU) にかけ有名で、その後も多くのアルバムを残しています.


 全体的にビートの効いたアップ・テンポの演奏ですが、 6 曲目のようなスローな曲も入っています.
 さながら チーク・タイム とでも言えばいいのか (笑)

 サイドメンは名の知れた人たちばかりなので、アルバムとしての完成度は当然いいのは当たり前.
 ただしこういった演奏が好きかどうかは別ですが ・・・・・・・・・・




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 ハンク・クロフォード の顔さえ知らなかったくらいですので、どんなアルバム出してるかなんてサッパリ.
 調べてみたら、リーダー・アルバム 40 枚以上出していました.

 KUDU レーベルだけでも 8 枚です.
 このアルバムは KUDU での 5 枚目にあたります.

 このアルバムのアレンジは、以前 小川隆夫 氏がパーソナリティを務めていた Jazz Conversation にも幾度か登場した、日本大好きな デヴィッド・マシューズ .
 この番組で面白い日本語を喋っていたのを思い出しました.
 この番組にはいろいろな意味でお世話になっただけに、妙に親近感あったりします (笑)

 ちなみにロックバンドで、 "デイヴ・マシューズ・バンド" というグループがあり、リード・ ボーカルが同姓同名ですが、この話題の デヴィちゃん とは違いますので.

 ということで、 70 〜 80 年代のディスコにタイムスリップさせてくれるようなアルバムなのでした.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さてこちらが今日の本題かもしれません.

 10 日・ 11 日と地元で 「火のアートフェスティバル」 というイベントが開催されました.
 開催された場所は、数年前ボクがウォーキングしていた 明神池 周辺.
 ここには絵画館、芝生広場、宿泊施設などがあり、 浅間山 などの眺望もいい場所なのです.


 毎年この時期、ここにある登り窯の火入れなどを中心としたイベントです.
 風邪気味だったのですが、熱もなかったので写真の練習に.



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 夕方ですから、周りのお店もほとんど店じまい.
 それでもこうやって芝生の上でのんびりする人たちがまだいます.

 お目当ては 18:30 からの花火 ・・・・・・・・
 ですが、イベントの規模と同じで非常に微妙な花火だったので写真は載せません.

 まぁ、ローカルなイベントなので全体がほのぼのなのです.



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  (EF70-200mm F2.8L USM : 185mm 1/60sec f/2.8 ISO-320)

 会場内のメイン通りにはこんな感じでキャンドル
 実際はちょっと間隔も広く、長さも今ひとつという感じでいかにも田舎のイベント感が漂っていました (笑)

 頑張ってそれらしく撮ってみました.



F07A0260
  (EF16-35mm F4L IS USM : 19mm 1/40sec f/4 ISO-6400)

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  (EF16-35mm F4L IS USM : 26mm 1/25sec f/4 ISO-6400)

 この 2 枚の写真は バリアングル液晶 ではないので構図もまったくわからないままカシャ.
 一度撮っては確認し ・・・・・・・・・ で、微妙に難しいの.
 こういうアングルで撮るときは、やっぱり バリアングル かな.


 会場に着いたのが夕方だったので空いていると思ったのですが、臨時駐車場のグランドにかなりの車があり、写真を撮り始めても次から次へとやってくる車がありました.

 もう少し会場全体の明るさを考えればいいと思うんだけれどなぁ.
 せっかくキャンドルやっているのに、バルーン型の投光器の明るさが邪魔だったりします.



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  (この写真は 東御市ホームページ から)

 このフェスティバルの目玉は、登り窯の火入れ.
 こんな感じで 4 本の煙突から真っ赤な炎が噴き出すはずなのですが ・・・・・・・



F07A0206001
  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/50sec f/4 ISO-6400)

 ・・・・・・・ ボクが行った夕方はこんな感じ.

 決して火が消えているわけではありません.
 火を入れてからまだ時間が経っていないため、黒い煙の状態です.

 夜になればきれいな炎が出るということでしたが、せっかく治りかけた風邪がぶり返すといけないのであきらめました.
 後で web 上のパンフレット見たら、 22:00 頃窯が最高温度に焼成すると書かれていました.

 ちなみにこの写真、ボクにしては珍しくトリミング.
 まぁ大したことはしてませんが、左側の余計な部分をカットです.



F07A0195
  (EF16-35mm F4L IS USM : 33mm 1/80sec f/4 ISO-640)

 窯の上からも小さな炎がいくつか出ています.
 その炎を見ながら薪を入れるタイミングを計っているようです
ていきますが、ゆっくりやっていると温度が下がるせいか、二人で呼吸を合わせてサッと入れていました.

 この薪入れは、見学に来る人たちがみんな写真を撮るせいか、スタッフの方が 「じゃあ今から薪入れます」 と教えてくれます.
 手前の焚き口は開いたままですが、今薪を入れている口はサッと開いてサッと閉じてまいました.



F07A0180
  (EF70-200mm F2.8L USM : 70mm 1/60sec f/2.8 ISO-3200)

 後姿だけでもいかにも陶芸家 ! 、的なオーラが出ています.
 顔もちょっと怖そうでしたが、話しかけたら親切にやさしくいろいろ教えてくださいました.

 この写真、今回撮った写真の中でも結構気に入ってます.

 このイベント中はこの登り窯の薪入れがメインでもあるので、近くで写真撮影できますし、スタッフもいろいろ教えてくださいます.
 このあたりのスタッフの対応はよかった.



F07A0237
  (EF16-35mm F4L IS USM : 16mm 1/60sec f/4 ISO-1000)

 池の周りを歩きながら写真撮っていたら、いつの間にか湖面がピンク色.
 空を見るときれいな夕焼けになっていました.

 慌てて東側に移動して撮った写真です.



 登り窯からの 火のアート は見ることができませんでしたが、自然の 陽のアート を堪能できたから良しとします.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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