とりあえず今日の午前で、お仕事の一山を越えました.
 まだいくつか山が待ち構えていますが、とりあえず一つ目を乗り越えたので、午後はまったり映画でも観ようと.

 ちょうどひと月くらい前に公開されたので、もうやっていないかと思いましたが、今だに回数も多いところを見ると結構評判がいいのかもしれません ・・・・・・ 今日も平日の午後というのに 10 人くらいいましたから.

 この映画は前から観ようと決めていた映画、話題の映画が数本ある中でこの映画を選びました.





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     " 最強のふたり (Untouchable) "






   監督 : エリック・トレダノ 、 オリヴィエ・ナカシュ
   脚本 : エリック・トレダノ 、 オリヴィエ・ナカシュ
   製作 : ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ 、 ヤン・ゼノウ 、
         ローラン・ゼイトゥン
   出演 : フランソワ・クリュゼ (フィリップ)
        オマール・シー (ドリス)
        オドレイ・フルーロ (マガリ)
        アンヌ・ル・ニ (イヴォンヌ)
        アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ (エリザ)
        トマ・ソリヴェレス (バスティアン)
        シリル・マンディ (アダマ)
        ドロテ・ブリエール (エレノア)
   音楽 : ルドヴィコ・エイナウディ
   撮影 : マチュー・ヴァドピエ
   編集 : ドリアン・リガル=アンスー
   美術 : フランソワ・エマニュエリ
   配給 : ゴーモン 、 ギャガ
   日本公開 : 2012 年 9 月 1 日
   上映時間 : 112 分






 
 さしずめ "手におえない二人" といったところでしょうか、邦題の "最強のふたり" はちょっとよくない題名じゃないかとボクは思っています.
 タイトルとこのポスターだけだったら、ひょっとするとドタバタ・コメディか・・・・なんて印象を受けます.
 そう思い始めると、なぜか車いすの フランソワ・クリュゼ が、 ダン・エイクロイド に見えてしまったりして (笑).



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 いきなりネガティブな批評で入ってしまいましたが、この映画はよかった ・・・・・・ 観てよかったなぁ.
 "ハンガー・ゲーム" 、 "ボーン・レガシー" といった話題作がありますが、どうもこれらの評判があまりよくない.
 結果的に大正解だったような気がします.
 大好きな "バグダット・カフェ" 的な映画かもしれません ・・・・・ 派手なアクションはないし、適度に笑いがあって、ウイットに富んだ会話もあったり、陰には深刻な部分もあったりして.


 冒頭のシーンからとても素敵なんですね.
 特に音楽がきれいです ・・・・・・ ピアノのメロディがとても素敵です.
 何となく "ピアノ・レッスン" を連想してしまいました ・・・・・・ あれほど究極の愛の形が描かれてもいませんし、ストーリーも重くはありませんが.
 あの "ピアノ・レッスン" の主題曲 ・・・・・ Michael Nyman が作曲した "The Heart Asks Pleasure First (楽しみを希う心)" は、ボクの好きな映画音楽の一曲です.
 たしか、主演の ホリー・ハンター 自身が弾いていたんじゃなかったっけ.
 内容が内容だけに、あの哀愁を帯びた旋律が心にズシ〜〜ンときました.


 ボクがこの "最強のふたり" を気にいったのは、このピアノによる音楽がとにかく素敵だったから.
 ついさっき気がついたのですが、この映画の冒頭の 5 分間が "Yahoo! 映画" で観ることができました.
 冒頭の部分だけ観ると、 「どんな映画 ???」 ってきっと思うかもしれません.
 映像とバックに流れる曲が妙にアンバランスで ・・・・・・ まぁそこがいいんですがね (笑)
 

 
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 キワドイセリフのせいか PG12 指定になっていますが、まったく下品な感じがありません.
 逆に 「3P ・・・」 と返すような言葉のやりとりがおしゃれにさえ思えてしまいます.


 実話に基づいたストーリーで、エンディング・テロップにも本人たちが少し映ります.
 そうはいっても映画用にかなり脚色してある感じがあり、それはないだろうと思うような場面もありましたが、どこかほのぼのとしたやわらかな感じで全体が包まれていました.
 ドリスの家庭や弟のことも、一歩間違えるとかなりシリアスな感じになってしまうのですが、そのあたりをあまり突っ込まずにさらりと物語を進めてしまっています ・・・・・・・ これはこれでいいんじゃないでしょうか.
 至る所でニヤッとし、気がついたらあっという間の 2 時間でした.




 主演の フランソワ・クリュゼ は、 "ラウンド・ミッドナイト" で デイル (デクスター・ゴードン) に夢中になるデザイナーの フランシス 役を演じていました.
 そんな "ラウンド・ミッドナイト" もざっと観直してみたら若くてびっくり、当然ですが "最強のふたり" の フィリップ とは印象が全く違いました.
 この フランシス 役の演技もよかったですよ.

 ドリス 役の オマール・シー はこの映画でいくつかの賞を獲っています.
 この俳優さん ・・・・・ コメディアン でもあるようですが、ボクは初めて観ました.
 日本の下らない芸人達とは全然違いますね.
 この俳優のシリアスな部分の演技がボクは好きです.



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 夜明け前の川のほとりを二人でいる場面は、まるで "ベンジャミン・バトン" の朝焼けの海を眺める場面のような感じ.
 エンディングはボクが途中で予想したとおりでしたが、まぁそれもいいでしょうね.
 最後の場面でも ダンケルク の海もとてもきれいでした.




 さて、明日はちょっとドライブして某イベントの打ち合わせ.
 天気もよさそうなので、自動車道は最小限にしてのんびりドライブでもしてきます.


 でも ・・・・・・・ 映画の中の マセラティ のエンジン音がどうも残っています.
 ついついボクの Type-R にもムチを入れてしまいそうです ・・・・・・・・・・