松田直樹

From Detroit

 やっぱりトップ・カテゴリーの壁は厚かったなぁ・・・・・・・
 松本山雅FC 、前半はかなり健闘していい試合運びでしたが、やっぱり 横浜F・マリノス のほうが数段上の強さでした.
 試合は勝ってなんぼ、ですが、この試合に関してはとにかくいろいろな思いが交り合った試合です.
 まず、この試合ができたことだけでも、ある意味で奇跡に等しいものがあります.




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 試合終了後、 横浜F・マリノス の選手全員が 松本山雅 の応援スタンド前に並んで 山雅 のサポーターに挨拶したのには、ちょっとばかり ウルウル してしまいました.
 両チームにとっても、この試合は特別な試合だったようです.


 試合は負けてしまいましたが、いろんな意味で楽しめた試合でした.
 これで今年の試合はすべて終了.
 来年はいよいよ J2 です ・・・・・・ これからです.





 最近はロックやフュージョンなどばかり聴いていて、シリアスなジャズから離れていました.
 まぁ、深い意味などある訳ないですが、なんとなく.


 久しぶりに、骨太なハード・バップを聴いてみましょう.
 何気なく流れてきた一曲目がとても素敵です.






1583







   "Curtis Fuller, Vol. 3" (BLP-1583)





  1. Little Messenger
        (C.Fuller) ・・・・ 6:16
  2. Quantrale
        (C.Fuller) ・・・・ 6:09
  3. Jeanie
        (C.Fuller) ・・・・ 6:46 
  4. Carvon
        (C.Fuller) ・・・・ 6:52
  5. Two Quarters Of A Mile
        (C.Fuller) ・・・・ 6:28
  6. It's Too Late Now
        (B.Lane-A.J.Lerner) ・・・・ 6:53





  Art Farmer (tp), Curtis Fuller (tb), Sonny Clark (p),
  George Tucker (b), Louis Hayes (ds)
  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, December 1, 1957.






 Curtis Fuller が Blue Note に吹き込んだリーダー・アルバムは、 3 枚.
 そのいずれもが、 デトロイト から ニューヨーク にやってきた 1957 年に吹き込まれています.
 さらにこの年、 Prestige にもリーダー・アルバムを吹き込んだり、サイドメンとしても多くのアルバムに参加しています.
 いかにこのトロンボーン奏者が注目されていたかがわかります.
 そしてそれらの演奏を聴いてみると、なるほどと思うような素敵な演奏がゴロゴロあります.


 トロンボーン が加わった場合、比較的 3 管編成が多いのですが、このアルバムでは トロンボーン と トランペット によるクインテット編成になっています. 
 よく見ると、彼が Blue Note に残した 3 枚のリーダー・アルバムすべてが 2 管編成で、サイドメンとして加わったアルバムの多くは 3 管編成になっていますね.
 そんな 3 管の代表的な演奏が、 "Blue Train / John Coltrane" でしょう.
 そして 2 管の代表的な演奏が、後年録音された "Blues-ette" かな.




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 ちょっと都会的な感じの 1 曲目 "Little Messenger" がいいですね ・・・・・ アルバムの最初を飾るにふさわしいような曲です.
 アルバム全体は、どちらかというとちょっと落ち着いた感じです.
 ラッパの Art Farmer ですが、 後年は フリューゲルホーン での演奏が多くなっていますが、このアルバムでは トランペット で演奏しています.
 でも音色は、やっぱり温かみのあるような音で、血管の切れそうな吹き方ではありません (笑) .
 そんな Art Farmer の参加も、このアルバムの全体の色調を整えているのかもしれません.
 そう言えば後年、 Art Farmer 、 Benny Golson と一緒に Jazztet を組んで演奏もしていましたね.


 ちょっと温かみのあるトロンボーンの音色.
 派手ではないですが、聴けば聴くほど味の出てくるアルバムです.
 そうそう ・・・・・ ピアノの Sonny Clark も相変わらず素敵な演奏です.



 Prestige に同年吹き込んだアルバムが 2 枚あるのですが、 Amazon 見ていたらちょうど 2 枚あったので、つい Click してしまいました ・・・・・ 2 枚で 2,000 円を切っちゃうんだもの.
 来年はお小遣いを貯めて、プリメインアンプとCDプレーヤーを買おうかと思っています.
 折角の 4311B を、もう少しきちんと鳴らしてあげたくなってきました.
 まぁそうは言っても純粋なオーディオ・マニアではありませんので、そんなに高いものは買えませんが.



 でも、今夜のようについつい勢いで CD 購入の Click してしまうので、いつになったらアンプのお金が貯まるやらですね ・・・・・・・・・・・・ トホホ. 

松田直樹選手 ・・・・・・・・ 逝く

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 松田直樹選手が、本日午後 1 時 6 分にお亡くなりになりました.
 本当に残念です ・・・・・・・・・・・・ 涙

 倒れた後の状態から、かなり厳しいことは覚悟していました ・・・・・・・・ それでもほんのわずかの希望を持っていたのですが.
 だって、あまりに若すぎます ・・・・・・・ 34 歳ですよ.


 今年は彼のプレイを見に "アルウィン" に行こうと思っていたのに ・・・・・・・・・・・・・





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 いろいろなところの書き込みなど見ていると、 「 AED が設置されていなかったから ・・・・・」 などという意見が多く書かれています.

 もちろん、もし AED があれば助けることができたかもしれませんが、あったからといって必ず助かるものでもありません.


 AED という言葉が社会に普及するにつれ、どうも AED というものが絶対的であるかのような認識が一般の方の中で生まれ始めています.
 応急手当の講習会をどこかで受講された方でしたらきっとご存じのはずですが、 AED はすべての心停止に使える訳ではありません.
 Vf (心室細動) という、心臓の不規則なリズムに電気的なショックを与え、この動きを止め、改めて心臓自身の規則正しい動きを呼び起こそうとするものが AED なのです.

 だから、まず心臓が Vf 状態でないと絶対使えません (機械が解析して Vf でないとショックを行わないから) 、もし Vf でショックを行っても、規則正しい心臓のリズムになるかもわかりません.
 ただ一般的に今回のような心臓が原因の心肺停止の場合、初期の心臓のリズムは Vf のことが多いので AED で Vf を取り除き、きちんとしたリズムが現れる可能性が高いため、 AED の普及は必要な訳です.


 それにもっと大事なのは CPR (心肺蘇生法) というのが現在の救命現場での共通認識です.
 特に 胸骨圧迫 (俗に言われる "心臓マッサージ") の重要性は、ボクたちが行っている講習会の中でも、繰り返し出てきます.
 心肺停止の間、全身の血液還流は止っているわけですから、当然いろいろな組織に必要な酸素も供給できません.
 だからこそ、脳などへ酸素を送ってやるために、体外からの胸骨圧迫が必要になってくる訳です.
 そしてこの胸骨圧迫はできるだけ続けてやった方がいいというデータが出ています.


 そこで AHA (アメリカ心臓協会:心肺蘇生教育に関する世界的権威) では、一般の方たちが簡単に、そしてすぐに救命処置ができるような "Hands Only CPR" という手順も提唱しています.
 この手順はたったの二つで、目の前で倒れる人を見つけ反応がなければ "119 番通報" と、胸の中心を "速く強く押す" だけです ・・・・・・・・ CM では一定の速さで押させるために "Stayin' Alive /The Bee Gees" の曲を使いリズムを覚えさせています.
 CPR は難しい、というイメージをできるだけ取り除いてやり、周りにいる市民が CPR をしやすくするようにしています.


 今回の現場には、たまたま練習を見学していた看護師さんがすぐに CPR をしたようです.
 でも ・・・・・・・ 助けられる命と、助けられない命があります.
 以前からボクは、こういうのって "運" だと思っています ・・・・・・ そしてそれが "運命" だと.

 松田選手も、ずっと走りっぱなしだったので、きっと神様が 「もう休みなよ」 って言ってくれたんじゃないでしょうか.




  今日の夕日は、灰色の雲の間から真っ青な空、日が沈みかけるにつれて雲の周りがだんだんとオレンジ色になり、やがて雲もオレンジ色 ・・・・・・・ とってもきれいな夕日でした.
 そして、ちょっと悲しくなってしまうような夕日.


 松田選手、安らかに ・・・・・・・
 君のスピリッツは、これからも 松本山雅FC に生き続けるよ!

Cool Green 松田直樹

 昨日は、サッカーの女子ワールドカップで初優勝した "なでしこジャパン" に対して、 国民栄誉賞 を授与することが正式発表されましたよね.
 暗く沈みがちな話題の多かった日本にとって、本当に明るい話題でしたし、彼女たちが世界に発信したメッセージなどを考えると、まぁ当然と言ってもいいんではないでしょうか.


 でも昨日は同じサッカー関連ニュースでも、もっと衝撃的なニュースが飛び込んできました.
 "元日本代表DF 松田直樹選手が練習中に倒れ、救急車搬送時心肺停止状態、原因は急性心筋梗塞で、今だに人工心肺装置を使用しており、大変危険な状態・・・・・・・・・"




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 松田選手が所属する "松本山雅 (やまが) FC" は、 J リーグの下部組織 JFL のチームで、ここでいい成績を収めると J-2 に昇格します.
 現在ボクの住んでいる長野県には、この JFL に 2 チーム参加しており、いずれのチームも結構いい成績残しています.
 "松本山雅FC" は、今年 J-2 昇格のため 松田直樹 選手を獲得しました.
 この "松本山雅FC" は、 JFL なのにホームゲーム 1 試合平均 5000 人の観客動員、さらにスポンサーは EPSON をメインに地方銀行など、さらにさらにホーム・スタジアム "アルウィン" は J-1 はもちろん、国際試合もできるスタジアムです ・・・・・・・・・ 下手な J-2 チームよりはるかにすごいかもしれません.


 2009 年 10 月には、天皇杯 2 回戦で J-1 の 浦和レッズ を破り話題になりました ・・・・・ その当時はまだ JFL の下部リーグ 北信越リーグ のチームでしたから、浦和がランクが 3 つも下のチームに負けたと・・・・.

 そんな "松本山雅FC" に、松田選手が入団したと聞いて、 「あの、松田だよね ・・・・ !?」 と耳を疑ってしまいました.
 日本代表の頃から、彼の闘志むき出しのプレイが好きでした.
 だから、今年はこのチームすごく楽しみにしていたのに ・・・・・・・・・ .


 もう一度元気な姿を見せて欲しいものです.




 そんな "松本山雅FC" のチームカラーでもあるグリーンにちなんだ曲の入ったアルバムです.


 でもジャケットの色はブルー ・・・・・・・ アルバム・タイトルもブルーです.
 そういえば、松田選手の移籍前のチームは "横浜F・マリノス" ・・・・・・ このユニフォームは、トリコロール・カラーですが上はブルーが基調でした.





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  "Bluesnik / Jackie McLean"




  1. Bluesnik
  2. Goin' Way Blues
  3. Drew's Blues
  4. Cool Green
  5. Blues Function
  6. Torchin'
  7. Goin' Way Blues (alt-tk)
  8. Torchin' (alt-tk)




  Freddie Hubbard (tp), Jackie McLean (as), Kenny Drew (p),
  Doug Watkins (b), Pete LaRoca (ds)
  Recorded January 8, 1961.







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 ちょっと翳りのあるような音色がいいですね.
 ちょっと哀愁を帯びた、独特の音色が.
 それでこのアルバムのような、ミディアム・テンポのブルースがいいです.

 でも ・・・・・・ どうも今夜は音が遠くに感じてしまいます.




 "Cool Green" ・・・・・・・・ まるで松田選手のようです.
 相手が一回り大きくても絶対負けないと感じさせるような激しいプレイスタイル.
 気性の荒さで警告や退場も多かったし、気持ちが態度に表れてしまう選手.
 そして、大好きなサッカー続けるために、海外でもなく、 J-2 でもなく、田舎の JFL にやってきた.
 ピッチの中では常に "ホット" なプレイでしたけれど、どことなく Cool な感じもありました.




 横浜F・マリノス 最後の試合で、

 「オレ、マジでサッカー好きなんですよ ・・・  マジで、もっとサッカーやりたい ・・・   」

 あの時の子供のような顔



 松田 ・・・・・・ 絶対帰ってこいよ !!
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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