植草甚一

病室から J・J 氏と飛び出そう

 胸椎圧迫骨折はとにかく安静が一番.
 潰れた椎体をさらに圧迫しないようにするのが大切なので、歩いたりすることはご法度.
 ひたすら個室で時間が過ぎるのを待つばかりなのです.



DSC_0378

 手関節の骨折もあります.
 第一日目はひたすら痛みとの我慢比べ.

 朝転倒し同僚の車で病院へ ・・・・ 後になって思うと救急車の方が正解でした.
 まずレントゲン撮って診察、速攻入院との最後通牒.
 腰のほうは動かなければほとんど痛みがなかったのですが、問題は左手首.
 特に夕方の MRI 撮影までは固定もしてなかったので、とても辛かった.
 転んだ直後は手首の違和感だけだったのが、時間とともに痛みがどんどん増悪.

 当然昼食なんて食べる気にもならず、一口ほど手をつけただけでした.


 でも夕食からは一変し、とにかく食事が美味しい.
 何もしないでただただベッドで安静にしているだけなのに、間食しないせいか食事の時間は空腹感ありありなのです.
 これって、絶対太るんじゃねぇ ・・・・・・・ なんて思いながら (笑)


 2 日目からだんだん病院のリズムもわかり始めます.
 3 日目あたりから病院のリズムと自分のリズムがだんだんと合わせられるようになり、今日 6 日目になってとうとう PC も使い始めました.
 でもベッド上で起きることはできないので、キーボードはちょっと大変ですが.



 昼間眠ると夜になって目が冴えてしまうので、ひたすら眠らないように.

 基本的にテレビ観ない人なので、今までは iPad でネットサーフィン、いろいろなブログ読んだり、電子書籍読んだり.
 映画でも観ればあっという間に時間過ぎそうですが、スマホのテザリング行っているので動画はガマン.
 月の使用限度 3G なんてあっという間に終わっちゃうので.




 ということでのんびり 植草甚一 のエッセイなんか読んでます.
 新しくダウンロードしたのが "コーヒー一杯のジャズ (晶文社) "


uekusa0054

 植草甚一 のことはずっと昔にも 書いた記憶 があります ・・・・ まぁ、このリンク以外にも幾度となく登場していますが.

 この本の最初のエッセイが "コーヒーと古本とモダン・ジャズ"


 なんだけれど、 相変わらず前衛的なジャズの話題からこの本は始まります.
 彼がジャズを聴き始めたのは 50 歳くらいの時で、そこから一気にジャズの世界へ入っていっちゃいます.
 普通ジャズ聴き始める時ってスタンダードや俗に呼ばれる名盤・名演奏と言ったものからゆっくり入っていくのですが、彼のモダン・ジャズはいきなり オーネット・コールマン だったりします.
 今だからこそモダン・ジャズと言ってもおかしくないけれど、当時はどうなのよ ・・・・・ って感じですな.
 そして絵画的なシュールレアリスムを彼の音楽に重ね合わせたりするです、このオジサンは.
 ジャズにシュールレアリスムを求めないボクには 「なんとも ・・・・ (笑) 」 なのです.
 この辺りが植草ワールドたる所以.

 セシル・テーラー 、 セロニアス・モンク 、 チャーリー・ミンガス 、 ジャキー・バイアード 、 チャールズ・ロイド ・・・・・・・・

 このオヤジは本当に HIP だ !



mulligan005

 "フランス人のモダン・ジャズ" では、当時の シャルル・デロネー 一派と ユーグ・パナッシュ 一派とのジャズ論争の話に Gerry Mulligan が出てきたりします.
 "Gerry Mulligan Quartet Pleyel Concert Paris" というアルバムでの演奏です.
 そしてその曲が "The Lady In a Tramp"
 この曲を Gerry Mulligan が紹介すると、観客の一人が 「ウォーッ」 と奇声を上げるようです。
 残念ながらこのアルバムを聴いたことがないのでどんな感じかは分かりません.

 果たしてこの奇声の持ち主は デロネー派、それとも パナッシュ派 ・・・・・・・
 演奏を聴いてのお楽しみです.




stankenton001

 "ニューポート・ジャズ・フェスティヴァルの楽屋をのぞく" がこれまたおもしろい.

 ニューヨーカー誌に掲載された 第一回ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル の楽屋話について書いてあります.
 ナット・ヘンホフ 、 スタン・ケントン 、 ジョージ・ウェイン の三人がプログラムを組むため話し合っている場面、
 ジョージ・ウェイン が、デキシーランドやスイングやモダンをうまく組ませてやろうと案を出すんですが、 スタン・ケントン はうまくいきそうもないといま一つ乗る気ではありません.
 そこで ナット・ヘンホフ が スタンケントン を茶化すかのように
 「プログレッシヴのケントンがピー・ウィー・ラッセルのためにピアノを弾くとなれば、つまりこれはジャズの歴史のエッセンス化だね」


 ボクの知識が乏しいだけかもしれませんが、ボクのジャズの中では プログレッシヴ という言葉をあまり聞いた記憶がありません.
 ボクの中では プログレッシブ といえば、当然のように Pink Floyd なんだが (笑).
 確かに言葉の意味としては スタン・ケントン にピッタリ.
 でもボクのジャズの中でよく聞いた言葉って、 モダン 、 ニュー・コンセプト 、 アヴァンギャルド ・・・・・・・・・

 結構おしゃれな会話だな、なんて感心したりします.




 さて、この本は二部構成になっており、前半は "コーヒーとモダン・ジャズ" 、後半が "モダン・ジャズと映画" .
 当然のようにこの映画のことが最初に書かれています.



死刑台のエレベーター004

 アルバムのことは以前 書いた けれど、映画のことはあまり詳しく書いた記憶がないなぁ.
 まぁあまりにも有名な映画だから、今さらという感じもちょっとあったりするわけ.


 さて本の方は映像とともに流れ出る演奏について、非常に感性豊かに書かれています.
 この演奏についてのお話しは感心するばかりですが、ボクがニヤッとしたのは全然違う部分.
 最後の方にちょこっと書かれていますが、原作者の ノエル・カレフ について.


 それも "その子を殺すな" について触れられていたことが、思わずニヤッなのです.
 この小説も、ボクは J・J 氏の他の書籍で知り読みました.



 やっぱり最高だな、ジャズと同じで何十年も前の文章なんだけれど全然色あせることなく、今でもサイケデリックに輝いてるもん.


 まだまだ先の長い入院生活、気が向いたら J・J 氏と窓から飛び出してみよう ・・・・・・・

電子書籍でも読んでみよう

 折角購入した iPad ですので、 "いつもの講習会" ばかりではなく、いろいろなことにも使ってみようかと.
 


 とりあえず音楽は ロック・アルバム を 80 枚ほど iTunes 経由で ・・・・・・ ジャズは到底入りきらないので、完全にシャットアウト.
 '70 年代中心の ハード・ロック などをチョイスです.
 あまり iPad で真剣に音楽を聴くという機会はなさそうなので、これ以上は入れる必要もなさそうです.



 動画ですが、今のところは "いつもの講習会" に使う映像のみ.
 "st@sh" というアプリを使っていますが、他の映像を入れようとしたところ iTunes からうまく移動できません.
 多分ファイル形式が違うからなのでしょうか ・・・・・ ????
 これは詳しい方に機会があったら聴いてみるつもりです.
 ただ、絶対に iPad に必要という動画でもないので ・・・・・・ (笑) .




 そして、最近少しずつハマっているのが 電子書籍.



DSC_1707

 若かりし頃は、それなりに純文学を読み漁っていたのですが、いつからかまったくというほど活字離れ.
 たまに読む本も、ミステリーなどの軽いものばかりになってしまいました.

  
 iPad 購入後、最初に入れたのが 植草甚一 氏の書籍 ・・・・・ 過去に、多くの書籍を読んでいたのですが、なんとなくまた読んでみたくなったので.
 そして、読み始めるとこの iPad で本を読むという行為が、ことのほか楽しいのです.
 スタバ でも時の経つのを忘れ、コーヒーが冷めきってしまうまで、読んでしまいます.



 写真は 紀伊国屋書店 の本棚 ・・・・・・ たった 4 冊しかありませんが、一応他にも数冊違うアプリで入っています.
 BookLive! のほうが、タイトル的には圧倒的に多いですね.
できればすべて 紀伊国屋書店 で購入したいのですが、欲しいものがなかなかなくて ・・・・・ .
 
 どこで購入しても同じアプリで読むことができると本棚の整理も楽なんですがね ・・・・・ それには PDF になってしまうのかな.



 実はこの写真の本、すべて過去にも読んだものばかりです.
 どうもジャズと同じで、過去に読んだことのあるものばかりをチョイスする傾向にあります.
 でも内容的にはほとんど忘れちゃっているので、もう一度読んでみようか ・・・・・ となるんですよね.

 そして昔はまったく気にもしなかったことが、電子書籍読むようになって気になり始めました.



 それは翻訳のこと.

 軽く読めて、楽しいミステリーということで、 シャーロック・ホームズ・シリーズ を購入しているのですが、一作目 "緋色の研究" と三作目 "バスカヴィル家の犬" は訳者が違います.
 で、読んだ感じもかなり違うんですね.
 このシリーズは、とにかくいろいろな出版社から翻訳出版されています.



sherlockholmes110914000424

  "緋色の研究" は 光文社文庫版 で、訳者は 日暮雅通 、最近になって翻訳されたものです.
 もう一つの "バスカヴィル家の犬" は 創元推理文庫版 で、訳者は 阿部知二 ・・・・・・ 創元推理文庫 では、 深町真理子 訳で新訳版が刊行中なので、こちらの 阿部 版は旧作になります.


 読み易さでいうと、やっぱり 光文社文庫版 でしょうか.
 ただ、価格が当然違うんですよね ・・・・・・ 新しいものは当然高い.
 言葉の楽しさなどを深く追求するのではなく、ストーリーだけ追いかけることが目的だとしたら、安いもので十分でしょう ・・・・・ 安いからストーリーが変わってしまう訳ではないので.

 でも読み易さというのは、ちょっとばかり魅力なのですよね.


 何年かぶりで シャーロック・ホームズ を読んでいると、他にもいろいろ読みたくなってきました.
 ジョン・ル・カレ 、 ノエル・カレフ 、 モーリス・ルブラン 、 アガサ・クリスティー 、 エラリー・クイーン 、 ロス・マクドナルド 、 エド・マクベイン ・・・・・・・・・・・ 昔読み漁ったものばかり.


 雨降りだからミステリーでも勉強しよう、ワトスン君 (笑) .




 ミステリーばかりではちょっと、ということで サリンジャー のとある小説を捜しているのですが、電子書籍でヒットしません (涙) .
 仕方がないので "ナイン・ストーリーズ" でも読むことにしようか.
 

 数百円で購入できる 電子書籍 ・・・・・・・ 結構ハマってしまいそうです.
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

● 記事検索 ●
● PV Access ●
  • 累計:

● お願い ●
•このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することはしないでください. コメントはすぐに反映されない場合がありますのでご承知ください.
  • ライブドアブログ