様式美

もうひとつの・・・様式美

 "Jesus Christ Superstar" という映画がありました.
 1973 年公開のロック・ミュージカル ・・・・・・ そういえばこの頃は "Tommy" 、 "Hair" といったものが結構ありました.



Jesus Christ Superstar001

 もともとは、最初にあの Ian Gillan がボーカルで吹き込んだ 2 枚組みアルバムから始まり、そしてブロードウェイの舞台化 (日本では劇団四季、主役は鹿賀丈史) 、そして映画化という経過をたどっています.
 こういうものが作品化されると、必ず宗教団体から猛反発を受けるようですが、ご多分に漏れず、この作品もいろいろなところで抗議行動を受けたようでした.
 しかし、アルバムもベストセラーになり、舞台も批評家に絶賛され、映画の評価も高いものだったようです.



 ボクも、この映画はがっつし映画館で見ましたが、とにかくキリスト役の テッド・ニーリー の歌唱力に圧倒された記憶があります.


Jesus Christ Superstar002


 もちろん、ミュージカルとしても大変面白く、歴史物語というのではなく、現在と過去がごちゃ混ぜになったような超時間的な映画になっています.
 いまさらですが、改めてこの映画の場面などを見ると、これもひとつの様式美そのものかなーという感じです.
 タイトル曲の "Superstar" での Carl Anderson (ユダ役) の熱唱もすごいのですが、やはり一番は Ted Neeley が歌う "Gethsemane" の場面でしょう.
 この場面は、今でも鳥肌が立ちそうになるくらい感動的です.
 これも、様式美 !


 You tube にこの場面のいろいろなバージョンがアップされていますが、ボクが気に入ったのは、最近の舞台風景のものです.
 本当にキリストのような風格になった Ted Neeley が熱唱するのですが、それを袖裏で聞きいるスタッフの姿が、実に感動的でもあります.
 1970 年台の映画の場面もアップされているので、見比べても面白いです.
 さすがに声量は落ちたようにも思いますが、でも・・・・感動は同じです.

様式美

 眠いけれど、眠れない ・・・・・・・・ のでブログ書こう.

 最近ボクのブログに頻繁に登場する "肉まん" さんが演奏していた "Kill the King" をたまたま ニコ動 で見て (別名、オッサン・ホイホイ補完計画に捕獲とも言いますが) 、演奏している彼女はもちろん、コメも (一部を除いて) みんな楽しそうですし、ボク自身もニコニコして見入っちゃいました.
 そしてまた、その当時の Rock を聴き始めた思い出の曲でもあります.



Rainbow04

 ほとんどの人が知っていると思うけれど、アルバムは "Long Live Rock "N" Roll" で Rainbow 4 枚目になります.
 ただアルバム全体で聞いてみると、前作 "Rising" のほうがやっぱり好きですね、日本での評価 (ここ結構ポイントかも) もダントツですよね.



Rainbow02

 この 2 枚のアルバムは代表作であることは間違いないはずなのですが、なぜかアメリカでは評価良くなかったようですね (Rolling Stone 誌での酷評など)、時代は 80 年代の MTV 世代へと移行する過渡期だったので、市場の需要はもっとコンパクトで放送できる長さで、明快なものが求められたのかもしれません.
 たしかに "A Light In The Black" や "Stargazer" などでの、延々と続くギターやキーボードソロ ・・・・・・ とんでもないっていう感じだったのではないでしょうか.


 ボクも Rainbow が "Down to Earth" で (4 作目でも変わりかけてるんだけれどね) どうしてあんなに方向転換するのか理解できませんでした.
 一部では Zep を追いかけアメリカでの成功を夢見ていた ・・・・・・というようなことがまことしやかに書かれていますが、こればかりは本人しかわからない.
 ただ、ボクにとっての Rainbow は、 Ritchie Blackmore 、Cozy Powell 、 Ronnie James Dio であり、ライブで見せる独特な、そして強烈な "様式美" なのです.
 正直 "Dawn to Earth" をはじめて聴いたときに、ボクが大好きで憧れていた Rock ・・・・・・ Zep , Purple , Rainbow と続いてきたブリティッシュロックが終わったような気がしました.


  個人的には "Rising" と "Long Live Rock "N" Roll" は全く違うような気がしています.
 前者は "様式美" (これは後から言われた言葉で日本独特な物だと思いますが) を追求していくという方向性を出し始めた感じで、 1 作目ではできなかった Ronnie の音楽方向性がだんだん形となって現れ始めたアルバム.
 でも 4 作目はアメリカでの成功を視野に入れ方向転換を始めたのだけれど、さりとて Ronnie や Cozy の反対もあるし ・・・・・・・ で、できたアルバムが結果オーライ (まったく個人的見解ですぞ) !



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 ちなみにボクの "様式美" は Rainbow , Sabbath , DIO といった、完璧 Ronnie James DIO の存在になってしまいます (笑) .
 YNGWIE などはまったくわからない世界です ・・・・・・ 最近、ニコ動で YNGWIE 見たら 「こりゃ完璧"様式美" だ ・・・・・ けれどちょっと違うぞ」
 ALCATRAZZ (Steve Vai と例の Bonnet くらいしか知らん) も、 "様式美" とか書かれているけれど ・・・・・・ どうも違うだろう.
 Bonnet は絶対 "様式美" ではないぞ、少なくてもボクの中では ・・・・・.


 "様式美" をさらに時代別に分類する見方もあるようだけれど、ボクはダメ.
 思うに、この "様式美" って騎士道や武士道に通じているんじゃないかな.
 だから、ピストルで開拓していったアメリカ人には、この辺の 「侘びや寂び (あるいは、泣き)」 が絶対理解できないと思うんだな.
 古城もないアメリカ人に Medieval や Dangeon & Dragon はどうなんでしょうか?
 パソコンの世界になってしまいます (あくまで個人的見解ですから).

 Ronnie が Rainbow を去って Sabbath で作った "HEAVEN AND HELL" ・・・・・・ これがボクの中での "様式美" の象徴です.
 時代は MTV 時代に移り変わろうとしている頃 ・・・・・・・ このあたりからボクの Rock は歩みを止めました.
 ・・・・・・・・・・ ふーー、疲れた.
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la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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