篠山紀信

新・晴れた日

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 先日、ボクにとって人生二度目の退職記念の飲み会でした.

 10 年近く前に一緒に仕事をしたメンバーで軽くやりましょうという話になり、集合.
 今ではそれぞれ部署も違ってますが、顔を合わせると昔のまんまです.

 定年退職の時もみんなで集まってもらい、ワイワイと.
 今年 3 月で今の仕事を辞めて完全プーになるので、そのタイミングでみんなで集まることになりました.



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 ● 腐女子 in 台北 (September, 2016.) ●

 発起人ともいえる 腐女子 はますます磨きがかかって、完全なドリンカーになりつつあります.

 みんなそれぞれ立場も変わり、係長という立場になったり.
 部下と呼ぶのはちょっとおこがましいですが、年の離れた後輩という感じでしょうか.

 10 年一昔といえば簡単ですが、この 10 年はほんとにいろんなことがありました.
 写真も本格的に始める前ですし、その後の世界規模の新型コロナ蔓延など.



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 ● 旧 一貫茶屋 ●

 場所は 上田市 にある 「一貫茶屋」 という居酒屋.
 10 分前にお店の前に着いたんですが、なんと灯りが点いていない.
 一瞬 「ハメられた !!」 と思いましたが、なんとすぐそばに移転してました.

 こじんまりしてますが、とても雰囲気のいいお店.
 店内に音楽が流れていないのも、変に新鮮でいいです.

 そしてなによりトイレがとてもキレイなのがいい.

 もちろんお料理もとてもおいしかったのです.



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 プレゼントまでいただいてしまい、本当に恐縮.

 土屋鞄製作所 のキーケース.


 すでに大事に使わせていただいております.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今日は以前から探していた写真集のお話し.

 探していたのは、今年お亡くなりになられた 篠山紀信 氏が 2011 年に開催した写真展 「新・晴れた日」 に合わせて出版されたカタログ (図録) です.



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 この写真展は 2021 年 5 月 18 日 〜 2021 年 8 月 15 日の間、 東京都写真美術館 の 2 階と 3 階を使って行われました.

 開催は知っていましたが、その頃って正に新型コロナ・ウイルス感染症で世界中がピリピリしていた頃.
 この写真展も一か月以上休止されてしまったようです.
 そんな社会情勢だったこともあり、とても地方から出かけて観るということができませんでした.

 せめて写真集くらいは欲しいと思っていたんですが、いつのまにか忘れてしまったりで ・・・・



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 昨年暮れあたりに、ふと思い出しいろいろ探していたのですが、すでに新品はどこにもなし.
 数日前に You Tube で 渡部さとる 氏の 篠山紀信 氏の追悼番組を観たら、この写真集のことが語られており、ますます欲しい欲が.


 でも、中古本としてオークションなどには少し出ているものの、みんな定価の倍以上の金額.

 篠山大先生 も亡くなってしまったので、この先も手に入れられないのかと思っていました.


 昨日の夜何気なく ツタヤ のホームページで検索かけてたら、なんと一件ヒット !!
 ヒットしたお店が、なんと 蔦屋書店 佐久平店 ・・・・・ 家から車で 1 時間弱.



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 すぐに電話で在庫確認したら、 「あることはありましたが、かなり傷んでいてちょっとお売りできる状況じゃないかも ・・・・ 一応確認してからよければ販売しますが ・・・・」
 ダメモトで、一応取り置きしてもらい今日お店で確認.

 確かに表紙などの上下はちょっと使用感があって折れているような感じもありましたが、思っていたよりははるかにキレイ.

 特に中のページは折れや汚れもないので、迷わず定価で購入.
 久しぶりにうれしいお買い物でした.



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 「晴れた日」 は、 1974 年から半年間 アサヒグラフ に連載されていました.
 統一したテーマはなく毎回その時々で撮った写真が掲載され、説明文もなく写真のみの構成だったようです.
 1975 年には写真集も出版されています.
 今その本を中古で手に入れようとすると、最低でも数万円かかってしまいます.


 「新・晴れた日」 はそ 1974 年の写真に加え、その後の写真も加えての展示なっており、写真集も新しいものが加えられています.



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 「家」 シリーズの写真も何枚か掲載されていますが、この 「家」 シリーズの写真展は 品川 の キャノオープンンギャラリー で 2017 年 9 月に観てきました.

 まぁ正直なところ、友人の写真展があったのでそのついでに観たという感じではあります.
 あえてぼかさないという感じの写真がとても印象的でした.


 2017 年はボクが本格的に写真を勉強し始めた年で、 EOS学園 も 3 回受講しました.
 そしていろいろ教えていただいた先生が 篠山紀信 氏のチーフ・アシスタントだった 土屋勝義 先生でした.

 何かいろいろ繋がっているなぁと思えてしまいます. 



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 ● "Double Fantasy / John Lennon & Yoko Ono" ●

 "Starting Over" で始まる、 1980 年 John Lennon と Ono Yoko の連名で作られたアルバムです.
 このジャケット写真も 篠山紀信 氏がセントラルパークで撮影したものです.
 オリジナルはカラー写真で、もう一枚の "Milk & Honey" のジャケットも同じ場所での撮影です. 



 静かに "Woman" を聴いていると、 篠山紀信 氏の笑顔が浮かんできます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・

ゴジラ−1.0/C

  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 今年も誕生日プレゼントを娘たちから頂きました.
 昨年はカメラバッグですが、今年は写真集.

 いつものように銘柄指定です (笑)



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 " Lisa Fonssagrives-Three Decades of Classic Fashion Photography "

 リサ・フォンサグリーヴス は 1930 年代から活躍したトップ・モデル.
 二度目となる夫は、あの アーヴィング・ペン .
 この写真集は彼女の写真集で、アーヴィング・ペンはもちろん ホルスト や リチャード・アヴェドン といったトップ・カメラマンたちによる作品が入っています.

と結婚して以来、30年にわたりファッション写真家の間で最も人気のあるモデルだったリサ・フォンサグリーヴス。



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 " Portraits and Profiles : Cecil Beaton "

 セシル・ビートン は英国生まれの写真家.
 戦時中は報道写真家として活動し、ロンドン空襲で被災したの女の子のポートレートが LIFE 誌の表紙となり、一躍有名になったようです.
 セレブたちの写真はもちろんですが、英国王室の御用達の写真家でもあります.
 1972 年にはナイトの称号も得ています.



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 " Lisa Fonssagrives-Three Decades of Classic Fashion Photography " はハードカバーで、 " Portraits and Profiles : Cecil Beaton " の倍ほどの価格.
 " Portraits and Profiles : Cecil Beaton " はソフトカバーで、50%オフでしたので、さほど期待してなかったのですが、手にしてみたら内容的にも充実しており、いい意味でビックリでした.

 Lisa Fonssagrives はヌード写真も入っていて、ちょっとびっくり.
 当時のスーパーモデルも脱ぐんだ ・・・・・・・・

 先日お亡くなりになった 篠山紀信 氏の "Santa Fe" みたいです.


 ちなみに 篠山紀信 氏のチーフ・アシスタントだったのが、ボクの師匠でもある 土屋勝義 先生.
 ということは、篠山イズムがほんの少しはボクにも流れてるのかなぁ ・・・・ と勘違いしてみたり.


 故人のご冥福を謹んでお悔やみ申し上げます.



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 何もしてあげれないダメオヤジですが、毎年プレゼントありがとうございます.



  ・ ・ ・ ・ ・ ・



 さて前回に続いて映画の話題.
 12 日公開になったばかりの映画 "ゴジラー1.0/C" 、初日のレイトショー行ってきました.



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 スクリーンは一番大きものではありませんでしたが、 30 人くらいいたかな.


 感想としては、この映画をモノクロというのはとてもいいと思います.

 でも、今回のはカラー版をモノクロにしただけという感じなんです.
 最初からモノクロで撮ったのとは違うんだな、ここの意味がとても大きい.
 これって写真でも同じなんだけれど、最初からモノクロで撮るのと、 RAW 現像などでカラーをモノクロにするのは、ちょっと違うんだなぁ.


 何のためのモノクロなのか、ボクにはちょっと伝わってこなかった.



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 第一印象としてまずはエッジがシャープすぎる.
 上のポスター観てもわかりますが、シャープな表現過ぎる.
 とてもキリッとした表現できますが、これを写真のポートレートなどでやると、肌がガサついてしまう ・・・・・ 過去に苦い経験あります.

 だからせっかくの 浜辺美波 のキレイな顔が、どうもガサついていたり、妙にテカっていたりして良くない.
 Zeiss Planar のように、開放で何とも言えないボケがあるような表現で全然よかったと思います.

 ヒロインの顔がきれいに映らないのはちょっと減点.
 ここだけでもレタッチ加えて柔らかくして欲しかった.



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 レンズがいいのでダイナミックレンジが広すぎる.
 昔の映画は当然レンズ性能も今に比べるべくもないので、ダイナミックレンジももっと狭かったはず.
 それでも映像的にもすごい名作はたくさん生まれています.

 コントラストも強すぎるかな.
 黒を締めすぎている感があって、もっと柔らかく階調を抑えてもいいんじゃないかな.

 そちらの方がオリジナルに近い感じで、絶対よかったんじゃないのかなぁ.



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 今回ここにアップしたモノクロ写真は、ネットで拾ったカラー画像をモノクロにし、映画の雰囲気に近づけるため HDR 加工もしています.
 上の 銀座 の二人の場面が、一番映画の雰囲気に近いかも知れません.


 そういえば周辺光量を落とした感じの場面もありました.
 そこまで意識するんだったら、全体の雰囲気を

 改めて確認しましたが、わだつみ作戦 発動時にやっぱりマーチはかかっていませんでした.
 ゴジラ映画は、テーマ曲とともにこのマーチなんだよねぇ.
 これはものすごく残念.



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 すべてボクの感想であって、実際はきちんとモノクロ用にレタッチさせて、あえてああいう表現にしたのかもしれません.
 でもそうだとしたら、エンディングのタイトルも "ゴジラ−1.0/C" となるはずなんですが "ゴジラ−1.0" のままでしたね (笑)


 映画としては面白かったので二度観になりましたが、最初からモノクロだけでチャレンジするという選択肢もあったように思います.


 上映が終わって映画館を出ていくグループは 「やっぱりモノクロのほうが断然怖いな ・・・・」 なんて話してました.







  ・ ・ ・ ・ ・ ・

築地ラビリンス 番外編

 風邪ひいて具合が悪い ・・・・・・・・・・
 この記事書き始めて何日になったのかよくわからない.


 昨日の対戦で負けてしまい連勝記録がストップしてしまいましたが、 藤井四段 は一躍時の人になり、一時期はニュースもこの話題で持ち切りといった感じでした.

 某カメラマンのブログでも、そんな 藤井四段 と今の写真界のことが書かれていました.
 とても興味深かったので、ボクも少し前から感じていたことなどを書いてみようと思います.


 この "築地ラビリンス" シリーズは、ボクが EOS学園 を通して感じたことなどを書いているものですが、今回はちょっと 箸休め 的に写真やカメラを趣味にしているアマチュアから見た今の写真業界について思ったことを書いてみます
 特に EOS学園 で勉強している中で、ボクも今まで写真というものに持っていたイメージや考え方がすこく変わってきましたし.

  ・・・・・・ ちょっと上から目線的な書き方ですが内容はいつものように狭く浅く (笑)



 ボクは業界情報にも全く疎いですし、写真・カメラのことだって本当に数年前から趣味にしている程度.
 当然知識や技術もローアマチュアと言ってもおかしくないので、少しトンチンカンなことを言っているかもしれません.
 まぁそのあたりは軽くスルーしてください.




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 ● そもそも写真って何なんだろう ・・・・・・・・・


 英語の "photograph" という単語の意味は、 "photo" は 「光の」 、 "graph" は 「かく (書く、描く) もの、かかれたもの」 という意味のようであります.


 はじめに 光 ありき ・・・・・・ 光 は大事ですねぇ.
 まぁ光が無ければ写真にならないので、当然と言えば当然か.


 また日本語の 「写真」 という言葉は、中国語の 「真を写したもの」 からであるとも言われております.

 この日本語の部分に関しては、最近いろいろな加工をして現実には無いような映像を作り上げているものも写真に含めているので、だんだん言葉の枠から飛び出してきている感もあります.


 そして大事なのは、写真ってプリントして初めて写真になりうるということではないのでしょうか.
 この部分が一昔前のフィルム時代と一番変わったところかもしれません.




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 ● 日常生活の中の写真・カメラ ・・・・・・・・・


 日本 で写真を撮ったことのある人、撮られたことのある人を数えたら、きっと 100% に近い数字になるんじゃないでしょうか.
 そのくらい写真というのはボクらが生きていくうえでとても身近な存在なはずです.


 子供が生まれた ・・・・・・ カシャ
 入園・入学 ・・・・・・ カシャ
 運動会・発表会 ・・・・・・ カシャ
 卒業 ・・・・・・ カシャ
 成人式 ・・・・・・ カシャ
 結婚式 ・・・・・・ カシャ
 そして、また子供が生まれる ・・・・・・・・・・・・・・・・

 さらにはこんなおいしいもの食べた ・・・・・・ カシャ
 こんなところに遊びに来ている ・・・・・・ カシャ


 ・・・・・・・・・・・・・・ 記憶、思い出、記録.



 Facebook、Twitter、Blog などの SNS はもちろん、街中に写真は溢れています.

 そしてカメラマンも ・・・・・・・・
 街で有名人にでも遭遇したら、みんなが片手をあげてスマホで パチッ なんて光景は珍しくもなんともありません.


 そんな身近な写真やカメラを趣味としている人たちは多いのか、少ないのか ・・・・・・・
 数でいったらかなり多いと言ってもいいんじゃないでしょうか.




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 ● ハード面の功罪 ・・・・・・・・・


 ハードの進歩によって、だれもがある程度ステキな写真を撮れるようになりました.
 一昔前だったら携帯電話から撮った粒子の荒い写真だったものが、今では一眼レフで撮ったと思うようなものがたくさん溢れています.


 ここで一つの選択が出るのはやはり家庭 (家族) じゃないかな.
 家族の記念・記憶としての写真撮影です.


 そのままスマホで撮るのか、ちょっとコンデジ買おうか、あるいは一眼レフっていうものにチャレンジしようかというような選択です.



 ほとんどの人たちは、これだけスマホでキレイに撮れればわざわざバカでかい一眼レフを購入するなんて必要ない ・・・・・・・・・ 意味 がない.


 この 意味 の部分がとても大事な気がする.
 逆を言うと、この 意味 がある人はコンデジや一眼レフ購入、さらには写真というものに興味を持つ、と進んでいくかもしれません.

 それでそういう 意味 ・・・・ 例えば、もっときれいに撮りたい、もっと背景ボカシたい、もっとズームで撮りたい ・・・・



 ところがそこで一歩進んでも、また新たな障害が ・・・・・・・・・・・


 なんかうまく撮れない、露出? よくわからない、だから P モード.
 わざわざ大きな一眼レフ持って行く必要ないか 「やっぱりスマホのほうが簡単だな ・・・・・ 」
 これじゃ一眼レフ購入した 意味 がない.


 写真教室や書籍購入して勉強する人たちはここでもわずかだと思います.
 逆にこんなに面倒ならスマホで十分、背伸びしてコンデジで ・・・・・・・・・ きっとこんな感じの人たちが結構いるんじゃないかなぁ.

 折角買った一眼レフは、哀れにも物置の隅で埃だらけ ・・・・・・・




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 ● 写真・カメラを趣味とする人たち ・・・・・・・・・


 残ったわずかな人たちは、さらによく撮りたい、誰かに観てもらいたい、誰かに認められたい ・・・・・・・
 自分で勉強したり、プロの指導受けたり、作品作りをしてコンテストに応募したり.

 この人たちが写真・カメラを趣味としている人たちで、今ではこういったアマチュア・カメラマンからもプロで活躍する人も出ています.


 ・・・・・・・ でもわずかといっても、写真・カメラというすそ野はほぼ国民全員ということを考えると、ボクの趣味でもあるジャズなんかと比べ物にならないくらい多いはずです (笑) 
 前述のとおり、写真・カメラを趣味にしている人たちはきっとかなりの人数になるはずです.


 現にカメラ雑誌の発行も多いし、不況とは言うものの各メーカー新製品開発頑張ってます.
 CP+ のようなイベントがあると 4 日で 6 万人を超える入場者数となるんです.

 "価格.com" のジャンルとしても、カメラって結構上位のジャンルですよね.


 本当に写真・カメラ業界は低迷してるんだろうか ・・・・・・・・・・・・
 やっぱり写真・カメラを趣味にしている人たちは結構いるのかもしれません.




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 ● 記録媒体の変化 ・・・・・・・・・


 そもそも写真って、以前はプリントしたものをアルバムに貼り付けてとっておくが当たり前でした.
 どこの家でも家族のアルバムがあったりして.

 それが今はプリント自体ほとんどしない.


 スマートフォン撮影、その場で SNS などにアップ、データでそのまま残して終了.
 このプリントしない組は写真・カメラを趣味にしている人たちの中にも結構多くいるようです.
 かくいうボクもその中の一人で、今まではデータ保存して PC などで観るスタイルでした.

 まぁこの考え方は EOS学園 に入ってからかなり変わってはきましたが.


 このプリントする、あるいは人に見せるといった行為の 意味 があると、もっときれいに撮りたい ・・・・・ コンデジや一眼レフに進もうと思う人たちもたくさん出てくるのかもしれません.




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 ( statista から)

 ● カメラの売り上げはどうなんだろう ・・・・・・・・・


 今回調べてみて一番ビックリしたのがこれかなぁ.

 上の写真は statista に CIPA が発表した、 2003 年から 2016 年 7 月までのデジタルカメラ出荷台数をグラフで表したものです.
 青がレンズ交換できない俗に言うコンデジで、赤はレンズ交換できるミラーレスや一眼です.

 単位は 100 万 ですので、ピークの 2010 年には 1 億 2 千万もの出荷台数があったことになります.
 このデータは世界規模の数字ですが、 日本 でもほとんど同じくらいの割合じゃないかと推測されます.


 赤い部分の変化はそんなに急激ではないので、この部分は写真・カメラを趣味にしている人たちになるのかな.

 問題はコンデジの激減部分で、このグラフのタイトル通りスマートフォンの普及とともに一気にガックンです.


 逆に考えるとコンデジを買っていた人たちにもう一度カメラに目を向かせればいいだけのこと ・・・・・・・ まぁかなり難しそうですが.




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 ● プロカメラマンの影響力 ・・・・・・・・・


 プロ・カメラマンというのは、大きく フリーランス と 会社員カメラマン (社カメ) に分けられるようです.
 フリーランス と 社カメ については、ネットでいろいろ書かれていますのでここでは割愛.


 ボクがまだ若く、写真に興味を全く持っていなかった頃のカメラマンのイメージというのは、 ロバート・キャパ 、 沢田教一 、 一ノ瀬泰造 といった戦場カメラマンや、 土門拳 、 秋山庄太郎 、 篠山紀信 、 立木 義浩 ・・・・・・・ といったほんのわずか.

 で、ボクらの生活とは全然かけ離れた別の次元のお話しのような感じでした.



 写真やカメラを趣味にしている人たちに与えるプロカメラマンの影響力は、きっと計り知れないかもしれません.
 EOS学園 のような教室で、最初に教わった先生というのは特に影響力大きいです.
 教わった方は何年たっても、何を言われたのかきっと覚えているはずです.

 ボクも講習会を 20 年近くやっていますが、 「何年も前に教わりました ・・・・・ 」 と言われることがたまにあります.
 教えた方は 1/●000 でしょうが、教わった方は 1/1 .


 ただプロカメラマンの本当にやりたいことって何だろう.
 ゴルフでもレッスン・プロがいるように、写真・カメラの指導専門のプロがいても不思議ではありません.


 地位や名声もとても大事だと思います、そうすれば生活は安定するし、仕事を選ぶこともできるようになるかもしれません.

 逆に変に拘りだけを頑なに持って社会から認められなければ ・・・・・・・・・ どうなんでしょ.

 ミュージシャンでも結構いますが 「俺たちの音楽性はこうなんだ ・・・・」 なんてアツく語っても、結局は多くの人が認めてくれなくちゃダメだよねぇ.




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 ● プロとアマチュアの距離 ・・・・・・・・・


 最近、ボクもカメラに興味を持ちいろいろな情報をインプットしていく中で思ったのは、昔はカメラマンというと僕らの住んでいる世界とは全然違う世界だと思っていたものが、すごく身近な場所にいる感じになってきました.
 CP+ などを含めた講演やセミナーの話が You Tube などの映像で観ることができること.
 さらに EOS学園 や各種写真教室といった場所で直接的な指導をしてもらうことができます.
 他にも各種撮影会といったイベントなどでも.


 いつごろからこんな感じでアマチュアとプロの距離が縮まったのかはわかりません.
 もうずいぶん前からこうだったのかもしれませんが、ボクはほんの数年前から写真に興味を持ち始めたので CP+ の世界がとても印象的に焼き付いています.


 アマチュアにとってのプロカメラマンというのは憧れでもありちょっと雲の上の存在でもあるはずです.
 もちろん接する機会はそんなに多くないので、高いお金を払って参加したセミナーなどで出会ったカメラマンがその人にとっては "絶対" になる可能性は非常に高いと思っています.

 ボクなんかがそうだな、CP+でたまたま聞いたセミナーがその後EOS学園受講まで結びついていきました

 例えばあの時に聞いたのが鉄道写真の 山崎友也 氏だったら鉄道写真に今頃のめり込んでいたかもしれません
 アマチュアなんて ・・・・・・ 少なくてもボクはその程度だと思います.


 だから、
 このカメラマンがいいと言った ◎◎◎ のカメラはいいに違いない ・・・・・・・・・
 こういう写真撮るときに ▽▽▽ は絶対必要って言っていたなぁ ・・・・・・・・・
 こういう時はあの先生は絞りを少し絞って撮れって言っていたから ・・・・・・・・・
 


 アマチュアにとってプロの存在がとても身近に感じられます.
 こういったプロとの接点が多くなるにつれ、自然と写真に対する情熱もアップしていくんですが ・・・・・・・・

 逆にプロカメラマンでないとこういう情熱をアップさせてくれたり、今まで写真に興味のなかった人に写真の楽しさを教えたりすることができないのか.


 これがいいことなのか、良くないのかはボクにはわかりません.




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 ● カリスマと呼ばれる人たちのいた時代 ・・・・・・・・・


 ボクはテレビほとんど観ないので、今どんな番組が流行っているのかもわかりませんが、一昔前ってカメラマンの中には 超 が付くほどのカリスマが何人もいて、いいのか悪いのかは別としてコントのネタにまで使われるくらいでしたよね.

 バラエティ番組にも結構出ていました.
 一昔前は今のように情報ソースが限られていたので、こういったテレビの影響は絶対的なものがありました.
 だから写真に興味がない人でも 「激写」 なんて言葉知ってましたしね.


 その頃発売された写真集 『激写・ 135 人の女ともだち』 (小学館) は 70 万部を超えるベストセラーに.
 70 万部って、すごいですよね.

 その頃はカメラブームと言われていたんでしょうか?
 ちなみに今、カメラブームとか騒がれているんじゃないの ・・・・・・・ フィルム・カメラの人気や、女性の一眼レフなど.



 最近話題になった 白石麻衣 さんの写真集 『パスポート』 が 20 万部を超えてかなり話題になりましたが ・・・・・・・ ちなみに私、誰が撮ったのか今日まで知りませんでした (笑)
 多くの一般の人たちにとっては、だれが撮ったか、ではなく誰 (何) を撮ったかのかのほうが重要なのかもしれません.


 今まで日本で一番売れた写真集が 『Santa Fe』 で 155 万部.
 宮沢りえ さんですよね、撮影したのがやっぱり 篠山紀信 氏.
 撮った 篠山紀信 氏はその当時写真に興味のない人でさえ知っているくらいのカリスマ・カメラマンでしたが、被写体である 宮沢りえ という名前で売れた部分もかなりあると思います.


 となると、現在でも売れる写真集は作れるんじゃないか.
 もし 土屋勝義 先生が Taylor Swift のヌード写真集なんて作ったら、きっと世界で何千万部くらい売れちゃうかもしれません ・・・・・・ (笑)

 ただそうなるとカメラマンの腕というよりも、被写体のネームバリューに完全に依存してしまいそう.




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 ● 売れない写真集 ・・・・・・・・・


 写真集に限らず、書籍自体の売り上げが落ちている時代ですからねぇ ・・・・・・
 今の写真界では 5 万部も売れれば大ヒットのようです.

 この写真集についてはいろいろ難しいところが多いなぁ.
 一昔前は写真集を買うか写真展に行かないと写真を見ることができなかったから、写真集が結構売れた気もします.
 結局そういった写真を見る機会が少なかったので、せめて写真集でという思いもあったのかもしれません.


 でも今はちょっと違いますよねぇ ・・・・・・ ネットでもいろいろな画像が公開されていますし.
 例えば写真展に行ったとします、とてもいいし、感動ものの写真もたくさんあった.
 でもそこで何千円もする写真集を買うのはほんのわずかな人たちじゃないのかな.


 写真集というのはカメラマンにとってはとても重要なものという話をどこかで読んだ記憶があります.
 そのカメラマンの意思・主張が込められ、それを写真集という一つの作品になっているわけですから当然と言えば当然.


 写真もとてもいいです、ボクなんか行ったことのない景色、絶対撮れないような写真 ・・・・・・・・

 でも今の時代は 「買う = いい写真」 じゃない気がします.




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 ● 売れた写真集 ・・・・・・・・・


 最近 アメリカ で一番売れた写真集 ・・・・・・・ 正確な数字はわかりませんが 、きっと "Street Photography / Vivian Maier" じゃないでしょうか.
 ボクも持ってます (笑)

 ただしこの写真集は、一般的に言われている写真集とはかなり違っています.
 一番は写真を撮った本人の意思がまったくないまま出来上がった写真集ということです.

 本人は写真を撮るのが好き ・・・・・・ 映画の証言や映像を見ていると、かなり精神的な障害を持っている部分がありそうな感じです.

 だから撮ったものは人には見せず、段ボール箱などにしまっておくだけ.
 ヴィヴィアン が今も生存していたら、間違いなく陽の目を見なかった写真たちです.


 そんな写真を写真集にしたらビックリするくらいの人気 ・・・・・・

 ひょっとすると 「売れる」 「売れない」 の違いなんて、ちょっとしたものなのかもしれません.



 ちなみにこの写真集ですが、以前も書いたように写真の印刷の色が妙にセピアっぽくてボクは好きじゃありません.
 それまで公開されていた彼女の写真がブラック & ホワイトだったので買ったんだけれど ・・・・・・・ 結構ショックだったなぁ.




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 ● 写真展 ・・・・・・・・・


 プロ・アマ問わず作品をいろいろな人に見てもらうということはとても大事だろうな、って最近は特に感じております.
 そして、小さな会場で開催するにしろ、かなりの準備やパワーが必要なことは素人のボクにでもよくわかります.
 今時点 日本 国内でどれだけの写真展が開催されているのか ・・・・・・ きっと何百という数になるんじゃないのか.



 でもそういった情報が入らない.

 写真雑誌を購読しているような人はそこから情報を得ることは可能ですが、そもそもそんな写真雑誌を買っている人はすでに写真・カメラを趣味にしていると言ってもおかしくないですね.
 なかなか普通の人に情報は伝わらないし、写真展会場の前で立ち止まったとしてもフラリと入っていくってのはちょっと勇気がいるんじゃないの.
 なにか敷居が高い感じがしちゃうんですよね.


 ボクなんて一応 CAPA を定期購読しており、その中には 「写真展情報」 として期間や場所が示されているにもかかわらずほとんど目を通していません.

 どうしてかというとそれらの写真展はほとんど大都市開催.
 だから地方にいるとなかなか気軽に行くことができない.
 地元でも写真愛好家のグループで公民館などで写真展行いますが、展示の仕方がとても残念だったりで ・・・・・・・・・・



 作品として出来上がった写真を見ると、それはもう雑誌に掲載されたものやネットにアップされたものとは全然違います.
 これはさすがのボクでもよくわかります.
 だから一番は写真展で観るのがベストなのでしょう ・・・・・・・・


 もっともっと写真展に来れない人でもその作品に触れられるような努力が必要じゃないかな.
 例えば自身のホームページに全部の作品をアップして、音声で解説が聞けるようにしておくとか.

 「この作品は ○○ をイメージして、 ▽▽ あたりから撮ったものです.写真展ではとても大きなプリントで展示してあるので迫力の一枚を是非ご覧ください ・・・・・・・・」 なんていう PR もありだと思うんだな.



 あっ ・・・・・・・・ そうするとますます写真集が売れなくなるのかな.




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 ● 未来 ・・・・・・・・・


 この先どうなるかは誰にもわかりませんが、これからも写真・カメラは人々に身近にいつもあるように思います.

 問題はどんな形で存在しているかでしょう.
 ますますスマートフォンに依存していくのかもしれませんし、あるいは一気に一眼レフの大ブームがくるかもしれません.


 人々がどんな 意味 を写真に求めていくのかなぁ




 なにかとりとめのない文章になりました.
 いかんせん風邪気味で変な汗かきながらキーボード叩いているので、同じようなこと何度書いたりで.



 EOS学園 ポートレート基礎講座 も今週で修了です.
 受講してみて本当に 目から鱗 という感じで、もっとまじめに写真撮ろうという気になりました.

 自分なりの目的を持って受講できました.


 そして ・・・・・・・

 以前より写真を撮ることが楽しくなりました、それだけでも受講した価値があると思っています.



 後は アメ玉 ゲットできるかだな ・・・・・ 目標小さすぎ (笑)
● プロフィール ●

la_belle_epoque

 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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