Stormy Weather

 昨夜 ・・・・・ というよりも今日の未明 (午前 2 時頃かな) 、突然 ドッカーーーン というすごい音で目が覚めました.
 一体何事、と思ったら雷の音.
 その後も数回、大きな音が鳴り響いていました.


 そして今日も、午後 3 時頃から空が真っ暗になって雷と豪雨.
 こんな天気が続くと、とても山に登ろうなんて思わなくなってしまいます.

 そう言えば、南の海では台風 3 号が発生したようで、今後日本への影響も考えられるようなことを、ニュースでいっていました.



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 雨上がりの風景です.
 田植えがすんだばかりの水田が、鏡のように光っています.





 今日の午後の、嵐のような豪雨.
 

 じゃあ、語呂合わせでこんな曲を聴いてみましょう ・・・・・・ まさしく Stormy Weather . 
 でも演奏は激しさがなく、どこかのんびりした演奏で、曲名と合っていないだろうって突っ込みたくなります(笑).








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  " Curtis Fuller with Red Garland / Curtis Fuller "




  1. Seeing Red (S.Kyner) ・・・・ 7:00
  2. Stormy Weather (H.Arlen-T.Koehler) ・・・・ 7:17
  3. Cashmere (C.Fuller) ・・・・ 6:45
  4. Slenderella (S.Kyner) ・・・・ 7:43
  5. Moonlight Becomes You (J.Burke-J.V.Heusen) ・・・・ 7:35
  6. Roc & Troll (T.Charles) ・・・・ 7:42




  Curtis Fuller (tb), Sonny Red (as), Red Garland (p),
  Paul Chambers (b), Louis Hayes (ds)


  Recorded at RVG Studio, Hackensack, NJ, May 14, 1957.






 Curtis Fuller が Prestige で最初に行ったレコーディングが、このアルバムの 3 日前 "New Trombone" のレコーディング.
 そのアルバムのジャケット ・・・・・ このアルバムのジャケットは結構好きなんですよね、駅のホームで一人立っている写真なのですが、いかにもこれからニューヨークで一旗揚げるという、希望と不安のようなものが現れていて ・・・・・・ で、そのジャケットに、 Red Kyner という耳慣れない名前が書いてあります.

 ???? 誰だ、これって ・・・・・・・

 でよくよく調べてみると、 Sonny Red Kyner ・・・・・ Sonny Red のことでした.
 
 

 実は今日、久しぶりに "Curtis Fuller with Red Garland" を聴いていて、すぐに思ったのが 「このちょっと聴きなれないアルトは誰だ ? 」 だったんですよ.
 何か聴いたことのあるような感じだけれど、ちょっと変わったアルト.
 それで調べてみたら Sonny Red が出てきて、前のアルバムも調べたら上記のことが ・・・・・・ .

 
 さらにこのアルバムの中の曲 2 曲に Kyner のクレジットがあるので、ひょっとするとこの2曲は Sonny Red の曲か ・・・・・・・ これについての詳細は不明です.

 Sonny Red は Blue Note に "Out of the Blue (BLP 4032)" としてリーダー・アルバムを残しています.




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 Curtis Fuller は 1934 年 12 月 15 日 ミシガン州 デトロイト 出身のトロンボーン奏者.
 デトロイト出身のジャズミュージシャンってかなり有名な人がゴロゴロいます.
 どこかで、このデトロイト出身ミュージシャンのことが書いてありましたが、どこに書いてあったのか忘れてしまいました.
 いろいろなミュージシャンが、いろいろな部分で繋がっていたりして面白い内容だったように記憶してるんだけれど ・・・・・.


 彼の名前で真っ先に出てくるアルバムは "Blues-ette" .
 ジャズの中にあって、どちらかというとちょっとマイナーなトロンボーンという楽器を使い、これほどまでに独特な雰囲気を持ったアルバムが仕上がっていることが人気なのかもしれません.
 こちらの "Blues-ette" はどちらかというとちょっと洗練された都会のジャズという雰囲気がありますが、今日のアルバム "Curtis Fuller with Red Garland" は、まだまだ洗練されていないという感じを受けてしまいます.


 でも、のどかで心安らぐような演奏です.
 Sonny Red も最初のうちは、音などにちょっとばかり違和感がありましたが、幾度と聴いていくうちに悪くないなぁって感じになってきました.

 アルバム・タイトルの Red Garland と Paul Chambers は、当時 Miles Davis グループの一員として有名でしたので、 デトロイト からやってきたばかりのトロンボーン奏者にしてみれば格が違うという感じだったのでしょうかね.
 ちなみに Curtis Fuller と Paul Chambers は デトロイト 時代からの友人だったようです.


 Curtis Fuller 初期の一枚です.

Come In From The Rain

 最近はサッカーの嬉しいニュースや悲しいニュース ・・・・・・・・
 サッカーの話題ばかりでしたので、今夜は少しばかり本来の姿 ・・・・・ と偉そうなことを言ってみましたが、このブログはいろいろなことがごちゃ混ぜになっている落書き帳のようなもの ・・・・・ に戻ってみましょうか.


 ここ数日は暑い日が続きましたが、エアコンを入れるほどの暑さではありませんでした.
 風が結構気持ちいいんですよね ・・・・・ 例年だと家のエアコン入れていたんだけれどなぁ.
 今日は 4 時頃から夕立 ・・・・・・・・ 一時やんだと思ったのですが、また降りだしています.



 そんな雨も、ようやくやんでこんな空 ・・・・・・・
 Come rain or come shine ・・・・・・・・・



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 "Come rain or come shine" は有名なスタンダード.
 "come rain" で iTunes で検索してみたら、さすがに何曲もの演奏が出てきました.
 そんな中で、 「あれっ ? 」 と思うような演奏 (曲名) が入っていたアルバムです.




 上の写真のような風景の中で聴いてみたくなるような、メランコリックな曲です.
 まるで "After The Rain / Duke Pearson" ような雰囲気の曲です.
 雨上がりはこんな静かな曲が似合うんですね.







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  " Speak Low / 山本剛 "




  1. Cool Struttin'
  2. Black Is The Color
  3. Speak Low
  4. Misty
  5. Doxy
  6. Jealous Guy
  7. Yesterdays
  8. I've Never Been In Love Before
  9. Come In From The Rain
  10. Girl Blues
  11. Close To You




  山本剛 (p), 岡田勉 (b), 植松良高 (ds)
  Recorded August 8, 1999.






 実はこのアルバムについては、ずっと前にも取り上げたのですが、その頃は曲名などのデータを記載していなかったので、もう一度取り上げてみましょう.

 まずこのレーベルのことですが、ジャケットが ・・・・・・・ このアルバムなんかはまだいい方ですが、あまりにエロ過ぎるものが多すぎます.
 たしかにきれいな女性のジャケットなんかのほうが、眺めていても楽しいですが、限度があると思います.
 さすがに下着姿やトップレスというのは ・・・・・・・・ 少なくてもボクはそういうジャケットを見ただけで買う気が無くなります.




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 さて、 "come rain" でヒットしたというのが、 9 曲目の "Come In From The Rain" .
 この "Come In From The Rain" は、 Melissa Manchester が 1976 年に発表した "Better Days & Happy Endings" に入っている曲で、多くのミュージシャンがカバーしている彼女の代表作の一曲です.
 Melissa Manchester といえば "Don't Cry Out Loud (邦題: あなたしか見えない)" のヒットが有名な女性ポピュラー歌手ですが、この曲に関して日本では Rita Coolidge や 伊東ゆかり のほうが有名でしょうか.


 このアルバムには、こんなポピュラー・ソングも数曲入っていて、聴いてみるまでは 「結構軽い演奏なんだろうな ・・・・」 なんて思っていたのですが、聴いてみるとどうしてどうして.
 1 曲目から "Cool Struttin'" ですよ、超ブルージーなピアノです.
 そして 2 曲目の "Black Is The Color" へと続くのですが、この 2 曲を聴いただけでも、このアルバムの良さ ・・・・・ 山本剛の良さが伝わってきます.
 とにかく、ゴキゲンなピアノです.


 "Yesterdays" もいいなぁ〜 ・・・・・・ 山本剛のピアノだよね.
 おまけに岡田勉が、これまたいい.
 4 曲目の "Misty" とこの曲は、彼の代表アルバム "Misty" でも演奏された曲です.
 でも、 "Misty" はジャズ・スタンダードを中心とした選曲でこのアルバムとはちょっと雰囲気が違います ・・・・・ でも、とっても素敵で、大好きなアルバムです.

 そして 9 曲目の "Come In From The Rain" .
 リリカルなピアノ・ソロによるテーマから、しっとりとした感じでの演奏です.
 変に肩肘を張っていないでリラックスした感じでの演奏です.


 アルバム "Misty" は、聴く方も唸ってしまうような演奏.
 でもこのアルバムは、酒でも飲みながらリラックスして聴けるような演奏です.
 そう、隣に素敵な女性でもいれば、もっと様になるような演奏かな.
 Venus Records のジャケットに登場するような女性だったら、尚の事.



 まぁ、ボクには全くもって縁のないお話ですがね ・・・・・・・・・
 せめて "Girl Talk" のアルバムでも聴いてみるとしますか. 

Soldier In The Rain

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 こういった写真で見る分には、ちょっと幻想的できれいですが ・・・・・・・
 この雷の下が我が家だったらと思うと、ゾッとしますね.

 連日夕方になると、雷と局地的な大雨です.
 夏らしいと言えば、夏らしいですがね.

 昨日もボクの家の辺りは、ほんの短い間でしたが、バケツをひっくり返したような雨と雷.
 局地的に停電が発生し、国道の信号機が一部消えたり、停電で給水ポンプが停止し断水になった地域もあり、床下浸水の住宅も何件か出ました.

 稲妻 は英語で、 Lightning
 雷鳴 は英語で、 Thunder
 雷電 は英語で、 Thunderbolt ・・・・・・・ と言うんですか、みんな Thunder だとばかり思ってました.



 さすがに Thunder に因んだ演奏は、 Art Blakey の一曲しかありませんでしたので、もっとヒットしそうな "Rain" で iTunes 検索してみましょう.
 有名なスタンダードはちょっと面白くないので、変わった演奏などを ・・・・・・・






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  "Morning Flight / 福村 博"



  1. Morning Flight
  2. Imagination, Opus 1
  3. Winter Song
  4. Cousin Mary
  5. Soldier In The Rain




  福村 博 (tb), 向井 滋春 (tb), 田村 博 (p), 
  岡田 勉 (b), 守 新治 (ds)
  Recorded August 22, 1973.





 TBM レーベル 19 作目のアルバムです.
 一応、 福村博 のリーダー・アルバムということになっていますが、 向井滋春 との双頭クインテットといったところでしょうか.
 福村博 のお兄さんは、国内を代表するオーケストラ指揮者 福村芳一 で、トロンボーンを始めたきっかけも、兄の影響が大きかったようです.
 渡辺貞夫 グループ、 Native Son などにも在籍していた、日本を代表するトロンボーン奏者です ・・・・・ もちろん 向井滋春 も、まだまだ現役の日本を代表するミュージシャンの一人です.


 同じホーンでも、トランペットやサックスに比べ、トロンボーンはどうも ・・・・・ ちょっと言い方が悪いですが、パッとしません.
 表現の幅が狭いとでも言うのかな〜.
 だからライナーノーツをよく読まないと、一体どっちが誰の演奏なのかを見失ってしまいます.
 圧倒的にトロンボーン奏者のアルバム枚数が少ないこともありますが、とても聴きわけるなんてことできないですね ・・・・・・・ いかんせん、ボクはルーキーがそのまま大人になったようなものですから (笑) .



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 このアルバムの 5 曲目が "Soldier In The Rain" というきれいなメロディの曲です.
 1963 年公開された "雨の中の兵隊 (Soldier In The Rain) " の主題曲.
 作曲したのはHenry Mancini・・・・・・そう、 "ティファニーで朝食を" 、 "シャレード" 、 "ピーター・ガン のテーマ" 、 "ピンク・パンサー" 、 "ひまわり" などなど多くの忘れられないメロディの映画音楽を手掛けた、超有名映画音楽家です.
 この映画には、ボクの大好きな Steve McQueen が出ていますが、今日までこの映画の存在をボクは知りませんでした.


 このアルバムには、こんな映画音楽や John Coltrane の曲、二人のトロンボーン奏者のオリジナルなど、面白い選曲がされています.
 とくにこの二人の曲がいいんです.
 全体にモーダルな演奏ですが、 "これでもかっ!" というような感じがなく、心地良い演奏です.

 夕立のあと、少し明るくなりかけた空に、 "Imagination, Opus 1" なんかマッチしちゃいますね.



 こういったアルバムを聴くたびに、どうして 藤井武 氏は アルフレッド・ライオン になれなかったんだろう ・・・・・ なんて、訳のわからないことを考えてしまいます.



 TBM は、ボクにとっての Blue Note なので ・・・・・・・・・・・・・・・・・
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 ジャズ・アルバムの紹介を中心に始めたブログでしたので、こんなタイトル付けていますが、最近では完全に写真やカメラの話題が中心になっています.

 最近になって 沼 という場所にハマっていることに気が付き、脱出のためもがき苦しんでいます。
 金銭感覚も社会通念上の常識とはどんどん離れていってるようですが・・・・・・

 いつもおいでいただく皆様に、感謝です。

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